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−>>2005/03/08/(Tue) 日本〜独逸〜瑞西〜仏蘭西〜日本

 ご無沙汰しております。
 結婚式直後からヨーロッパの方へ暫く旅行に行っていた管理人;宏哉です。
 本日、漸く帰国しました。

 披露宴にご光来下さった皆様、また電報を下さった皆様、本当に有り難うございました。
 皆様の祝意を誠に嬉しく思うと共に多くの方々に今日まで支えられ、また今後も様々な方にご指導頂きながら、2人で歩んでいくのだと実感した日でした。

 さて、当サイトのネタですからビデオネタを書かねばなりませんね。
 結婚式では、ビデオ撮影は映像を趣味とする友人らにカメラマンをお願いしました。
 担当頂いたのは、Y氏・TDC氏・KOHSHI氏の三名。
 またアシスタントには、スーさんに就いて頂きました。
 機材協力は、ESTY・TDC・ZIXIR・ES Works・Eternal Blue Wing・ROYさん 他。
 VX2000 x2台 Z1J x1台 の3カメ体制で、さらに予備のVX2000を2台用意。
 三脚は多分5本ぐらい。
 あとはステディカムDVをお借りしました。


 詳細は後日にでも今回ご担当頂いたカメラマンにでもレポートを提出して頂きたいなぁと思っているのですが……。
 式にお招きした何も知らない親戚の方などは、ビデオカメラの“業者”の数と機材の多さにちょっと驚いていたとか。
 両親などがその都度事情を話すと、さらに吃驚だったようで。

 式中には映像もふんだんに使うことが出来て、私としては大変に満足いく披露宴でした。
 特に、友人担当の余興中に小学校の先生をしているN氏が見せてくれた“隠し球”には思わず目頭が……。
 昨年と今年の彼担任のクラスの児童達が、ビデオレターを送って来てくれたのです。
 そう、去年と今年に私がビデオ撮影に行ったときに出会った子どもたちです。
 何も事情が分からない人からすれば、どうということはないビデオ映像なのですが、私としては本当に数回出会っただけの子どもたちが、スクリーンの中で真剣に私たちのために歌ってくれていたのです。
 N氏に話を聞くと、私への“お祝い手段”を投函方式で子どもたちから募集したそうなのですが、その数は200案以上だそうで、それを聞くと本当に嬉しくなりました。
 式終了後、私たちもカメラに向かって、無事に結婚式が終わった旨と生徒達みんなへの感謝の言葉をビデオレターとして撮影してもらいました。

 また、ACC*Softwareのメンバも、愉快な余興をしてくれました。
 それとはちょっと別の話ですが、特に今回は披露宴中のメインどころの音楽は全てオリジナルの曲を使用。
 12月頃から音楽担当に作曲をお願いし、披露宴冒頭の2人の生い立ちビデオ中のBGM、披露宴会場入場曲、退場曲などを、今回の結婚式のために作曲してもらいました。
 特に『 ACC Mix 』 と題された曲は、私たちのゲーム制作時代の思い出がたっぷりと詰まった曲に仕上がっており、一番のお気に入りです。

 結婚式で出来た収録テープの数は12本。うちハイビジョン収録が6本の模様(2次会分を含む)。
 現在、誰が編集するのかカメラマン同士が押し付け合いしているようです(笑)
 流石に私が編集するわけにはいかないので、宜しくお願いしますよ。

 2次会には大学放送局の後輩らや、会社の同期が来てくれて、プロ・アマを合わせると異常な“カメラマン”密度の高さを誇る2次会であった様に思います。
 会社の同期のカメラマンが「私、民生のビデオカメラ(Z1J)を触るのはじめて。あぁ、引きが全然足りないねぇ」と言っていたのが大学の後輩らには印象的だったとか……(笑)

 2次会中には、私と嫁の過去のヒミツを友人らが暴露する!というコーナーがあったりしたのですが、私に関してはやはりビデオネタばかりでしたね。
 また、2人へのメッセージが幾つか発表されたのですが、私が思わず爆笑し、またウマいと思ったのは、大学の同期の書いてくれた
 「嫁さんに『私とビデオカメラ、どっちを取るの?』と迫られても、『ビデオカメラで君をとるの』と切り返せる心の広さを持ち続けて下さい」
 というもの。
 「ビデオカメラのアクセサリーとしての宏哉くん」というのも言い得て妙だと感心しました。

 1日休息を取って、28日からヨーロッパへ新婚旅行として出発。
 9日間でドイツとスイス、フランスを巡り(途中オーストリアも経由)、本日帰国したわけです。
 旅行中のビデオネタは後日別記事で書いてみたいと思います。

 今は、時差ボケと言うよりは、旅の疲れと戦っている模様です。



※周辺サイトの結婚式関係の記事。
http://www.cmo.jp/cgi-bin/blue-wing/diary/diary2005.cgi?year=2005&month=02&day=26
http://lhooq.readymade.jp/archives/000558.html
http://d.hatena.ne.jp/kanojyo/20050226
http://d.hatena.ne.jp/kanojyo/20050227

by Signature Line

>宏哉:ACC*visualization

結婚式前後から映像三昧な日々で実に幸せでありました。
巧い下手は別として、やはり私は映像が好きでならないんだなぁ〜と改めて認識しました。
周囲にもそれを支えてくれたり分かち合える人々が多く居てくれます。
そして、当サイトをご愛顧下さる皆様のアクセスも私には幸せな事実なのです。




−>>2005/03/19/(Sat) お礼ビデオの編集です。

 新婚旅行ボケなどはもう治っていますが、話題的には結婚関係のネタが山積みなので、ちょっとずつ消化していきましょう。
 
 前回の創想にもちょっと書きましたが、N氏の教え子らから披露宴にビデオレターなどをもらいましたので、そのお礼のビデオレターを作ってみました。
 素材は、HDVで撮ってもらった挙式と披露宴の様子をメインで使用。
 レターボックス画面にて制作しました。

 自分で自分の結婚式を編集するのは極力避けたいのですが、この子どもたちに対するお礼のビデオだけは別。
 未だに素材が私の元にあるために、本編のブライダルビデオにはまだ誰も手を付けていないのですが、本当にこの12本もの素材を使って一体誰が編集してくれるのでしょうか? 大変そうです……。

 さて、手元にあるHD素材は計6本。うち2本は二次会ですので今回の編集には関係ありません。
 早速素材ビデオを見てみます。流石はブライダルカメラのバイトをしていた友人らであって素材には困りません。
 頭の中で適当にコンテを組んで、当てはまる映像を探してPCに取り込んでいきます。

 今回の編集ソフトは canopus EDIUS Pro 3。
 折角購入していたのに、インストールしてからロクに使っておりませんでしたので、今回の編集でその実力の一端をまずは計ってみる事に。
 編集フォーマットはSDであるのですが、それにしてもPremiereと比べると大変に動作が軽く、トランジションや合成にしてもストレスが溜まりません。
 「慣れ」という足枷が、若干EDIUSの機能の利用の際に戸惑いましたが、マニュアルを片手に解決していきます。
 EDIUS 1.5 の時代と比べるとかなり改善されており、ようやく大型編集にも活用出来るソフトウェアになったなぁ…と実感します。
 細かな要望は確かに幾つかあるのですが、その点については「より賢いソフト」を目指して頂くための要望であって、基本的な編集ソフトとしての機能は十分に押さえられつつあると思いました。

 
 お礼のビデオは、挙式&結婚式ダイジェストと私たちのお礼のメッセージ。
 取り込んだ素材のイメージカットにはソフトフォーカスを掛けて「ブライダルビデオ」らしくしたり、また飽くまでも「結婚式」らしいシーンだけを繋げて、子供らにわかりやすい作品作りを心がけます。
 N氏も余興で歌ってくれたりしてくれましたので、子供ウケを狙って彼は厚めにタイムラインに組み込みました。
 他人の結婚式なんてビデオで見ても何も面白いことなど無いので、子どもたちが飽きない様にメッセージなどを含めて10分のダイジェストビデオに仕上げて、N氏に手渡しました。
 後日、教室のテレビでみんなに見せてくれることでしょう。

 さて、今回重要だったことは、既述の通りEDIUSで編集したことです。
 Pro 3 でなら、今後行う編集を任せることが出来そうです。
 ただ、タイトラーが使いづらかったのが若干現在の懸案事項で、Premiereタイトラーの使い勝手と比べると、ちょっと分かりづらいと言うか制限があるというか、結構長時間タイトルソフトと「格闘」してしまいました。
 手続きでユーザを手こずらせるソフトはまだまだ“完成された”とは言えませんから、今後の改良を期待したいです。

by Signature Line

>宏哉:ACC*visualization

今回の編集で初めて自分たちの結婚式のビデオを見てみました。
なんだか、前後の慌ただしさに紛れてあまり実感がありません。
素材ビデオでその時の記憶を呼び起こすように部分部分ですが、何度も見てしまいました。
特に、会社の部長の来賓代表の挨拶は披露宴の始まりに相応しいものでした。
後日色々な方から「良い挨拶だった」と言う言葉を頂いたそれは、本当に心に染み入るお言葉でした。
また気になっているのが、私たちがお色直ししている間に撮影された、来賓からの一言メッセージ。
こちらは、はやり編集されてから見てみたいので、今回はその素材シーンは見ないようにしました。
………さて、誰が編集してくれるんでしょうか?




−>>2005/03/20/(Sun) 欧州撮影準備録。

 結婚式の祝言がまだ耳に残る程の短い休息を挟み、私と嫁は新婚旅行の為に日本を離れる事となった。
 目的地はヨーロッパ。
 ドイツ、スイス、フランス各国を巡るツアーだ。
 AVA JALコレクション ロマンチック街道とスイス・アルプス・パリ と題されたこの旅程は9日間。
 2月28日に日本を発った。

 旅行の準備は極めて短かった。
 大きな旅行用キャリングケース2つに自分たちの着替えや洗面用具などを詰め込む。
 そして、余念の無いのが撮影機材。
 今回の結婚式・今回の旅行のために買ったとも言える SONY HVR-Z1J を中心とした機材は万全である。
 旅行に持っていった機材は以下の通り。

 Z1J本体(ワイコン:VCL-HG0872・ステレオマイク:AT822 装着済み)、バッテリー(NP-F900系)x6、バッテリーチャージャー、カムコーダサポート、ビデオライト(10W)、カメラ用レインジャケット(PROTECH RCS-HD1)、偏光フィルター、クリーニングテープ、DVテープ x10、リモコン、ブロアー、セーム皮、Z1J取扱説明書

 以上のものをカメラバッグに詰め、旅先での撮影に備えた。
 また三脚はDAIWAのVT-600という安物三脚を使用。三脚は風景撮影なのと観点から、是非とも欲しかったのだが、団体旅行で、またその中の多くで嫁に三脚を担いでもらうことを考えると軽くて小さいに越したことはない。この三脚はZ1Jを運用する上では全く耐荷重やサイズの点でも適合しない代物なのだが、軽くてボールレベラー仕様なのは私の周囲を見渡してもこの三脚が随一だったため、これで運用することにした。

 カメラバッグは、旅行前日に購入した。
 ヨドバシカメラに通い詰めて散々悩んだのだが、店員さんに使用目的や欲しい性能を伝えたところ、予算の範囲内でなかなか魅力的なバッグを選び出したもらえた。
 サイズはカメラが入るギリギリのサイズで、外寸も大きすぎず、収納ポケットの数も多い。
 さらに、気に入ったのは“持ち手”の取り付け方。
 ショルダーベルトではなくて、“手下げ”の部分の話で、この持ち手はバッグの上面蓋のファスナーを閉めなくても、バッグを持って運べる位置に取り付けられている。
 つまり、バッグにカメラを仕舞って直ぐに移動して、そして次に直ぐにバッグから取り出して運用……ということが可能である。
 そんな細かな気遣いのような仕様も気に入って購入を決めた。
 また、買ってから製品案内書を読んで知ったのだが、オプションでリュック仕様にも出来るらしく、私が最も欲しがっていた仕様を満たすことが出来そうだ。
 
 バッグの中のパーテションやクッションは予め東急ハンズで揃えておいたので、サイズと形を揃えて切り抜き、強力両面テープでバッグ内壁に固定。
 ウレタンクッションとスチロールにて補強と緩衝を行っている。
 底面固定スチロールには、バッテリーやDVテープを固定出来る穴を2カ所設けている。 
 さらに、ワイコン仕様でも標準のレンズフード仕様のどちらでもバッグ内で固定されるように型抜きしている。
 キャノン端子部分はコネクタを差し込んだまま持ち運びを行いたかったので、スチロールを積み重ねて、直接外部からコネクタ部分に圧力が掛からない様にした。

 運用のしやすさは“まずまず”。15,000円足らずの買い物で上出来と言える。
 私の様に外部マイクと大型アイカップを取り付けた状態では、アイカップのゴム部分を折り返さないとバッグに収まらないのが残念だが、実用上は問題ない。

 
 さて、三脚とは別に今回初めて「カムコーダサポート」なるアクセサリでカメラを運用することにした。

 このカムコーダサポート、安いくせになかなか使い勝手の良い製品で、今回の旅行だけですでに減価償却できたと思える程活躍した。
 HVR-Z1Jは本体重量だけでもオペレーティング時 2.3Kg と重量級である。そこに、ワイコンとマイクを取り付ければ 3.0Kg を越える超ヘビー級“HANDYCAM”だ。
 SONYもそれを理解していて、Z1Jの民生版であるFX1の発売と同時にアクセサリでショルダーブレースというカメラを“肩当て”仕様にする重量軽減アイテムを発売している。
 これは是非とも欲しいところだが、定価で39,900円もする。
 カメラも軽くなるが、それよりも財布は軽くなり過ぎる!
 カメラの重さに拠る負荷は画の安定に関わってくる事だから、何か手軽にカメラを安定させるアクセサリが必要だ。
 一脚というのも考えたが、やはり動き回りながら撮るには、一脚の脚を伸ばしっぱなしにするならともかく、大勢と移動する時のことを考えるとそう言うに訳にはいかず、運用が厄介である。
 そこで見つけたのがこのカムコーダサポートなる商品である。

・パッケージ
 http://www.signonline.co.jp/menu/submenu/sub_more_detail.html?d_m=11203005380000
・通販(マップカメラ・楽天市場)
 http://pt.afl.rakuten.co.jp/c/0291a2d4.116e111a/
 ?url=http://item.rakuten.co.jp/mapcamera/4975981612497/


 物はエツミ製で、外箱は「Hi8カメラでSONYのOEMのFUJIXかなぁ〜というカメラを外国人が構えている」……という古めかしく如何にも怪しげで信頼のおけないパッケージなのだが、3,000円ならば買ってみても損はないだろいうという事で買ってみたなら大当たり。
 腕と首とお腹でカメラを支えるという仕様なのだが Z1J の重量を見事に軽減してくれた。
 カメラの脱着はサポータ上部がクイックシューになっているのだが、この部分は出来が悪いため、U.NのUN-5675を別途取り付けている。
 雲台部分はティルト方向にしか動かないが、パンは身体ごと動かすのが普通だから問題はない。
 使わないときはそのまま首に掛けた状態で腹の前にぶら下げておいても、邪魔にはならなかった。
 一脚部分もワンタッチロックで伸縮可能で、身体やカメラのサイズ、運用スタイルによってカメラの高さを調整出来る。
 3,000円……ショルダーブレースの1/10以下の価格でこのハンドリングの良さは素晴らしい。
 ちなみに、UN-5675は三脚にも取り付けてあるため、三脚→カムコーダサポート→三脚……という撮影スタイルの移行も容易に行えた。
 なお、帰国してから発見したのだが、ビデオ近畿で「ビデオサポート」という製品を発売している。

  http://www.videokinki.co.jp/con03.html#6071

 ショルダーブレースにもなり私の買ったカムコーダサポートよりもガッシリした作りのようだが、携帯性などはカムコーダサポートが勝るだろう(価格も安い)。



 以上が今回持っていった撮影機材の特徴である。
 他には、デジカメとして CASIO EX-Z3 にSDカード(128MB・256MB)、バッテリー x2、クレードル(充電器)も持って行っている。
 さらに、ノートPC FUJITSU LOOX T90D を持参。デジカメ写真のバックアップおよび機内での時間つぶし用である。

 少々大がかりな荷物にはなったが、無事に出国手続きや空港手荷物検査を終え、日本を旅立つことが出来た。

 
 次回は、欧州撮影旅譚です。

by Signature Line

>宏哉:ACC*visualization

カルネって要らんよなぁー……とハラハラしながら空港へ。
まぁ、そのための民生機型業務用機なのだから大丈夫だろうと思っていましたが、ちょっと心配です。
結局、何の問題も無かったのですが、パソコンは手荷物検査で鞄から出すのに、ビデオカメラは良いんですねー。
おかしなものです。
ただ、本人が金属センサーに引っかかってます(涙)
結局、ズボンのベルトのバックル部分が反応していたようなのですが、ちょっと焦ってしまいますね。
何も悪さをする物は持ち込もうとしてないのに、なんだかソワソワします。
さぁ、いよいよ機上の人です。




−>>2005/03/31/(Thu) 今年もデジタル文集。(“デジタル”ってかっこわるいので来年は普通の“文集”にしたい)

 去年のこの時期にも Top Page Reports に掲載したが、N氏の担任する小学校のクラスの文集制作を今年も行った。
 
 今年はDVDとCDの二枚組。
 ただし、DVDに対応していない家庭もあるため、予めアンケートを採り、各家庭の再生環境を整理し、DVDとVHSの2パターンを制作することにした。
 また、肖像権の問題も学校側より懸案事項として示されたために、こちらも親御さんに確認を取るなどしている。
 余談だが、去年と学校の教頭先生が替わった関係でN氏の独自路線に関して学校の目が厳しくなり(校長先生は同じなのだが、教頭先生のやり方に同調しているご様子)、いくらか文集制作に於いても去年以上に慎重になる必要が出てきた。
 学校側の言い分もよく分かるが、それにしても学校というのも「出る杭は打つ」体制が確立しているようで、ビデオを撮ったりしてデジタル文集で思い出を綴る……という他のクラスがやっていない(出来ない)事をすることに、余り良い評価をしていないようだ。

 閑話休題。
 さて、素材の収録は去年の秋頃から行っている。
 もっと私自身が学校に赴いて撮影出来ると良かったのだが、私の仕事の都合もあるし、あまり教室にお邪魔するのも授業の進捗を妨げてしまうので宜しくない。
 私が行けなくて、且つ色々と収録の必要があるときはTRV900を貸し出すなどして、対応してもらった。

 私が今年度の文集制作のために学校に赴いたのは2回。
 一回目は秋に、DVC-200を担いで取材。
 二回目は、3月に入ってからVX2000とZ1Jの2カメ体制で臨んだ。


 秋の撮影は、授業風景の撮影だけで、特にイベントはなかった。
 実際は直前の音楽集会を収録するつもりで機材を“えいぞう集団TMC”さん(現行:ACC*visualization(東京))から調達したのだが、学校側が難色を示したために急遽中止。
 日取りを設定し直して、通常日に撮影することにした。

 3月の撮影は、文集内で使う重要なコンテンツの収録。
 合唱や、作文発表などを収録した。
 作文発表ではピンマイクを使用。こちらも近隣サイト(Eternal Blue Wing )のWingさんから借用した。
 ピンマイクの効果は覿面で、五月蠅い教室にあってしっかりと作文朗読をする生徒の声を収めることが出来た。
 当初の予定ではZ1JをメインカメラにしてVX2000をサブカメラで収録するつもりであったのだが、借用したピンマイクが“プラグインパワー”専用のコンデンサーマイクだったため、Z1Jでは使用出来ず、プラグインパワーに対応した
VX2000で作文収録を行った。
 この件をきっかけにして、最近調べている事があるのだが、それはファンタム電源48Vを利用してプラグインパワーに変換する方法はないのか探っている。
 ファンタムはとにかくプラグインパワーに関しては情報が少なく、ましてやファンタム−プラグインパワー変換の記事など見つからない。
 分かったこと言えばプラグインパワーの規格とは実に適当な物で、業界の統一規格が出来てないという事ぐらいだ。
 ファンタム電源を利用してプラグインパワーを得る回路図などをご存じの方が居られれば是非ともご一報頂きたい。


なかなか良い撮影ポジションがなく、結局“窓際”。
即席のレフ版もこしらえて、光のバランスもなんとか問題なし。


 合唱曲は2カメにて撮影。
 VX2000を引きカメにして、全体を撮影しZ1Jを手持ちで寄りカメにした。
 編集時の同期合わせのために、録画スタート後にVX2000の液晶画面に表示されたタイムコードをZ1Jで再撮して、同期点を設定したのだが、翌々考えてみればフレームカウンタまで表示されているZ1JのタイムコードをVX2000で撮影した方が良かったのかもしれない。
 いずれにしても編集では同期を問題なく合わせることが出来ている。

 編集は、3月中旬から毎日コツコツ行った。
 特に素材の揃っている合唱や作文朗読などのパートを早めに編集を済ませ、後日に備えた。
 3月29〜30日にはN氏は我が家に泊まり込みで、編集の追い込みを行った。

 N氏到着後、まずN氏のメッセージを撮影する。
 今年もグリーンバックの前で喋ってもらってクロマキー処理をする方法を採った。
 昨年の失敗を教訓にして、グリーンのバックはビニールシートではなく、ケント紙を利用した。
 一枚が四つ切りサイズであったために9枚購入してそれをセロハンテープでつなぎ合わせた。
 本撮影前に問題なくキーが抜けるかを確認したが、全く問題ない。
 照明も窓からの外光と、部屋の蛍光灯のみ。
 数百円の買い物で、見事なグリーンバックを手にすることが出来た。


継ぎ目などはキーイング処理後は全く分からない。

 
 撮影はVX2000で行っているが、これもピンマイクを利用する関係上。
 本当はZ1Jで撮影して、4:2:0サンプリングと4:1:1サンプリングとでクロマキー処理の優劣を検証したかったのだが……。
 CGWORLD 2005年4月号では、Z1Jの4:2:0でHDV収録し、それをSDにダウンコンして利用した方がキーイングにも有利とあり、気になる。

 メッセージの撮影が終了すれば、後はひたすら編集するのみである。
 今回の編集は全て EDIUS Pro 3 を使用。
 EDIUS Pro 3 による本格的な編集は今回が初めてになる。

 レスポンスは実に良く、多くのエフェクトやトランジションをリアルタイムで編集することが出来た。
 クロマキー処理もリアルタイムで行っており、そこに多少の合成処理を行っても問題は無かった。
 
 先の合唱の編集も、タイムライン上のクリップにオリジナルのタイムコードが表示されるために、同期点を簡単に合わせることが出来、全くまごつかない。
 マルチトラック編集対応ではないが、2カメ編集であるためにまったく苦労はなかった。
 
 気になった事と言えばタイトラー機能である。
 Inscriberの Title Motion Pro が全く使い物にならない。
 Title Motion Pro は、まずその設計思想が理解出来ず、かなり手こずった。
 2つの文字列(例えば “2004年度”と“○年○組デジタル文集”という文字列)を入れたいだけなのに、その操作がまったくできない。
 「どうやったら2つ以上の文字列が作成出来るんだ!」と四苦八苦。
 不親切な設計の網を掻い潜ってなんとか2列作成するも、今度は片方の文字サイズや色を変更したいだけなのに、勝手に両方とものサイズが変更されてしまう。
 「アホかお前は!!」と何度叫んだことか。
 テンプレートの豊富さにはタイトル・アニメーションともに感心するが、使い辛さはズバ抜けている気がする。
 また、「保存」したいだけなのに、「保存して終了」しか出来ないのも何とかして欲しい。
 
 さらに、タイトル制作中にテレビモニタに制作中のタイトルを表示出来ないのも残念だ。
 色味やオーバースキャン環境でのレイアウトなどを見たいのであるから、制作過程でもテレビに表示出来るようにして欲しい。
 対策として、一旦保存してタイムラインに貼り付けてから、そのタイトルファイルを呼び出して手を加えていくことにした。
 こうすると、変更の結果が即座に画面表示される。

 canopusのオリジナルタイトラー「クイックタイトラー」も今回は活用した。
 こちらの方はまずまずの使い心地で、簡単なタイトル制作はこちらの方が使えると思った。
 文字の回転などは出来ないようなので、今後のバージョンアップなどで対応して貰えると嬉しいが、文字に対する一通りの設定は可能であり、文字自体の装飾は色々と凝ったことが出来るだろう。
 ただ、一文字ずつに対する文字間隔の調整が出来ない。
 カーニング機能が無いのは致命的である。
 早急に改善して頂きたい。

 なお、クイックタイトラーも正常にモニタにプレビューを行うことが出来なかった。
 ヘルプには、プレビュー機能で最終画質を確認出来ます…という趣旨のことが書かれていたが、これはテレビモニタへの出力を意味しているのではないのだろうか。
 EDIUS Pro とは別のソフトという位置づけであるためか、タイムライン上の映像とも制作過程では合成出来ないため、レイアウトが決められない。
 タイムラインにファイルを配置すると、制作画面にもビデオの映像が表示される用だが……。
 こちらも、一旦ファイルを保存してタイムラインに貼り付けてから、レイアウトや色の調整をおこなった。
 Adobe Title Designer と比べると、まだまだ未熟な部分が多く、手続きが面倒に思う。

 2日間の徹夜で、ぶっ続けて編集していたが、EDIUS Pro での編集はPremiere Pro よりも動作的には安定しており、EDIUS ProがフリーズしてPCを再起動するような事は起こらなかった。
 とはいえ原因不明の事態に襲われたこともあった。
 気になっているのが、タイムライン上のクリップのクリップ名の変更である。
 クリップ名の変更は対象のファイル上で右クリックしてコンテキストメニューを呼び出し、プロパティーで名前を変更するのだが、とあるシーンで使うクリップ30個あまりの名前を変更し、編集を続けていたところ、気が付くと変更したはずのクリップの名前が、全て初期のファイル名に戻っていて参った。
 一つのファイルを30程に区切って、使うようにしていたのだが、内容は子どもたちが一人一文字をカメラに向かって言っているシーンで、その言っている文字を並べて一つの文章にするのだだが、撮影順は文章に関係なくバラバラでタイムライン上で並べ替えるつもりだった。
 そのために子どもが言っている文字をファイル名にしていたのだが、それが全部元のファイル名に戻ったのだから正直参った。
 しかも名前変更の手続きは上述の通り、機能の階層を降りていく必要があるため面倒であり、結局実際のクリップを再生しながら並べ替えた。

 そのほかはすこぶる順調であり、特に、3D ピクチャー・イン・ピクチャーには大変に助けられた。


 編集が終われば、DVStromから直接 TOSHIBA RD-X3 に繋いでHDD収録してそれをDVDに焼いて原版を作り、私のマシン2台と嫁のマシンを使ってDVDを30枚ほど焼いた。
 本当はPCでオーサリングしてタイトル画面などを作りたかったのだが、去年に比して制作時間が短かったために、早い段階でこの方式でDVDを制作することに決めていた。
 VHSは配線の都合でVX2000を再生機にして、Panasonic NV-SB606(ESTYより借用) にて録画した。なお、テープはS-VHSを使い、記録方式はVHSである。

 DVDは焼き上がると、Canon iP8600にてDVDレーベルダイレクト印刷を行った。
 今年の年明けに買ったこのプリンターだが、もちろんこの制作を見越しての購入であったことは言うまでもない。

 デジタル文集のもう1本の柱であるデジタルアルバム(CD-ROM)の方はN氏がホームページビルダーを利用して、3月中旬より学校で制作していた。
 それを私のところで最終チェックなどをし、オートラン機能を施してCD-Rに焼いたこちらは約40枚であったが、昨今のCD-Rライティング速度のお陰で一枚90秒近くで作業を進めることが出来た。
 こちらもレーベルをダイレクト印刷している。


焼き損じたDVD-RやCD-Rを使って実際に印刷。色やレイアウトを確認した。

 
 また、DVDトールケースやVHSハードケースにもパッケージ印刷を行い、昨年と比べるとセルビデオの印象に近づいた。
 「今年は去年よりも豪華だ!」とN氏も喜んでくれていた。


家内制手工業の図。同人誌制作を思い出す……。

  
 徹夜の成果もあって、3月31日の離任式に子どもたちにデジタル文集を手渡すことは無事に叶ったようである。
 私はと言えば、徹夜したお陰で2日あったはずの休みが、1日しかなかったように錯覚していた。
 特にN氏と一緒に食べた朝食の日付などは完璧に錯覚していた。

 N氏が出来上がったパッケージを持って我が家を立ち去った後、死ぬように私が眠ったのは想像に難くないだろう。

by Signature Line

>宏哉:ACC*visualization

あれ………本当は今回は、新婚旅行“欧州撮影旅譚”のハズだったんだが……。
あれよあれよという間に日が過ぎて、別の話題が追い越します……。
欧州撮影旅譚はまた日を改めて……。
そう言えば、TRV900が修理出しです。
これも色々関係する話があるのですが、追々創想雑誌にて。
やっぱりネタはこまめに書かないと溜まる一方で……旬も過ぎるし……あぁ。