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〜 創想雑誌 〜
−>>2013/05/06/(Mon) 空飛ぶ、“X”
- ※オンエア告知※
先日、JVC GY-HM650 で撮影を行った海外ロケ番組のオンエア日が公式に発表されましたので、こちらでも告知いたします。
・全国ネット
・5月11日(土曜日)朝8:30〜
・いつものチャンネルのいつもの番組です。
・ニュージーランド・クイーンズタウン篇
コーナーV全編を GY-HM650 で収録したオンエアは、もしかすると国内初かも知れません。
私も、どれぐらいの品質でオンエアされるのか楽しみにしております。
* * *
さて、丁度1ヶ月前の話になるが、子供の頃から憧れていたガジェットを購入した。
所謂『ラジコン・ヘリ』である。
小学生の頃などは、RCカーなどでよく遊んだが、ラジコン・ヘリコプターというのは、高価で操縦が難しくて「大人のホビー」という貫禄があった。
最近では、映像制作の現場でもラジコン・ヘリでの空撮がますます身近になってきており、私も趣味と実益………違うな……趣味と趣味を兼ねて(?)、ラジコンヘリを購入したのである。
今回、購入したのは話題の DJI Phantom である。
マルチコプタ―と言われるカテゴリで、その名の通り、4つのプロペラを持つ。
※http://www.dji-innovations.com/product/phantom/
ラウンドフォルムデザインで真っ白な機体という、今までに無かった意匠のヘリコプタ―だ。
DJI Phantom は、GoPro を搭載できるアタッチメントが標準で付属しており、簡易的な空撮を行う事も想定されている。
私自身は、RCヘリに造詣が深くないので、あっさりとカタログ上のスペックをなぞるだけだが、GPS受信機が内蔵されており、それによりホバリングやホームポイントへの帰還などが容易に行えるようになっている。
ラジコンの中でもヘリコプターの操縦は大変に難しそうだという印象があったのだが、DJI Phantom は RCカー並みに平易な操作で機体をコントロールできたことには感動した。
早速、手持ちの GoProを装着してフライトしてみた。
残念ながら私が所有している GoPro は「GoPro 2」である。
色々と試してみた結果、GoPro2を使う場合は、720p 60fps モードが良さそうだ。
1080p 30fps の場合、Phantomから来る振動の影響を受けて、画面が波打つ“こんにゃく現象”が顕著に出た。
GoPro2 では、720pモードの場合、画角が最広角となる“WIDE”しか選択できないのだが、使い勝手の良い画角は 1080pモードにある“NORMAL”だと感じた。
GoPro3 であれば、1080p 60fps が選択できるようになるので、GoPro3の導入価値は高い。
DJI Phantom での空撮を上手に行うには、まずは振動対策であると思う。
ラジコンヘリは、プロペラの微妙な対称性の崩れや反り返りなどから安定性が崩れる。
上級者は、他のモデル用のプロペラを Phantomに用いて剛性を高めて、またプロペラの左右バランスをヤスリで削るなどして調整するそうだが、私にはまだそこまでの知識がないので、難しい調整だ。
とりあえず、まずはショックアブソーバーを備えたマウンタを導入して、細かな振動が GoProに伝わらないようにしてみた。
多少の効果はあったようだが、まだまだ振動が映像に影響している。
現在考えているのは、GoPro3 よりも“SONY HDR-AS15”アクションカムの導入だ。
AS15 は電子式だが手振れ補正を備えており、サンプルの映像も綺麗だ。
発売当初は 1080p 30fps までしか対応していなかったが、先日のファームウェアアップデートで、1080p 60fps での撮影が可能になり、私の中で一気に導入候補に上昇した。
DJI Phantom への取り付け方法を検証する必要があるが、5月下旬に発売されるアタッチメントを併用すれば、比較的簡単に装着できそうだと考える。
※http://www.sony.jp/actioncam/products/HDR-AS15/
さて、DJI Phantomの操縦練習をしながら、ついでに GoPro での録画を行って空撮気分を味わっているが、やはり上空からの目線は新鮮で楽しい。
反対に低空飛行で疾走するもの迫力のある映像になる。
仕事では本物のヘリコプターに搭乗して空撮をしている私だが(2日前にもフライトしたばかり)、そこでは 300m以上上空からの大ロングや超望遠での画作りが主だ。
一方ラジコン・ヘリは小回りの利く機体を活かして、被写体に近接したり、狭い場所を潜り抜けたりと、面白い演出ができる。
周囲の安全確保が第一義だが、挑戦的で効果的な映像を作り出すことも出来そうだ。
※本日の、推奨物欲。
−>>2013/05/17/(Fri) ちゅうにゅうちゅう。
- あれからなかなかフライトのチャンスが無く、ちょっとした時間を見つけては 10分前後のフライトを楽しむという私の“Phantomのある生活”。
そんなこんなで、腕を磨く暇も無いのだが、なんだか徐々にガジェットとしての Phantomはパワーアップしつつある。
既に標準キットからは別の物になりつつあり、何故 DJI Phantomを買ったのか分からなくなっている。……だが、それがいい!!
とりあえず、DJI Phantom購入と同時に FUTABA “T8J”と“R2008SB”のセットも購入。
Phantom に標準付属の送信機は、日本国内での技術適合認証が取得できていないため、利用すると電波法違反になってしまうからだ。
また、Phantomの頭脳とも言えるオートパイロット機能を提供する“NAZA-M”の性能も付属送信機では十分には引き出せていないらしく、より本格的な送信機の導入を求めるユーザーも多いらしい。
私は初心者故、あまり高機能な送信機を購入しても扱いきれないと思い、エントリークラスの T8J を導入した。
Phantomとのマッチングは全て自分で行う必要があり、RCヘリの知識皆無から始めた為に当初は苦労したが、YouTubeに上がっていた取り付け解説動画などを見つけて、それを見よう見まねでセットアップした。
次に手を付けたのが、GoProを取り付けるマウントから Phantom由来の振動を低減させるためのアブソーバーだ。
ゴムクッション4つとカーボンプレートを2枚組み合わせた単純な物でどれほど効果が出るかは疑問だったが、何もしないよりはマシと思い、たぶん中国から購入。
自分が何処の国で買い物したかは、あまり気にしていなかったりする。
劇的に振動が取り除かれたわけでは無かったが、何かしら対処した気持ちにはなった。
ところで、DJI Phantom は 2200mAh 11.1V の リチウムポリマーバッテリーを電源として飛行している。
Phantomで利用する場合、バッテリー1本あたりのフライト時間は10分前後であり、長くフライトを楽しむためには複数本を携帯しておいたほうが良いだろう。
現在は、4本のバッテリーで余裕を持ってフライトを堪能している。
次に、モーターを交換した。
標準付属のモーターは、回転の安定性も含めて正直言ってあまり質の高い物とは言えない。
そもそも、プロペラ取り付けシャフトの成型にムラが有り、4つのモータのうち2つでプロペラの取付が非常に困難な状態になっていた。
販売店経由で輸入代理店に連絡を取り不良品として返送したのだが「仕様です」と送り返されてくる始末。
「当社のデモ機でも、プロペラの取付が硬いモーターが幾つかありまして、それは仕様です」と……。WEBサイトなどで「モーターのシャフト成型にムラがある事は告知しないのか?」と聞いたところ「お客様から声が多く上がれば考えますが、今は予定していません」とのこと。プロペラ側のシャフトを通す穴をヤスリなどで削って、通りやすくして下さい、という回答だった。
ってか、“仕様”であれば、送り返す前にその旨教えてくれよ…という話でもあるのだが……。
閑話休題。
で、標準モーターを取り替え、安定したトルクを出せるモータにすることで、Phantomの引き起こす振動を低減できるはずで、ホバリング時も進行時もよりスムーズな映像を得られると判断して、モーターを交換。
T-MOTOR の“antigravity”シリーズの“MN2214-11 920KV”を選択。
この商品、シャフト軸の形状が DJI用のD型をしており、完全に Phantom特需を狙いに行った製品。
私もまんまとその戦法に乗っかることに。
標準モーターを全て取り外して、antigravityモーターの回転方向を間違えないように逐一確認しながら、4機のモーターの取付を完了。
取り替え後、テストフライトの時間が無く、夜に少しだけ飛ばしてみる。
GoPro2 + ラバー・アブソーバー + antigravity という組み合わせだが、モーター由来のブレがほとんど無い夜景が撮影出来ることが判明。
まだまだ調整と検証を繰り返す必要があるが、モーター交換はなかなか効果が出そうだ。
そして、次に予定しているレベルアップが「カメラ」だ。
搭載カメラを GoProから SONY“HDR-AS15”にするという課題だ。
前回の創想雑誌で DJI Phantom の話を書いて「“HDR-AS15”を載せてみたい」と言ったところ、当サイト読者の KATSURAさんから Facebook経由で「一度試してみますか?」と連絡を頂いたので、早速そのお言葉に甘えてお願いした。
今夜受け取ったばかりで、まだ搭載もフライトもしていないのだが AS15の最新ファームを充てて、1080 60p 記録モードで手振れ補正をONにした状態での空撮映像に非常に期待している。
さて、こうなってくると残された改良箇所は、プロペラとジンバルだ。
プロペラは、標準キットのプラスチックからカーボン製プロペラにするなどの選択肢があるが、こちらはまだ情報蒐集中。
ジンバルは DJI が Phantom対応の純正品を投入するようだが、既存の Arris CM2000 などといった製品もデモ映像を見る限りでは非常に安定した映像が撮れており、価格的にも手を出しやすい。
という感じで、………別に空撮マスターになろうとしている訳では無いが、空撮が新たな“趣味”になりそうなので、資金注入が Phantomという製品を軸にして私の中で活性化している。
Phantom は遊び甲斐のあるオモチャであり、晴れた日の休暇には、そのフライトを楽しまずには居られないぐらいに、今の私はハマっている様だ。
※本日の、推奨物欲。
−>>2013/05/19/(Sun) CS6/AS15。
- SONY の アクションカム“HDR-AS15”をお借りした翌日は休暇で、Phantom での初フライトを予定していたのだが………急遽、報道の増班が入り、朝からお仕事に……。
さらに次の日……つまりは今日なのだが、今日も仕事でしかも雨模様。
明日以降も仕事が続いて、十数連勤状態なので当面は Phantom + AS15のフライトはお預けだと考えていたのだが、今日の仕事が雨で少し早めに終わり、しかも 17時過ぎから雨も上がったので、急いで帰宅して陽が落ちきる前に……と少しだけテスト飛行を行った。
取り敢えず、AS15を Phantomに搭載する正規の方法が無いので、 Phantom付属の GoPro用マウントに AS15をテープでグルグル巻きにして固定。
横着な方法だが、どんな画が撮れるか確認する分には十分だろう。
AS15、初フライト。
映像を確認してみると、画面の端で振動が少し目立つ。
だが、恐らくこれは AS15 の搭載の仕方の問題だ。
テープで固定してあるだけなので、GoProマウントとの間にあるアソビが振動の要因を作り出している様に思う。
もしも AS15 を自分で購入した暁には、Phantom対応の専用マウントを作る予定なので、もう少し振動は軽減できる筈だ。
しかし、こういう今回の条件の悪さの中でも、AS15の電子式手振れ補正機能は効果を発揮しているようで、上手くフライト出来ている部分では空中を滑るような移動ショットが撮れている。
今日は少し雨後の風があり、機体を揺さぶられることが多かったが、それでもまずまずの結果を残せた。
改めて天気の良い日中に再テストを行う予定だが、AS15の画質の良さも発揮されるだろうし、次のフライトが楽しみだ。
と言う風に、最近は Phantom漬けの管理人;宏哉だが、ノンリニア方面でも更新事項ありで、漸く Adobe製品を CS6 にバージョンアップした。
勿論、Adobe Creative Cloud での導入だ。
この一ヶ月ぐらいの間、かなりメイン編集マシンの“SEREN”の調子が悪くなっていた為に、システム再インストールを志向していた。
丁度、ダンス発表会の編集を1本抱えているので、その編集が快適に出来るようにと、編集に取りかかる前にクリーンインストールを行った。
その中で、Adobe製品もこの際なので更新しようと決めたのである。
また、メイン編集マシンに於いてはハードウェア的には何も変わっていないが、映像編集で使っていた RAID-10 をやめて、単体の HDDとしてバラし、それをメイン/サブディスクと分けて、バックアップを兼ねながら運用していく方針に切り替えた。
原因は究明しきれなかったのだが、どうもうちのシステムでは EDIUS Pro と RAID-10 の相性が悪いようで、EDIUSで編集中に RAID-10 を構成するディスクアレイが頻繁に劣化するという現象に出くわした。
実際は、ハード的には劣化していなかったのだが、劣化報告が出る度にリビルドをする必要があり、それに時間を取られてしまう為に今年の春ぐらいからの編集は RAID-10 のストレージを避けて編集用データを取り扱っていた。
と言うわけで、編集システムの再構築も完了し、Phantomで気兼ねなく沢山遊びたいのだが、ダンス発表会の編集にそろそろ手を付ける必要があるので、また HM650 のレポートは先送りだね〜、という話に落ち着く。
−>>2013/05/21/(Tue) くっくっく……我が名は(ry
- ※オンエア告知
JVC GY-HM650 で撮影を行った海外ロケ番組のオンエア日が公式に発表されましたので、こちらでも告知いたします。
・全国ネット
・5月25日(土曜日)朝8:30〜
・いつものチャンネルのいつもの番組です。
・クック諸島
前回のニュージーランド篇に続き、GY-HM650収録オンエア・第2段です!
碧い海・蒼い空・翠の樹々。
どのように撮せているのか楽しみです。
※参照:http://next-zero.com/ToppageCNT/sousou-zasshi/nicky.cgi?DT=20130425A#20130425A
−>>2013/05/24/(Fri) Trigger。
- SONY の アクションカム“HDR-AS15”のアクセサリー類が、この4〜5月に次々に発表され、今日5月24日もスケルトンフレーム“AKA-SF1”の発売日だった。
早速、朝一で “AKA-SF1”を量販店で購入。
DJI Phantom に “HDR-AS15”をスマートに取り付けるべく、工作………。
と思ったのだが、以前に Phantomにデジカメを搭載しようとして細工したパーツがあったのでそれを流用。
純正部品には一切の手を加えずに、スマートな取付を完了だ。
テストフライトしてみる。
結果は愕然………。
ダメだ……ブレが低減されるどころか盛大に画が震えている。
手振れ補正も効かない程だ。
Phantomとの取付は緩みなども無く、しっかりと硬く固定されているはずなのだが……。
やはり、取付に使っている加工アーム(Goproのアーム(短)を加工)が悪さをしているのか???
他の方法に変えて再チャレンジ!
……やはり、震えが大きすぎる。
Phatom自体のセッティングの問題かとも思い、GoProを標準マウントに載せて、フライト。
映像をチェックするも、こちらは手振れ補正なしの筈なのに安定してる。
すると、スケルトンフレームか取付の中間部材が影響しているのか……。
今日のテストフライトでは、原因にまで辿り着けなかったので、今後の課題となってしまった。
“AKA-SF1”を使って簡単に“HDR-AS15”を Phantom に載せられると考えていただけに、ちょっとショックであるが、研究課題が新たに出来て、楽しみが増えたということだ。
次に、JVC GY-HM650 運用に関して、先日思い付いたアイディアを実行に移してみた。
HM650/600 は先日に最新のファームウェアアップデートが行われ、バージョンも ver.2.0 となった。
今回のファームアップの目玉は、USB-Wifiを使ったファイル転送などなのだが、撮影機能としては「拡大フォーカス機能」が新たに実装されたことが私としては嬉しい。
拡大フォーカス機能は、ユーザーボタンに割り当てる事で利用できるのだが、その動作としては、ボタンを押すことで拡大フォーカスに切り替わる場合と、ボタンを押している間だけ拡大フォーカスされる場合の2つの挙動を選択できる。
従来より HM650/600にはフォーカシングの補助機能として「フォーカスアシスト」が備わっており、この機能を割り当てたユーザボタンを押すことで、“モノクロ表示+カラーピーキング”という大変にフォーカスが掴みやすいモードに切り替えることが出来る。
マニュアルフォーカスを専ら使う私としては、このフォーカスアシストの機能を大変に活用しているのだが、それでもやはりフォーカスが掴みきれない場合がある。
特に、舞台撮影やイベント撮影などでは、一旦被写体に寄り切ってフォーカスを取って、その後目的の画角に戻す……という事が出来ない。
目の前の事態が常に進行形なので、そういった余計な動きをする間が無いのだ。
そのため、液晶モニタ上でフォーカスアシスト機能をONにして「合焦している」と判断した被写体が、いざ家でプレビューしてみるとフォーカスが来ていないという事が多々あった。
「拡大フォーカス機能があれば、さらにマニュアルフォーカシングに自信が持てるのに……」と思っていた矢先に、今回のバージョンアップで“拡大フォーカス機能”が搭載され、割とマジで歓喜していた私が居た。
通常状態だとフォーカスが両被写体に合っているように見える
フォーカスアシストを使うと、左の被写体にフォーカスが来ている……?
拡大フォーカス+フォーカスアシストで確認すると、厳密にはどちらにもフォーカスは合っていなかった。
さてしかし、単に拡大フォーカス機能が実装されたからと言って、手放しに喜んでは居られない。
問題は、「どうやって使うか?」ということだ。
先も言ったように、舞台やイベント撮影では余計な動きをしている間が無い。
画角を決めて、フォーカスを合わせて、アイリスを適正にして……という動作をカメラマンは同時に行うわけだが、その途中で「ユーザーボタンに割り当てた“拡大フォーカス”ボタンを押して……」という動作を入れる隙が無いのだ。
現場では三脚利用が標準的な使用状態だと思われるが、そうするとボタンを押そうとすると、当然左手を一度レンズリングから外してボタンを押すことになる。
正直、そんな事は出来ない。する余裕もタイミングも無いのが実際の現場だ。
なんとか、この便利な“拡大フォーカス”を舞台・イベント撮影で撮影中に活用できないだろうかと考えた時、差し当たって実行可能な1つのアイディアが浮かんだ。
スチルカメラ用のケーブルレリーズの利用だ。
デジカメなどでケーブルレリーズを使いたいときに使用する“レリーズアダプタ”を使って、HM650 のユーザーボタンを押すという方法だ。
HM650/600の場合、USER 7ボタンがレリーズアダプタを併用するには都合が良いだろう。
エツミのレリーズ付ブラケット“E-6205”を購入し、HM650のハンドル部分に設けられているネジ穴を使って、取り付け。
想定としては、パン棒を握りながら右手で操作する。
結果は、見事成功。
拡大フォーカスは、押しているだけ機能するモードにすることで、レリーズを押して拡大フォーカスで一瞬の間だけシビアな合焦状態をチェックし、フォーカスを合わせたら直ぐさまレリーズから指を離して、通常の映像に戻すわけだ。
操作の感覚的には、マルチカム撮影の時の「リターン」を見るのと似た感覚かも知れない。
“E-6205”に付属のケーブルレリーズは短くて、三脚カメラを取り付けた状態でパン棒まで届かないので、別途 50cm前後のレリーズを購入した方が良いだろう。
ケーブルレリーズを使って、拡大フォーカスを機能させるというアイディア以外にも、もう一つ方法が頭には浮かんだのだが、これは個人ではどうしようも無い為に、実行には移せなかった。
そのアイディアとは、LANCプロトコルによる実行だ。
当然ながら、LANCには拡大フォーカスやカメラ固有のユーザーボタンを動作させるコマンドは存在しない。
しかし、HM650側で「LNACプロトコルで送られてきた“REC”信号を他のコマンドに変換実行する」というプログラムを組めば、手持ちの LANCリモコンを使っての拡大フォーカスが実現しないだろうか?
恐らく、カメラ本体の RECボタンと LANC経由で送られてくる REC命令とは、どの系統からの入力かは判別出来ているはずだ。
<LNACリモコンからの REC-Trigger を別のコマンドにコンバート出来れば……>
舞台撮影などでは、一度 REC操作を行えば1時間〜はRECを止めることが無いので、LANCのRECが録画ボタンとして使えなくても困ることは無い。
むしろ、パン棒やレンズ周りから手を離さなくても済むように、LANCリモコンからの REC信号を、他の様々な機能に割り当てられる方が有用だ。
拡大フォーカスの他にもプッシュオート系機能や LOLUXなどのユーザーボタンに割り当てられる機能をトリガーできれば、非常に便利になるだろう。
HM650/600の ファームウェア ver.2.0では前面RECボタンが、ホワイトバランスボタンとの選択になり、カスタマイズボタンが事実上1つ増えたのであるが、同様にLANC利用時に出現する、さらなるユーザーボタンとして LNACリモコンの RECボタンを、カスタマイズできるようになれば、その可能性はカメラ本体のユーザーボタン以上にユーザーに操作性の自由を与えることになると思う。
さて、以上のような妄言は如何だろうか??>>>JVC様
※本日の、推奨物欲。
−>>2013/05/31/(Fri) ET2K。
- ついに購入してしまいました!!!
は・じ・め・て・の、Blu-rayレコーダ☆
「え〜〜〜っ!? 今頃!?????」という声が多方面から聞こえてきそうですが、我が家としては初めてのBlu-rayレコーダです。
ちなみに、我が家のBlu-ray普及状況は Playstation 3 もありましたし、所有のパソコンは全て Blu-ray焼けますので“Blu-ray”自体は初ではありません。この数年間購入するアニメパッケージも全て Blu-ray です。飽くまでも、エアチェックレコーダとしての Blu-ray が初なのです。
ご存知のように、私は TOSHIBA の RD-Xシリーズ押しで、今日までエアチェックを RDシリーズで行ってきたのですが、HD-DVD vs Blu-ray というメディア戦争に巻き込まれ、Blu-ray市場では後塵を拝した RDシリーズ。
現在のシリーズ最終機となる RD-X10 の仕様には満足できずに購入を見送り、次に出るであろうと予想して、待ちわびていた RD-X11 はその影すら一向に見えず、気がつけば TOSHIBAは全録という新境地で市場を開拓していくようで、実はニッチだったという「エアチェックして編集して保存」というユーザー層は放置される現状でして、私もこの数年間は、HDD+DVD という RD-X9 で止まってしまっていました。
さて今回、Blu-rayレコーダとして選択したのは、SONY “BDZ-ET2000”。
2TBのHDDを搭載した3波同時録画Blu-rayレコーダです。
何故、この機種にしたか?と聞かれれば「消去法で」というちょっと消極的な理由に。
TOSHIBA機は、RDシリーズにあったような高機能が現在のラインナップには搭載されて居らず、またメニュー動作などが他社の最新機と比べて一世代分ぐらい遅い模様。
もはや、TOSHIBA機に固執する理由がありません。
Panasonic機は有力候補だったのですが、筐体の色が“NG”。ホントにそれだけの理由です。
で、久々に SONYのデッキです。
SONYのビデオデッキを購入するのは10年以上ぶり??
最後に買った SONY のビデオデッキは大学生の頃に買った“DHR-1000”だったような気がします。
ちなみに、DHR-1000 というのは、DVデッキです。スタンダードDVテープと Mini DVテープの両方が入るコンパチブルデッキで、編集機能も搭載。
勿論、エアチェックも可能でしたが、主にビデオ編集用に使っていました。
当時 30万円ぐらいでした。
DHR-1000と今回の Blu-rayレコーダ“BDZ-ET2000”では、デッキの性格が全く違う物ですが、久々に我が家のメインレコーダが SONY機になります。
とりあえず、3番組同時録画が嬉しいです。
今までは、2番組同時では番組が重なって録れないものもありましたので。
今回の購入時の機種選定に当たっては、いくつか私の求める仕様が含まれるか吟味しましたが、その仕様の1つが「録画番組のフォルダー分け」機能。
RDシリーズでは、自分でフォルダーを作ってその中に任意の録画クリップを入れていくことで、溜まっていく番組を整頓していました。
このフォルダ分けの機能が、案外他社機に無い様で、ちょっと驚きました。
で、現在のTOSHIBA機からもフォルダ分け機能が無くなってしまったようで、もう話にならない、と……。
そこで、今回の“BDZ-ET2000”に期待したのが、「番組名」「キーワード」「ジャンル」などを基準にして自動でフォルダー分類される機能。
同じ番組名であれば、録画したチャンネルが違っても1つのフォルダとして纏めてくれるので、これは非常に便利です。
アニメなどは、同じタイトルが所謂独立U系の複数の放送局で、曜日違いや時間違いでオンエアされることもあり、またさらに BSデジタルなどでも1週間違いでオンエアがあったりするので、それらを片っ端から録画予約しておいたものを勝手に1つのフォルダにまとめてくれます。
特に「字幕テロ」があったときには、テロの影響を受けなかったオンエアを選択的に保存できるので、この多段録画は重要です。
ちなみに「字幕テロ」というのは、番組オンエア中に地震速報や事故、どこぞの知らない街の市長の当選結果がテロップとしてスーパーインポーズされてしまう事を指すスラングです。
最近ですと NHKの大河ドラマ「龍馬伝」の最終回での字幕テロは、有名ですよね。
勿論、緊急速報は時には生命に関わる重要な情報源となりますが、地上波デジタル化の規格策定の際に、もうすこし先進的な仕様を考えられなかった物かと残念に思います。
さて、“BDZ-ET2000”は順調にエアチェック中。
起動や動作も速く、快適です。
この4日ほどのエアチェックで 200GB以上を使っており、すでにHDD容量の1割を消費です。
一ヶ月ちょっとすれば、満タンになる計算ですので、その時が来るまでに色々と整理せねばなりませんね。
* * *
ところで、全く違う話になりますが、左手用ゲーミングデバイスの“Razer Nostromo”に関して。
5年ほど前に、その前身となる“Nostromo SpeedPad n52”と EDIUS などのクリエイティブ系ソフトとの連携についてレビューし、3ヶ月ほど前にも後継機の“Razer Nostromo”の購入について書いたと思います。
※http://next-zero.com/Lib/n52/
※http://next-zero.com/ToppageCNT/sousou-zasshi/nicky.cgi?DT=20130225A#20130225A
特に“Nostromo SpeedPad n52”のレビューは関心が高かったようで、その後“n52”や後継機の“Razer Nostromo”を購入された方が多く居られたようです。
それで、その“Razer Nostromo”ですが、今月のビデオα(2013年6月号)において、中ノ子基高さんの「NL works トライアルセッション」で、EDIUS との組み合わせでの記事を掲載、さらに今週の週刊アスキー(2013年6月11日号)においても“Razer Nostromo”が取り上げられていました。
“Razer Nostromo”自体が、登場してからある程度時間が経っているので、私が今春に購入した時分も旬は終わっていたのですが、ここに来て急に“Razer Nostromo”の記事を見掛けるようになり、何事かとちょっと驚き。
「便利に使えるガジェット」ですから、より多くの方にこの“Razer Nostromo”の存在を知ってもらえるのは嬉しいですね。
オヌヌメです。
※http://next-zero.com/Lib/n52/
※本日の、推奨物欲。
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