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−>>2006/07/08/(Sat) だらだら、ぐでぐで。

 友人の結婚式の撮影から一週間が過ぎた。
 それなりに“しんどい”一週間だったので、なかなかサイトの更新をする気が起きなかった。
 結婚式の撮影自体は既にレポート(http://next-zero.com/Lib/Bridal/)に上げている通りであるが、その周辺の話を記しておきたい。
 
 結婚式前日は私の実家で一泊し、そこから会場の彦根市まで移動したのはレポートの通りであるが、その一泊した夜に大雨が降って、その雨音で私は眠りが浅く、相方に至っては明け方1時間ほどウトウト出来ただけだったらしい。
 5時に起きて、6時半に現場入りして、それこそ朝から晩まで撮影を敢行した。
 当初予定していた、二次会で流す「挙式・披露宴ビデオ」の編集作業がなくなったのは、身体を休ませる良い間隙となった。

 2次会の方は、はじめの予定では 22時に会場を離れて私だけ帰阪する予定だったのだが、それは彦根から大阪まで帰れる最終電車を考慮しての時間だったので、急遽予定を変更して自動車で大阪まで帰ることにし、2次会の最後まで現場に居残ることにした。
 そのため帰阪したのは 26時前。
 キツかったのはその翌日で、6時45分集合でプロレス中継の仕事についた点だ。
 プロレス中継のハンディーカメラ担当で、1445時枠杁から、放送終了2000時までカメラを担ぎっぱなしの仕事だった。
 冗談抜きで“5時間”担ぎっぱなしなのだ。
 確かに途中でイベント自体の休憩はあったが、それでも10分も休めず、後半戦頭付けの為の放送席カメラなどもこなし、少なく見積もっても4時間半は担いでいたと思う。
 そもそも、前日の2次会のライブ撮影で右手を酷使していて、最後は最早右手でRecボタンを押すことが出来ないぐらいに手がしびれていたし、腕もパンパンだった。
 で、このプロレス中継である。
 試合終了後は頭よりも上に右手が上がらず、機材撤収時も右腕は殆ど役に立たなかった。

 で、翌日はゴルフ中継の機材の積み込み。
 そのゴルフ中継自体には私は就いていなかったのだが、デスク勤務になっていたので当然「積み込み要員」としてシフトが組まれているわけである。
 その後、野球中継→野球中継→野球中継と就き、昨日が休暇であった。

 その休日は流石にゆっくりさせてもらった。
 レポートを書いて、ちょこっと結婚式の編集も進めて、夏のボーナスが出た後だったので相方と一緒に“ちょっと高い”焼き肉を食べに行って、帰りにヨドバシカメラによって、レーザプリンタを買って帰って、マッタリとした。


 何せ、この休日を最後に2週間休みが無いことは決定事項。
 来週の火曜日から阪神タイガースの9連戦にそのまま中継で就くので、雨にでもなって中止にならないと休み無しである。
 そうして、たいていの場合、途中の3日間が京セラドーム大阪での試合なのだが、そういう日に雨が降ったりするのだろう。

 「結婚式→プロレス」という絶妙の流れが、ちょっとこの一週間、私の体力とやる気の回復を妨げており、ダラダラとした日々を過ごしてしまった。
 次回こんな機会があれば、結婚式の翌日は必ず休暇を取得しなければならないことがよく分かった。


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−>>2006/07/12/(Wed) 9連戦の過ごし方。

 某阪神タイガースの9連戦が始まった。
 皆「9連戦」という仕事に多少なりともげんなりしている。

 さて、しかし考え方を変えれば「9日間」は比較的安定した生活が送れることになる。
 なんせ、9日間も先の予定が判っているのだから、生活のスケジュールが組みやすい。
 3日先の日程すら組めない仕事にあって、一週間以上の予定が立てられるのだから、有効に自分の時間を活用したいではないか。

 この7月中旬に主にやりたいことは、EDIUS Pro version 4 のレポート、結婚式の編集、創想雑誌の更新、AV/PC/Broadcasting情報、bcf2k ;+EDIUS Bridge+ ver.2.0 の開発……などなどである。
 特に、7月上旬は、仕事の疲れなのか、最早夏バテなのか……とにかく倦怠感にさいなまれており、口の周りにも吹き出物が出来てるなどストレスいっぱいであった。
 いや、現在進行形かもしれない。
 しかし、今日は創想雑誌も書いているし、EDIUS Pro version 4 のアップデートが出た関係で AV/PC/Broadcasting情報 も更新するなど、徐々に「書き物」タスクが処理し始められている。

 bcf2k ;+EDIUS Bridge+ ver.2.0 は、既に EDIUS Pro version 4 そのものには対応できているプログラムが完成している。

ダウンロード

 追加機能を現在実装中であり、それが組み込めればリリースする予定だ。
 なお、既存ユーザには無償アップデートを決定している。



 一方、EDIUS Pro version 4レポート と 結婚式の編集は、排他処理である。
 時間的にどちらも大規模に消費するし、結婚式編集自体は EDIUS Pro 4 で行っているので、レポートを書くときは「レポート記事用の画像」のためのプロジェクトファイルなどを別途用意する必要があって、同時には出来ない。

 日ごとにどちらを優先して進めるか考えながら、処理していきたい。

 
 なお余談だが、先日就いた「プロレス中継」だが、先週の水曜日発売の「週間プロレス」に私が写っている。
 会社のいろんな人から「週間プロレスに載ってたなー でっかく」とからかわれていたので、近所のコンビニでその「週間プロレス」を買ってみた。
 おぉ、なるほど大分大きく載っている。
 その後、オンエアもあり、それを見た人からも、「いっぱい映ってたねー」と突っ込まれたりした。
 いや、まー、別にそれだけなんですけどね。
 これを持ってプロレスから続く疲労感も終了としたい。

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−>>2006/07/13/(Thu) 中間報告。

 遅刻しかけました。
 13:04 起床。
 甲子園 14:00 集合。

 危なかったです。
 結局、13:40 には甲子園駅に着けたので、全然問題なかったんですが、かなりビビりましたね。
 
 で、今日は誰の打席か忘れましたが、ファールボールを左胸上に受けてしまいました。
 ビューファー内で、オク様をウエストフォローしていたのですが、突然「ゲフ」。
 全然身体に不具合はなかったんで良かったんですが、頭とかだったら怖いですね…。
 
 逆にバッターを撮っていたらレンズに直撃のコースだったかもしれませんね。
 20,000,000円ぐらいっすか?レンズ。
 まぁ、もっともその場合はボールが見えますから避けられますが…。

 内野カメラマン席はやっぱりファールボールが怖いです。

 9連戦は緒戦3戦を終了。
 明日から3日間は大阪ドーム……もとい、京セラドーム大阪でお仕事です。


<写真提供:ひめ>

 

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−>>2006/07/14/(Fri) Shrink Magic

 京セラドーム大阪での三連戦初日。
 ちょっと冷房弱すぎるんじゃないの?? と思わせるほど暑いドーム内でちょっと額に汗を浮かべながら仕事をしたのだが、それとは今日はちょっと別の話。

 今日のカメラセッティング〜チェックも一段落付いた頃、私のカメラのセッティングに就いていたカメアシさんから質問を受けた。
 このカメアシさんは関連会社の今年の新入社員。
 まだ現場ではアシスタント業務のみという経験だが、今後カメラマンになるべく積極的に先輩に疑問をぶつけたり、練習の様子を中継車内のモニタで見てもらったりしているようだ。

 さて、そんなカメアシさんからの質問内容は「シュリンカーってどんなときに使うんですか?」というもの。
 シュリンカー(Shrinker)は、クロスオーバーユニット(Canon)やレシオコンバータ(FUJINON)とも呼ばれ、いわゆるスイッチャブルレンズに搭載されている機構のことだ。

 “スイッチャブルレンズ”とは撮像アスペクト比が 16:9 でも 4:3 でも画角(画面の横幅)が変化しないように光学的な変換を行えるレンズのことである。
 もう少し正確に表現すると、同じカメラとレンズを使って「16:9で撮影した時の横幅」と「4:3で撮影した時の横幅」が同じようになるレンズである。
 一般的に、スイッチャブルレンズはHD撮影対応のテレビ・ビデオカメラに取り付ける。
 というのは、HD撮影対応の機材であっても、場合によってはSD(4:3)撮影を行うことがある場合を想定しているからだ。(SD機材での 16:9 と 4:3 の切り替えというのもあるが、昨今の放送業界ではあまり一般的なシチュエーションではないので、 16:9 = HD、4:3 = SD と簡略化して考える。)
 これは、地デジでは 16:9 のハイビジョンで、地アナでは SD 4:3 というサイマル放送での利用想定ではなく、端っから「 SD 4:3 で番組を制作する」という使用環境に対応しているということである。その点をまずは勘違いしないようにしたい。

 SDのみの番組ならば SDのカメラと SDのレンズを使えば良いじゃないか……と思われるかもしれないが、贅沢な話ながら「他の仕事にSDカメラや中継車が出払っていて、HDカメラと、HD中継車しか残っていない」という機材運用状態が稀にある。
 その場合は、HDカメラとHDレンズを使って、SD番組を作るしかないのだ。
 そして、その際にこのスイッチャブルレンズ=シュリンカーの機能が活きてくる。
 
 まずは、下の図を見てもらいたい。

 これは、CCDとレンズのイメージサークルを模式化したものである。
 多少つっこみどころはあると思うが、「シュリンカー」の話を簡単にするために、簡素化していることはご了承いただきたい。
 灰色の四角い部分が CCD、黒い円が イメージサークルだ。
 
 使っているレンズは SD・HDカメラとも同じ HDスイッチャブルレンズだと仮定して欲しい。
 この場合、SDカメラに取り付けても HDカメラに取り付けても、いずれでもシュリンカー“オフ” で全然問題はない(図:A、C)。
 次に図Dを見ていただきたい。
 これは、最近のサイマル放送で一般的に想定される画角範囲である。
 灰色の部分全体が 16:9 で オレンジ色の部分が 4:3 である。
 この場合、当然だが 4:3 の方が横幅が狭い。
 具体的な映像で言うと以下のような状態である。

 
 この画の場合、16:9では人物が 3ショットで収まりきっているが、4:3 では左右の人物が切れてしまっている。
 もちろんサイマル放送の場合は、4:3 (オレンジ色の枠)内で必要な被写体を収めるように撮影する。
 そうすると、本来のイメージサークルよりも狭い範囲で被写体を処理することになり、ワイド側は不足することが判るだろう。
 もちろん、HD 16:9 でのオンエアが並行して流れているのだから、シュリンカーは入れてはいけない
 シュリンカーを入れても良いのは「HDカメラでSD収録のみを行う場合」に限る、という事情を次の項目で説明したい。

 図:E が「HDカメラでSD収録のみを行う場合」にシュリンカーを入れた模式図である。
 この場合、図:E で見ると 16:9領域では四隅がイメージサークルの外側になってしまっていることが判る。
 反対に 4:3 領域ではイメージサークルいっぱいを利用している事も見て取れるだろう。
 この場合のイメージサークルはレンズのワイド端の画角であり、ワイド端の焦点距離を意味する。
 円は図:D と比べれば小さくなっているが、イメージサークル内での映像は同じ範囲が映っていると考えなければならない。
 つまり、円は縮んでいるが、映っている画角は同じ……という事である。
 この「縮んでいる」を英語で言えば“Shrink”になるのであり、その様な効果をもたらすレンズ機構を Shrinker(シュリンカー)と呼んでいるのである。

 シュリンカーを入れた状態で、ビューファーモードを 16:9 表示にして見ると、下の画の様に見えるだろう。


 16:9 の中に3人の人物が映っている先の画像と、この画像の 4:3の横幅の撮影範囲が同じになっていることが判るだろうか?
 HDカメラで SD(4:3)撮影をしようとすると、CCDの中の 4:3の領域を切り出すために、どうしてもそのままのレンズでは引きが狭くなる。
 シュリンカーを入れることで、切り出した 4:3 の範囲いっぱいにイメージサークルを持ってくることが出来るのである。

 さて、実際に使う部分はオレンジの枠内(4:3)であるが、その枠の外にはレンズの鏡筒内部が黒く映っていることがビューファーでは確認できる(図では緑色)。
 もちろん、4:3の範囲には影響していないので収録には問題ない。
 
 注意すべきは、サイマル放送時である。
 スポーツ中継の現場では、よくそうするのだが、ビューファーが4:3規格の場合、そこに 16:9表示させるとレターボックス表示になることは判るだろう。
 そして、さらに地アナ用に4:3のマスクなりマーカーを掛けると、4:3ファインダーの中のレターボックスの中のさらに 4:3領域……というスゴイ小さい画面範囲で画作りすることになり、とてもではないがスポーツ中継などの動きが激しくてリアルタイム性の高い番組制作は出来ない。
 であるので、カメラマンは 16:9画角で作られる画は考えずに、4:3だけで画作りを行っている。
 そうすると、ビューファーの表示モードは 4:3規格のビューファーで 4:3表示という画面いっぱいを使った表示が出来る。
 繰り返すが、そうすると 16:9でどんな画になっているかは確認せず無視しているのである。

 ここで怖いのが、シュリンカーが入りっぱなしになっている場合である。
 サイマルの場合は16:9領域も使って オンエアがなされているのだから、もし万が一、シュリンカーを入れたままで放送されてしまえば、上の図のように画面の四隅がケラレた映像がお茶の間に流れてしまうことになるのだ。
 ファインダーでは 4:3の画面しか映していないから、そのケラレに気がつかないのである。
 もちろん、中継車内のモニタでは 16:9表示がされているから、少なくともVEさんは気がつくだろうし、スイッチャー卓前のモニタでもそれは確認できるから、ディレクターなりスイッチャが、注意を促すから、その様な事故が起こることは、まずない。

 ただ、HDカメラを使って SD(4:3)収録のみを行う場合は、積極的にシュリンカーを入れないと、引き(ワイド端)が足りなくなってしまう。
 シュリンカーを入れずに、HDカメラで SD収録すると、ワイド端は 1.25倍 テレにシフトすることになる。
 Canon MJ86 の場合、ワイド端は 9.3mmだが、シュリンカー無しだと 11.625mm になってしまい、テレ端重視のテレレンズに近いワイド端焦点距離になってしまい、全く引きが足りなくなる。

 「このカメラでは HD収録以外は絶対に行わない」……と決まっていれば、スイッチャブルレンズを選ぶ必要はないが、SD混合の収録という機材運用が想定されるHD機材の場合は、スイッチャブルレンズを選択する方が良い。
 そして、スイッチャブルレンズ……シュリンカーの使いどころは「HDカメラでSD(4:3)収録のみを行う」という場合に限る、と言うことをしっかり念頭に収めてもらいたい。

 ……というのが、今日、京セラドーム大阪;一塁側カメラマン席で、その新人くんに行った説明である。
 他にも必然的に CCDについても触れたが、それはまた別の話である。

 余談だが、今年で3年目になるという関連会社の後輩カメラマンに「シュリンカーって、いつ使うか理解してる?」と別の機会に聞いてみたところ「ビューファー覗いて(四隅が)ケラレていたら、(シュリンカー)抜きますが……」と答えてくれた。
 彼は、いつシュリンカーを抜くべきかは判っている……というか目の前の状況から判断するようだが、反対に“いつシュリンカーを入れるべきか”が判っていないということになる。
 こういう場合は、4:3表示ビューファーの外で、16:9では実はケラレていました……という状態に気がつけないだろう。
 彼の意識と知識を一新する必要がありそうだ。


 なお、図:B は、SD(4:3)カメラでシュリンカーを入れた場合。
 見ての通り、4:3領域の四隅がイメージサークル外…つまりケラレていることが判る。
 SD(4:3)カメラでシュリンカーを入れることも御法度である。


<BVP900 の 4:3 ビューファで見たケラレ>


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−>>2006/07/15/(Sat) ○○×○○????

 いよいよ、9連戦も折り返し。
 思ったほど疲れも溜まってないような気がするし、それなりに楽しい。
 阪神が勝っている試合は、中継車内の雰囲気が良いのもインカムを通して伝わってくるので、特にここ2日間の対中日戦で阪神が勝ってくれているのは有り難い。

 9連戦中はスケジュールが見えやすいので有効に私事の時間を使っていきたいと先日記したが、相変わらず夢見ていたほどには有効利用できていない。

 結婚式の編集は神前式パートの編集が終盤ぐらいまで終わっているが、20分前後の尺になっているので、なんとかもっと削れないか思案中である。

 bcf2k ;+EDIUS Bridge+ ver2.0 に関しては、松ケンの本業が忙しいので暫く停滞中。
 「時間があれば直ぐにでもショートカットキー登録などの機能は実装できる」と言っているので、松ケンの本業が暇になるのを待つばかりである。

 創想雑誌は、昨夜が久々に長文&解説図つきという豪華特版で、2時間程掛かって書いている。
 最近は、創想雑誌を書くのが深夜2時とかなので、メニュー部分の日付と本文部分の日付がズレてしまっているがご容赦願いたい。

 明日は9連戦中の最後の京セラドーム大阪での試合。
 明後日からは、甲子園に戻って伝統の一戦「阪神 vs 巨人」の生中継をお届けします。


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−>>2006/07/17/(Mon) 後輩パソコン。先輩パソコン。

 本日の 阪神vs巨人戦は雨天のため中止。
 16時半頃に現場を解散したのだが、その仕事にカメアシで就いていた会社の新人くんと一緒に帰りに梅田の Sofmapへ立ち寄る。
 彼にはちょっと前から「パソコンを見繕って欲しい」と頼まれていたのだ。

 彼は現在実家暮らし。
 1時間前後かけて大阪の会社まで通っているそうだ。
 家にはまだパソコンが無いらしくて、会社でのパソコン操作に四苦八苦だという。
 そんな彼からすれば私なんかでも「パソコンに詳しい先輩」という事になるらしく、また周囲の買いかぶりも真に受けて「パソコンのことなら、この先輩に!」という風に成っているらしい。


 その彼が10万円の予算でパソコンを買えないだろうか? と私に相談してきた。
 コレという拘りも彼にはないのだから、基本的なアプリケーションの利用が出来て、それなりに長く使えればいいだろう。
 ショップブランドが一番最初に頭に浮かび、そこに必要な物を付け加えることにした。

 ただし、一つだけ彼から注文があったのは「ビデオ編集がしたい」というもの。
 専門学校出身の彼は、学生の時には授業で Final Cut を使って編集の勉強もしたのだという。
 家には普通の家庭用ビデオカメラもあり、それをパソコンに繋いで簡単な編集が出来るようにしたい、という話だった。
 
 とはいえ、我々のようにガシガシとヘビーな映像編集を行うわけではないので、昨今のエントリークラスのスペックでも十分に事足りる。
 結局、購入した物は、
 ・Sofmap 牛丼パソコン 大盛 (SF-SV34620/M16)
 ・Princeton 17インチ液晶モニタ(PTFWAE-17X)
 ・玄人志向 IEEE1394V-LPPCI
 ・Adobe Premiere Elements 2.0
 ・Microsoft Windows XP HomeEdition SP2

 以上である。
 買い物としては、かなりこじんまりとしているが予算ギリギリの \99,360 となった。

 編集ソフトを Adobe Premiere Elements 2.0 にしたのは、決定的に予算である。
 宏哉的には canopus EDIUS 3 for HDV を奨めるのが本来の路なのかもしれないが(笑)予算から考えると Premiere Elements がギリギリである。
 Ulead VideoStudio 10 も価格は Premiere Elements と全く同額だったのだが、「Premiere の方なら電話越しでもサポートできる」と私が言ったのが大きかったのか、彼は Premiere Elements を選択した。
 
 パソコン本体だが、用途を考えれば「牛丼パソコン 大盛」の Celeron D 346 3.06GHz・DDR SDRAM,PC3200 512MB・ATA133 200GB というスペックでも十分だろう。
 それなりに拡張の余地もあるので、オンボードグラフィックやHDD容量などに不満が出てくれば増設などをすればいい。

 デビッドで支払いを済ませ、彼の自宅に配送の手続きをして本日はお開きになった。
 後日パソコンが彼の手元に届けば、OSの入れ方、IEEE1394カードの組み込み、Premiere Elements のインストールなどを電話越しで説明する予定である。

 なお、手数料ではないが、Sofmap ルピーポイント 2298 pt は私が頂くことと相成った。

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−>>2006/07/19/(Wed) since 1996 * 10th Anniversary.

 1996年7月19日。
 当時高校2年生だった宏哉が、“ACC”という略称を持った映像活動サークルを発足させた。
 今から10年前の話である。

 2000年秋に立ち上げた「ACC総合サイト」における「組織概要」のページには
「ACCはその正式名称を“Atlantis Creative Council”とし、1996年7月19日に創設された。
 事象の“Visualize”を目的とする活動をメインとし、ジャンルを問わない映像創作を手がける。また、ACC*Software の設立により、コンピュータゲーム開発を行い、発想と空想の再固定化を目指す活動を展開する。
 <中略>
 なお、当サイト(※ACC総合サイト)はACCの公式サイトではなく、あくまでも創設者;宏哉の趣味をさらけ出すことだけが目的のサイトである。
 <略>ドメイン「acc96.com」の“96”とは創設の年から取られている。」

 となっている。

 ACCの当初の活動内容は、市民劇団の公演撮影で、7月20日(海の日)の公演の前日に立ち上げたという物だ。
 初めての活動が滋賀県彦根市内での活動で、3カメ体制だったと記憶する。
 当時は、全て Hi8 撮影だった事を思い出す。

 設立に前後して Roland の ビデオくん編集スタジオを購入していると記録がある。当時の価格は \99,800。
 パソコンを使った「リニア」編集システムという、今では見掛けないマニアックな位置づけのシステムだった。

 その後、その市民劇団からの引き合いで幾つかの公演の収録。また劇団員の個人的な収録などに協力させていただいた。
 高校時代は、その様な撮影が続いた。
 
 1999年に、ACCは ACC*visualization と ACC*Software との2つに分化する。
 ACC*Software は 1999年3月14日に設立。
 コンピュータゲーム制作のために、新規にメンバーを集めソフトウェア開発を行った。
 活動要員が visualization と Somftware では違うので分化しているのだが、ゲーム制作チーム名を「ACC*Software」 としたかった為に、“Software”では映像活動には不適かな……ということで「ACC*visualization」を別立てしたというのが、実際のところである。

 なお、両ACCに所属するのは MooMin と私の相方と私;宏哉である。

 ACC*Softwareは、活動要員が最盛期で「約11.38名」と公式的にはなっている。<http://TAMAKAZURA.com
 0.38名という半端者が居たのか、皆少しずつ半端で、合算したら「約11.38名」になったのかは不明。
 “約”が付いているから、もっと小数を下る必要があったのだろう。
 ACC*Software の構成要員はゲーム制作スタッフを基本にしているため、【総指揮・作画・3DCG・脚本・プログラマ・作曲】の6名が中心になっている。

 一方、 ACC*visualization は 2005年3月22日に 主に東北地方で活動をしていた「えいぞう集団 TMC」と合併提携している。
 そのTMCのメンバーが東京と東北のメンバーである。
 ACC*visualization は2006年夏現在、6名。
 大阪:3名、東京:2名、東北1名 となっている。必要に応じて各地でバイトも雇っているらしい。

 TMCとの合併後の ACC*visualizationの活動内容は大きく変化した。
 趣味の延長上の創作でしかなかった活動に、ふんだんに営業的要素が入ってきたといえる。(あくまでも私の主観で。TMCメンバーからすれば、従来路線である)
 成り立ちが大阪と東京・東北では全く違うため、活動内容も大きな違いがあるが、映像に対する情熱や目指すところは同じである。
 ACC*visualization は創設者の顔を立てる形で“大阪”が代表になっているが、実体としては“東京”が ACC*visualization の中心である、と私は思っている。
 
 2006年4月1日には、acc96.comサイトを 全面的に ACC*visualization サイトへ移譲。<http://www.acc96.com
 同時に、それまで acc96.com ドメイン上で運営していた ACC総合サイトを Next-Zero.com へ移管し、“【Next-Zero】- THE INDIVISUAL DIGIT STYLE - ”と改名し継続運用している。<http://Next-Zero.com


 これまでの10年。
 私自身が、高校生、大学生、そして社会人と歩み、またACC自体も大きく変化してきた。
 次の10年。
 映像の価値というのはどうなっているのだろうか?
 テレビというメディアは、やはり重用されているのだろうか?
 インターネットという媒体は、映像とどのようにコラボレーションをしてるのだろうか?
 また、 ACC*visualization はどれだけの事象のビジュアライズし果てているのだろうか?
 そして、何よりも私自身がどのような道を歩んでいるのかが肝心だ。

 2016年7月19日も、様々な人々と“ACC”を楽しみ続けているよう願い、そして努力していきたい。


<Hi8時代のテープ。マルチカム撮影が多かった。>


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−>>2006/07/24/(Mon) 長い。

 この4日ほど、ネット不在であった。
 久々の出張で、宿泊は山奥の「コテージ」という、なかなか無いシチュエーション。
 スタッフ総数分のコテージを幾つか借りて、私の泊まったのは6人部屋に8人が押し込まれた。
 ビジネスホテルではないので、もちろん LAN接続環境があるわけもなく、活躍を期待していた AIR-EDGE も完全圏外でネットに繋ぐこと能わず。
 メールは ケータイから YAHOO モバイル サービスを使って確認できたのは救いだった。

 さて、今回の出張はライブコンサート撮影。
 広島のどこか山奥の自然公園で行われた。
 4日間の出張で、初日は朝5時半集合……と、野球ナイター終わりの流れとしては少々辛かったが、前日のナイターが異例の短時間ゲームで予想外に早く帰宅できたのは幸いだった。
 ライブ撮影は、計10台のカメラを出して、2ステージを賄う。
 カメラマンに余剰要員は居ないのだが、双方のステージが交互にイベントを行うので、片方のステージが開催中の時は、もう片方のスタッフは休憩できた。


 収録は、スイッチングアウトとは別に、10台のカメラは全てパラでVTRが回っており、用意されたテープの数は100本以上だとか。
 DVCAM収録で、普段中継車に乗っている デジベと入れ替えに大量のDSRが車載された。
 



 撮影自体は、楽しくできた。
 ハンディーカメラ担当で、ステージ前とステージ上のポジションをやったが、なかなか難しい。
 私のライブコンサート撮影の引きだしの中身は、まだまだ品揃えが悪くて、様にならない画も幾つも作ってしまった。
 撮ってみたいアーティストの出番の時は、進んでステージ前のハンディーに就いて暴れさせてもらい、十分に楽しむことは出来たが、それは自分勝手な楽しみ方であったわけで、カメラマンとしては課題山積のライブであった。 

 コンサートは2日間。
 来場者数は知らないが、お客さんの入りは凄かった。
 出演アーティストは、延べ28アーティスト。
 超大物から今売り出し大ブレーク中の若手アーティストまで天こ盛りであった。
 雨が降った最終日も、お客さんの足が衰えることはなかった。


 そして、撤収作業はそんな雨の中で行った。
 カメラはほとんどハンディーで構成されていたのは幸いだったし、ケーブルも最長で300メートル前後だったので、撤収は早く進んだ。
 機材を機材車に積み込んで、中継車を現場から出した後は、一旦コテージ戻ってシャワーを浴びる余裕が与えられた。
 雨の中でカメラを振っていたので体中ビショビショだったが、リフレッシュしてから帰阪できたのは有り難かった。
 マイクロバスで大阪に帰り、機材を降ろして、雨に濡れたケーブルや三脚などを拭いて乾かして……と降雨中継後恒例の作業を行ってから、解散指示が出たのが30時
 つまり、今日の朝の6時であった。
 前日は8時45分集合出発だったので、実に21時間労働。
 タップリと残業させてもらった。

 今日は一日休暇。
 明日は、高校野球地方大会の中継業務に就いている。

 付け加えるならば、今日は7月7日以来、16日ぶりの休暇でもある。

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−>>2006/07/26/(Wed) ずっとイタいコシでした。

 左上腕が日焼けでヒリヒリする。
 そんな日差しの強かった今日は、某地方局の高校野球地方大会テレビ中継のスタッフ応援の仕事。
 スタッフ応援とは、機材は持たず、身一つで技術のみを提供する仕事である。
 朝から2試合が行われ、その2試合ともにカメラマンとして就いた。
 野球中継を立て続けに2試合……長かった…。
 高校野球なので、プロ野球と比べれば試合時間は短いのだが、それでも1試合2時間半前後はプレーしているわけで、2試合でおおよそ5時間撮りっぱなしになる。
 本戦……つまり甲子園球場での高校野球でも1日2試合就くシフトに例年なっているが、こちらは“第1・3試合”/“第2・4試合”と間に休憩を挟むシフトになっているから、合算すると5時間前後だが、肉体的な負担は軽い。

 しかし、5時間ぶっ続けでの撮影が辛かったと言うよりは、カメラオペレーション自体が少々苦労した。
 就いたポジションは1カメ。1カメと言えばPCを撮るカメラであることは、創想雑誌を読んで下さっている皆様ならご存じのことだろう。
 最近は野球で1カメをする機会は減ったが、そこは毟り取った衣笠…もとい、昔とった杵柄。
 局やディレクターによって若干お約束などは違うが、問題なくこなせる程度には技術も身に付いている。
 その1カメだが、デカカメではなくてハンディーカメラであったことが、肉体的負担を大きくした。
 デカカメの場合は、カメラと正対して構え、レンズのズームフォーカス操作も“押し引き”で出来る。
 しかし、ハンディーカメラとなると、カメラの横に構えて、身体をカメラに寄せ、片目でビューファを見つめ続けて不自然な体勢で降り続けることになる。
 立たずに座って振っていたのも苦労に拍車をかけたかもしれな。
 なんせ、椅子代わりにしたアルミケースは暫く座っているとお尻が痛くなってくる。
 タオルなどをクッションにするも、同じ事だ。
 暫くこの体勢を続けていると、腰が痛くなってきた。まぁ、もともと腰痛持ちなで“余計に”痛くなったとするのが正しい。

 ハンディーで野球中継するというのは某阪神タイガースの安芸キャンプの紅白戦をハンディーカメラでやった事が唯一だったが、その時はレンズは通常の21倍程度のレンズだった。
 だが、今回は FUJINON の HA42×9.7 BERD。
 所謂大砲レンズで、鏡筒がでかく、重い。
 それでも、ベンチやキャッチャーの表情を抜くにはエクステンダーは必須で、そうすると昼間とはいえ、ピントは結構シビアになり合焦点は狭かった。
 ちなみに、カメラは Ikegamiの HDK-75EX。
 私の勤める会社には、Ikegamiと言えば 古いHL時代のSDカメラしかないので、Ikegami の HDカメラの実機を使うのは初めての経験だった。
 
 しかし、大砲レンズならウチの会社にもあって使うこともあるし、カメラがSONYだろうとIkegamiだろうと Panasonic だろうと関係ない。
 一番苦労したのはフリクション(雲台)だった。
 セットされていた雲台の型番を見るのを忘れていたのだが、Vinten の Vector シリーズで、そのカウンターが強すぎて俯角・仰角を固定できなかった。
 PCなどのグランドレベルでのプレーを追う分には幸い全く問題のない稼働だったが、例えば CM明けや OP・EDのビューティーを撮るためにカメラを振り上げたりすると、カウンターが利いてカメラが水平に戻ろうとする。
 ティルトロックをかけてもロックがそれに耐えられないので、タリーが来そうになったらパン棒を強く握って、身体全体でカメラの角度を支えて、タリーが逃げるのを待つほか無かった。

 腰の痛みやカウンターと戦いながら、無事に2試合をクリアした。(何度か、ガチンコしたが……)

 
 明日はお休み。
 前回の休みは、朝6時終業の仕事明けの休暇(っていうか既にその時点で6時間も休暇を浸食されている様な……)で、しっかりと休めていない気分だったので、今回の休みはしっかりとお休みしたい。


※ガチンコ:オンタリーの状態にも拘わらず画を変えるためにカメラを振ったり、反対に、画を変えるためにカメラを振っている最中にタリーが来てしまうこと。
 大体の場合、“オンタリー”と“振る”のが同時に起こってしまう。

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−>>2006/07/27/(Thu) そして、僕らは老いていく。

 L.H.O.O.Q*(http://lhooq.readymade.jp/) の「可聴周波数17.42KHz(2006年07月26日 22:41)」で、窓の杜 - 「可聴周波数域チェッカ(http://www.forest.impress.co.jp/article/2006/07/24/mimichecker.html)」なるものが紹介されていた。

 自分の耳(聴覚)が、どれぐらいの周波数帯域を聞き取れるかを楽しく簡単に測れるフリーソフトである。
 人間の可聴周波数領域は、大体20Hz〜20000Hzと言われているが、個人差や加齢による可聴範囲の差が出てくる。
 早速「可聴周波数域チェッカ」を使って、自分の可聴領域の上限を計測してみた。

 「可聴周波数域チェッカ」はランダムに最大5回音を鳴らし、その鳴った回数を回答することで、聞こえたか聞こえていなかったかを判定する。
 例えば、♪・−・♪・−・−♪ と 3/5回鳴ることもあれば、♪・♪・♪・♪・♪ と 5/5回鳴ることもある。
 正解すれば、100Hzずつ音域を上げてテストを行い、不正解だと 10Hz音域ずつを落として、結果が上下しない周波数帯を可聴領域の上限として知ることが出来る。

 その結果、私の可聴上限は 18310Hzとなった。
 「可聴周波数域チェッカ」は断続音だけでなく、連続音も聞くことが出来るが、連続音だと 18500Hz位までは認識できた。
 なぜ断続音だと判りにくくなるかというと、再生に使っているPCのサウンドチップやアンプ部分の性能の問題で暗ノイズが常に乗っているからだと思う。
 チェック音は高周波になると音が小さく聞こえるのだが、ノイズの方は常に同じ大きさで「サーーーー」と鳴り続いているので、そこに埋もれてしまうのだ。
 ノイズ環境が好条件であれば、もう少し成績を上げられたかもしれない。
 ちなみに、試聴に使ったイヤフォンは SONY “ MDR-EX90SL ”だ。

 下のファイルが私が回答できた上限帯域の音である。
 http://www.meixin.biz/movie/18310.wav
※ファイルは出来ればダウンロードして、Windows Media Player などで聞いていただきたい。
 ブラウザ内での QuickTime 再生などでは「ブチブチブチ」という、より低い帯域での“ノイズ”が出てしまっていて、18310Hzの音が聞き取りにくいからである。
 下に、1000Hz のファイルも用意してあるので、そちらをリファレンスにして聞き比べてもらいたい。

 朝起きたばかりで、L.H.O.O.Q* の記事を見てテストしたときは、18220Hz当たりが限界だったのだが、夜に改めてチェックしてみると 18310Hz当たりまでは十分に聞こえた。
 ただし、帯域によって若干得意不得意もあるようで、18240Hz はなかなか聞き取れなかったのだが、18250 〜 18310Hz は苦もなく正答率100%で、さらに根を詰めれば更に聞き取れるかもしれないと思った。

 ちなみに、こちらが普段我々が聞き慣れている 1000Hz のファイル。
 所謂、1k と言う奴である。
 流石にこちらは誰でも聞き取れるだろう。
 http://www.meixin.biz/movie/1000.wav

 ただし、PCやヘッドフォンなどの性能によって結果は大きく違ってくると思う。
 私の場合は、ノートPCの内蔵サウンドチップで再生している。
 低質なシステムであると、ある一定以上の帯域の音程が再現されず同じに聞こえてくる可能性がある。
 佐藤くんの報告によると、22kHzでも普通に聞こえたそうだ。
 ただし、20kHzからは音程が同じに聞こえたそうなので、システム側で音域が圧縮されてしまっている可能性がある。
 尤も……佐藤くんの場合は本当に22kHzぐらい聞こえているかもしれない。
 また、特に高周波数域に於いては正弦波からの波形ずれが大きくなる為、周波数幅は少し広めになっているというコメントが、ソフトウェア制作者のページに記されている。
 私のシステムでは “相対的”に18310Hzと示される音が聞こえただけなので、実際、絶対的に18310Hzの音が出ている保証はない。
 あくまでもゲームとして楽しんでいただきたい。

 余談だが、佐藤くんも私も“ネズミ除け”の超音波装置の音を感じるのだが、皆さんは如何だろうか?(商品によっては「ピキーーーーーーン」ってのが聞こえる)

 
 ところで、可聴領域の中でも、先に書いたように聞き取りにくい音というのがある。
 人間の声は大体の 300 〜 4000Hz になるそうだが、人の最も聞き取りやすい帯域である。
 しかし、どうも私はこの帯域が苦手なのだろう……か?
 もちろん、一対一で喋っているときに、喋り声が聞き取れないというような事はないのだが、例えば周りに騒音があったりすると、そこから必要な音声情報を認識するのが苦手みたいだ。
 仕事で3列シートの機材車に乗っていて、運転席か助手席の人が喋っているとする。
 私は2列目の席に座っているのだが、前の席の人が喋っている声が聞き取れない。
 でも、私の後ろに座っている3列目の人々は、その話に受け答えしたり笑ったり出来る……。
 音量で言えば私の方が大きく聞こえているはずだし、後ろの人は何故聞き取れないのだろうと、ちょっと焦ってしまう。
 別に毎年の健康診断でも聴覚は正常だし、大体18000Hz台を聞き取れる聴覚で1000Hz前後の音が聞き取れないわけはない。

 ご存じのように人の聴覚システムには“カクテルパーティー効果”と言われる雑音の中から自分の聞き取りたい音を意識的にエンハンスして抽出し聞き取る能力がある。
 しかし、どうも私にはその“カクテルパーティー効果”のスイッチがOFFになっているようなのだ。 
 カクテルは結構好きなんだけどな〜。

 冗談は置いて於いて、まぁ、とにかく雑音に埋もれた人の声を聞き取るの甚だ苦手なのである。
 
 音や映像の最終的な計測装置は、全て人間の感覚器官である。
 日頃からメンテナンスを怠らないようにして、末永く性能を維持して使っていきたいものだ。


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