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−>>2015/08/09/(Sun) 整理整頓。

 また、ちょ〜っと編集が溜まってきてて、順次片付けていかねばならないのだけど……。
 ま、溜まってるのはいつもの事〜。

 で、これから手を付けたい案件のデータを入れる為に HDD の空き容量を増やそうと思ったのだけれど、折角なのでこの数年溜め込んできたデータを整理することに。
 とりあえず、大容量のHDDを優先的に整理して、空ストレージを捻出する方針に。


 いままで、映像データなどは編集プロジェクトフォルダ単位で適当にHDDに放り込んでいて、その中には、
 ・撮影素材データ
 ・編集プロジェクト
 ・テロップ
 ・CG
 ・クライアント提供データ
 ・Grass Valley HQX 完パケデータ
 ・Blu-rayオーサリングデータ
 ・DVDオーサリングデータ
 などなど
 が、一緒くたに放り込まれていた。
 
 当該のフォルダを開けば、そのプロジェクトに関わる全てのデータが入っているので分かりやすいと言えば分かりやすかったのだが、プロジェクト単位でデータ廃棄する際に、データの再利用やアーカイブが手間という問題もあった。

 また、我が家の編集関連データ一式は、多重化して保存している。
 RAIDを組むことをやめてしまったので、今は
 ・収録後に撮影データを HDD にバックアップ
 ・そのデータを更に別の HDD に丸ごとバックアップ
 ・同様のデータを BD-R 数枚にも分割バックアップ
 ・編集途中で、編集プロジェクトデータ(EDIUSのプロジェクトなど)を、別HDDの方に手動でバックアップ

 などという風にして、最低2つは同じデータが別々のHDDに入っている。
 それを編集が終わったら、放置してしまうので、倍倍ゲームで HDD は消費されていった。
 稀に、出張中に編集するために ポータブルHDD に丸々コピーすると、3重化。さらに、ハンドリングを良くするという名目で、それをノートPCの内蔵HDDにコピーてしまうとデータの4重化が起こって、最早どれが最新の編集プロジェクトデータか分からなくなることも……。

 で、整理するのが面倒なので、HDDが足りなくなったら適当に追加購入……を繰り返していたので、無意味に HDDばかりが増えていた。
 もちろん、Amazon.co.jp が悪い!

 今回は、それらのHDDに分散するデータを整頓。
 ・素材データとEDIUSデータ
 ・完パケ HQX
 ・Blu-ray・DVDイメージファイル

 この3種類に分類。
 さらに、クライアント別もしくはジャンル別にそれらを分けて、「このHDDにはヒップホップ」「このHDDには結婚式」という風に分類することにして、今後のデータ分類も分かりやすくした。

 今回、作業を実行しているのは、だいたい 2TB以上の HDD。
 写真に写っているのが我が家のHDDの物理個数の約4割だが、容量的には8割ぐらいを占めているかも。
 いい加減 1TB以下の HDDを処分していかないとイケナイ。

 ここ数日、仕事から帰ってはデータの整理をしているが、如何せんHDDのデータ転送なので、時間は掛かっている。
 良くて 100MB/sぐらいの転送速度だ。
 で、データの分類とHDDの効率的な容量消費のために、1つのデータグループ(300GBぐらい)を、あっちのHDDに移しては、翌日また別のHDDに移し替えたり……などしている。
 3歩進んで2歩下がるぐらいの、進み具合だ。


 PCを整理作業のために占有されると困るので、Surface Pro 2 に KURO-DACHI/CLONE/U3 を繋いで、そこで集中的に作業している。
 我が家のHDDは、通常、ラトックの HDDリムーバブルケースに入れているのだが、今回の作業のために全てベアに。
 ネジ外すのだけで、一仕事だった。


 今の時点で、2TBサイズの HDD群の整理が大方終了。
 次は 3TBサイズの HDD群に手を付ける予定。

 きっと、3TBを整理していく中で、2TB にまとめたデータを総移動とかする羽目になりそうだな〜〜。

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コメント

jiijinojiiji(2015/08/10 08:07)
 お久しぶりです。
 Phantom飛ばしたいが、何か悪いことをしているように思われそうで、ぜんぜん飛ばせないです。

>我が家の編集関連データ一式は、多重化して保存している・・・

 私もこんな感じで保存しています。(以前書き込みしましたがどこだったか忘れました。自宅の火元から遠い部屋と妻の実家に保管とか何とか書いた)
 大量の映像データは、映像データベースで管理しています。(これも以前書き込みましたが・・・)
 1つのファイル容量が大きいため、現状でも管理が大変なのに、4Kがメインになったら、どうやって管理すべきか考えていますが、いまだにコレというものが思いつきません。

宏哉(2015/08/23 01:18)
無事にHDDの整理が終わりました〜( 1TB以上に限り)。
また気が向いたら、1TB未満のHDDを整理するつもりです。
キリが無い……。

今後も HDDは増え続けるでしょうね。
いま現在でも SHOGUNによる ProRes素材の保存は大食らいですし、今後の 4K 素材にも思いやられます。
大容量 HDD がドンドン登場していますが、1台の大容量にまとめて保存するか、HDDを分散してリスクヘッジするかは、迷いどころです。

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−>>2015/08/23/(Sun) 今更……だけど、遅くはない。

 今更ではありますが、しかし、いつ買っても遅くない機材というものがあります。
 今回はそんはそんな機材を買いました。

 
 もう、ケースを見ただけで分かりますよね。

 今回購入したのは SENNHEISER“MKH416-P48U3”。
 通称 416(ヨンイチロク)。
 言わずと知れた、ガンマイクの業界標準です。


 416 の発売は、1974年!!
 4K放送が始まった現在に於いてもガンマイクは変わらず 416で、今でも現役……というか他に替わる製品が無いほどのロングセラー商品です。

 2013年9月28日には、テレビ朝日の「タモリ倶楽部」において『販売本数1万本突破・ありがとうゼンハイザーMKH416!』なんというネタで放送されるほど、テレビ業界では愛用されているマイクで、日頃観ているテレビ番組の音声は、ワイヤレスピンマイクの RAMSA WX-TB840シリーズか、ガンマイクの SENNHEISER“MKH416-P48U3”か? というぐらいに日頃から我々が耳にするテレビ音声を収録しているマイクなのです。


<こんな綺麗な416、はじめて見た(笑)>

 
 現在は、SENNHEISER や他社からも、さらに音質や特性の優れたガンマイクが登場していますが、テレビ業界的には未だに圧倒的に 416。
 たぶん、416以外のマイクで収録したら、編集・MAの際に「マイクの調子悪かったんですか?」と編集マンに言われるぐらいに、プロなら耳に馴染んでる音を録るマイクだと言えます。

 長年、支持される理由は色々あると思います。
 音質や特性はもちろんの事ですが、何よりも“信頼性の高さ”が大きいのではないでしょうか?
 とにかく、頑丈で壊れません、故障しません。
 衝撃にも強いですし、雨や湿気などでも壊れたという話を聞かない程です。

 もちろん、音響機材。しかもデリケートなコンデンサーマイクです。
 大切に扱うことは大前提ですが、慌ただしく煩雑なロケの現場で過酷な扱われ方をしても、確実に狙った音を捉えてくれています。
 ワイヤレスマイクを基本にしたロケであっても、ワイヤレスの不具合や唐突な状況変化にも、416が1本あれば対応できます。

 
 今回の購入。
 私個人の用途としては、イベント撮影時の環境音の収録や、カメラの“鼻マイク”としてワンマンインタビューをしたりする現場用と考えています。
 正直、今すぐ必要な機材ではなかったのですが……システムファイブさんが【Buy Backキャンペーン】なんてやるから……それに、お盆の時期限定の【5千円引きクーポン】なんて発行するから……思わず買っちゃいましたよ。
 あと、【ポイント】も充当して……。

 安く買える事だし、それに、いつ買っても遅いと言うことはない機材だし、一度買えばそれこそ100年選手の機材ですから、いずれは導入したかったマイクだったので、思い切って購入しました(言い訳)。


 とりあえず、デビュー戦の現場は未定。
 暫くは、新品のケースの中でお休み頂いて、たまの休みに持ち出して遊びたいと思います。

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−>>2015/08/25/(Tue) Libec RH25D。

 今年の6月に、Vinten Vision Blue を1台追加購入したが、その際に、もう一つ予約注文したものがあった。
 ※http://next-zero.com/ToppageCNT/sousou-zasshi/nicky.cgi?DT=20150622A#20150622A

 Libec RH25D である。


 Libec RH25D は同社の RH25R のハーフボールを 3/8インチネジ対応にメス座化した、RH25シリーズの最新モデルである。


 この対応により、Libec のスライダーシリーズ“ALX”(旧:ALLEX)のフリクションヘッド(雲台)として運用が可能になった。

 
 RH25D は従来の RH25R と仕様の点では大きな差は無い。
 性能的には同等品である。


 ハーフボールののネジがメス化しても、三脚の雲台としての機能や性能に変化はない。
 細かな違いで言えば、スライドプレートが ALX_H と同じ部品になったことと“DUAL HEAD”の文字がプリントされている事ぐらいだ。


<左:RH25R / 右:RH25D>

 
 さて、今回 RH25D を購入したのは、なんといっても ALLEX_S と組み合わせた運用をしたかったからに他ならない。
 デジロケに於いては、基本的に三脚は Vinten Vision Blue もしくは Vision 3 を利用している。
 その環境で ALLEX_S を入れる場合、専用の ALLEX_H を併用し『通常の三脚撮影』と『スライダーを用いた移動ショット』で雲台を使い分ける他なかった。
 当然、これは非常に迂遠な事だ。
 ロケ全日程において数百カット撮る中で、スライダーカットはNGを含めても十数カットだ。
 そのために、わざわざ ALLEX_H を持っていくことは機材航空輸送でも現地での移動でも「余計な荷物」という感覚は拭えなかった。
 現地移動に於いては、照明機材を優先して、しかしスライダーも使いたい………荷物は増やせない、Vision Blue のヘッドは諦めて、このシーンは全部 ALLEX_H で乗り切ろう……接写してとか言われたら死ぬけど……みたいな苦渋の選択は幾度となくしている。

 しかし、RH25D の登場によって、三脚撮影でもスライダーショットでも全て1つの雲台で撮影を賄うことが出来る様になる。


<左:ALLEX_H / 右:RH25D>


 雲台としてのフィーリングは Vision Blue に敵わないが、それでも十分に繊細なロケに対応できる性能を持っているし、何よりも、より積極的にスライダーを使う機会が増えることが全体のクオリティーアップを助けると考える。


 Libec RH25D + Libec ALLEX_S という最強の組み合わせが出来上がったわけだが、しかし現実には課題がある。
 上記写真のスタイルでは、実用性は“無い”のだ。

 なぜ?
 理由は簡単。
 「こんなに重い物載せたら、傾いちゃうよ」
 Libec RH25D は 2.5kg。そこに JVC GY-HM650 の 2.45kg を載せると、5.0kg近くなりスライダーと三脚を固定するハーフボールが耐えられず水平がズレるか、三脚自体が浮いて傾く。
 これは、別に RH25D がもっと軽ければ解決とかいう事では無く、スライダー利用時はそもそも GY-HM650 などのデジクラスの重量に三脚1本では耐えられないのである。
 
 であるから、ALLEX_H を GY-HM650 と組み合わせて使っていた頃から私は1つの工夫をしていた。


 一脚を併用するのである。
 よくスライダーを使った撮影スタイルの中で、三脚を2本使って橋渡ししたスタイルで使っている写真を見掛けるが、そのスタイルは現場での実用性は低いと思っている。
 少なくとも、私の現場にそんな余裕はない。
 
 三脚橋渡しの欠点は2つ。
 1つは、2本も三脚持って行けない。
 もう1つは、2つの三脚で同じ高さ/水平を取ることは難しい。鬱陶しい。
 特に不整地では大変だ。
 私は一時期、2本の三脚では無く、1本の三脚と1本の照明スタンドを使って、この傾きの解決を図ろうとしたことがあったが、荷物の軽量化はともかくとして、水平が取れないという苦労をした。
 山奥に突然現れる天然の温泉をスライダーを使って撮影しようとしたが、山の斜面(下は土と草と木の根っこ)でスライダーの水平を出すのは非常に苦労した。

 そこで、思い付いたのが一脚の利用だ。
 ・まず ALLEX_S はスライダー中央部で三脚に載せておけば良い。
 ・その状態で、水平を出す。まだ一脚は伸ばさない。
 ・水平が取れたら、一脚を接地するまで伸ばす。
 以上。
 
 これだけで、直ぐに水平が出せて、しかも重量による傾きも発生しない。
 不整地でも、一脚の脚の1点が接地すれば良いだけ。


 ポイントは、一脚の頭は自由雲台付きの物にすること。
 これにより、接地面の微調整が楽だし、何よりも収納時に折りたためる。


 一脚利用の ALLEX であれば、移動や収納の都度に取り外す必要が無い!
 そのまま、自由雲台部で折り曲げて、スライダーの下へ。
 ALLEX_S の脚を開いて、テーブルトップ運用しても一脚は邪魔ならないし、ALLEX用の収納ケースにもそのままの状態で収納可能だ。


<一脚を2本取り付けたままで、専用バッグに収納可能。>


 コンパクト。
 水平出し簡単。
 傾かない。

 一脚を併用することにより、ロケでのスライダー運用が断然楽になったのである。
 ちなみに、スライド方向が片方に限られている場合は、進行方向の一脚を伸ばすだけで十分に重量に耐えられる。

 さて、その他で気になったことと言うか、注意すべき事はハーフボールネジの仕様の違いだ。
 ALLEX に付属する固定ネジと RH25D に付属する固定ネジではその長さが違う。


 ALLEX に RH25D の固定ネジを利用することは可能だが、反対に RH25D に ALLEX のネジを使おうとするとネジが長すぎて、ロックするまでネジがねじ込めない。
 RH25D と ALLEX を併用する現場では必ず RH25D の固定ネジを持っていく事だ。


 さて、RH25D と ALLEX_S 併用によるカメラワークだが、これがまぁ、最高だ。
 完全バランスが取れるお陰で、特に編集点として残りやすいワーク終わりが綺麗に決まる。
 カメラを支える力が不要なので、スライド+パン+ティルトをしながら動いて、決めフレームで、すっと手をパン棒から離すことができる。
 ALLEX_H だと、手を離すとカメラの重量でティルト角が崩れてくるので、捨てカット分はカメラを支えておく必要があり、カメラが揺れてしまうこともあった。

 そして、適度なドラッグ感(粘り)。
 ALLEX_H もそのドラッグの重さは優秀で、ワークする上ではあまり不満の無い出来だったが、やはり RH25D のドラッグ感はより上質だ。
 RH25D の場合は1(軽)/2(重)の2段階のドラッグの重さが設定できるが、個人的には1(軽)での運用がオススメだ。
 理由は、スライダーのドラッグ感との一致だ。
 ALLEX_S はスライドの重さを調整する事ができるが、その上限の重さと RH25D の1(軽)の重さが同じぐらいであり、スライド+パン+ティルトのワークが連動しやすい。
 2(重)でも問題は無い範囲だが、特にパンの動きがスライドの速度を狂わす可能性もあるので、そのあたりは実際にドラッグ量を調整して、自分にあったスタイルを見つけて欲しい。


 今回、Libec RH25D を導入したことにより、Libec ALLEX によるスライダーワークは最高のパフォーマンスを発揮することになると確信した。
 ワークの滑らかさはもとより、現場に於いて機材運搬の面からも非常にスマートになる事が最高の性能であると思う。
 早く実戦投入してみたいと強く思わせる、最強タッグである。


※本日の、推奨物欲。


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−>>2015/08/28/(Fri) オンエア告知。スロヴェニア・リュブリャナ篇。

 先月ロケに行っておりました、スロヴェニア・リュブリャナ篇が、明日29日(土)に、いつものチャンネルのいつもの時間のいつもの番組のいつものコーナにて放送です。


 お時間の許す方は、是非ご覧下さい。

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