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〜 創想雑誌 〜


−>>2004/04/01/(Thu) 映画“イノセンス”

 それほど頻繁に映画館で映画を観るという習慣はないのだが、しかしそれでも年に3〜4回は映画館で映画で観るようにしている。
 だいたい、夏〜秋ごろの映画と、春先の映画である。
 特に「このジャンル」と決めてみている訳ではないのだが、彼女との映画の趣味が比較的よく合うため、結局は観るジャンルはだいたい決まっているような気がする。

 さて、先日久々にひとりで映画館に行ってみた。
 観に行った映画は“イノセンス”である。
 日頃は実写映画ばかりだが、アニメ映画を観るのは久々で、“千と千尋の神隠し”以来である。
 イノセンスは定期購読している某CG雑誌の記事を読んで知ったのだが、とにかく背景の作り込みが誌面から察するにも異常であった。
 多くの背景カットを3DCGで制作しているのだが、これは別に大して珍しいことではない。ただ、異常なのはその作り込みで、背景のその質感は瞠目する。
 基本的には手描き感のあるテクスチャで作られており、従来の丁寧なアニメ背景のものと差異はない。ただ、それが立体的に成立しているため、背景だけで既に芸術的で圧倒感がある。
 監督の押井守氏には「写実的に撮りたい」という要求が第一にあったようで、カメラワークが重要になってくる作品になることが大前提だったようだ。
 そのため、映画の撮影舞台の半分が3DCGで起こされ、カメラが動き回ることの出来る背景が必要となった。
 通常の平面投射的なマッピングではなく、カメラマッピングの手法で作られており、さらにそれを何枚ものレイヤーに分けて大量のカメラを配置し、張り込んでいくとい手法が採られた。
 その結果、従来のアニメ背景のような水彩画的な奥行きのある3DCG背景が実現されている。
 背景の作成には幾つかの3DCGソフトが利用されているようだが、その中でも discreet の 3ds MAX が重責を担ったようである。
 代表的なシーンの一つに「食料品店」のシーンというのがあるが、この架空の食料品店はその店内を完全に3DCGで仮想的に作り上げ、店内のどこを撮影しても破綻のない仕上がりになっているそうである。

 さて、そんな予備知識を持ってスクリーンの前に座った。
 大阪市内は駅前の映画館であったが、残念なことに大して大きくないスクリーンの映画館で、視界を埋め尽くすような迫力には欠けた。
 とに斯くも、期待を胸に上映を待った。

 ストーリーそのものは、大した捻りもなく簡単なものである。
 “イノセンス”は、元々“攻殻機動隊2”として企画されたものであるが、プロデューサの提言により“無垢”という意味の“イノセンス”に最終的に決定した。
 そのため、ストーリーは攻殻機動隊の世界観の中で展開されており、後半重要なキャラクターとなる“ある人物”は、その存在を前提として話が進められているので、攻殻機動隊を知らず、“イノセンス”から観た人にはちょっと戸惑いがあるかもしれない。
 話がややこしく思えるのはストーリー自体ではなく、そこに登場するガジェットであり、その理解…特に“電脳”の支配する世界を理解出来ればそうややこしい事はない。

 なお、余談であるが“攻殻機動隊(Ghost in the shell -攻殻機動隊-)”といえば、映画“マトリックス”の監督;ウォシャウスキー兄弟に多大な影響を与えていることでも有名である。
 特に第一作の“マトリックス”では攻殻機動隊のオマージュが盛大になされており、エージェントに追われる主人公ネオが“市場の人混みを銃撃されながら逃げるシーン”では“スイカが流れ弾で割れる”という部分などが思わず口元を綻ばせてしまうオマージュであったりする。

 閑話休題。
 ストーリーの評価としては可もなく不可もなく…という具合で、やはり“イノセンス”は目に麗しい作品だと思って観るべきである…というのが感想である。
 そのビジュアルであるが、背景は流石にきれいであった。
 キャラクターは基本的には2D表現の従来のトゥーンシェードであるが、背景との融合にも違和感が無く、ジャパニメーションの2Dキャラクターの表現力は頂点に来ている事が理解出来る。
 寧ろ気になったのは、挑戦的な背景であった。
 背動(背景動画)は、キャラクターの動きと違和感なくリンクしていたが、若干の表現の“しつこさ”が気になった。
 例えば、3ds MAX の reactor による物理シミュレーションによる表現などは従来のリミテッドアニメの動きからすると違和感があり、ディズニーアニメのような重みのない動きになる。
 また、背景での描き込みと同レベルの“ブック”は異常に画面から浮いており、食傷気味意であった。

 反対に、「これぞCG!」と燃えたのは、電脳vs電脳のハッキングとブロッキングの表現。
 “エヴァンゲリオン” 第拾参話 「使徒、侵入」の“MAGI”へのハッキングシーンには当時燃えたものだが、それを遥かに上回る表現で、そのシーンだけで90分やってくれても満足です…という感想を帰宅後友人に漏らすほど私のお気に入りのシーンであった。
 
 90年代後半になって、日本のアニメーションの現場は旧来のセルペイントからデジタルペイントへと移り変わり、多くの作品はデジタルアニメとして生み出された。
 時代的にはポスト・エヴァンゲリオンの時期であり、玉石混淆の黒歴史が展開されたのが1996年〜2000年前後にかけてである。
 その当時のアニメは異常に輝度が高くて目にまぶしい作品が多くなった。理由は明白で、PCのRGB空間色をフルカラーで使って彩色を行っていたためであり、実際試しに波形モニタなどに掛けてみると、何でもないシーンで100IREを平気で上回っているものばかりだったのだ。
 その後、現場での改善がつづき、作品によってはセルアニメの落ち着いた彩色と変わらない作品も多くなってきた。
 また、従来のフィルム撮影/編集からノンリニア環境へ移行した事と関連して、表現技法もモーションパスを多用するようになり、拡縮表現や平行移動などの動きがフルアニメーション化されたため、安っぽい品質・動きが目立ち、生産効率に対して著しく品質が低下した事があった。
 
 しかし、2000年代に入るとデジタル技術の良い部分を活用した作品も多くなり、多くの作品提供とより高い品質の作品の両立が可能となった。
 実際、TVアニメの水準は作画的には高水準となり、週一オンエアであっても従来のOVA級のクオリティーで送り出されている物もある。
 
 同様に、3DCGを取り入れたアニメ制作環境も今が黎明期であり、“イノセンス”での挑戦は今後の下層アニメーションの現場でも活用されるであろう多くのテクニックを生み出したものと期待する。

 “イノセンス”は映像美を楽しみたい方ならば是非とも大きなスクリーンのある映画館で鑑賞されることをお奨めする。

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>宏哉:ACC*visualization

第一回コラム「DVCAM-HDはあるか?」の次はいきなり映画鑑賞ネタです。
創想雑誌開始時にも書きましたが、基本的に創想雑誌ではAV・PC・Broadcastingネタであれば「何でもアリ」です。
今回のような内容も今後多々あるかと思います。
といいますか……こういう内容じゃないと定期的に書けないです。

他のコラムニストの方……、なんかネタ下さいよね。




−>>2004/04/12/(Mon) あれから…そして、これから。

 最近、サイトの更新も停滞気味ですし、掲示板にも対して書き込みしてないですし、TOP PAGE NEWS もTDCさんに任せっきりの管理人;宏哉ですが……問題なく生きております。

 さて、近況報告です。
 社会人になって1年が経ちました。
 使い古された言い草ながら、長いようで短い一年でした。
 組織の中で働くことの難しさに戸惑いながら、一方で自分の社会適応力の低さを改めて認識するなど、体重4kgは痩せた1年でした。
 
 阪神沖縄キャンプ中継から帰ってからは暫く暇な時期が続いたのですが、3月の上旬を過ぎればプロ野球のオープン戦、そして開幕戦と忙しい時期に突入です。
 実はこのオープン戦から野球中継のカメラをやり始めています。
 主に某ドーム球場で行われる試合のカメラに就いて、先輩カメラマンやSW、ディレクターさんにみっちりと指導を受けながら技術を磨く日々です。
 振っているカメラは1カメです。
 野球の1カメというのは、いわゆる“PC”を撮るカメラのこと。
 PCとは、外野センター方向から、ピッチャーの背中越しに、バッターとキャッチャーを撮す、野球中継で最も良く目にする映像を映すカメラです。
 ピッチャー(Pitcher)とキャッチャー(Catcher)を抜く(撮る)カメラなので“PC”です。

 
 野球中継カメラでの初陣は、おそらく何処の放送局でも会社でも1カメPCからだと思います。
 PCの画は半固定状態でいいから、初心者にも出来るカメラである……という理由ではありません。
 確かに、注目ゲームなどの中継はカメラが6〜7台以上使われますから、1カメの仕事は殆どPCを維持しておくだけ……で良いこともあるようですが、しかし1カメが初任である理由は全く違うところにあって、「野球全体を見渡すことが出来るカメラ」であるからです。
 つまり、試合の流れ・ドラマを汲み取って画を作らねばならないカメラの最たるものであるからです。
 
 1カメに必要な技術は、とにかくもきちんとしたPCを作ることです。
 投手が球を投げる時は必ずPCの画で投げさせます。これは、野球中継の鉄則です。
 ですから、1カメが他の…例えばキャッチャーのアップショットを撮っているとか、ベンチの監督やコーチを抜いている状況からでも、投げる直前にはPCの画を作っておかないといけません。
 1カメ(ベンチ)→4カメ(ピッチャー)→1カメ(PC)
 といった流れの際に、1カメ〜1カメの途中に挟まるカットが一瞬しかない場合もあります。
 その一瞬に……自分のタリーが消えた次の瞬間にはPCの画を作る…という基本的な“腕”を身につける必要があります。
 理想は、何処にカメラを振っていても、どれだけアップにしていても、PCに返した瞬間には、その一瞬の動作だけでPCのサイズを作れている事です。
 これは身体で覚えるほかありません。
 試合前の空いている時間を使って、繰り返し繰り返し練習するしか無いのです。

 しかし、もっと大事なことがあります。
 それが「ドラマを理解すること」です。
 野球の試合を漫然と撮っているだけでは野球中継にはなりません。
 一試合一試合に戦略があり、投げる一球一球に…打つ一打一打に戦術が込められています。
 それを理解し、次にどう動くかを考えながら先読み先読みでカメラを振っていく必要があります。
 現在のボールカウントやアウトカウント、走者や野手のポジション、ベンチ内の監督の動きなどを把握しながら動かなければなりません。
 
 また、インカムではディレクターやSWが作る構成もありますし、定型的なカメラワークもあれば、アナ解(アナウンサーや解説者)の話す内容に沿ってカメラを振ることも必要です。
 
 今の私にはまだまだそれら全てを把握してカメラワークをしていくことは出来ていません。
 ディレクターに「1カメ! ベンチっ!!」と言われても、守備側ベンチか攻撃側ベンチか未だに分からない時があります……というか殆ど分かってないです…。
 
 今現在、就いている試合は4カメ体制という野球中継では一番カメラ台数の少ない状況下でカメラを振っていて、1カメに掛かってくる働きは比較的大きなものです。
 しかし、こういう状況下でカメラを振り、一球一球の意味やその時々の動きを理解出来るようになれば、カメラ台数が増えたときにも自分のカメラの役割で困ることはないのでしょう。
 
 今年の目標の一つは「野球中継の1カメの技術を習得する」です。
 来年の今頃にどれだけ成長しているかは、今シーズンの私の努力次第であるわけです。


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>宏哉:ACC*visualization

四月といえば新入社員が入ってくる時期です。私の勤める会社にも新人が入ってきました。
残念ながら…あるいは幸いと言うべきなのか分かりませんが、中継のカメラには新人は入らず…。
私の直系の後輩は今年は出来ませんでした。
スタジオにはカメラマンも入りまして、同期のスタジオカメラマンが羨ましいです(笑)
東京にも新人が何人か入ったようです。
まだ面識はないのですが、私のサイト経由で連絡を取り合った新人さんが東京に一人います。
ゴルフ中継などでは出会う機会があるかもしれませんので楽しみです。




−>>2004/04/27/(Tue) 整理整頓。

 先日からHDDレコーダに溜まっていた録画番組をDVDに焼いたり、あるいは要らない物を削除して、一旦HDDレコーダの中身を空っぽにする作業をしていた。
 録画している番組はドキュメンタリやアニメが殆ど。1時間ドキュメンタリなら2番組で1枚、30分アニメなら4話で1枚のDVDに焼くのだが、私が使っているHDDレコーダのRD-X3では、DVD-Rへの追記録画が出来ないので、まだ数の揃っていない作品はDVD-RAMに移動して、一時待避させたりしている。
 最近は、自分が関わった番組を録画したりしている事も多いので、そういった番組はCMをカットして、場合によっては自分の担当したシーンの頭に別途チャプターを打ち直してからDVDに焼いたりしている。
 
 ドキュメンタリはBS特選のプロジェクトXやNHKスペシャルなどであるが、プロジェクトXに限って言えば、去年の12月頃から放ったらかしになっていた。
 一話一話チャプターを打ってからDVDに焼いてみると、結局DVD8枚が必要であった。

 増えていくDVDは4枚1ケースに収まるDVDケースに収めている。
 ケースの側面には番組タイトルを印刷したラベルを貼って、レーベル面が見えない4枚収納のケースでも、直ぐに目的のタイトルが見つけられるようにしてある。
 RD-X3を導入した頃は、積極的にDVD-RAM…しかもTYPE4(両面9.4GB・カートリッジ付)を利用していたが、結局価格や実際の利用状況を鑑みるとDVD-Rで十分になっていたので、最近はDVD-RAMを利用することは殆ど無い。

 全ての番組をDVD-Rか或いはDVD-RAMに一時待避させ終えれば、全タイトル削除をHDDに対して行った。
 HDD初期化という機能もあるが、初期化の場合ライブラリ情報や予約履歴などのデータも消えてしまうため、HDDに特にトラブルが起こっていない今回は利用しなかった。
 HDD全タイトル削除はHHDの断片化が抑制されるので、RD-X3の操作を快適に保つことが出来るそうだ。

 全タイトル削除が終われば、DVD-RAMに移動させていた番組をHDDに戻して終了。
 春の新番組で定期録画する作品はあまり無いのだが、だからこそライブラリが増えないこの時期にHDDレコーダ内の整理を行ってしまいたかったのである。

 東芝のRDシリーズは、現在RD-X4EXが最上位機種であり、私のRD-X3は一世代前のフラグシップ機となってしまったが、基本的な性能…特に操作性能は高く、画質も満足出来るものである。
 地デジの関係もあって、当面はHDDレコーダを新しくする予定はないが、更新する際は恐らくまた私はRD Styleを選択するだろう。
 RD-X4EXの進化からも分かるように、その利便性と性能向上はRDシリーズを利用しているからそこ分かる機能アップが多い。
 操作の反応速度や、ライティング速度が更に向上して使いやすく成り切ったRD機を手にしたいものである。


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>宏哉:ACC*visualization

今週はずっとゴルフ中継についておりました。今回もFTカメラのお仕事。
暑い日もあれば寒い日もあって、この時期の外の仕事は服装が一定せず厄介です。
家に帰ったらエアーチェックした番組を観て、本日のおさらいと反省。
ちょっと前ピンだったり、FFサイズが一定してなかったりとダメダメな自分の画をみて愕然です。
現場では先輩らから色々と秘術を伝授して貰えます。
ズーミングをしたときにピンぼけを最小に抑え、且つピン修正を巧くやる方法とか……。
早速、教えて貰った日には実践。「なるほど!」と納得です。
しばらくはゴルフ中継と野球中継の往復となりそうですが、やっぱりカメラは楽しいですね。