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−>>2020/11/22/(Sun) Libec NX-100C 着弾インプレッション!


 Libec の新三脚シリーズの片翼、NX-100C が本日着弾した!
 まだ細かな部分や実際的な使用でレビューはできないので、詳細レビューは後日に回すとして、とりあえず着弾インプレッションをざっくりと速報でお伝えしたい。


 Libec NXシリーズは、ミラーレス一眼カメラから大判センサーカメラまでを搭載できる、新三脚シリーズでミッドスプレッダーモデルのNX-100MC/NX-300MCは総重量3.8kgと世界最軽量を謳う。
 NX-100シリーズは最大搭載重量4kg、NX-300シリーズは最大搭載重量10kgとなっている。
 部品削減や主要パーツの樹脂化など徹底した軽量化対策を行い、また脚部は新設計のカーボン脚となっている。


<左:NH10(NX-100シリーズ) / 右:NH30(NX-300シリーズ)>


 雲台はDualHead採用で 75mmボール三脚やスライダーなどのフラットベース機材への取付対応ができる。
 カウンターバランスは0〜5段階のステップタイプで、また同様にドラッグも0〜3段階となっている。

https://www.libec.co.jp/products/nx/features.html

 さて詳細はメーカーWEBサイトを参照していただくとして、実際の使用感だ。
 とりあえず今日は夕方に NX-100Cが着弾して、編集作業の合間に10分だけ屋外で軽く触っただけだ。あとは帰宅して夕飯前に少しだけ料理接写想定で5分ほど使ってみた。(嫁が早く食えと無言のプレッシャーを掛けてくるので撮影は手早く済ませた!)



 まず、特徴的なのは『色』だ。
 黒と金! これは驚きのデザインだ。
 NX-300シリーズも憲房色というか空五倍子色というか…独特の色合いを採用している。
 側面のモールドも、和風テーストの紋様が刻まれており、日本を強くイメージさせるデザインだ。


 今回の NXシリーズは『 Japan Crafted 』を全面に押し出しており「Made in Japan 」をユーザーが感じ取れるデザインとなっている。
 まだまだ海外市場では「Made in Japan」の価値は高いということで、日本の会社が日本人の職人の手で日本で製造したことをアピールする狙いが大きい。
 個人的には、「日本人が思う日本」というよりは「外国人がイメージする日本」を再現したように感じる。


 さて、NX-100の金色は確かに目立つが、ピカピカして下品……というカラーリングではない。金色でも落ち着いた色合いに抑えられており、写真で見るよりは大人しく見える。
 カラーリングの好き嫌いは置いて於いて、こうしたカラーリングはガラスへの反射などに影響すると考えられるが、実際に確認してみると思ったほどは目立っていなかった。もちろん全く無視できる映り込み具合ではないので、黒布を巻くなどの対策は必要だろう。(これは三脚に限らず、カメラのメーカーロゴや、そもそものカメラマンの服装や肌なども映り込み対策が必要なので、意識はしておきたい…と言う程度の影響だ)



 次は重さだ。
 これは、軽い。本当に、三脚軽い!
 良い画が撮れれば三脚はどんだけ重くても良い…と半ば本気で思っている私だが、やはりワンマンで移動するときは軽さは正義だと感じる。
 樹脂製雲台とカーボン脚の組み合わせは軽量化を見事に叶えている。


 NX-100Cを使おうとして最初に気が付いたのが、脚部の伸縮のロックレバーが下部についている点だ。
 上段パイプを伸縮させる場合も、しゃがまないといけないのがちょっと億劫だ。
 NX-100の場合はミラーレスなど比較的軽量のカメラを載せることになるので、それほど扱いにくくは無いだろうが、NX-300で重量級のカメラを載せてワンマンオペレートで扱う場合は、三脚の伸縮には注意したい。

 
 カメラを載せて、雲台のバランスを取る。
 カメラは、Panasonic GH5 と BMD BMPCC4K を使用。
 カウンターをゼロ状態にして、スライドプレートで前後バランスを出す。
 次に、5段階のカウンターバランスダイアルで、適切なカウンターを出す。
 が、これが私は苦手だ…。基本、Vintenなどの無段階カウンターバランスに慣れているので、Sachtler系のステップ式のカウンターバランスは調整の正解が分からない…。カウンターが足りないか、カウンターが強すぎるかのどっちかで、それをティルトのドラッグ力で押さえ込む……というイメージがあり、Sachtler系は好きでは無いのだ。
 まぁ、Sachtler を使う現場も多いので、なんとか折り合いをつけてやっている。

 今回 GH5では、カウンターバランスは「3」にしてやや跳ね返ってくる程度にした。


 次に、ドラッグを調整する。
 「0」の時はフリー状態で、「1」から雲台のワークに粘りが出てくる。
 私はドラッグは重たいめが好きなので一気に「3」に入れて試用。
 大変に滑らかで気持ちの良いティルトやパンの重みが出せる。

 クローズアップレンズをレンズ先に取り付けて、料理接写を模擬撮影したが、雲台のワークはかなり思い通りに動く。出来の悪い雲台に見られる様なドラッグのクセなどに引っ張られて、微妙な進路変更などのワークが妨げられる……ということが無い。
 ななめパンも階段状にカクカクすることなく、素直に「ななめ」にワークできた。

 一見あたりまえの事を言っているように思うだろうが、これがちゃんとできる三脚は、大金を払わないと出会えないことが多い。
 その点 NX-100Cは安価な価格帯で、それを実現している優秀な雲台を持った三脚システムと言えるだろう。

 欲を言えば、ドラッグはもう一段階"重い"ステップが欲しかった。
 接写を行っていると、ドラッグ「3」でもワークを少し軽く感じてしまう。
 さらに速度を落として"ねっとりとした"ワークも行ってみたいので、もう少し最高ドラッグが重たいと嬉しい。
 ただ、NXシリーズは雲台の主要部品が樹脂製という事もあり、あまり重たいドラッグだと、樹脂の捻りや割れなどを招くかもしれない。このあたりは軽量化とのトレードオフの部分もあると思う。
 その意味では、三脚システムのトータル重量からこの雲台ワークの重みと、安定性を実現している点は凄い。

 実際、脚部の捻りや雲台樹脂の歪みによるバックラッシュ(撚り戻し)は感じなかった。
 特に脚部は上段のパイプの幅を広く取る事で捻れ剛性を高めたとしており、ボールヘッドの受け部分は、100mmボールにも対応できるのではないかというぐらい広く作られている。


 一方で、撮影素材を確認していて気になったのが、完全カウンターバランスを取れないことによる、画面の揺れだ。
 ワーク中は殆ど気にならないが、ティルトワークのイン点/アウト点…つまり静止している時は、バランスしないので手で支えておく必要がある。
 その揺れが接写シーンだと特に大きく出ているので、ここは気になるところだ。
 決まり画でバランスするように、それに合わせてカメラの前後バランスを取っておくというのが、差し当たっての解決方法になるだろうか。(Sachtler系の人はどうしているのだろうか?) 


■まとめ
 とにかくも、この小型軽量な見た目からは、想像を上回る雲台ワークの安定さと、上質さだ。
 今回のテスト映像でやったような接写ワークは、同じ価格帯前後の三脚システムでも、思う通りにならないことがあるほどシビアなものだ。
 NXシリーズは、そうしたシビアなワークにも応えられるだけの実力を持っていそうだと分かった。

 今回は軽くテストしただけだが、今後ミラーレス一眼を使う実際の現場に積極的に NX-100C を投入し、実践力を確かめていきたいと思っている。
 NX-100C に関しては引き続き実践レビューを行っていきたい!


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