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−>>2013/09/15/(Sun) Arduino による、自作LANCリモコン、キタコレ!!
-
『Arduino による、自作LANCリモコン・製作レポート』
http://next-zero.com/Lib/LANC-RemCon/
GY-HM650 の「拡大フォーカス」や「 PUSH AUTO FOCUS 」の機能を、三脚を使った舞台撮影などの時に、より実践に即して便利に使えるようにと、LANCリモコンを自作しました。
多くの 自作LANCリモコンが RECやズームレバーの搭載……など、正規品の焼き直しなのに対して、今回私が自作したのは、ビデオカメラの[ASSIGNボタン]を呼び出すのを目的としたマニアックな物です。
肝心の LANC信号の送信は、今流行(?)のマイコンボードである“Arduino”を使用。
そもそも[ASSIGNボタン]の LANCコマンドを解析するところから始める必要があったので、Arduinoを使って信号を盗み取り解析。
その結果を、再び Arduinoに書き込んで LANC信号として送信できる様にしました。
パン棒に小さく取り付けられるサイズに纏めた LANCリモコンは非常に便利で、左手はレンズ周り、右手はパン棒という基本体勢を崩すこと無く、「拡大フォーカス」や「 PUSH AUTO FOCUS 」を動作させることが出来ます。
これは、非常に便利です。
以前、GY-HM650 に「拡大フォーカス」機能が追加された際に、コンパクトデジカメ用のレリーズレバーを使って物理的に[ASSIGNボタン]を押すという力業に出たことがありましたが、結局実践では取り回しが不便で、実用的では無い事が判明。
※参照:http://next-zero.com/ToppageCNT/sousou-zasshi/nicky.cgi?DT=20130524A#20130524A
他にも、既存の LANCリモコンの REC-Trigerを HM650側で別のコマンドに変換してしまう……などというアクロバティックな解決方法も提案しましたが、JVCさんが首を縦に振ってくれることは期待しない方がいいでしょうから、奇跡を待つより捨て身の努力……ということで、自作することにしました。
この LANCリモコンは、マイコンのプログラム書き換えによって、LANC信号でコントロール可能なあらゆるコマンドを実行できるので、ユーザー次第で様々な使い方が考えられます。
私は、「拡大フォーカス」「フォーカスアシスト」「 PUSH AUTO FOCUS 」の3つの機能を割り当てることで、フォーカシングを確実に行えるような撮影スタイルを作ろうと思っています。
今回の製作では、他の Arduinoユーザーさん達が公開してくれているスケッチ(プログラム)や電子回路を参考にして、大変にスムーズに完成形へ持っていく事が出来ました。
そして、我々も Arduinoのオープンソースの精神を鑑みて、レポート内ではこの自作LANCリモコン用のスケッチを公開しています。
簡単な工作で、劇的なエクスペリエンスを得られますので、是非とも皆さんも自作してみては如何でしょうか?
『Arduino による、自作LANCリモコン・製作レポート』
http://next-zero.com/Lib/LANC-RemCon/
※本日の、推奨物欲。
−>>2013/09/20/(Fri) HM650 @ V0204・オートフォーカス検証。
- ■アップデート:
JVC GY-HM650/600 の最新ファームウェア V0204が、9月13日にアップデートされているのは既にご存知のことだと思う。
公式サイトでの発表によると、アップデート内容は主に
・オペレーションロック機能追加
・再生時:ピーキング機能追加
・グリッド表示機能追加
・拡大フォーカス機能にモード追加
・メッセージ(マーク)表示変更
・デュアル/バックアップ時のディスプレイ表示
・スロットマーク表示
・ライブストリーミング ビットレート追加
・Webカメラコントロール画面:機能追加
・ライブストリーミングが可能な記録フォーマット拡大
となっている。
私の HM650 も既に V0204 にアップデート済みで上記の機能を確認している。
個人的注目としては、拡大フォーカス機能に3秒モードが追加された事が便利であり、また再生時のピーキング機能のお陰で撮影時に見ていた映像と再生映像の差が小さくなり安心できるようになった。
が、他にも注目すべき点があり、それは上記のアップデート内容一覧には明記されていない。
今回の V0204 で大きく変わったのが「オートフォーカス」の性能だ。
これまでのファームアップでも毎回毎回オートフォーカスにはテコ入れがなされてきたが、今回のは使って直ぐに分かるような大きな改善がなされている。
■ V0203 と V0204 の比較:
まずは、旧来の V0203 と比較する。
低照度下で、被写体と背景の差が小さく、コントラスト差を掴みにくい状況という厳しい条件での検証だ。
このように、合焦のためにフォーカスが前後する“ワブリング”が少なくなっている。
それは、つまりは被写体に合焦してからはしっかりとフォーカスを維持できるということだ。( V0203は合焦しと思ってから、ずっとフォーカスがフラフラしている)
また、以前はスチルカメラのような俊敏すぎるフォーカス動作が目立ち、“フォーカシング”自体が記録され使われる「動画」には、好ましくない動きがあったが、そういった動作傾向も見られない様になってきた。
次に、HM650(@ V0204) で撮影したサンプルを見てみる。
これは、全てオートフォーカスで撮影しており、AFアシストなどのマニュアル介入は行っていない。
性能判定をしやすいように、比較的長回しの映像を使っているので、映像作品としては“かったるい”点はご容赦頂きたい。
この様に、以前と比べるとかなり安定したオートフォーカス動作になってきたのが窺える。
理由不明なピンぼけが大幅に減っており、上載に於けるピンぼけポイントとしては、「横断歩道を渡る人々(2分53秒)」では恐らく画面を横切った白い傘に惑わされていると思われるし、「夜の車道(4分5秒〜)」も自動車のヘッドライトによる高輝度部が影響しているようだ。
この辺りのピンぼけは、コントラスト焦点式を採用するビデオカメラでは同様の傾向として見られる。
■強豪SONY機との比較:
しかし、まだ「オートフォーカス」合格の判子を押すには課題がある。
ワブリングが少なくなり、合焦後もフォーカスが合い続ける度合いが高まった HM650/600 のオートフォーカスの最後の問題点とも言うべき点が浮き彫りになってきた。
それは「合焦の遅さ」である。
恐らく、ワブリングを極力減らす様に大人しいフォーカシング動作にした影響もあると思われるのだが、とにかく合焦が遅い。
合焦の速度だけで比較すると、
SONY(品川モデル)> SONY(厚木モデル)> JVC HM650
という感じだ。
実際に、比較テストしてみた。
まずは、HM650 と SONY HXR-NX5J(品川モデル) だ。
この様に低照度でのかなり厳しい条件下であっても NX5J はフォーカシング速度も精度も非常に高く、この動作を知っているユーザーであれば、HM650 は非常に遅く感じられる。
勿論、条件によっては HM650 ももっとスムーズに素早くフォーカスを取れる事があるので、いつもこういう合焦動作と言うことではない。
比較の為に、極力分かりやすい結果をチョイスして掲載している点にはご留意頂きたい。
HM650 のフォーカシングは、ズームインして被写体に寄って暫くしてからフォーカスが合わされる……という具合だ。
通常の ENGマニュアルレンズだと、確かにカメラマンもそういうフォーカス操作をするので、不自然な手順ではないのだが、それにしても遅い。
寄ってから合わせるという動作傾向は、SONY の 厚木モデル機も同様で、その点では HM650 は厚木機に近い動きをする。
しかし、厚木モデルの方がよりマニュアルレンズを操作するプロのカメラマン的な速度でフォーカシングをするため、ストレスが無くスムーズなフォーカシングに思える。
実際に、JVC GY-HM650 と SONY PMW-200(厚木モデル) と SONY HVR-Z7J(品川モデル) で比較してみた。
このように、Z7J のフォーカシングは非常に早く、被写体に寄ってからフォーカスを取るという動作が殆ど見られない。
ズーミング中にフォーカシングは完了しているような印象だ。
PMW-200 も悪くなく、テストチャートのような非常にフォーカスの取りやすい被写体であると、Z7J に近い動作が出来る様だ。ただ、現実的な被写体になると Z7J よりは動作がワンテンポ遅れる具合だ。
我らが HM650 は全体的な印象は SONY PMW-200のそれに似ている。PMW-200 と比べると、合焦にやや時間が掛かっている様に見える。
以前であれば、ズームを決める毎にワブリングを繰り返していただろうから、だいぶ進歩したと言えるのだが、瞬間瞬間が命となる撮影の現場には、もう少し素早い合焦を望みたい。
■高輝度部への課題:
また、高輝度部が含まれる被写体に対する合焦判定は苦手とするようで、これはコントラスト検出方式のオートフォーカスの宿命と言えるかも知れないが、ちょっと盛大にフォーカスが狂いすぎで、そこからのリカバリも遅いのが問題だ。
高輝度部を含む被写体に対しては、HM650 も PMW-200 も Z7J も苦手な対象物らしく、悪い条件下では何れの機種も似通った動作傾向が見られるし、むしろ HM650 の方が健闘している場面も見られる。
この様に、カメラによってオートフォーカスのクセや得手不得手があるようで、私の様に何れのタイプのモデルも使うようなユーザーはそれぞれの傾向を把握しておく必要があるだろう。
■ロングショットは 1.0m?:
さて、ズームインして被写体に寄ったときに合焦までが遅い HM650/600 だが、少し気になる現状のオートフォーカス仕様が見えてきた。
それは、屋外撮影のロングショット時、オートフォーカスの合焦距離(ピント)が1.0mよりも手前にあるという不可解な傾向だ。
これは、ロングショット時に AFアシストでフォーカスリングを回すと分かるのだが、大体 1.0mぐらいからフォーカス数値が上昇していくのが確認できる。
実際、映像を見ていても奥というか中距離の被写体が甘く描写されている様に見え、やはり前ピンである様に思われるのだ。
さらに、この状態でズームインをした場合、当然、遠方にズームインすると大きくボケるのだが、手前を横切る被写体からフォーカスが合って最終的に奥の被写体に合焦していることから分かるように、やはり最初のロングショット時がかなり前ピンとなっている様だ。
これは夜景の時も同様であり、そのため光点も含めて画全体の甘さが気になる。
無論、ロングショットが必ずしも屋外とは限らないのだが、しかしそれでも 1.0m 以下の被写体距離というシチュエーションは、それほどメジャーな撮影環境でも無いように思う。
一方で、屋内でのロングショットは比較的適切な被写体距離を出している事もあるようなので、広角側でカメラの近くに被写体が無い場合のオートフォーカス判定に課題がありそうだ。
これが、もとから 無限遠∞に近い所にフォーカス距離を置いておけば、ズームインした場合も比較的早くフォーカスが合うのでは無いか?と思われる。
実際に、ロングショットをオートフォーカスで撮っている時に、AFアシストで無限遠側に回してからズームインすると、寄ったときの被写体のボケ度合いが小さく、その後のオートフォーカスで素早く合焦した。
1.0m付近でスタンバイするよりは、無限遠側……そこまで行かなくても 20mあたりのフォーカス距離でスタンバイしているほうが、さらに遠方側にせよ近辺側にせよ、どちらにでも動きやすいのでは無いかとも思える。
もちろん、そんな簡単な物では無いのだろうが……。
上記は、飽くまでも屋外で遠方に合わせる場合のシチュエーションだが、何れにせよロングショット時のフォーカス距離の判定は見直しが欲しい。
最近のデジカメや家庭用ビデオカメラであれば、インテリジェント機能によって、被写体が「風景」なのか「花」なのか「料理」なのかといったシチュエーションを判定して、撮影コンディションを自動セットする様になっている。
斯く言う、JVC も 民生機の Everioシリーズにはそういうインテリジェントオートなどを積んだりしているわけで、もしかすると民生機の方が賢く状況を判定している場合もあるだろう。
勿論、今からファームアップでそういったインテリジェント機能が搭載できるとは思わないし、プロ機に求められる機能だとも考えないが、HM650/600 での屋外ロングショットのフォーカス判定に改善点があるのは間違いない。
■まとめ:
V0204 で、盛大で頻繁なワブリングから解放され、安定したオートフォーカス挙動を見せるようになってきた HM650/600。
まだシビアな被写体では少しフラつきも見えるが、以前のように大幅にフォーカスを外すことは無くなった。こちらの精度はあともう少しだ。
残るは、合焦速度。
ワブリングを減らす為の大人しい挙動から来る結果だと思われるが、あと一拍は早く合焦して欲しい。
ところで、誤解の無い様にしておきたいのだが、現状の GY-HM650 のオートフォーカスが十全ではない事が、HM650 が使えないカメラである事を意味しないということだ。
カメラマンであれば、AF動作中であっても AFアシストを掛けることで素早くフォーカシングを助けることが出来るし、MFを基本として補助的に AFを入れたい場合などには、安心して使えるレベルになってきている。
個人的な要望としては、AF中もフォーカス距離をリアルタイムで表示してくれれば、AFアシストを入れるときの指標になる。AFが奥ピンなのか前ピンなのかが分かれば、フォーカスリングをどちらに回せば良いのか、直ぐに把握できるからだ。
HM650 が使えるカメラか否かという論点は、既に私の中では結論が出ており、あとは誰が使えるカメラかというフェーズにシフトしている。
V0203までの状態でも、MFメインで使うカメラマンからすれば、AF性能関係なく、フォーカスリングのフィーリングの良さを活かして、従来からのフォーカスアシスト機能と拡大フォーカス機能の充実によって、十分にマニュアル使いできる“デジ”だと思う。
V0204 になって、いよいよディレクターなどのカメラマン以外のユーザーが使っても、問題の少ないカメラになってきたと言える。
が、そうした非カメラマンが使えるようになるからこそ、オート機能の高性能化は絶対に外せない。
AFアシストどころか AF/MFの切り替えすら使いこなせない様なユーザを想定する必要もあるのだ。
オートフォーカス性能が前進した V0204 だが、もちろん JVC開発陣はこれで終わりにはしないようだ。
私がここに記している事など、既に課題として把握されているだろうと思う。
JVCにおいて、オートフォーカスに対するチューニングは今も続いている。
来たるべき V0205 か、もしくは V0300 か?
希望的観測としては InterBEE 2013 にて、また何か動きがあると期待している。
私が、未だに HM650 のレポートページにおいて『オートフォーカス』の項目が書き上げられないのは、まさにオートフォーカス改良が現在進行形にある為で、例えばこの4月下旬に書き上げたオートフォーカスレポートはその後に新バージョンが出る事が判明して、やむなくお蔵入りさせた過去がある。
今回、この創想雑誌の記事も途中経過をレビューしているだけで、決して HM650 の最終的なオートフォーカス評価で無いのはお判り頂けるだろう。
これは「日記」であって「レポート」では無いので悪しからず……という訳だ。
HM650フリークとしての苦節一年。(随分、ケチョンケチョンに言いましたが……)
いよいよ、HM650の完成形を目の当たりにする日は近い……のかも?しれない。
−>>2013/09/27/(Fri) Slidecam LITE 800。
- 撮影特機と言えば、クレーンやステディカムなどがあり、それらは三脚や手持ち撮影とはひと味違ったダイナミックな映像を見せてくれる。
今回、そういった撮影特機の中でも「レール」を導入。
「レール」と言っても大袈裟なものでは無く、『カメラスライダー』などとも言われる、卓上サイズのシングルレールタイプの物だ。
選択したのは、VARAVON “Slidecam LITE 800”で、レール長 80cm というサイズである。
“Slidecam”シリーズは、知り合いの何人かも既に所有しており、その使い勝手を Blogなどで参考にしながら、購入を決定した。
さて、昨日26日に手元に届いた “Slidecam LITE 800”は期待通りのサイズ感と重量だった。
今回、80cmタイプを選んだのは、三脚ケースに一緒に入れて持ち運ぶ為。
もう一つ上のモデルの 100cmタイプであれば、スライド距離が延びて、さらにダイナミックな動きが出来るとは思ったが、それでは三脚ケースに収まらないので、80cm長に留めることにしたのだ。
Slidecam は、レールと脚部をネジ止めするだけで、簡単にセット完了。
あとは、台車にカメラを載せれば撮影が可能になる。
だが、直接カメラを台車に乗せるよりは、雲台などを取り付けたほうが、カメラの動きが自由になり、より効果的な映像が取れる。
一般的なフリクションを取り付ける方法もあるが、今回私は可搬性を重視しているので、自由雲台を取り付けて効果的に運用する方法を模索した。
<フリクションヘッドを併用した例(VARAVONサイトより)>
“Slidecam LITE 800”に搭載する主力カメラは JVC GY-HM650 になるので、自由雲台もそれなりの耐重量スペックを持つ必要があり、いくつかの自由雲台を比較した結果、JOBY“ballhead X”を採用。
“ballhead X”は最大搭載カメラ重量 5kg と十分な耐重量があるほか、ボールヘッドによる角度調整の他に、横回転軸(パン)が別に備わっており、ボールヘッドでカメラの上下角を決めて固定しても、パンが出来る。
これにより、“Slidecam LITE 800”の上をスライドさせながらも、簡単なパンが出来る為、より映像の幅が広がると考えた。
また、“ballhead X”のカメラ取付用クイックシューは、ARCA SWISS規格に準拠しており、豊富なARCA SWISS互換のカメラプレートを利用できる。
HM650を“ballhead X”に搭載する際に「前重」になる事は予測出来たので、70mmの ARCA SWISS規格のスライドプレート(サードパーティー品)も購入して、前後バランスを取ることにした。(※実際には HM650の場合、もう少し長いプレート90mm前後が適合しそうだ。)
このようにして、
“Slidecam LITE 800”+“ballhead X”+“GY-HM650”
という基本スタイルが出来た。
ざっと、試用してみた感触では、80cmという距離でも被写体との距離や導線など設置の仕方次第で、大きな効果を出せるという事が体感できた。
基本的には手前に「なめ物」があって、その向こうに被写体があるというような構図が、効果が出やすい。
5秒前後のカット尺でゆったりと見せるシーンに使いたい。
アイテムとしての「精度」であるが、飽くまでも簡易的なレールシステムだと考えたい。
台車の動きは(滑らかさ)は、過度な期待は禁物だが、搭載するカメラが決まれば、必ず台車のベアリングの調整は行って最適化した方が良い。
私の購入した個体では、テンションがタイト過ぎたのか、未調整状態では動きにムラが多く、動き始めや動き終わりも滑らかに行えなかったが、ベアリング調整を少し行うと、かなりスムーズに動作するようになった。
レールの剛性だが、HM650 +ballhead X + クイックシュー ≒ 3kg 程のオペレート状態であると、レールの“たわみ”が顕著に表れる。
地面や床に直接置いた場合は“たわみ”の影響は出にくいが、三脚やスタンドで橋渡しスタイルにして望遠側で利用すると“たわみ”がよく分かる。
また、レールの中心部だけで支えるスタイルをとると、支える三脚雲台の固定力も影響して両端でかなりレールが傾いてしまい、カメラの水平自体が崩れるので実用的では無い。
重量のあるカメラを載せる場合は、基本的には地面置きか橋渡しスタイルにして、比較的広角側で利用するとアラが出にくいだろう。
ただ、やはり“Slidecam LITE 800”の可搬性は魅力的であり、そうした「精度」と「ハンドリング」を天秤に掛けると納得できる釣り合いでは無いかと考える。
セットアップも自由雲台を組み合わせることで、素早く行う事が出来るので、ばたつくデジロケにおいて、ちょっとした画変わりに効果的に利用できないか研究していきたい。
※本日の、推奨物欲。
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