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〜 創想雑誌 〜
−>>2006/06/02/(Fri) EDIUS Pro version 4 待望論。
- EDIUS Pro version 4 の発売まで一ヶ月を切った。
http://www.canopus.co.jp/catalog/edius_pro/edius_pro4_index.htm
新しく追加されている機能も勿論楽しみだが、根本的な部分での快適度……処理速度などが向上しているという点が嬉しい。
豊富な機能よりも、そういった基本的な設計部分が全体の編集作業の快適さを左右するからだ。
ACC的には、マルチカメラ編集機能などが今後重宝されるのではないかと思っている。
特にACC東京と東北は吹奏楽のマルチカメラ撮影が多い。
勿論現場でのリアルタイムスイッチングで本線が収録されているのだが、各カメラは自前のVTRでパラ回しされており、スイッチングミスなどは後でノンリニア編集のタイムライン上で修正される。
その際に、同期を合わせて、修正部分を適切に再編集できるのは便利だと思う。
一方大阪ではACC的な活動は全然してないので、まずはレポートのために全力試用することになると思う。
そのレポートの結果などを見て東京と東北は EDIUS Pro をアップデートするかどうか判断するのだろう。
レポートで試用すれば、実践で EDIUS Pro version 4 を利用するのは、7月早々に挙式される友人の結婚式の編集だろう。
EDIUS Pro version 4 の新機能を使うかどうかは判らないが、快適な編集空間を利用してみたいとは思っている……。
しかし、やはりネックは VELXUS シリーズに発売段階で未対応という点だ。
そうなると、メイン編集機の SEREN での編集に EDIUS Pro version 4 が利用できないことになる。
サブの SERA は EDIUS Pro 3 と DVStorm の組み合わせでフリーズする現象が確認されているので、EDIUS Pro version 4 にしたところでどうなるか怪しい……。
そうなると、やはり SEREN で VELXUS 300 を使わない OHCIインターフェイス選択での編集環境になってしまって、快適な編集環境を維持できない。
出来るだけ早く結婚式のビデオは渡してあげたいので、ゆっくりと VELXUS 対応のパッチが出るのを待ってはいられないのだ。
そうすると、やはり結婚式の編集は EDIUS Pro 3 でやってしまったほうがいい気もする………。
全く、難儀な状態で EDIUS Pro version 4 をリリースしてくれるものである……。
それはさておき、私としては EDIUS Pro のメジャーバージョンアップをリアルタイムで受けるのは初めてのこととなり、今からどんなレポートを作るか思案している。
ver1.5 のレポートは行っているが、マイナーバージョンアップ物だったし(……と言いながら、その改善点は豊富であった)、ver.2.O系は購入を見合わせた。
Pro 3 は発売後直ぐには購入しておらず、そのためレポートも当サイトには存在しない。
であるので、メジャーバージョンのレポートを書くのは実に EDIUS 1.0 以来となる。
ちなみに細かいことだが、ver.4.0 の正式な名称はどうも 『 EDIUS Pro version 4 』の様だ。ver.3.0 が 『 EDIUS Pro 3 』だったので、ver.4.0 も「 EDIUS Pro 4 」としてしまいそうだが、お間違えの無いように。
なお、カノープスダイレクトショップで今予約すると、EDIUS Pro version 4 は 先着300名に「シンフォレスト ハイビジョン映像素材集セレクト版(CD-R 1枚)」のプレゼントがある。
価格は、EDIUS Pro version 4 アップグレード版(予約特典付)で 26,040円だ。
予約特典が無くても構わない方は、以下のリンクを参照していただきたい。
<楽天市場で商品を探す>【代引・送料無料・予約受付中】EDIUS Pro version 4 (通常版) (税込 58,630 円)
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−>>2006/06/05/(Mon) 来ちゃったー。
- き…来ました…。
遂に、やって来ました私の元へ……。
“連休”という名の至福が……(労
カレンダーをめくり返してみると、5月はずっと休暇は1日間のみ。
2日以上続く連休が無くて、1日間の休暇も、あって週に一度……という状態だったので、ちょっと疲れて来ていたところでした。
昨日・一昨日とは野球6連戦生中継の最終段でしかもデイゲーム。
いよいよ暑くなってきて日中に屋外3時間以上の立ち仕事+連続する緊張と集中力の消費で追い打ちを掛けられていましたので、そろそろ「身体を休める日」と「休暇を楽しめる日」の組み合わせである“連休”が欲しかったところでした。
当初のシフトでは今日の月曜日から4連休と、世間から1ヶ月遅れのささやかなゴールデンウィークを迎える予定だったのですが、先週末にシフターさんから「月曜日はデスク出勤に変更」との連絡を受けて、本日は出社でした。
会社のデスクへ行くのも半月ぶりぐらいなので、伝票や勤務表入力が未処理で、この変更は仕方ありませんが、それでも3連休なのです!
最後に連休になっていたのは、虫垂炎での入院後療養の為の休暇をした4月21日〜23日が最後でしたので、なかなかこの身体も頑張ってくれました。
その最後の連休明けから、オペラ→プロ野球→バレーボール→プロ野球→大学野球→プロ野球→ゴルフ→プロ野球……と殆どプロ野球中継尽くしで、そろそろ甲子園球場近辺に引っ越した方が良いのかなー、と思えてきます。
さぁ、いよいよ連休の開幕です。
18:30 に退社したあとは、これすなわち休暇の始まりではないですか!
梅田の旭屋書店本店に立ち寄って、まずは福澤さん分の本を買い込んで、帰り道にたこ焼きをソース2種類で2人前持ち帰り、帰宅してamazonで旭屋に置いてなかった本を発注し、相方と一緒に夕飯を摂りながらHDDレコーダに溜まっていた番組を4本ほど消化し、今に至ります。
あぁ、もう気分は休暇なのです!
明日は、朝から整体に行って、ボロボロになった身体をちょっとでもメンテナンスして、散らかっている自分の机の周りを片付けて、本とか読んだり、またまた拝借出来た HDR-HC3 の試用を行ったり……まぁ、いろいろとやりたい訳です。
2日目は滋賀県に戻るかもしれない、という予定を組んでいるのですが、3日は未定!
おぉ、することが決まってない日が目の前にあるなんて!
この“自由な時間”というキャンパスっ! 実に貴重です!
何はともあれ、私の日常は是れ全て【Next-Zero】に繋がりますので、サイトの記事もちょいちょい更新予定。
あぁ、渇望の連休が今この手に……!
−>>2006/06/06/(Tue) ありがとう球児達。
- 休暇初日は予定通り午前中に整体院へ行って補正を掛けてもらい、昼は相方とランチをもりもり食べながら、またまた録り溜めていた番組を5〜6本消化し、午後からは「HDR-HC3 使用レポート」続編を書くために、HC3を抱えて淀川河川敷まで赴きました。
今回のレポートは“なめらかスロー録画”機能の検証。
何を被写体にすれば一番分かり易いだろうか……と考えたのですが、やはりスポーツを撮るのが最適であろうと思い、河原で練習している野球部が居ないかと淀川まで自転車を走らせました。
“なめらかスロー録画”の検証には動きがある被写体であればその効果は十分に判るので、レンズの前で手を振ったり、走る自動車を撮影しても良かったのですが、ビジュアル的に面白みがないと載せ甲斐もないと思い、スポーツに拘ってみました。
16時過ぎぐらいの時間帯であったのですが、運良く何処かの野球部員達が練習をしているのを発見。
早速キャプテンに撮影を申し込みました。
事情を説明すると、キャプテンさんは快く撮影を許諾してくれました。
まぁ、突然やって来て、カメラのテストしたいから〜、なんて入ってくる人間は素性も知れませんからどうしても警戒されてしまいますが、身分証明としての名刺(ACC*visualization のですが)や仕事上でのプロ野球中継の話などをして、ぁゃιぃ感をぬぐっていきました。
その甲斐あって“HDR-HC3 使用レポート なめらかスロー録画篇”は既にアップロードしております。
http://next-zero.com/HDV/HDR-HC3/09.php
さて、HC3を使って球フォローをしてみたのですが、最初手間取りました。
三脚は Libec LS-40DV ということもあって、なかなか言うことを聞いてくれなかったのですが、それよりも天気の良い屋外で HC3のあの液晶モニタを見ながらフォローするのは、球がなかなか見えなくて困りました。
三脚の癖を掴んでいけば、あとは感覚でカメラを振ればいいので、カメラを振れば球が入っている……と言う状態になりましたが、とはいえ下手に HC3のズームを使うと、またもやコントロール不能になりますので、極力ズームは使わず、メインの被写体を決めてそのルーズFF位のサイズでカメラを振ることにしました。
これが、HVR-Z1J とかならまだもう少しマシなワークが出来たかもしれませんね。
−>>2006/06/12/(Mon) HC3使用レポート 連載終了。
- 本日漸く HDR-HC3 のレポートが終了しました。
結果的に全13回のレポートとなりまして、ACC総合サイト時代からしても最長のレポートとなったようです。
今回のレポートは、画像は勿論のこと、動画や音声などもレポートのサンプルとして取り込めて、大変楽しく作ることが出来たと思います。
まだまだハイビジョン画質で配信することは難しいですが、きっといずれはそれも現実味を帯びた話となってくるでしょう。
また、自分の持ち物でない製品を長期間に渡ってレポートすることも初めてで、仮想的な締め切りが存在していたのも、良い気付け薬として作用して、借用期間中に出来るだけ多くの内容を抽出して形にする努力が出来たと思います。
一回の借用で十分にレポート仕切れなかった所を、再々度 HC3を快く貸してくださった“M”カメラマンに本当に感謝です。
さらに、今回の HC3レポートは HVR-Z1J の即席的なレポートにもなりました。
HVR-Z1J を所有していながら、ACC総合サイト時代から今日の Next-Zero.com に至るまで、Z1J の系統立ったレポートは全く行っていません。
既に時機を逸した感もあるのですが、“HD class”内でいずれは Z1Jの総合情報を扱いたいと思っています。
そして、今回のレポートは HC3があったからこそ色々な場所へ出掛けたり、いろんな方に無理をお願いすることが出来た事も大変に楽しかったです。
大阪城の桜を見に行ったり、いきなり野球部に撮影を申し込んだり、大学の後輩にたかってみたり(笑)と、充実した休暇を過ごす事が出来たのも僥倖でした。
さて、次に出てくるハイビジョンカメラは一体どんなカメラになるのでしょうか?
またレポートする機会が与えられれば、当サイトでお届けしたいと思います。
※本日の推奨物欲:
−>>2006/06/15/(Thu) ドリーミング ドリー。
- 友人の結婚式の撮影を頼まれた件は先日の創想雑誌にも書いたが、いよいよ挙式まで半月となった。
神前式という事で、幾つかの未経験要素があるが、ブライダル撮影自体が未経験なので、不安要素というよりは冒険的要素として楽しみにしている。
撮影プランは2カメ体制で、Z1Jをメインにして、サブにHC3を回すことにした。
サブも Z1J でやってみるという事も考えたのだが、使い手……つまりサブのカメラマンが相方となると、体力的にも機器操作的にも色々と不便をきたすだろうから、簡単に撮影が出来る HC3を使うことにした。
他に、VX2000も投入して出席者のインタビューなども行う予定としているが、インタビューをVX2000にしているのはマイク入力の関係からである。
Z1Jをインタビューに回すと、十分に式の内容が撮りきれないか、あるいはインタビューが中途半端な人数で終わるかどちらかの可能性が懸念されるので、別に外部マイク入力可能なカメラでインタビューを相方に任せることにしたのである。
編集フォーマットは HDで行うが、VX2000で撮影した部分…つまりSD素材については、画面内に窓をつくりその中に映像を入れる形式で解像度の低さを補うことにした。
さて、友人の結婚式に向けて機材も追加購入してみた。
式場を素早く移動してポジション決めをするために、ドリーを購入してみた。
購入したドリーは、Manfrotto 181B。
http://www.manfrotto.com/Jahia/cache/offonce/pid/2439
初めは、Manfrotto 114MV (http://www.manfrotto.com/Jahia/cache/offonce/pid/3328)を予定していたのだが、納期が間に合わないと言うことで、お店の人の提案で 181B に変更した。
さて、商品が届いてみるとその大きさにちょっとビックリした。
想像以上にデカイのである。
会社で使っているハンディードリーのサイズが頭にデフォルトサイズとして記憶されているので、このデカさは…そうあれだ……ライブカメラ用の“昭特”のドリーのサイズを彷彿とさせる。
http://www.shotoku.co.jp/broadcast/index.php?module=Broadcast&action=productDetail&product_id=69
もちろん、Manfrotto 181B の方が小さいのだが、一般家庭に置いて於くには少々ゴツイ…。
イタリア人と日本人の感覚の違いだろうか……。
さて、この 181B だが、機能的には色々と面白い。
まず一つは、ドリーのスポーク中心部に設けられているレバー。
このレバー操作一つで、ドリーの3つのタイヤをロックすることが出来、通常の三脚撮影と同じように安定したスタイルでカメラを振ることが出来る。
正確には、タイヤがロックされると言うよりは、このレバーを使うことで、キャスターの根本部分のロックが外れて、タイヤが跳ね上がり、そうすることでドリーのスポーク部分が全体的に下がり、跳ね上がったキャスターの下部にあるゴムのついたスパイク部分で床に固定し、三脚を安定させるという物である。
また、このレバーの形が考えられており、ドリーをロックする時は足のつま先をレバーのUの字部分に入れて、そのまま上に跳ね上げ、反対にリリースするときは普通に足の裏でレバーを下に倒せばロックが解除される。
カメラを構えたままの姿勢でも、足の蹴り上げ操作だけでロックやリリースが出来るのは有り難い。
惜しむらくはドリー自体のそのデカさである。
半分とは言わないが、せめて2/3ぐらいのサイズならば環境を問わずに利用できそうで、この 181B のサイズだと、狭い会場などでは逆に不自由する可能性もある。
もう一つの機能は、ローアングル利用可能な仕様になっていることだ。
こちらはまだ試していないのだが、ドリーのスポークの中心部分には、 3/8'' のネジがついており、この部分に直接に雲台を載せることで超ローアングルドリーとして利用できる。
Manfrottoの製品ページでは、我が家の Manfrotto 519 は attachment (bottom) :3/8" female thread ということで、利用できるはずなのだが、実際に雲台を三脚から取り外しただけでは、雄ネジが飛び出しているので、そのままでは取り付けられない。
http://www.manfrotto.com/Jahia/cache/offonce/pid/2482?livid=80&lsf=80&child=3
雲台底部を六角レンチで取り外すとその中からメス側が出てくるのかもしれないが、分解するのが怖いので今は手を付けていない……。
こちらは、近日中に販売店に問い合わせてみようかな、と思っている。
ドリーは以前から欲しいと思っていたアイテムの一つなので、今回のきっかけは、良い導入のチャンスとなった。
趣味の場で減価償却するにしても、今後、活用の場が広がれば嬉しい。
−>>2006/06/19/(Mon) 電波系。
- 結婚式の撮影が近づいている。
仕事でやるわけではないので、友人の一人として楽しく撮影してあげいたと思っているのだが、失敗だけは御免である。
映像に変化を付けるためにも、2カメ体制で行うことは決定なのだが、如何せんもう一人のカメラマンが相方なので、そのワークには不安がつきまとう。
それは、相方も同様で「何をどう撮ったらいいのか判からんへん」と剣呑としている。
とはいえ、カメラをやりたいと言い出したのは相方自身なので、やる気は十分だ。
今回の友人の結婚式の披露宴は親族を中心にしか呼ばれないようなので、お色直しなどは友人の皆は見られない事になるが、カメラで入れば見られるし、結婚した本人達を真っ先に祝える現場に居られることは友人としても喜びである。
そういう理由で、相方は彼らの結婚式に“潜入”して、ビデオカメラを回したいのである。
先日の私の休みの際は相方に簡単に、カメラ講習を行った。
機材の使い方は極力基本操作だけを教えて、あとは如何に画を作ってもらうか…という事に集中した。
そんな中、相方が「やっぱり、何を撮って良いのかが不安やわ…」と漏らしたので、「それではワイヤレスインカムなどの導入を検討しましょうか?」ということになり、早速、無線通信機をネットで探して購入した。
購入したのは、ALINCO の マルチユース特定省電力型トランシーバ“DJ-P20”。
小型で値段も安く、オプションも豊富だったので即決した。
通信方式はシンプレックスなので、同時に喋ることは出来ないのだが、“指示を出す私”と“その指示を聞く相方”という構図が基本なので、一向に問題ない。
オプションで用意されていた、ヘッドセットも一緒に2つ購入した。
本体の色は私は黒、相方はシルバーが欲しいということで、それぞれ色違いで注文した。
そのトランシーバが今朝届いたので、早速試用してみた。
音質は良好。電場状態が良ければノイズも少なく、声も明瞭だ。
電波は、市街地で 100m〜200m の交信距離という仕様で、マンションの自宅内とマンションの外の道路上での交信を試みたが、問題なく綺麗に送受信することが出来た。
屋内の披露宴会場ぐらいのスペースなら全く問題なく使えるだろう。
電池もアルカリ電池で58時間のスタミナで、一日中安心して使える。
気に掛けるべきは、周囲の事情だろう。
披露宴会場でスタッフがワイヤレスインカムやトランシーバなどを使っているならば、使用チャンネルをずらす必要がある。
この DJ-P20 は 422.2000MHz から 12.5kHzステップで9チャンネルのレジャー用周波数と、422.0500MHz から 12.5kHzステップで11チャンネルのビジネス用周波数帯が利用できる。
混信しないように配慮する必要がある。
また、有線マイクにも飛び込みがないかのチェックが必要だろう。
特に送受信機と距離の近いビデオカメラにおける動作やその品質への影響は念のため確認しておきたい。
トランシーバを使ったがために、音や映像にノイズが乗っては本末転倒も良いところだろう。
自前のトランシーバなどという物は、子どもの頃におもちゃのトランシーバを使ったことがあるぐらいだ。
それから20年ほど。
なんだかワクワクしている自分が居る。
ラジコンとか、ワイヤレスマイクとか、トランシーバとか電波が飛んでいる物がどうも好きなようだ。
現場では上手に活用して、より良い映像制作に努めたい!
−>>2006/06/22/(Thu) S-VHS PRO とかの話。
- 昨日今日とお休みだったので、家でおとなしく映像生活を満喫することにした。
初日は、相方を連れて淀川河川敷でカメラワークの練習を少々行い、帰宅して復習。
カメラが HC3ということで、ワークにズームを使わず、如何に固定した焦点距離で、被写体の動きに合わせて画を崩さないか、という事に専念してもらった。
画作り自体にそれほど不安要素は無かったので、あとは現場で如何に何を撮るか…が判断できるかに掛かっている。
また両日に渡っては、過去のアナログ作品のデジタル資産化作業を行った。
この 2日間で作業を完了させたのは、高校時代の体育祭ビデオ。
1996〜1998年の 3年間分の作品である。
例の如く、キャプチャを SERA で行い、調整やエンコードを SEREN で行う。
最終的な保存フォーマットは自主制作作品に関しては DVD にて行うこととした。
EDIUS Pro 上でカラーバランスやシャープネスをカットごとに微調整したり、一部のテロップをリメイクしたりしている。
リメイクしたテロップなども、元の作品の経年劣化による色のくすみを再現した着色にしたり、EDIUS上でビデオノイズフィルタを掛けるなど、新作したことが違和感とならないように配慮している。
デジタイズの過程で大きな発見だったのは、テープの保存状態の善し悪しである。
1996年〜1998年の 3年間の作品で、テープの状態が最も悪かったのは、1998年の作品であった。
3作品の中では一番新しいはずのテープだが、一番悪い状態になっていた原因は、恐らくは“テープのグレード”であると思われる。
1996年と1997年の作品のマスターテープが、それぞれ maxell S-VHS PRO BLACK と FUJIFILM S-VHS PRO であるのに対して、1998年のそれだけは SONY S-VHS であった。
10年前後経過した時点での、このテープ状態の差は S-VHS PRO を採用したか 普通の S-VHS を使用したかの違いによって生じているのではないかと思う。
なお 1998年の物は、再生の途中でトラッキングが取れなくなり、音が消えたり、再生不能になったりする現象が見られた。
19ミクロンヘッドを ON/OFF したり、現象の生じた部分から少し巻き戻して、再生し直せば正常に再生されたので、テープ自体の“伸び”などが大きな原因かもしれない。
1998年版は、現象が起こる度にその直前から再生をやり直し、EDIUS Pro 上で正常な部分同士をくっつけて、一本にまとめている。
また作品の一部でスローを使った部分や、ビデオくん編集スタジオで取り切りスーパー(ノルマル)出しした部分では、同期が取れずに映像が上下に流れてしまう箇所があったりした。
S-VHS再生時には全くその様な症状は出ていないのだが、キャプチャしてタイムラインで再生すると、その部分だけシンクが取れずに流れてしまう。
TBCを入れるなどして、その部分だけをキャプチャし直し、タイムライン上で修正した。
当時の S-VHS での編集などは実にいい加減にやっていた訳だし、また S-VHS という規格自体が実に曖昧に成り立っていたのだなー、と感心した。
デジタイズとは関係ないが、作品の出来としては 1997年が一番良かった。
1996年は未熟だし、1998年は作品が病んでいる……。
そう言えば、某ビデオサロンで掲載されたのも 1997年版だったと記憶する。
調整を終えてエンコードする。
4.7GB DVD-R へ 60〜90分作品の焼き込みだが、容量をめいっぱいに使うようにして、2pass VBR のイントラDC係数 10bit で Procoderを使って処理した。
DVDに焼いた映像はアーカイブとしては十分に満足出来る品質であった。
デジタル化作業と並行して行ったのが、先日購入した無線機の干渉テスト。
HVR-Z1J の真横に トランシーバ一機を置いて、送受信を繰り返して映像や音声にノイズが出てこないかを検証した。
結果は、何の問題もなく、映像・音声共に正常。全くの杞憂であった。
なお、前回の日記の「2006/06/19/(Mon) 電波系。」を書いた直後に、読者の方からメールを頂いた。
内容は、「 PHSのトランシーバ機能を使うという方法もありますよ」というもの。
双方向での遣り取りが可能で、本体もPHSサイズなので小型で、1日ぐらいなら電池も持つとのこと。
使用可能距離は 100m 前後だが、今回のような一つの屋内会場で利用するには十分に事足りるようだ。
電話としての契約をしなくてもトランシーバ機能は利用できる様なので、オークションや中古機器ショップなどを覗いてみるのも良いかもしれない。
−>>2006/06/26/(Mon) 結婚セット。
- 今日は休暇だった。
大阪は雨だったので、家でおとなしくしていた。
さて、今日もまた結婚式の撮影の話で恐縮だ。
最近、撮影も編集も趣味でやっていない私としては「友人の結婚式」というイベントが楽しみでならない。古い映像のデジタイズだけでは飽きてしまうのだ。
そういえば、「ブライダルの撮影の経験がない」とか以前に書いたが、思い返してみればそうでもなかった。
創想雑誌の中でも度々出てくる私の師匠であるY氏であるが、彼のご令姉の結婚式の撮影をY氏から依頼されて、及ばずながらお手伝いさせてもらったことがあった。
とはいえ、その時はサブカメラ的な位置づけであったし、あまり全体の流れなどを意識して撮影などしていなかったので、撮影した事実として有るだけで、実績としてはカウントできるような物ではない。
今回の撮影は、スケジュールから会場の下見、結婚する当人達の打ち合わせなど、本領発揮モードで取り組んでいる。
兎に角、趣味であるのだから予算とかそう言うのは全く無視して、やりたい様にやろうというのである。
ブライダル撮影を生業にされている方には失礼な言い方になるが、コスト削減の厳しい業界事情では『無駄だ! 余計だ!』と切り捨てられてしまう様な「要らんこと」をやりたいのである。
撮影プランは大まかに以下の通り。
日時:7月1日 6:30〜24:00 (状況に応じて延長)
場所:滋賀県彦根市 会場は市内3カ所
予算:5万円(他、二次会参加費免除)
カメラマン:2名(メイン・サブ)
機材:
<カメラ>HVR-Z1J(SONY)・HDR-HC3(SONY)・DCR-VX2000(SONY)
<マイク>AT822(audio-technica)・SM63L(SHURE)・WM-L30(RAMSA)・AT9460(audio-technica)
<録音機材>MZS-R4ST(SONY)
<三脚>519 + 525MVB(Manfrotto) ・LS-40DV(Libec)
<ドリー>181B(Manfrotto)
<無線通信機>DJ-P20(ALINCO)
<編集用機材>DCR-TRV900(SONY)
その他、ケーブルやらバッテリーやら
ざっとこんな感じである。
予算5万だが、これで編集までするのだから、あってない様なものだ。ドリーと無線機代に充当したと考えるのが丁度良い。
挙式会場は街中にある普通の神社での神前式なので、照明設備も整っているわけでもなく、その為に照明も持参するか考えたが、会場全体をライティングするのはちょっと無理なので、必要な場合はカメラライトを利用することにとどめた。
機材の中でマイクが豊富で、加えて<録音機材>とあるのは、参列者のメッセージ収録の他に、現場音の単体録りを行うためである。
というのは、色々と各社のブライダルビデオを見ていたのだが現場音が結構いい加減な事が気になっていたのである。
挙式はとにかく披露宴などでは、司会者や挨拶する人がマイクを持って喋る……つまりPAされた音で会場に流れるのが殆どであるが、ラインをもらっているわけでもなくカメラの鼻マイクで音を拾っている程度なので、BGMも喋っている人の声もどことなく対岸の催事のように感じる。
と言って、ラインをもらうと音がクリアに成りすぎて、実際の現場の雰囲気・記憶とのギャップが激しいだろうとも思う。
そこで会場の雑感とPAスピーカのバランスが良いポジションに一本マイクを立てて、MDでだだ回しをすることを考えた。
74分もあれば今回の挙式は MD 1枚、披露宴でも 2枚あれば収録出来る。
映像と同期を取るのが難しいので、本当はケーブルを引くかワイヤレスにして飛ばしてビデオに入れたかったが、煩わしさや手間の問題というよりは、RECのスタート/ストップを繰り返すビデオカメラに音を入れるよりは独立して、音だけを頭から最後まで録っておいた方が都合が良いと考えた。
というのも、編集で困るのは映像が無いことよりも音がない事の方がよっぽどリカバーが難しいからである。
挨拶の最中にテープやバッテリーが切れるなどと言うことは言語同断だが、例えばHDVなら瞬時クロッグの恐怖などがあるし、ドロップアウトも無視できない。
しかし、音さえあれば後は何とでも誤魔化せる。(勿論MDでも事故は考えられるが…)
タイムコード同期が出来ない民生用MDでの収録であるが、そこはノンリニアが助けてくれる。
安心して、別録りしておけるわけである。
そう思い、ナレーション収録のために、浅野さんのところへ常駐させてい MZS-R4STセットを一旦返送してもらい、機材に加えた。
※参考:
http://next-zero.com/ToppageCNT/sousou-zasshi/nicky.cgi?DT=20051017A#20051017A
http://next-zero.com/ToppageCNT/sousou-zasshi/nicky.cgi?DT=20051018A#20051018A
<写真では HDR-HC3 は相方が現場の下見に連れていて不在です。>
なお、HVR-Z1J に備えるマイクは ACC東京から借用した WM-L30(RAMSA)。
日頃は、AT822(audio-technica)を付けているのだが、こちらはMD収録用に回し、カメラにはガンマイクを利用することで会場マイクが拾わない音(親族と当人達が交わす会話など)を出来る限り鮮明に拾うようにして MAする予定である。
これも、色々なブライダルビデオを見ていて気になったことであったからだ。
機材リストの<編集用機材>DCR-TRV900 というのは、2次会対策である。
挙式〜披露宴(一次会)は、当人達の親族だけで行うらしく、友人で参加できる者は居ない。
そのため、二次会が友人連中にとって唯一の結婚式参加になる。
そうなると、指輪交換やお色直しなどを見ることが出来ない訳である。
そこで、一次会から二次会の間の時間・約4時間を利用して簡単な編集をしてしまおう……という計画に至ったのである。
新郎から「プロジェクタがあるから何かに使うなら、どうぞ」と言われていたのだが、当初利用する目処が立たず、放置していたのだが、なかなか有効な利用方法を思い付いたのではないだろうか。
早速、両名と二次会幹事に連絡を取り、了承を取り付ける。もっとも、2次会の方は会場に場所が確保できるか…など店の方と検証中らしいが…。
編集は、Z1Jを再生機にしてレターボックスで TRV900にSDダウンコン。簡単に2カメカット編集をする予定だ。
勿論テロップも何も乗せられないので、主要どころ……というか友人らが見たいであろう部分だけを繋ぐだけだ。
2次会会場はずっとバンドのライブが催されているので、ビデオの音声は必要ない……というか無駄である。
挨拶などは全てカットする予定だ。
実際は、EDIUSなどを持ち込めればいいのだが……。
今の非力なノートPCで編集可能か検証中ではある。
兎に角、今回は機材がいっぱいである。
仕事としてブライダルの登録カメラマンをやっているACC東京の佐藤くんなどが、DVC200の撮影からPD150に切り換えて、軽量・小型・ハイパフォーマンス化を図っていることを考えても、それに逆行するような流れである。
これが仕事であれば、とてもやっていられない。
趣味であるからこそ出来る、やりたい放題なのである。
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