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〜 創想雑誌 〜
−>>2010/09/02/(Thu) 終わらない夏。まだ暑い…。
- 新居にて生活を始めて以降、平素に増して、我が家を尋ねてきてくださるお客様が大勢いらっしゃる。
もともと、人を家に招くのが好きな質なので、私としてはとても楽しんでいる。
さて、今夜は突如、東京から来客があった。
映像プロダクション“Symphonics”代表の佐藤くんと彼の細君である。
※Symphonics(http://symphonics.jp)
どうやら、オーケストラ収録の仕事で、大阪・高槻まで出張してきており、今日は大阪入り日だったそうだ。
(http://symphonics.blog75.fc2.com/blog-entry-231.html)
昼下がりに佐藤君からそんな連絡が入り、私も今日は19時そこそこで仕事が終わりそうで、折角なので我が家にお招き申し上げようという話になった。
20時前頃に、我が家に到着。
まずは、一通りリノベーション後の我が家を見て回ってもらいながら、住居談義となる。
皆、アラサー。
そろそろ住まいの形を模索する時期なのだ。
あちらこちらを見て回ってもらった後は、とりあえず大阪・粉モンで空腹を満たしながら、今度は映像談義に花を咲かせる。
例のリノベーションビデオを観てもらったり、この夏の私のオンエアを観てもらったりした。
Symphonics の近況も話題となり、充実した晩餐となった。
お互いに明日の仕事を控えているので、夜深く……とはならなかったが、短い時間ながらも、楽しく有意義な一時であった。
また、改めてゆっくりとお二人とはお会いしたいものである。
−>>2010/09/03/(Fri) 連日連夜。
-
遂に我が家に来ました! iPad !!!!
………じゃありませんでした。
来たのは、ご存じ“松ケン”。
iPadはその彼の外部記憶装置でした。
さて昨夜の佐藤夫妻に引き続き、今夜も来客です。
今日は愛知県から松ケンが遊びに来てくれました。
彼は4連休だとか………。
何ですか? 4連休って?
やっぱり大企業は違うナー。
ちなみに、私は明日土曜だけ休暇。
今日金曜日の夕方に大阪で松ケンと落ち合い、我が家へご招待しました。
最近、松ケンは林檎病に罹ったようで、iPhone やら iPad などに手を出している模様。
もうすぐすると Mac でも買って、Objective-C あたりを喋り始めるのではないかと期待しています。
iPad を取材以外で触ったこと無かったので、今夜はじっくりと iPad の使い勝手を確かめています。
う〜ん、欲しいな〜。
電子化した書籍を読むためのビューワーとして最適だと改めて思うのです。
※http://next-zero.com/Lib/DR-2050C/
相方も興味を……というか物欲を示しているので………これは!?
今夜と明日一日、松ケンにはゆっくり我が家で過ごしていただき、帰る際には iPadなどを置き土産として忘れて帰ってくれれば幸いであります。
−>>2010/09/04/(Sat) アレ、襲来。
-
遂に我が家に来ました! iPad !!!!!!!
って、マジに今度は自分のです。
昨夜、松ケンが持ってきた iPad をじっくり触って検討した結果、購入を決断。
今日の日中に、松ケンと一緒に大阪・心斎橋の“Apple Store”まで買いに行きました。
購入したのは、WiFi対応の64GBタイプ。
家庭内でのビューワーとしての利用がメインとなるので、3Gタイプではありません。
ただ、持ち出しのことなどを考えると、ストレージサイズが大きい方が良いだろうという事で、iPadシリーズの最大容量である 64GB をチョイスしました。
パッケージ内容は実にシンプルで、iPad本体とデータ転送用USBケーブル、充電用ACアダプタ、あと各種書類。
iPad 本体には USBのクチやSDカードリーダーなどが付いていないので、Apple純正のI/Oアダプタ“iPad Camera Connection Kit”も購入しました。
帰宅途中に、ヨドバシカメラに立ち寄って iPadケースも買っておきます。
iTunes をホームメディアサーバの MEIXIN にインストールして、iPadと接続して各種セッティング。
初購入となったアプリは、“i文庫HD”。
そこへ4年前に電子化したビデオαのうち2年分を放り込んでみました。
iPadの液晶画面は、9.7インチの 1024×768ピクセル。
電子化したビデオα等は、再印刷しても十分な品質が出るぐらいの解像度とクオリティーでスキャニング→PDF保存してあり、iPadで読むには申し分ない品質です。
ページ送りも快適で、PDFビューアとして期待通りの活躍をしてくれそうです。
<手前から:松ケンiPad/宏哉iPad/ラップトップ KANATO/ホームサーバ MEIXIN>
今は、まだ“i文庫HD”ぐらいしかインストールしていないのですが、我が家での iPadの用途に合わせて、少しずつアプリを増やしていきたいです。
−>>2010/09/05/(Sun) 彼の去来。
- 私の休日も終わり……といっても土曜日の一日だけだったのだが……一方まだ2連休残っている松ケンは、我が家を後にした。
松ケンは2連泊。
皆でダラダラとiPad触ったり、ニコニコ動画鑑賞したりして時間が過ぎていった休日だった。
松ケンと遊ぶときは、大体こんな感じだ。
皆、それぞれ思い思いにディスプレイを見つめ、相手と共有したいコンテンツがあれば、それを示し、笑い、感心し、皆が緩く繋がっている。
夜は、相方依頼のアプリケーション制作(for Windows)を松ケンはせっせとこなしていた。
私が冗談で「松ケンなら帰るまでにプログラム作ってくれるよ」と言っていたところ、本当に一晩で形にして帰って行った。
頼もしい男である。
高校時代から続く彼との関係は、互いに30歳を越えた今も、変わらず続いている。
−>>2010/09/08/(Wed) GENELEC のスピーカー。
- ようやく編集システムの音響モニタースピーカーを更新した。
この度、導入したのは“GENELEC 8020A”。
GENELEC 8000シリーズの中でも、最小サイズのスピーカである。
GNELEC は言わずもがな、世界中のスタジオで使われている標準的なスタジオモニタースピーカである。
国内外を問わず、様々なレコーディングスタジオや放送局で利用されている。
この“GENELEC 8020A”もそういった音響の最前線で活躍しているスピーカシステムの一つである。
いままで我が家でモニタスピーカに利用していた SONY SMS-1P も、一昔前の「よく知られた」モニタースピーカであった。
基本的に素直で、無理をしない音を出してくれたいたのだが、如何せん音が痩せている。
モニタリングでは、解析的に「まぁ、そんなものか…」と思って聞いていられるのだが、リスニングには…買った当時から思っている話だが…向いていない。
音に元気が無く、聞いていても面白くないのである。
さて早速、編集システムのモニタースピーカを組み替えてみる。
GENELEC 8020A は SONY SMS-1P よりも小振り。
SMS-1P が奥行きがあり無骨な立方体であるのに対して、 GENELEC 8020A は丸みを帯びた可愛らしささえ漂ってくるキャビネット。
重さは、SMS-1P よりも 0.5Kg重い 3.7 kgで、小型のボディーだがズッシリした重みを感じる。
スピーカーの設置は、8000シリーズ共通のスピーカー下部に装備されたゴム・ベースの緩衝材“Iso-Pod”を利用。
“Iso-Pod”はスピーカーのエンクロージャーの共振を抑えるると共に、スピーカーのティルト方向を調整出来るインシュレーターだ。
スピーカー前面には、電源スイッチを兼ねたボリュームツマミのみが用意され、実にシンプル。
背面は、AC電源入力と XLRによるライン入力が1系統のみ。
また GENELEC 8020A は、6台までの8020A をディジーチェーン接続、もしくはサブウーファー GNELEC 7050B/7050A を接続できる XLR OUTPUT がある。
さらに、設置場所によって周波数応答を調整できる「トーン・コントロール」のディップスイッチが用意されている。
SONY SMS-1P をスピーカー棚から下ろし、GENELEC 8020A を設置。
付属の電源ケーブルを、電源ノイズゲートを兼ねたディストリビュータに繋ぎ、さらに、BEHRINGER MINIMON MON800 との間を、フォン−XLR仕様のケーブルで繋いだ。
なお、フォン−XLR仕様のケーブルは“BELDEN 8412”と NEUTRIK のコネクタを使って前夜に自作。
“BELDEN 8412”も定番中の定番といえるケーブル。
特に、米国では業界スタンダードとも言われるほどのレコーディングスタジオ御用達のケーブルが“BELDEN 8412”だ。
そのケーブルに NEUTRIK を履かせることで、ケーブルのポテンシャルを最大限に引き出す。
すでに、 SMS-1P でケーブルの繋ぎ変え試奏を行ってみたのだが、全体的にフラットな特性でどの帯域でも癖が少なく、しかし音が太くしっかりする印象だ。
それでは、GNELEC 8020A を試奏してみる。
「!」
なんだこれは!?
今まで聞いてきた音と全く違う。
いや、そもそも SMS-1P と比べるのが間違いなのだが、まるっきり別物の音が、編集システムから奏でられた。
この小さな筐体の何処に、これほど豊かな音場形成するポテンシャルがあるのだろうか?
とにかく音量感が凄い。
ウーファーの直径は 105mmと小振りながら、立体感のある豊かな音像を奏でる。
SMS-1P が全く出せていた無かった低音もタイトでぼやけない。
さらに背面の“トーン・コントロール”ディップスイッチを調整して、ベストな特性を探る。
BASS TILT -4dB を ON にすると、我が家の環境では全体的にバランスの取れた音場が形成された。
とに斯くも、モニタースピーカーとしての明瞭で解析的な、ストレートな基本特性を持ちながら、その上に豊かな音色と溢れんばかりの音量感を乗せて、パワフルなリスニング環境を提供してくれる。
聞きたい音はしっかり聞き取れる一方で、試聴者を包み込むようなサウンドが、心地良い。
以前から KRK などのスピーカーを中心に、編集システムの音響モニター改善を目指してスピーカー探しをしていたのだが、今回はほうぼうから「GENELECのスピーカーは良いよ」という話が同時異口に耳に入ってきた。
特に、私の新しい編集部屋を写真で見た会社の音声部の部長が「凄い部屋やけど、このスピーカー(SMS-1P)がショボイな〜」と事ある毎に私に仰り、この規模のシステムならGENELECの8020A が良いと具体的な製品の話も出たために、色々と調べて今回の GENELEC 8020A を導入するに至った。
サイズ的にも性能的にも私の部屋にぴったりであり、大変に貴重なアドバイスを戴けたと思っている。
今回、8020A は中古品を購入している。(予算が無いからねー)
現在は、マイナーチェンジした 8020B がマーケットで流通しているので、今新品を購入されるならば、この 8020B を選んで間違いないだろう。
8020A も 8020B も音響的な特性は全く一緒で、電源スイッチの独立や XLR OUTPUT の省略など I/O系の変化があるのみである。
−>>2010/09/09/(Thu) 白露の来客。
- 今日も来客がありました。
本日お越し頂いたのは、義従姉とそのお子さん。私から見れば従兄甥ですね。
私が今年のお盆に帰省した際、叔父叔母と一緒にその義従姉さんと従兄甥くんもお呼ばれされていて、その時にリノベーションした我が家の話に興味を持ってくれました。
ちなみに、その旦那である我が従兄は、現在、アメリカはテキサス州に単身赴任中でして、お盆も今日も会っておりません。
さて、お盆の時に、例のリノベーションビデオを見ながら盛り上がった我が一族でありましたが、大阪が実家の義従姉さんは、機会があれば是非遊びに来たいと言っておりまして、それが今回機会を得て実現したわけです。
リノベーションビデオを既に見ている義従姉でしたが、玄関を入ってからもう はしゃぎっぱなし!
従兄甥くんは、まだ1歳半なので「なんか知らん所に来たぞ?」という感じで、不思議な眼差しを私に向けてきます。
玄関周りから順に見て回り、いよいよリビングへ。
ビデオでは、まだ家財道具が入る前の状態を撮していましたら、それから生活雑貨が入ってからの印象はまた違うようで、新鮮な面持ちであちこち見て回ります。
無垢のパイン材を使ったフローリングの感触から、天井のスピーカー群まで興味津々。
従兄甥くんも、リビングを走り回ってご機嫌です。
作業部屋は、誰が見ても言うように「どっかの会社やね…」と、感嘆ともとれる感想。
この部屋は他の部屋と大きく印象が変わるデザインですので、またリビングとは違った雰囲気を味わえます。
そして、従兄甥くんが窓際に走っていって見つけたのが、ベランダのウッドデッキと天然芝生。
リノベーション工事では、ベランダに水栓を新設してもらい、ガーデニングなどで水が使えるように工事してもらったのですが、リノベーション工事完了後に、自分でウッドデッキと天然芝生を敷き詰める施工を行い、屋外で寛ぐことが出来る空間を設けていたのです。
<ウッドデッキ施工中(2010年8月初旬)>
この天然芝には、義従姉さんも驚嘆。
従兄甥くんは、芝生の上で大はしゃぎ。
最近は、どこからかやって来たクローバも生え始めて、ちょっと心が和みます。
皆で、しばし芝生の上で休憩。
「芝生の上に寝ころんで、本でも読んだら最高やねー」とは義従姉。
マンション上階とは思えないと、今回のお宅訪問での一番のヒットだったようです。
施工した身としては、大変に嬉しかったです。
その後、リビングでお茶を飲みながら、色々とリノベーション話を。
従兄夫婦達も現在は家探し中だそうで、通勤に便利な琵琶湖線沿線で家を探しているそうです。
とはいえ、旦那は現在はアメリカですし、帰ってきても東京転勤やまたまたすぐに海外勤務なども考えられるらしく、手を出すタイミングが難しい様です。
従兄自身は、戸建て住宅のリノベーションを考えているらしく、今もテキサスから琵琶湖線沿線の住宅情報を調べているそうです。
他にもレーシック手術の話やら、iPad の話で盛り上がります。
いずれもの話題も今、義従姉さんが気になるものだそうです。
十分なおもてなしは出来ませんでしたが、リノベーションした我が家を満喫して帰っていただけたようでした。
さて、この夏――すなわちリノベーションしてからの我が家へお越しになった方は、7月以降で10名以上。
多くの友人知人が遊びに来てくれました。
生来、自分の部屋に人を呼ぶのが好きな質ですので、この夏は大変に楽しい日々を送ることが出来ました。
まだまだお招きしたい人が大勢います。
次は、どなたにお越し願うことが出来るでしょうか。
−>>2010/09/10/(Fri) EDIUS 6 発表。
-
Thomson Canopus から“EDIUS 6”が発表された。
当然、お金があろうと無かろうと、買わざるを得ない!わけだが、この最新バージョンでも色々と気になる新機能、機能強化が図られているようだ。
EDIUS の version 6 については、昨年の秋の創想雑誌、
『2009/10/16/(Fri) EDIUS Pro 6 の行方。』
にて、以下のような予想をしていた。
▽以下、引用。▽
(前略)、ver.6.0 では Windows 7対応の他に、どんな機能が実装されるのかが注目されるところだ。
考えられる機能としては、
・4k 以上への対応
・GPGPU の積極的活用
・FIRECODER Blu の積極的活用
・対応コーデックの増加(AVC Intra や XDCAM 422 への標準対応)
このあたりは、実装してくるはずだ。
あと、タウンコンバート画質とかも何とかいい加減改善して欲しい…。
△以上、引用。△
これは、EDIUS Pro 5.5 が発表される前であったので、Windows 7 への対応も version 6 を待たねばならない…という予測を立てた時期であった。
さて、実際の“EDIUS 6"はどうだろうか?
まずは予想通り、4K動画に対応してきた。
4K……つまり従来のハイビジョン映像(2K)よりも高解像度の映像だが、これで EDIUS でも RED ONE 等のカメラで撮影した映像を扱えるようになったわけである。
素材の扱いに於いては新フォーマットに即対応していた EDIUS Proだったが、4Kだけは Final Cut Pro や Vegas Video に後れを取っていたため、既定のバージョンアップと言えるだろう。
また、4K 対応に留まらず、自由なフレームサイズの設定が出来るようになったのも大きい。
従来であれば、720*480 とか 1280*720 みたいに、固定されたフレームサイズを選択する必要があったのだが、EDIUS 6 ではこのフレームサイズを 24*24pix〜 4096*2160pixで自由にフレームサイズやフレームレートを設定出来るようになる。
これは、昨今のデジタルサイネージやモバイル動画など変則的な解像度コンテンツに対応する為の機能であると思われる。
目立った変化としては、従来8カメが最大だった「マルチカム編集」が最大16カメまで対応したことだろうか。
なかなか個人で16カメを使う人は居ないだろうが、業務でなら8台では足りない…ということはよくあることだ。
私としては、16カメまでに対応したことよりも、ソース画面とマスター画面を別々のモニタウィンドウに表示できる様になったことや、任意の画面を外部モニタなどへ出力できるようになったことの方が重要だ。
EDIUS Pro version 4 でマルチカム編集対応した際の当サイトのレポートでは、
>出来れば設定で「Masterの映像のみを出力」と言ったような選択が行えれば、なお良かったのではないだろうか?
と提言していたが、すなわちこれが2度のメジャーアップグレードを経て実現した形である。
※http://next-zero.com/HDV/EDIUSPro4-02/01.php
さらに、個人的に気になっているのが、新搭載の「レイアウター」。
従来のビデオレイアウト機能は2次元での表現であったが、「レイアウター」では3次元での操作が可能になるようだ。
従来、動画ファイルを三次元的にモーションさせる場合は、 3D PinP を利用する必要があった。
しかし、3D PinP は、EDIUS Pro 5 から処理画像の高画質化を目指した反動で、大変に重たいフィルター処理となってしまい、それまで積み上げてきた“軽快な EDIUS”という印象にブレーキを掛ける要因の一つともなっていた。
この新搭載の「レイアウター」の処理の重さはわからないが、従来のビデオレイアウトのように軽快な動作を実現していれば、私にとっては最高のクリエイティビティーをサポートする機能となりそうだ。
細かなところでは、「バックグラウンド処理の最適化」というのが嬉しい。
オーディオファイルをタイムラインに乗せたときに発生する「ウェーブフォームキャッシュの作成」やファイルの転送など、従来では“処理完了待ち”となっていた処理が、バックグラウンドで処理されるようになり、ユーザーのクリエイティブな時間を妨げないようになる。
ウェーブフォームキャッシュの作成処理なんかは、「こんなの裏で幾らでも処理できるだろう!?」と以前から思っていただけに、嬉しい機能だ。
また、従来より評判が高かった“Canopus HQ codec”がさらに進化した“Grass Valley HQX Codec”が搭載されるのも魅力的だ。
“Grass Valley HQX Codec”は、Canopus HQ Codecの高画質と軽快さを継承した10bit対応のコーデックで、4k解像度や4:2:2カラースペースに対応。
当然、リアルタイム編集を可能としている。
EDIUS 6 では、合成用のキーイングフィルターなども増え、映像を遣り繰りすることが多くなると思うので、エンコード処理を経ても元画質を維持しながら、複雑な合成処理が行えるというのは、実に魅力的だ。
一方、不安な点や不満な点もある。
まず、『2009/10/16/(Fri) EDIUS Pro 6 の行方。』で記していた、新フォーマットへの対応だが、こちらは条件付きの拡大に留まるような記述が EDIUS 6 の製品サイトには見られる。
仕様の入力ファイル形式を見てみると、EDIUS Pro 5 で記載のあった“XDCAM EX”“MXF”“P2 MXF”が消えている。
これらのファイルは“EDIUS 6”の上位版となる“EDIUS 6 Broadcast”でのサポートとなる公算だ。
実は、EDIUS 6 からはコンシューマーをターゲットにした“EDIUS 6”と、放送業務ユーザをターゲットにした“EDIUS 6 Broadcast”の2種類がリリースされる。
であるから、EDIUS の version 6 は、予想された“EDIUS Pro 6”ではなく“EDIUS 6”なのである。
業務版の“EDIUS 6 Broadcast”は定価 198,000円。
確かに個人ユースが手を出せるソフトウェア価格帯を越えている。
EDIUS Pro 5 では、HDWS/REXCEEDシリーズ専用のオプションでの
・XDCAM Professional Disc対応
・P2 AVC-Intra対応
・GFCAM対応
としていたが、それらの機能は“EDIUS 6 Broadcast”へと住み分けが図られるようだ。
“条件付き”というのは則ちそう言うことである。
バージョンを追う毎に、取り扱えるメディアフォーマットの統合が進んでいった EDIUS Pro だっただけに、これはちょっと自分から最新映像フォーマットが離れてしまったようで、淋しさを覚える。
また、従来からの拡大路線でマルチコアCPUに最適化した新設計のレンダリングエンジンにより、H.264圧縮フォーマットのリアルタイム編集がさらに快適になっている。
が、一方で、GPGPU や SpursEngine を利用した機能の目立った変化はないようである。
これらのハードウェアの陳腐化は著しいため、投資に見合ったリターンを早い段階で提供してもらいたいところであったが、GPGPU や SpursEngine の高速演算能力は従来通りの使われ方をするに留まるようである。
その他、新機能の一覧には記されていないが、旧バージョンでの不具合や不満点が改善されているかが特に気になる。
それらの点とは、基本的な動作に関わることである。
一番気にしているのは、プロジェクトが複雑化したり、扱うクリップ数が増大すると、プロジェクトの起動にやたらと時間が掛かってしまうことである。
他にも、プロジェクトの保存が一切出来なくなってしまって「致命的なエラーです」と、本当に洒落ならない致命的な状態に陥ったりする不具合だったりする。
こういった、根本的な性能……すなわち信頼性を改善しているかも注目である。
あと、もう一つ気になる点といえば、対応するハードウェアである。
動作環境の“対応ハードウェア”一覧には、
・OHCI準拠IEEE1394インターフェース
・HDSTORM
・HDSPARK
・FIRECODER Blu
※DVStormシリーズには対応しておりません。
※HDSTORM、HDSPARKには近日対応予定です。
とあるが、上記には VELXUSシリーズが入っていない!!
EDIUS Pro の HD黎明期にこれらのハードウェアを購入したユーザは、早くも version 6 で切り捨てられると言うことだろうか?
ちなみに、私の所有する VELXUS 300 は当時17万円近くした。
償却できたかどうかは、振り返るのが怖くて分からない……。
<VELXUSシリーズは見放されるのか!?>
EDIUS Pro 5 で 非対応の“DVStrom-RT”を使えるようにする裏技があったが、そのような方法で延命できるのかも切実な不安要素だ。
幾つかの情報は、後日掲載ともなっている。
Thomson Canopus による “EDIUS 6”の動向を見守っていきたい。
−>>2010/09/13/(Mon) canopus の回答。
-
EDIUS 6 の発表から初めての週明け。
各地で物議を醸し憶測を呼んでいる件に関して、Thomson Canopus に問い合わせてみました。
今、Thomson Canopus カスタマーサポート Iさんからの回答です。
Q.XDCAM EX は EDIUS 6 では使えないのか?
………回線保留状態で3分ほど待たされる……。
A.基本的には対応予定。WEBサイトの一覧に載っていない件については、現在調整中で、対応が確定次第掲載予定。時期は未定。
Q.VELXUSシリーズが対応ハードウェアから消えているが、対応しないのか?
A.現況では未対応。対応するかどうか、対応する場合のアップデート時期などは未定。
Q.EDIUS 6 から EDIUS 6 Broadcast へのアップグレードパッケージはあるのか?
A.現在、未決定。
Q.EDIUS 6 から “Pro”の呼称を外した理由は?
A.特に深い意味はない。上位に Broadcast版があるため、その兼ね合い。
Q.通常の“EDIUS 6”が、従来の EDIUS Pro xxx の系譜であるとして良いのか?
A.そうです。
以上である。
結局、未決定事項が多すぎて、あまり参考にはならなかった。
XDCAM EX に関しては、現場のサポートでも情報が錯綜しているようで、「MXFではない XDCAM EX はどうなっているのか?」という問いに対しては、「少々お待ち下さい」と言われて、回線保留状態で3分ほど待たされてからの回答であった。
Thomson Canopusからの後日の正式な発表を待つ他無いのが、現状のようだ。
−>>2010/09/13/(Mon) さらに canopus USA。
- 国内での EDIUS 6 情報は、枯渇気味だ。
ならば、USAに目を向けてみてはどうだろう?
Thomson Canopusは何故かいつも、USAの方が情報が多かったり対応が早かったりする。
■ USA EDIUS 6 には“Broadcast版”が存在しない!?
さて、USAサイトで EDIUS 6 の情報を探るが、困ったことに Broadcast版 の Bの字も見あたらない。
USA版と日本版でラインナップや商品名が違うことは、これまでもずっとあったことなので、取り敢えず USA EDIUS 6 の情報を追ってみた。
※http://www.grassvalley.com/news/press/releases/view/1076-grass-valley-continues-to-streamlines-file-based-workflows-with-the-latest-version-of-edius-multi-format-editing-software
■ EDIUS ノーマル 6 で MXF・P2・AVC-Intraだと!?
USA EDIUS 6 製品ページの Feature Preview に“1.New Format Support”という紹介項目がある。
が、そのページに記されていた内容は。
・Capture in MXF format (XDCAM, AVC-Intra)
・Create proxy EDIUS proxy) while capturing
・Canon XF MPEG-2 support
というもの。
MXF対応を堂々と謳っている??
国内ではオプションキットが必要だった AVC-Intra もOK??
Canon XF シリーズも扱えないと思われていた EDIUS ノーマル 6 だが、XFもイケる!?
※http://www.grassvalley.com/products/edius_6/features/new-format-support
さらに、“EDIUS 6 Edit Anything Data Sheet”を開くと、
「In addition to the standard formats supported by the EDIUS family of NLEs, EDIUS supports P2 DVCPRO, AVC-Intra, XDCAM, Ikegami GF, and Canon’s XF format and EOS movie format.」
とある。
おいおい、USA版 EDIUS 6 って最強じゃん!?
※http://www.grassvalley.com/assets/media/3307/PRV-4015D-4_EDIUS_Software.pdf
そもそもの USA Grass Valley の EDIUS 6 に関する Press Release を見てみる。
「Grass Valley today introduced EDIUS 6, with expanded capabilities to help broadcasters, independent professional video editors, and prosumers」
というくだりから始まる。
「EDIUS 6 to include 1080p50/60, 10-bit support, with up to 4K resolution, and features the fastest native AVCHD editing in the industry. This includes the ability to edit video content captured with digital SLR cameras such as the Canon EOS. The recently introduced Canon XF (MPEG2 4:2:2) format is also supported.」
ここまでのくだりで EDIUS 6 に別パッケージがあることは記されず。一方、Canon XF フォーマットに対応することは明記されている。
また、
「EDIUS is well known for its superb proxy workflow. With EDIUS 6, Grass Valley has taken its proxy handling to new levels to deliver an even a more efficient, end-to-end digital workflow. Now users have the ability to use proxy clips from baseband-ingested video footage acquired via SDI. Editors can mix and match any camcorder proxy with any EDIUS proxy at any time during the edit, which gives the user the most flexible and unique way of working with proxy files and high-resolution pictures.」
という部分。
明瞭ではないが、XDCAM や P2 などの MXFフォーマット系の プロキシデータによる編集を謳っている。
国内でのプレスリリースでは、
「EDIUS 6 Broadcast では、EDIUS 6の機能に加え、MXF形式ファイル(XDCAM,P2,GF,XF形式を含む)の読み込み機能とプロキシ編集機能を搭載しています。ファイルキャプチャや取り込み時にEDIUS独自のプロキシファイルを作成し、プロキシファイルと編集プロジェクトを簡単に持ちだすことができ、プロキシ編集の結果も自動で反映されるので、今までにない効率的な編集ワークフローを構築することができます。 」
となっているが、国内が「EDIUS 6 Broadcast では」という表現に対して、USAでは「With EDIUS 6」となっているのが興味深い。
※http://www.grassvalley.com/news/press/releases/view/1076-grass-valley-continues-to-streamlines-file-based-workflows-with-the-latest-version-of-edius-multi-format-editing-software
※http://www.thomson-canopus.jp/press/2010/edius_6.htm
■ VELXUS は ver.6.01 でサポート!?
“Desktop Solutions Forums”の Grass Valley からの回答を見ると、
1 Will EDIUS support the NX and SP?
Yes, timing still TBA.
とある。
NX とは 国内で言う VELXUS 300 相当、SP は VELXUS 500 相当だ。
さらに、
2 Will EDIUS 6 support the HDSTORM I just purchased?
Yes, with version 6.01 TBA
ともなっている。
いずれも、“To Be Announced(TBA)”ということで、後日発表という点は国内と変わらないが、しかし、NXとSP に関して「Yes」という回答は心強い。
※http://ediusforum.thomsongrassvalley.com/forum/showthread.php?t=18422
いずれにせよ、断片的な情報だ。
USA版に Broadcast版もしくは、上位版が“無い”という事を確認できたわけではない。
だが“EDIUS 6”を主語とした文脈に以上の記述がしっかりと見受けられたことは事実である。
この情報が確かであれば、EDIUS 6 は海外版の方が、お買い得である可能性は大いにある。
※情報蒐集協力:TDCさん
−>>2010/09/17/(Fri) EDIUS 6 の機能差・価格差是正を求める署名。
- ※このリンクは、2010年11月3日を以て、終了しました。
署名ページを新設しました。
新しく設置した署名ページはこちらです。
<<『EDIUS 6 の機能差・価格差是正を求める署名。』賛同者受付中>>
* * *
−>>2010/09/18/(Sat) XDCAM HD の再生。
- EDIUS 6 では、今まであまり馴染みの無かった MXF が取り沙汰されています。取り出したのは私かも知れませんが……。
MXFは放送業務で利用される、映像や音声を扱うためのコンテナフォーマットで、コーデックではなくて、それらを包括するラッピングフォーマットです。
最近は、Canon の XFシリーズで採用されるなど、徐々にコンシューマレベルにまで MXFは下りてきました。
MXFの中身は画一的でなく、MPEG2 が格納されていたり、AVC-Intra が入っていたりします。
また、編集用のプロキシデータ(低解像度映像)や映像に関するメタ情報も保存され、MXFが利用できるワークフローの中では、効率的なデータの伝送や編集〜送出が出来る様になっているそうです。(映像の検索や管理など)
ノンリニア編集ソフトの MXF対応とは、そういったメタ情報などのデータを活かしながら編集フローに組み込めるシステムを指し、例えばプロキシ映像ファイルだけをまずはシステムに転送して、編集、のちに高解像度版とすげ替えて、編集システムに不可を掛けることを最小限にとどめて、完パケまで持って行くなどのワークフローが考えられます。
このように、MXF自体はコーデックの種類ではなく、それを内包したコンテナなのですが、では例えば内部のコーデックに対応していれば MXF非対応のノンリニアソフトでも、その動画自体は扱えるのでしょうか?
MXFが内包するメタ情報を含めたフォーマットは、大量に映像を扱い管理していく上では大変に便利ですが、しかし、個人で利用するにはオーバースペックな規格です。
せめて、動画と音声だけでも編集できれば支障ないというユーザも多くいると思います。
さて、では MXF を EDIUS Pro 5.51 に取り込んだ場合はどうなるのか検証してみたいと思います。
EDIUS Pro 5 は、仕様表によれば MXFをサポートしているという事になります。
こちらも情報が多少錯綜しているのですが、MXFファイルシステムを採用しているカムコーダシステムが少ない中で、
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オプションにより対応(HDWS/REXCEEDシリーズ専用)
●XDCAM Professional Disc対応 New !
●P2 AVC-Intra対応
●GFCAM対応 New !
・GF PACK入出力対応
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という表記を見ると、一体どの MXFを EDIUS Pro 5 通常版は扱えるのだろう?という疑問が出て来まして、実は EDIUS Pro 5 は MXFを標準では扱えないのに、WEBサイトの表記は誤表記となっているのではないか? という疑念も拭いきれなくなってきました……。
なので、とりあえず何か MXFファイルを我が家の通常版 EDIUS Pro 5 に食わせてみようと考えました。
MXFファイル入手のために、SONY PDW-700 を拝借。
50Mbps の MPEG HD422 にて収録します。
ノートPCの KANATO には、予め i.Link接続のための XDCAM機器用ドライバをインストールしておき、PDW-700で収録した Professional Disc を XDCAM HD422 フィールドステーション“PDW-HR1”に移し替えて、KANATOと接続し、HDDにデータをコピーします。
なお、データの転送は PDW-700 から直接 HDDへも可能です。
そのデータを、我が家のメインマシンの“SEREN”へコピーします。
ファイルは“C0001.MXF”などといったものになります。
では早速、EDIUS Pro 5 のタイムラインに乗せてみましょう。
乗りました。
PDW-700で収録した映像は問題なく EDIUS Pro 5 上で取り扱えるようです。
さて、問題はこの様なやり方で EDIUS 上に展開した映像データは、MXFとして扱っているのか MPEG2として扱っているのか……どちらなのか?と言うことです。
EDIUS Pro でクリップのプロパティを覗いてみると、確かに「MXF MPEG2 Video Elementary Stream」というコーデック表記が見られ、またファイル情報には“種類”“コンテナ”共に「MXF File」と書かれています。
しかし、今回の PDW-700から HDD に持って行く手段は、“PDW-HR1”もしくは“PDW-700”をPCの外付けディスクドライブとみなして、直接ディスクの階層を潜り、「*****.MXF」というファイルだけをコピーしたものです。
同階層には、「****.XML」というXMLドキュメントも収められており、こちらにもカメラやレンズなどの情報が収められています。
本来の MXFの使い方だと、この様に階層を潜って単体のファイルをコピーなどせず、ディスク内の階層構造自体を EDIUS Pro に読み込ませて、包括的なデータ集約を行うのが正しい使い方なのでしょう。
そのため、今回のやり方が MXFを読み込んでいるのか、MPEG2 を読み込んでいるのか判断がつかないと言うのです。
また、念のため EDIUS Pro version 4.0 にも読み込みを試みました。
EDIUS Pro version 4.0 は MPEG2 には対応しているはずですが、MXFには対応していないバージョンです。
MPEG HD 422 というフォーマットだけでなく、1440x1080i 4:2:0 25Mbps(HDVに相当する MXF) というフォーマットでも記録しておいたので、そのファイルも利用しましたがいずれも EDIUS Pro version 4.0 は受け付けませんでした。
少なくとも EDIUS Pro version 4.0 は、MXFでラッピングされているファイルは読まないようです。
これを考察すると、EDIUS Pro 5 は例え単独ファイルの扱いであっても、MXFを扱っているのと言えるのではないか? とも思えてきます。
であれば、EDIUS Pro 5 の製品仕様表は正しかったことになります。
? あれ?
オプションで対応と言われている XDCAM HD が扱えてしまったのは何故だろう……???
やっぱり、直接 MPEG2 を読んでいるだけなのかな??
もう分からなくなりました……。
正直、EDIUS 6 がこんなやり方であっても MXFが内包する MPEG2 などの動画部分(エッセンス)を取り扱ってくれれば、個人ユーザのレベルでは問題ないと考えています。
実際、私は今も NXCAM や AVCHD などのファイルベースカメラのデータは、SDカードなどの記録メディアの階層を潜り、直接「*****.m2t」ファイルをHDDにコピーしたりしています。
私の使い方はそんな感じですから、XDCAM HD であっても、XFシリーズであっても、上記のような扱いでそれぞれのフォーマットを組み込み可能なのであれば、運用上の問題はありません。
今回の EDIUS 6 騒動で私が焦点にしたいのは、なぜ今までの EDIUS Pro で取り扱い可能とされてきた MXFが全般的に Broadcast版限定の扱いになってしまったのか?
そして、なぜ USA版 EDIUS 6 は、その通常版で MXFを扱える仕様となっているのか? そこから来る、日本版との機能差・価格差はどういう理由なのか?
という点です。
正直、MXFだけの話なら、私ももう少し無関心だったと思います。
が、日本ではクラス分けして価格も大きく違うのに、USA版はどういうこと!?っていう話なのですよ、手っ取り早く言えば。
確かに、いままで HDWS/REXCEEDシリーズ に束縛されていた上位モデルが、Broadcast版というソフトウェア単体の取り扱いになり、HDWS/REXCEEDシリーズと比べれば低価格化したという考え方もあります。
Thomson Canopusが今後 HDWS/REXCEEDシリーズをどのように展開していくかは不明ですが、EDIUS のハイエンド仕様を必要とするユーザには福音の展開かとも思われます。
しかし、そういった考え方を私も支持するも、日本版とUSA版の差異を納得する理由にはなりません。
全く別の問題であると考えるべきです。
MXFの取り扱いに関しても、USA版と日本版の差に関しても、私の無知から来る勘違いであった……という結末でも私は一向に良いのです。寧ろ勘違いであれば歓迎です。
そして後で「Next-Zero.com の宏哉とか言うヤツ、バカだよな」と、あちこちで物笑いにされても、特段恥じる必要も憶えません。
私が必要としているのは、あるいは今回の署名活動に賛同して下さった人々が必要としているのは、我々が起こしたアクションに対する、Thomson Canopusのリアクション、ただそれのみだと思います。
例え Thomson Canopus の回答が「USA版は日本版よりもお買い得なんですよ。日本の皆さんゴメンね。」というものでも、私は納得しないまでも事態を終息させていくと思います。
だって今、とことんユーザが置いてきぼりを食らっている感じなんですよ。
だから、とりあえず Thomson Canopusのコメントが欲しいのです。
願わくば、この署名を纏めた上で郵送する前に、Thomson Canopusが事態の収拾と説明に入ってくれん事を……。
−>>2010/09/18/(Sat) 非効率な楽しい創作。
- 今日は、お仕事が休みだったので、リノベーションビデオの制作を少し進めてみる。
構成は、大きく分けて4つ
・アバンタイトル
・物件探し篇
・リノベーション篇
・完成物件篇
アバンタイトルは最後に作るとして、今は物件探し篇とリノベーション篇の冒頭を繋いだところである。
さて、今回は構成台本を書いていない。
いや、すでに幾らか書いたのだが、現在はそれを見ずに……使わずに、気の赴くまま繋いでいる。
なんだか、予め台本書いて繋いでいくのって、“しっかりしていて”今回の楽しみにそぐわないからだ。
私は、構成や映像をこね回すのが好きで、作っては壊して作っては壊してで、徐々に形にしていくことに、映像制作の歓びを覚える。
実に非効率的な楽しみだ。
勿論、外部からの依頼案件については、しっかりと構成を練ってから、撮影や編集に入るが、このようにプライベートな作品創作では、その制作手順や手法は非固定で、気の向くままに作りたい。
自分のために作る物に、責任ある制作手法をとる必要はないだろう。
ある意味、仕事の反動だ。
ということで、今日も EDIUS Pro のタイムライン上では、映像をコネコネしている。
先日、カットを繋いだときは、繋ぎながら即席でナレーションを考えて、それに合わせて映像を重ねていった。
が、その時のナレーションなどは頭の中だけに留めておいたので、今日見てみると、何を喋って繋いだのかよく思い出せない……。
なので、今日はペンとノートを用意して、先日繋いだ部分を見ながらナレーションを書き留めていく。
もちろん、全然、間尺が合わないので、再びカットの長さを調整したり、新しいナレーションのために映像を追加したりして、先日作ったのとはまた大分違ったタイムラインに変化しつつある。
前回の繋ぎ方には結構無駄が多いなぁ〜と思いながら、手直ししていくのは、作品を精鋭化しているようで楽しい。
今は、繋いだカットに対して、ナレーションが思い浮かばないので、サスペンド中………。
先日の私は何と言いながら、このカットを繋いだんだっけなぁ〜〜(汗)
−>>2010/09/19/(Sun) Secure Digital的。
- 最近、デジカメで使っている SDカードの調子が悪い。
書き込みエラーが頻発するようになってきた。
データ転送が途中で途切れた様なものもあり、閲覧できないファイルがあったりする。
今使っている SDカードは 1GB のもの。
もう数年来の使用だ。
肝心なときにエラーが続発して記録できないのでは困るので、新しくSDカードを購入することにした。
購入したのは、BUFFALOブランドの SDカード 2GB。
“SDHC”でも“SDXC”でもなく“SD”カードである。
何故か?
――使用機材の都合である。
デジカメ自体は、SDHCまで対応している機種なので、SDHC 32GB という選択肢も用意されているのだが、残念ながらカードリーダに制限がある。
先日の MXFデータの読み込みでも使ったノートPCの“KANATO”さんであるが、この2003年に発売されたノートPCには、SDカードスロットはあるものの、それ以降に策定された SDHC等には当然対応していない。
国内出張や海外取材に連れて行くことの多い KANATOであるが、路程の性質上あまり荷物を増やしたくないので、USB接続のカードリーダなどは持って行きたくないのである。
SDHC対応のPCカードアダプタなども市販されているが、撮影上もそれほどの容量を必要とはしないし、老朽化すすむ KANATOをこれ以上ドレスアップする意味もないため、現状のKANATOで利用可能な上限である「SDカードの 2GB」を選択した。
2GBの容量で、Panasonicのデジカメ“DMC-FX37”の最高画質モードを選択した際の最大記録枚数は、約400枚。
撮影用途は、WEB用の写真や旅の記録程度で、またバックアップのためにもこまめにHDDに保存する習慣が身に付いているので、容量不足で困ることはないだろう。
SDカードを購入するついでに、DVD-R も20枚を購入。
最近はもっぱら BD-R を焼くことが多くなったが、まだまだ DVD-R は現役だ。
今回は、相方の漫画原稿のデータ入稿や、母親から頼まれている探偵推理ドラマのエアチェックを記録したりする予定だ。
なお私、明日から3日間は国内出張である。
KANATOは連れて行くが、宿泊先のネット環境が貧弱であれば、先日から行っている署名活動の内容掲載が停滞すると思われるので、予めご了承願いたい。
−>>2010/09/23/(Thu) 女子会。
- 今夜は、相方のお客さんが3名遊びに来た。
といっても、いずれも私とは顔見知りで、高校時代の先輩方だ。
そのうちの、お一人がこの度入籍され、来年の4月に結婚式を挙げると言うことで、その結婚式へのお誘いを兼ねて東京から帰郷し、そのついでに昔の仲間が集まったという訳である。
で、さらについでに新居見舞いということで、皆が我が家で夕食をとる運びになったらしい。
夕飯をとりながら、数年前に結婚した他の先輩方の結婚式のビデオを見る。
今度結婚するその先輩が、自分の式の参考にしたいという話だった。
私も相方も来年の結婚式には呼ばれており、是非とも御祝いに馳せ参じる予定であるが、ついでにビデオ撮影も頼まれた。
挙式は明治神宮だそうだが、ビデオ撮影にいろいろと制限があるらしく、外部からのビデオカメラ持ち込み撮影が難しそう……。
ホテルの披露宴でも“友人が撮影している体”で(……いや勿論、祝福を送る一友人として撮るのですが)やってほしいと頼まれた。(外部業者は入れないそうなので)
招待状も頂くし、席も用意してもらうので、友人としての参列だが、友達の結婚式を HVR-S270J とかで撮る友人も居ますよね??
で、予定では呼ばれている他の先輩と共同戦線で2カメ体制を取る段取りに。
友人の結婚式をマルチカメラ体制で撮る友人も居ますよね?
高校時代からビデオカメラと共にあった我々内では、当たり前の事なのだが、これがホテル側に何処まで通じるか……。
その後も、他の結婚式関連のビデオを見たりして盛り上がった。
今夜は、その結婚される先輩だけが一泊される。
まだまだ我が家への来訪者は増加中。
今年中に3桁とか行きたいな〜〜♪
−>>2010/09/27/(Mon) 配達証明。
- 『EDIUS 6 に於ける“通常版”と“Broadcast版”の機能差、ならびに“日本版”と“USA版”の価格差および機能差に対する是正を求める請願書』
皆様、ご協力有り難う御座いました。
予定しておりましたとおり、本日27日に、トムソン・カノープス株式会社宛に署名請願書を纏めた物を発送いたしました。
到着は明日の予定です。
今回の、署名・請願書には総計で29名の方からのご賛同を頂きました。
数としては決して多くないですが、一つ一つがユーザの正直な心の声を反映したものであると思います。
署名・請願書内容は、A4用紙16枚分になりました。
うち1枚は表紙、3枚は3300文字の請願前文、そして残りの12枚が皆様から頂いた署名・請願内容となっております。
郵送は、配達証明を付けて行いました。
内容証明を取ろうかとも考えましたが、そこまで大げさにする話でもないですので、今回は配達証明だけとしました。
これによって、ユーザサイドから明確な意思表示と、Thomson Canopusへの問い合わせが発生したことになります。
これを、Thomson Canopusは黙殺する事ができるのでしょうか?
繰り返して言いますが、望んでいるのは、ラインナップの変更ではありません。
それはもう間に合わない話です。
1ヶ月後には EDIUS 6 はリリースされているでしょう。
そうなると、既に EDIUS 6 自体の製品パッケージとしては完成しており、あとは流通経路に乗せるだけという状態であるはずです。
現実的に望んでいるのは、われわれユーザの疑念に対して、どのようにThomson Canopusが回答するのかという事です。
我々の意志は示されました。
後は、Thomson Canopus が我々ユーザにどう接してくるのか見守るばかりです。
Next-Zero.com に対し、Thomson Canopus から直接的にアプローチがあった場合は、またこの場を使って皆々様にはご報告申し上げます。
−>>2010/09/28/(Tue) 引っ越ししました。
- 再び引っ越しいたしました。
落ち着きが無くてスミマセン……。
Next-Zero.com のサーバを引っ越しました。
ついでに、acc96.com と TAMAKAZURA.com のサーバも引っ越しました。
“ACC総合サイト”からつづく当サイトのサーバとしては2度目の引っ越しです。
もともと Next-Zero.comサーバは、国内のホスティング会社さんのご厚意でこの数年間無料で利用させてもらっていたのですが、いつの間にか“契約状態が不確定”のため2010年10月から“ホスティング料金を支払う”よう求められたため、提示された金額と現在のホスティング条件を勘案し、他社のサーバに乗り換えることにしました。
同時に、Next-Zero.com ドメインの移管も行いました。
Next-Zero.comドメインは、ホスティングをお願いしていたその業者様が代理で取得・管理してくださっていたのですが、昨年12月の「Next-Zero.com 家具屋事件」のように、ドメインが私の手元にないことによって不都合な事も起こってしまったために、早期の移管を求めていたのです。
しかしながら、「ホスティングを当社が行っている期間はドメインの管理もセットで行う」という返事があったために、そのまま継続してドメインの管理もお願いしていたのです。
今回ようやく、サーバの乗り換えに合わせて Next-Zero.com ドメインの移管も行われ、名実共に私が管理するドメインとなりました。
新しいサーバは、10GBの容量。
この容量を活かすべく、今後ともますますコンテンツの充実を図っていきたいと思います。
なお、DNS更新の都合で、昨日・今日あたりは旧サーバと新サーバのどちらにも繋がってしまう状況が起こりえました。
おそらく現時刻であれば、新サーバに繋がっていると思います。
今日のこの創想雑誌を読んで居られる皆様は新サーバにアクセス中です!
これからも、皆様の Next-Zero.com に対する変わらぬご愛顧を何卒よろしくお願い申し上げます。
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