【Next零 ;更新記事】
機材台車
(伊波桜化)
*
Canon HF G20
ワイコン比較テスト
*
自作LANCリモコン
製作レポート
*
JVC GY-HM650
試用レポート
*
Bluetoothインカム
*
EDIUS @ Mac
*
FUJINON XT17s
レンズレポート
*
EDIUS6 レポート
*
LEDビデオライト
SONY HVL-LBPA
*
GPGPU と NLE
*
HDR-XR520V
使用レポート
*
FIRECODER Blu
レポート
*
Core i7 で NLE
*
HVR-S270J
関連レポート
*
HD→SDダウンコン検証
【Note; Affiliate】
楽天市場
Amazon.co.jp
・ ・ ・
>>Adobe
>>SONY
>>Panasonic
>>Manfrotto
・
>>楽天市場>>ビデオ近畿
>>SYSTEM5
>>kakaku.com
【Next零 ;Key Contents】
reTMCD
*
Eye-One Display2
レンタル
*
非公式データバンク
EDIUS Bench
*
HVR-S270J
関連レポート
Article offer cooperation
* * *
ACC*Software Leading...
Hosting Management by
* * *
〜 創想雑誌 〜
−>>2009/05/01/(Fri) 本日もテスト。
- ご好評頂いている FIRECODER Blu のレポートを今夜も執筆中。
今回は、H.264 を 12.5Mbps でテスト。
前回と同じ部分を見比べながら、その差異を確認しているが、ハッキリ言って大きな差が出ていないかな……
むしろ、FIRECODER Blu は良好。
あとは、使う側、見る側の好みの問題かも……
とは言え、シビアな評価がしたい方もいらっしゃるハズ。
今回も、テスト結果の動画ファイルをダウンロード出来るようにする予定なので、ご自身の環境で実際に再生してみて、その目で結果を比較していただきたい。
正直なところ……評価している私も優劣が分からない。
重箱の隅を突けば、色々と差が出てくるけど……
一番問題があると言えば、FIRECODER Blu でも Software Encode でも、彩度の高い部分で、オリジナルと色が変わってしまう事に、問題を感じる。
この辺りは、パラメータも含めて未検証。
改善手法があれば良いのだが……。
−>>2009/05/02/(Sat) EDIUS Pro 5.10 インスト!
- 4月下旬の公開が延期され、皆が諦めたかのように待った EDIUS Pro 5.10 が、不意打の如く、本日公開された。
20時に仕事から帰宅してみると、ちょっと大騒ぎの模様。
どうも、今回のアップデータはファイルサイズが大き過ぎるらしく、Thomson Canopusのサイトに大変繋がりにくくなっているらしい。
尤も国内サイトの話なので、海外のThomson Canopus ならすんなりと5分程度で全ファイルをダウンロード出来た。
取り敢えず、インストールしてみた。
今夜はどれぐらい弄れるか……。
いつも、Thomson Canopusのアップデートは私にとってタイミングが悪く、明日は超早朝出勤。加えて、泊まり掛けの出張なので、細かな検証は明後日の夜以降になる……。
今夜は、注目の FIRECODER Blu との連携でも確かめてみるかな。
<追記(05/02/21:15)>
FIRECODER Blu と EDIUS Pro 5.10 の連携機能をチェックしてみた。
『エクスポータの選択』ダイアログに FIRECODER Blu の項目が追加されている。
その項目を選択すると、下のウィンドウのような H.264 の設定項目が出てくる。
試しに、下記の設定のままエンコードしてみた。
素材はタイムライン上の 16分55秒のプロジェクト。
これを FIRECODER Blu は 9分55秒でエンコードした。
画質は、当サイトの FIRECODER Blu レポートの通りの物だろう。
精査はしていないが、満足のいく結果が出ていると思う。
取り急ぎ、ファーストインプレッションを記してみた。
−>>2009/05/06/(Wed) CCD。
- 世間の大型連休とは無縁な仕事に就いている私であるが、昨日、たまたま旧知の友と休暇が重なり、三重から大阪まで遊びに来てくれた。
足を運んでくれたのは、ZIXIR の KOHSHI君。
(http://zlog.seesaa.net/)
大学放送局で共に映像製作の活動をした仲で、大学同期だ。
2人が意気投合した切っ掛けを未だに互いで良く覚えている。
入局した最初の頃、1日のサークル活動が終わり、その帰り際、私が彼に対して、
「“CCD”って何の略?」
と質問して
「Charge Coupled Deviceでしょ。電荷結合素子。」
と彼が答えてくれた事からだ。
この時彼が、
「小型カメラ?」的な事を口走っていたら、以降あまり相手にしなかったかも知れない(笑
以来、お互いに映像製作の場で切磋琢磨し合い、私にとっては学生時代随一の友となった。
2人とも VX2000 と canopus のノンリニアシステムを所有し、それらの機材で互いに映像製作を4年間行った。
卒業してからは、ネット上での遣り取りは続いたが、直接会ったりして遊ぶことはめっきり無くなり、今回の来宅は久々の旧懐の時となった。
久々に遊ぶと言っても、我が家で2人ゴロゴロとするだけだ。
今回の“おもちゃ”は、YAMAHA DSP-AX1800 を中核とする 5.1chサラウンドシステムだ。
KOHSHI君も自宅に YAMAHA DSP-AX863 を所有している。
現在は、2chステレオでの運用だそうだ。
そんな中、上位機種になる AX1800 の実力が気になるようで、自宅環境で聞き慣れているエアチェックした Blu-ray 素材を持参していた。
その Blu-ray や、5.1chの効果を分かりやすく確かめるために、Xbox360 の エースコンバット 6 などを体験してもらった。
そんな感じで適当な時間をゆっくりと過ごす。
夜になり、夕食を外に食べに出た流れで、彼は三重まで帰っていった。
………帰ったはずだったのだが、KOHSHI君と別れてから暫くして彼からメールが入り、「電車の遅れなどで乗り継ぎに失敗し、帰宅できない…」と一報。
「それなら我が家で泊まっていきなされ」とメールを返し、30分後ふたたび彼は我が家に帰ってきた。
幸いにして、翌日は午後からの出勤だったらしく、少し夜更かし。
思いがけない延長戦を嬉しく過ごした。
<おやすみ KOHSHIくん>
先日の松ケンの来訪と合わせて、友と久々に大切な時間を送ることが出来たゴールデンウィークだった。
もっとも、私にはゴールデンウィークは存在しなかったのだが(照
−>>2009/05/12/(Tue) ふたたびヤフオク!
- 一ヶ月近く放ったらかしにしていた、GIGABYTE GA-EX58-UD5 をヤフオクに出品した。
FIRECODER Blu が動作対象外扱いとなる マザーボード ということで、泣く泣く手放した次第だ。
http://page6.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/f74706786#
現在は、ASUS P6T Deluxe に乗り換えているわけだが、GIGABYTE GA-EX58-UD5 の方が素人な私には合っていて気に入っていた…。
まぁ、どちらのマザーボードであっても、安定動作してくれていたので、FIRECODER Blu が対応していたかどうか……というだけの問題だった。
GIGABYTE GA-EX58-UD5 は、これから Core i7 でノンリニア編集機を組みたい方には、打って付けのマザーボードだろう。
詳細は、
http://www.links.co.jp/items/gigabyte-intel/gaex58ud5.html
あたりで確認していただきたいが、ハイエンドゲーマーまで幅広いパワーユーザに対応できる。
まだまだ高価な Core i7 対応マザーボード。
中古品で申し訳ないが、お一つ如何だろうか??
−>>2009/05/13/(Wed) BDR-S03J-BK。
- ハイビジョンテレビは買った。
PLAYSTATION 3 だが、Blu-ray は観られるようになった。
ビデオカメラは勿論、ハイビジョン。
編集もハイビジョン。
最近は、FIRECODER Blu も導入して、ますますハイビジョン制作環境が整備されてきた。
が……長い間、我が家では「配布用のハイビジョンパッケージ」が作成できなかった。
つまり、Blu-ray ディスクが作れなかったのだ。
画竜点青を欠く……とでも言うのだろうか?
ハイビジョン作品制作工程の最終段が未整備だったのだ。
しかしながら、このたび漸く Blu-ray ドライブを導入。
撮影から配布パッケージまで一貫して ハイビジョン制作が可能になった。
導入した Blu-ray ドライブは、“PIONEER BDR-S03J-BK”。
以下に簡単にスペックを紹介する。
・5インチベイ内蔵型/記録型 Blu-ray ドライブユニット
・対応記録メディア:BD-R/BD-RE/DVD-R/DVD-RW/DVD-R DL/DVD+R/DVD+RW/DVD+R DL/DVD-RAM
・記録速度:BD-R/R DL 8倍速記録 / BD-RE/RE DL 2倍速記録
「ディスク共振スタビライザ」や「高性能アクチュエータ」「スマートレーザードライバ」「液晶補正機構」「非点収差補正」などの技術により、極めてエラーレートの低い安定した記録を可能にしている。
記録型DVDドライブで高い信頼性と人気を獲得した PIONEER が、満を持して送り出した 記録型 Blu-ray ドライブである。
早速、SEREN-V_a に組み込んでみる。
BDR-S03J-BK はリテール商品なのだが、付属品は少なく、接続インターフェイスの SATAケーブルも電源ケーブルも入っていない。
別途用意しておく必要がある。私の場合、SATAケーブルは腐るほど余っているのだが、SATA用電源ケーブルが足らず、急遽ヨドバシカメラに「4pin→SATA電源コネクタ」を買いに走った。
電源とSATAケーブルを繋いで、PCを起動させ、付属ソフトをインストールすれば作業完了だ。
早速、Blu-ray ソフトを SEREN-V_a で視聴してみる。
(;´Д`)
………観られない。
そうか…しまった……。
グラフィックカードが HDCPに対応していないぐらいに古いんだった…。
SEREN-V_a に現在搭載しているのは“NVIDIA GeForce 6600GT”。
ざっと4世代ほど昔のチップセットだ。
SEREN-V_a の第三次更新計画には、グラフィックカード の更新が目論まれているが、現在のところ財源不足であるので、しばらくは現状のままだ。
もっとも、今回の Blu-ray ドライブの導入は、自分で作ったハイビジョン作品を Blu-ray ディスクに焼くことが主目的であるために、市販ソフトの視聴が出来ない分には問題ない。
まぁ、それに……HDCPに対応していなくても視聴する方法は幾らでもあるのだ…(当サイトではそれについては言及しないが…)
まずは、問題なく Blu-ray ドライブ PIONEER BDR-S03J-BK の導入は完了した。
さぁ早速、今日まで溜め込んだハイビジョン作品を Blu-ray に焼いていきたい!
※本日の推奨物欲。
−>>2009/05/15/(Fri) 週末の過ごし方。
- 今週末、土曜日・日曜日は、お仕事がお休み。
何事もなければ2連休だ。
さて、その休みをどう使うかは思案中。
色々とやりたいことがある。
まずは、途中で止まっている FIRECODER Blu のレポートの続編。
超解像技術も気になるし、SD画質のMPEG2などのエンコード能力も検証したいところだ。
次は、先日購入した Blu-ray ドライブ“PIONEER BDR-S03J-BK”で遊びたい。
過去のハイビジョン作品を Blu-ray 化したいので、早速 Blu-rayの生ディスクを何枚か買ってきた。
ある程度の検証が出来れば、あとは作品の関係者に Blu-ray 版となったパッケージで送付したい。
遡れば、2006年の作品からHD化が始まっており、未だに canopus HQ codecで書き出した完成ファイルをHDDに保存して残している。
これを、Blu-ray オーサリングする事から始めたい。
もう一つ、楽しみが残っている。
SONY HDR-XR520V。
この春に発売されたばかりの SONYの最新 AVCHD ハンディカムだ。
最大の特徴は、新開発の 裏面照射型CMOS を採用した事による、感度の改善だろう。
さらに、「光学式手ブレ補正(アクティブモード)」搭載により、従来比10倍もの手振れに対応出来るという。
実際、足運びさえ注意すれば、ただの手持ち移動であるのに「ステディカム」を利用したような安定感のある映像が撮れる。
他にも色々あるが、個人的にはアイリスの絞り羽根が6枚になり、ボケ味が綺麗になったことだろう。
以前から散々書いているが、ハイビジョン時代のハンディカムのスペック基準を見直すべきで、その一つに「6枚羽根」の採用を推していた私としては、なんとも嬉しいスペックである。
(※HDR-HC3の記事:http://next-zero.com/HDV/HDR-HC3/05.php)
相変わらずワイド端の狭さには辟易するが、それに目を瞑っても、いろいろと魅力的なビデオカメラである。
この HDR-XR520V を週末は触り倒したい!
………なぜなら……残念ながら、このカメラは私の所有物ではなく、会社の後輩の持ち物だからだ。
今週半ばに借りて、まだ全然遊べていないのだ。
折角貸してもらったので、タップリと戯れたい。
という訳で、今週末も映像三昧な日々にしたい!
※本日の推奨物欲。
−>>2009/05/17/(Sun) かぶりつき。
- 生まれて初めての Blu-ray オーサリングは、EDIUS Pro 5.11 が搭載する、Blu-ray の簡易オーサリング機能を使っての作業になった。
オーサリングテストの対象は、先日制作した、おとんへのメッセージビデオ。
http://next-zero.com/ToppageCNT/sousou-zasshi/nicky.cgi?DT=20090405A#20090405A
これを、EDIUS Pro のタイムラインから直接書き出す。
エンコードの設定は、H.264 で 23.9Mbps の 1pass VBR。
FIRECODER Blu を利用した高速エンコードだ。
16分ほどの作品が、10分足らずでエンコード終了。
また、EDIUS Pro に搭載されている Blu-ray ディスクへの書き出し機能では、簡単なメニュー作成も出来る。
作品としてはメニューは必要ないのだが、テストオーサリングであるので、実際にチャプターメニューの動作を確かめるべく、メニューも作ってみた。
幾つかのスタイルからテンプレートを選択して、タイトルやチャプタ名を入れるだけの簡易的なものだが、これで事足りるシーンもあるだろう。
話は前後するが、エンコード設定や、メニューの作成が済んだら、出力。
今回は、BD-RE ディスクに書き出した。
BD-REディスクは、DVD−RW と同じように書き換え可能な Blu-ray ディスクだ。
書き込み1回となる BD-R はまだまだ値段が高く、DVD−R の様に気軽に使える物ではない。
やり直しや失敗があることを考えると、オーサリングの結果を確認するために、一旦 BD-RE に焼いて、品質や動作がOKであれば、最終的に BD-R へ出力するのが経済的で効率的だろう。
BD-RE の価格は BD-R よりも高いが、1枚あれば何度も書き直して使えるので、BD-R の価格が急激に下がるまでは、BD-RE との併用が現実的ではないかと思う。
さて、BD-RE への書き込みが初めてとなった、我が家での Blu-ray 作成。
結果を、リビングの 50インチプラズマテレビで確認してみる。
PLAYSTATION 3 に BD-RE を挿入して再生。
問題なく再生してくれた。
メニューも正常に動作し、FIRECODER Blu によるエンコード結果も大きな瑕疵はない。
十分以上に実用の範囲だ。
<画面にかぶりついて、エンコードのアラを探す図。>
これから暫くは、Blu-ray になることを待っていた HD作品群を順々にBlu-ray 化していきたい。
また、それに合わせて Blu-ray 用のトールケースを購入し、パッケージデザインも行ってから、関係者に配布したいと思う。
我が家の Blu-ray 制作の歴史が、いまここに始まる!(なんじゃ、そりゃ…)
−>>2009/05/24/(Sun) XR520V を。
- ようやく時間的余裕を見つけた今日。
空に晴れ間が見えたので、借りている HDR-XR520V の試用テストをすることが出来た。
とは言うものの、今日は休暇ではなくて報道の夜勤明け。
一緒に泊まり勤務をしていたアシスタントのK君が、この XR520Vの持ち主。
勤務終了後のお昼から、テスト撮影を試みた。
場所は、梅田の歩道橋の上。
大阪・梅田で、街頭インタビューが最も多く行われるロケーションの一つだ。
今回はもちろんインタビューをする訳ではなかったが、移動が楽で、そこそこテスト用の被写体が揃っている場所であるので、安直にこの場所にした。
今回のテストは、まずは光学性能。
標準レンズのワイド端とワイコン装着時のワイド端を見る。
次に、話題の“光学式手ブレ補正(アクティブモード)”
これは、あたかも防振装置(ステディカムなど)を利用したような滑らかな手持ち映像が撮れるというもの。
あとは、解像感やノイズをチェック。
今日できたのは、これぐらい。
それらのテストを、HDV最高峰カメラの一つ HVR-S270J をリファレンスとして比較することにした。
太陽が顔を覗かせてくれたのは、このテストを行っていた時間だけ。
結果プレビューのために、K君と我が家に帰宅すると、途端に大降りの雨に見舞われた。
帰り際、ヨドバシカメラで購入した mini HDMI − HDMI ケーブルを介して、プラズマテレビに接続。
早速、検証を行った。
詳細なレポートは後日掲載する。
ここで簡単に纏めると「欲しいな〜 HDR-XR520V」という感じか。
今日は、日中の映像だけ。
XR520V のもう一つの特徴でもある「裏面照射型CMOS」による感度の改善の検証は後日行う予定だ。
追伸:
ところで、当サイトの本文表示エリアの幅を広くした。
これにより、今までよりも大きな画像と、より多くの情報を織り交ぜた文章にて、映像技術・機材ネタをお届けできるはずである。
−>>2009/05/26/(Tue) 1.11。
- 待ちに待った、『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序 (EVANGELION:1.11)』の Blu-ray が手元に届いた。
2007年の公開から2年近く待たされての Blu-ray だ。
※http://next-zero.com/ToppageCNT/sousou-zasshi/nicky.cgi?DT=20070908A#20070908A
今回は、発売直前に話題になった映像技術がある。
SONY が開発した映像用階調補完技術“Super Bit Mapping for Video(SBMV)”という高画質化技術だ。
SBMVは、映像のグラデーション部分に発生しやすい「カラーバンディング」を軽減する技術で、階調変化が階段状の等高線のようになってしまう現象を解消するものだ。
Blu-ray の場合、映像信号が8bitで記録されるのだが、オリジナル映像が10bitで制作された場合には、符号化処理の過程で8bitへ変換しなければならない。
その変換の結果、カラーバンディングが発生してしまう。
ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序 (EVANGELION:1.11)は、HDCAM-SR にて量子化ビット10bitでマスター収録されている。
当然、8bit 記録する Blu-ray用にエンコードすると、カラーバンディングが発生してしまうので、SBMV技術の登場となるのだ。
古いアニメは、水彩で描かれた背景以外……つまりキャラクターやブック部分などのセル彩色は単純なベタ塗りが多く、影と合わせても精々3段階ほどであったが、昨今のアニメ……特に今回の ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序 等に至っては、単純なベタ塗りではなく、微妙なグラデーションで描かれている部分も多い。
アニメ用語で言うところの特殊効果や透過光処理(昔で言うリスワーク)なども、コンピュータの導入によって多用されるようになった。
当然、量子化ビットの制限される DVD や Blu-ray では、それらの部分にはカラーバンディングの弊害が顕れやすい。
それを、解消してくれるのが、SBMV という訳だ。
※参照:http://www.sony.co.jp/SonyInfo/News/Press/200905/09-0512/index.html
早速、PLAYSTATION 3 で再生してみる。
YAMAHA DSP-AX1800 も、いつもよりボリュームを上げて、サブウファーも効かせ気味にした。
あぁ、たまらん!
この狂ったような、情報量。
視覚的にも聴覚的にも、洪水のような情報が“ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序 (EVANGELION:1.11)”には、詰まっている。
CGの活用による細部の描写から、ガイナックスお得意のハーモニー処理まで、刮目して画面に釘付けである。
フルHD でも描画し切れていない程の、細かなディテールでいっぱいだ。
アニメでここまで書き込むか!? というほどの混沌美!
そして、カット番号#1520 の初号機のトラックバックの背動!!!
もう、最高である!
これだけで、ご飯3杯はおかわりできそうだ。
さて、件のカラーバンディングの話だが、流石に全く出ていない……という事でもないようだ。
確かに、殆どのシーンで滑らかなグラデーションを描いているが、SBMV技術の事を気にしながら視聴していると、随所で矢張りカラーバンディングが見受けられる。
シンジ君が、夢の電車の中で自問自答したりするような心象描写のシーンなどで、フレア処理されているような部分では、その外縁部分には等高線状のカラーバンディングが見られるし、結構あちらこちらに…。
まだまだ発展途上の SBMV技術であるが、現在のレベルではカラーバンディングの完全排除ではなくて軽減というところであるようだ。
実は、エヴァンゲリオンのセルビデオを購入するのは、今回が初めて。
今まで手元にあったのは、1995年のTVオンエア当時にエアチェックしていた VHS テープのみ。
現在は、テレビ版もリテイクやリマスタが繰り返されたDVDが出ており、修正と改善がされたバージョンで皆の目に触れているが、私のは当時の一発目のテレビ映像。
修正も何も入っていない、原初のエヴァンゲリオンである。
それから 10年あまりの時を経て、Blu-ray として エヴァンゲリオン の最新作を手にしている。
既に、当時ほどの熱狂なファンではなくなっている私だが、この『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序 (EVANGELION:1.11)』には、当時を思い起こさせるほどの鮮烈な情熱を感じることが出来る。
今年の夏は、「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破」が公開予定である。
無論、映画館まで足を運ぶ予定である。
Log
- 2022年
- 06月