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〜 創想雑誌 〜
−>>2016/08/01/(Mon) エアコン移設。
- 7月中旬。
リビングにあるエアコンの移設工事を行った。
<本日の主役。>
我が家のリビング……正確には LDKは、変則的な間取りで、編集したり事務作業をする作業部屋と一体になっている。
作業“部屋”といっても、部屋としては独立して居らず、パーティションで区切られたような作りになっている。
どういうことか?
中古マンションを買ってリノベーションをする際、自分たちの作業空間の確保は最重要課題だった。
・住居としての広い空間を確保しつつ、創作や作業を行う為の集中できる空間
・居住性とワークスペースの両立
いずれにしても、住居である以上、それを犠牲にする間取りにはしたくない。
しかし、作業に集中する為の空間は必要。
そうした要請の中、考えたのが独立した部屋を作らずに、天井に届かない高さの150cmの壁で囲み、半独立した空間を作り出す事だった。
こうすることで、立つとリビングやキッチンとコンタクトが取れ、座ると視界は壁に囲まれているので作業に集中できる。
壁が天井に届いていないので、圧迫感が無く、ひと続きの広い空間を保持できる。
<高さ150cmの壁。天井は空いているため、圧迫感は無い。>
<作業椅子に座った状態の視界。身長170cmの人が向こうを歩くと、少し頭が見える程度。>
そういう、考えでリビング空間を設計した。
これにより、約30畳の広い空間を確保。
エアコンは30畳対応の1台で事足りるという状態になった。
しかし、生活を始め、作業をし始めて……失敗に気が付く。
「エアコンの取付位置が悪い!」
エアコンの取付位置だが、方角で言うと西方向。我々の住人の感覚ではリビング「前方」にエアコンを取り付けていた。
これは、もともとその付近にエアコン用の貫通スリーブが空いていた事と、東側「後方」はリビングの窓が2重サッシ構造になっている為、ドレンホースが通しにくい、という点から積極的・消極的理由が重なって、部屋の「前方」に取り付けることになったのだ。
<部屋の前方(写真右上)にエアコンが付いている。>
しかし、このエアコン位置は、作業部屋から一番遠い位置になる。
空間が繋がっているとはいえ、半分は壁で囲まれている空間なので、エアコンの冷気は届きにくく、爆熱パソコンの排気は滞留という、2重苦!
作業部屋には、私のフルタワーPC、妻のミドルタワーPC、そして24インチ級の液晶モニターが4台ならぶ……。冬は暖房要らずだ、HAHAHAHAHA!
複数台のサーキュレーターを使って空気を循環させ、なんとか冷気の呼び込みと熱気の排熱を試みたが、状況は大きくは改善されなかった。
さらに近年、リビングシアター設備を稼動させてから、新たな問題に直面。
エアコンがスクリーンに近すぎて、エアコンを入れながら映画鑑賞をすると、エアコンの風でスクリーンが揺れてしまい、まともに映画鑑賞を出来なくなってしまう事が判明。
どうして、設計段階で気が付かないかな、俺?(怒)
<スクリーンに近いエアコン。>
とかく、住居というのは実際に住んでみて色々と課題が見えてくる物である。
さて、そんな我が家も6年目に突入。
この春、私がフリーランスとして独立し、家で作業する時間も増えた為、「パソコン熱いよ問題」は、いよいよ妻の堪忍袋の緒をブチ切り、「なんとかしろ」「さもなくばお前が出て行け」と言われたので、なんとかすることにした。
エアコンをリビングの「後方」へ移設する。
作業部屋には扉は無く、常に空間的に開放されている。
エアコンの吹き出し口が、その開放部分に来れば、冷気は直接作業部屋に流れ込むことになる。
「後方」なので、スクリーンからも離れ、映画鑑賞中もエアコン入れ放題である。
問題は、ドレンホースのルート確保。
リビングとベランダを隔てる窓は、リノベーションで2重サッシにしており、断熱と防音を実現している。
後方にエアコンを取り付け、ドレンホースを通す場合、ホースを床近くまで下ろし、窓下部に予め設けられている貫通孔を使って室外機と繋ぐことになる。
しかし、その貫通孔がある窓には、隙間が無いぐらい近接した自在棚があり、ホースを下ろすには、この棚を全て取り払う必要がある。
外すこと自体は、自在棚なので簡単だが、見た目は残念な事になるし、棚も使えなくなる。
<窓は2重サッシ。内窓・外窓それぞれに貫通孔が用意はされているが…。>
そこで、内窓の上に穴を開けてもらい、そこからホースを一旦外側に出し、2重窓の間を通って、下方へ。
外窓はマンションの共有物になるので加工はできないが、その下方にはトタンに開けられた貫通孔があるので、そこからホースをベランダへ。
これで、室内を通るドレンホースは最小限になり、棚の取付にも影響しない。
そんな、工事をエアコン取り付け業者さんにしてもらおうと、考えた。
<窓上方。さらに上はマンション躯体・梁なので、穴は開けられない。>
しかし、偶然にも同じ時期、エアコンの修理を考えていた魔改造Nぐちさんに相談してみると、「内窓に穴を開けられる業者さんは限られるんちゃう? あるいは、別にガラス屋さん呼ぶか。」 と言われてしまい、不可能ではないがそれなりの出費を覚悟することに…。
だがさらに 「この内窓バラして、下の穴を上に持ってくれば、穴開け作業いらんから、エアコン業者にもできるんちゃうかな?」 と助言をもらい、じゃぁ、自分で上下反転しようという事に!(笑
即日、内窓を取り外してサッシを分解。
すると、ガラスをサッシから取り出さずとも、サッシ上下の短辺部品を入れ替えるだけで反転させられることが判明。
5分程で、上下反転作業が完了した。
<内窓の貫通孔を上方へ。>
さらに、2重窓の真ん中をドレンホースが通っているのは見た目に格好悪いので、濃いめの窓用フィルムを外窓内窓両方に貼って目隠し。
あとは、業者さんを待つだけだ。
事前の下見の際に業者さんからは 「ドレンホースの曲げが、上下で大きくなって、この2重窓の間を通すのは、無理」 と言われかけたのだが、実現可能な作業手順を私から提案し、業者さんもそれならイケる!と納得していただいて、無事に後日の工事に取り掛かってもらった。
あとは、プロの仕事にお任せである。
3時間程の作業の末、無事に取付工事完了である。
もともとエアコンが付いていた壁は、取り付けボルトや、化粧カバーの取り付けネジの跡が残ったまま……。
流石に、ここのリカバリはエアコン取り付け業者さんはやってくれないので、そこは自分でケア。
現実世界に Photoshopがあれば楽なのだが……と思いながら、なんとか見た目に分からない程度に回復させられた。
<Before>
<After>
さて、いよいよリビングの後方に移設したエアコンの実効性を確かめる時だ。
効果は覿面。
今まで熱が籠もって仕方の無かった作業部屋に明らかに直接的に冷気が入ってきている。
涼しい!!
しかも、エアコンの設定は28度で「静」という一番出力の弱いモードで OKだ。
サーキュレーターも不要。効率を良くする為に、作業部屋の入り口付近で1台だけ最弱で運転させている。
リビング全体としても、問題なく冷えており、移設した事による弊害は無い。
もちろん、スクリーンも揺れないし、快適な空調の中で映画鑑賞ができる。
どうして、もっと早く実行しようと思わなかったの? エアコン移設!
<パーティションの開放部からエアコンが見える。>
エアコンがリビング「後方」に移ったことで、エアコンが視界に入ることも少なくなり、天井からの重たい雰囲気も払拭。
ドレンホースもリビングの最後方へ向かって延びているので、見た目も以前よりも向上している。
ドレンホースは一式新調したが、化粧カバーは使い回せたし、内窓の貫通孔の上下反転や取り外し後の壁の補修は自分で行えたので、エアコン移設作業工賃も大変に安く抑えられた。
そして、なによりも涼しくなった作業部屋で、快適に創作や作業に打ち込めるのは最高である。
妻も大変に喜んでおり、私が「出て行く」必要は無くなったようである!!
<Before>
<After>
−>>2016/08/20/(Sat) バッテリーとテプラ。
- 8月は、バッテリー管理月間とした。
先日、JVCカメラ用の IDX SSL-JVC75 を購入した話を書いたが、その後 SONY の Lバッテリー互換の製品を幾つか購入した。
現在は、Lバッテリーを使用するSONYのビデオカメラは所有していないので、Lバッテリーは、主に LEDライトやモニター、または SHOGUN や SAMURAI BLADE で活用している。
しかし、大容量タイプの NP-F9X0系は古くから使っている物が多く、バッテリーセルの劣化が進行しており、現場で使用していると想定よりも早くバッテリ残量が尽きてしまう。
そこで、Lバッテリーも入れ替えることとした。
購入したのは、5000mAhクラスの F770系バッテリーと、大容量7900mAhクラスの F970系バッテリーだ。
何れもSONY純正では無く、中国製の互換品。
先も記した様に、Lバッテリーを使うSONY製ビデオカメラは既に所有していないので、互換品でもあまり神経質になる事は無いだろう。
さて、中国製互換品は当たり外れもあるので、初回充電を済ませた後は、放電テストである。
F770系は、モニターに利用するつもりなので、実際に使用する ADTECHNO“CL76HOXP”に取り付けて何時間持つか試してみた。
今回購入したバッテリーは 37.0Whで、“CL76HOXP”は公称 17W となっているので、2時間強は持つという計算になる。
“CL76HOXP”にHDMIで映像を入力して連続稼働時間テストを行ってみた。
その結果、3時間半〜4時間持つことが判明。
なんでそんなに持つのかビックリしてしまったのだが、考えてみれば “CL76HOXP”の輝度設定を基本は 50%近くまで落として使用している為、液晶バックライトの消費電力が抑えられている為だと考えられる。
実は“CL76HOXP”の輝度100%は明るすぎて、適正な露出が監視できないので、編集用のピクモニに合わせて輝度や色を調整してある。それが、輝度50%程度なのである。
それなので、私の使用環境としてはその輝度が正解で、規定値で、通常なので、実用上3時間半〜4時間持つというのは、意味のある実績データであると言える。
これで、2時間持たなかったとなれば「やっぱり中華か…」となっていたが、このバッテリーモデルは、少なくともセル容量的には問題ないことが分かった。(※中国製バッテリーは、充電回数(寿命)が問題になることも多いので、このモデルが純正品相当の品質であるということを謳う物ではない)
今回購入したバッテリーは、F770系が2本。F970系が4本。
F970は、今日 Amazonから届いたばっかりで、まだ初回充電が終わっていないので未テスト。
しかし、うち、F970のうちの2本は、F770系と同じブランドを購入しているので、こちらは容量としては期待できそうだ。
残りの2本は、また別のブランド。
同じブランドで揃えると、外れたときの痛手がデカイし、またアタリブランドに出会う為にも色々なブランドを試しておきたい。
そして、その別ブランドの方だが、早速1本がハズレだった(笑)
バッテリー本体の底面と上部の接合に不具合があり、中身のセルが見えてしまうぐらいに、割れている。
接着剤でくっつけても良い程度の不具合だが、開封したらコレだったので、即返品手続きを取り、その日のうち(つまり今日)に送り返した。
元箱に不良バッテリーを仕舞う際、【合格証】と書かれた紙片を見つけて、何か虚しくなった。
頑張れ、中国。
さて、ところで、8月は時間的にも少し余裕ができたので、機材のラベリングのやり直しなどをしている。
ラベルは、カメラやマイクをはじめ、ケーブルやモニターなど様々な機材に貼ってあるのだが、この4月に独立起業したことで、高校時代から使っている従来屋号から新たに「timecode-lab.」に変更したため、それら全てのラベルを貼り直さなければならない。
まぁ、別に貼り直さなくても誰も困らないのだが、稀に「あ、まだ以前の名前のまま何ですね」と悪気無くツッコまれることもあるので、なんとなく言い訳じみて「貼り直す時間が無くって…」という会話を何度かしている…。
正直、ケーブルなどの貼り直しは作業量も大変なので、特に表示が掠れて見えなくなったり破れたりしない限りは、現状のまま使おうと思っている。
一方、カメラや音声機材など、数の限られている物は、早々に「timecode-lab.」のラベルに貼り替えていきたい。
さて、今日のラベル貼りはバッテリー群。
IDX SSL-JVC75 なども含めてデジ用バッテリーにラベルを貼る。
古くから使っているバッテリーには既に従来の名前が貼られているが、それらは剥がして付け替え。
<IDX SSL-JVC75 と SSL-JVC50 にラベリング。>
しかし、デジ用バッテリーは貼り替えよりも、新たに貼り付ける本数の方が多い……。
何のラベルもしていない機材が、実は幾つもあるのだ。
理由は、「独立しよう」といよいよ本気で考え始めて以降に購入した機材には「どうせ貼り替えになるのだから……」と、ラベリングをしていなかった為だ。
なので……2014年の秋以降に購入した機材の多くにラベルが無かったりする。
HDCAM や SHOGUN には、未だにラベリングしていない。
正直、結構不便だった(笑)
特に、LED照明用に用意していた Lバッテリーの F550 互換の物はノーラベルの物の方が多くて、現場で未使用/使用済が混ざってしまったり。
あと、Lバッテリーは色んな人が持っているので、他社のカメラマンと一緒に仕事をしたり、フリーランスの音声さんを呼んだりしても、自前のLバッテリーを持参されたりと、現場で彼我のバッテリーが混じってしまう事もある。
撤収時の混乱にもなるので、しっかりラベルを貼っておきたい。
ラベルの役割は、所有者の明示と個体の区別が大きな役割だが、特にバッテリーは初回充電日を記すことで、寿命の管理の一助にもなっている。
今日までノーラベルだったバッテリーに関しては、Amazon他の購入履歴を辿って、いつ頃購入したかを特定。
その購入日を初回充電日とした。
<購入履歴や「創想雑誌」から、初回充電日を特定する。>
また、古い Lバッテリーは廃棄することに。
廃棄候補は、NP-F950モデルばかりで、容量的にも一世代古い個体であった。
ついでに、こちらもノーラベルだった「エネループ」にもラベル。
エネループは、主にワイヤレスマイクの送受信機用となるが、4本単位のグループにして管理。
劣化してきたら、このグループ単位で入れ替えることにする。
ちなみに、ラベリングはオーソドックスに「テプラ」で行っている。
「timecode-lab.」のコーポレートカラー(会社じゃないけど…)は、“藤紫(#928DB9)”であるので、テプラのカラーラインナップから“紫”を選択。
藤紫と比べるとテプラ紫は濃すぎるのだが、見分けには分かりやすいので積極的に採用している。
そんな感じで、ラベル貼り大会は終了。
まだまだ貼り直さなければならない機材やらケースは多いのだが、まずは数の多いバッテリーを制覇!
ラベルの貼り直し作業は、引き続き時間を見つけて行いたい。
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