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〜 創想雑誌 〜
−>>2011/09/01/(Thu) 華の都。
- パリロケ、初日。
今回の取材は短期間ながらも、扱うネタは豊富で、次から次にと足早に取材ネタが変わっていきます。
詳細はここでは書けませんが、朝はサンドイッチ屋さんで調理工程やお客さんのインタビュー。
お店の方もお客さん達も非常に協力的で、大変にスムーズに取材が進みました。
お店が終わったら次は街中で、とあるネタの検証取材。
現場で通りがかるパリ市民に何人かお願いして、取材に協力して頂きました。
その後、マクドナルドのテイクアウトを車内で食べながら次の現場に移動。
エッフェル塔へ向かいます。
撮影ポイントは既に決めていたので、ロケ車を迷わずそちらへ直行させます。
今回の番組は街観光・紹介モノでは無いため、「パリです」という証拠カットがあれば良いだけ。
ですから、撮影カット数も最小限。
撮影時間も殆ど取ってありません。
5分程度撮って、次の場所へ移動です。
続いては凱旋門。
お決まりのカットですので、こちらも予め自分の中で撮影ポイントは決めてあり、迷わずそこに三脚を立てて、5分程度で引き上げました。
今日の最後は、バスティーユ広場周辺での長期戦取材。
現地の出演者を入れて、60分DVテープを1本半回しました。
今日のパリは日中は24℃程度あり、汗ばむ陽気。
バスティーユ広場で西日の中、2時間程度カメラを構えていましたので、恐らくまた日焼けしているでしょう…。
夜は、ルーブル美術館近くの日本料理レストラン「ZEN」で食事して一日を終えました。
明日は朝からのロケが少し早いので、今夜は早々に寝ます。
−>>2011/09/03/(Sat) Stockholm。
-
パリでの取材は無事に終了。
パリには入国から出国まで4日間滞在したが、取材を行ったのは内2日間だけ。
今回のロケはいくつものネタを短期決戦で取材。
それほど慌ただしいロケスケでは無いものの、やはり実質2日しかないと言うのは、やや気が急いてしまう。
さて、パリでのロケが終わって、私は現在、スウェーデンの首都“ストックホルム”に居る。
<19時半頃の様子。空港から街の間はのどかな風景が続く。>
ホテルに到着したのは20時で、今日はホテルのロビーで現地のコーディネーターさんと打合せをして、22時頃に解散した。
ストックホルムロケは明日から2日間のこれもまた短期決戦ロケとなる。
さて、ロケから少し話は離れて、出張中のプライベートな話。
今回の海外滞在では実験的に新しい試みをしている。
いつもは、創想雑誌を書いたりメールチェックの為にB5サイズのノートパソコンを持参していたのだが、今回はそれをやめて、iPadでその代わりを行う試みをしている。
iPadを活用する理由は、荷物の軽量化と省スペース化が目的だ。
ただ、簡単にはノートパソコンからのリプレースは適わない。
事前にいくつかの準備とテストが必要だった。
まず、写真のiPadへの取り込みは、簡単だ。
純正かサードパーティのSDカードリーダを使って写真データを転送すればよい。
次は、取り込んだ写真の加工である。
これには、iOS対応の豊富なアプリ群から「Photogene」をチョイスし購入、インストールした。
Photogeneは、定番の写真加工アプリで、画像のクロップ・回転・リサイズ処理は勿論、色調調整やボカシ加工などのレタッチも可能で、創想雑誌にアップロードする写真に施す必要がある加工は、ほぼ出来る。
Next-Zero.comのウォーターマークは入れられないが、この処理はノートパソコンに入れていたPhotoshopでもやっていなかったので問題ない。
毎回、最終的には帰国後にメインマシンで写真の再処理をしてウォーターマークも入れ直して再アップしていたので、今回も帰国後にそういった工程を踏む予定である。
さて写真の加工が出来れば、アップロードするだけであるが、ここがiPadでの最大の課題となった。
iPhoneユーザならお解りかと思うが、iPadもローカルに保存している写真のアップロードがブラウザから行えない…。
創想雑誌では、Next-Zero.comサーバーに写真をアップロードし、そのアップされた写真のURLを記事が参照している。
その一連の作業は本来ブラウザから全ておこなえるのだが、iOS標準のブラウザのSafariでは、ファイルのアップロードは機能しなくなっているのだ。
そこで、何らかの方法でアップロードを行い、そしてそのアップロードされたURLを参照できる仕組みが必要となった。
今回、採用した方法は、オンライン写真共有サービスの「Flickr」だ。
Flickrは、アップロードした先のURLをiPadからも確認する方法があり、また当然ながらパブリックに誰もがそのアップされた写真を見ることが出来る。
さらに都合のよいことに、写真加工を行う「Photogene」が、標準機能としてFlickrへの直接アップロードをサポートしているのだ。
であるから、写真の加工が終われば、そのまま加工済み写真の保存先としてFlickrを選択することが出来る。
今回はこのワークフローを採用し、海外滞在中の創想雑誌更新を行っている。
ただ、それでも苦労しているのがタイピングだ…。
iPadでは大型のQWERTYキーボードがディスプレイ画面に出てくるとは言え、やはりスクリーンキーボードはタイプミスも多く、長文を打つのには骨が折れる……。
−>>2011/09/05/(Mon) アムスより。
- 今回のスウェーデンロケ。
私にとっては初めての北欧ロケ。
北欧と言えば、深い自然に包まれながら、お洒落で可愛くコンパクトな街が佇む…という印象。
ストックホルムは、大小の島が密集した港湾の街で、街の四方をバルト海や運河が囲む。
少し車で移動すれば、知らぬ間に小さな橋を渡って隣の島と言った具合だ。
人々は、誠実で優しく器用。
EU統合後の、経済市場と国境の開放によって、多くの移民が流れ込み、他の欧州諸国同様に治安の低下が見られるが、まだまだ十分に安全で平和な国である。
このストックホルムでも多くの方に取材に協力して頂いた。
終始笑顔で、我々のテレビ的な都合に我慢強く付き合ってくださり、最後には皆「とても楽しかったわ」と言って下さり、和やかにロケを進めることが出来た。
スウェーデンでも実景撮影の機会は限られたが、パリ同様に街のどこを切り取っても美しい画になる。
時間の無い我々にはある意味で悩ましい街だ。
最大限にストックホルムの美しさを伝えられるよう撮影を心掛けた。
以前から、ストックホルムには、個人的に幾つか見てみたいロケーションがあった。
▼ストックホルムという街の名前を冠する心理学用語に「ストックホルム症候群」があるが、その事件が起こった元銀行の建物。
▼ 「魔女の宅急便」のモデルタウンでもあるストックホルムだが、その中の一つ…宮崎駿がインスピレーションを受けたのではないか…と言われている、主人公のキキが箒に乗ってくぐり抜けた陸橋。
▼ノーベル賞受賞者が集う、晩餐会が開かれる市庁舎などなど…。
結果的にはロケ車に乗りながらその車窓で確認するに留まったが、しかし実際にその場所を見られたことは、良い思い出になるだろう。
さて、間もなく我々は帰国の途につく。
現在はトランジット中で、アムステルダムの空港から、この創想雑誌を綴っている。
今回のロケだが、いつも私が行っている、朝の番組とは違う番組だ。
オンエアの予定は9月25日・日曜日の特番。
全国ネットなので、お時間の許す方は、是非ご覧下さい。
−>>2011/09/11/(Sun) T物件、三度。
- ヨーロッパから帰国してからも、国内では仕事が忙しい。
少しライトなロケが続いていることが、旅の疲れが微妙に抜けきらない身体には幸いだ。
さて、プライベートでも相変わらず忙しく編集中だ。
会社の同期のT君(※1)から、またまたの結婚式案件だ。
(※1)コンパ大好き営業部のT監督:
http://next-zero.com/ToppageCNT/sousou-zasshi/nicky.cgi?DT=20080506A#20080506A
http://next-zero.com/ToppageCNT/sousou-zasshi/nicky.cgi?DT=20091012A#20091012A
今回は撮影はナシ。
既に新郎新婦は式をハワイで挙げており、制作するビデオは日本で9月中旬に開かれる披露宴用のオープニングとプロフィールVである。
オープニングは、ハワイ現地の業者が撮影したDVDが素材として持ち込まれ、それをダイジェストに繋ぎ直すというVになる。
DVDは、撮影はHDVでされているのだが、パッケージは 4:3 にレターボックスとなっており、編集素材としては非常に扱いづらい。
まずは、DVDをリッピングして素材を確保。
今回は現地のスチルカメラマンが撮った写真素材も織り交ぜて欲しいという事だったので、タイムライン全体にレターボックスのマスクを作り、その下に素材を置いて、オープニング全編をレターボックスで見せることにする。
現地業者のDVD映像は、非常に使いやすく、お洒落なイメージカットが多かったので編集は行いやすかった。
11日必着で、チェック用DVDを送らなければならなかったのだが、8日夜の時点でオープニングの完成率は0%。
全くの手つかずだったのだが、いざ編集を始めると、あっという間に繋ぐことが出来、一晩で8割方仕上げることが出来た。
オープニングよりも先に手を付けていたプロフィールビデオは、写真のみの素材で、音楽は新郎新婦から指定があったために、それを利用。
また、それぞれの写真に対するコメントもデータで送られてきたので、テロップにして乗せる。
プロフィールビデオは、私が海外取材に行く3日ほど前から手を付け始めたのだが、出国前で完成率30%。
その後1週間の海外ロケがあり、帰国して直ぐに編集に戻って9割完成まで持って行く。
先に記した11日締切は、式場ホテル側のDVD再生チェック要請に対応する締切。
「メディアとオーサリング方法を同じにするから、取り敢えずサンプルを会場で再生チェックして。それで十分だろ!??」と、T君を納得させ未完成品をまずは納品した。
……いや、そもそも素材は直ぐに私の所に来なかったし、急に海外ロケの仕事が入ったし……で、この案件を引き受けたときの予測状況よりも編集日程が無くなってしまったのだ。
式は18日に東京で行うらしいのだが、私の編集は15日で完了させる必要がある。
16日からは日曜日まで泊まり掛けの仕事になるため、家で編集がもう出来ないからだ。
だが、私の中では今日の時点で98%仕上がっている。
あとはT君を呼んで試写し「いいんじゃない??」とか彼が適当なことを言ってくれれば、100%になって完成である。
−>>2011/09/13/(Tue) ATOMOS CONNECT。
- オランダ・アムステルダムで開催されている IBC2011で、ATOMOS社が新しい製品を発表したようだ。
ATOMOS社といえば、HDMI入力を ProRes422 で記録出来るポータブルディスクレコーダー「ATOMOS NINJA」で2010年に疾風のように登場。
シンプルな作りと低価格で、たちまち衆目を集めた。
この秋は、HD-SDI入力対応版の「ATOMOS SUMURAI」が発売されると言うことで、目が離せない。
<まもなく発売される ATOMOS SAMURAI。>
その中で、新しく発表される商品は、上記の2商品と密接に連動するアイテムになりそうだ。
「ATOMOS CONNECT」
これが新しく発表されたガジェットだ。
機能的には、HDMI/HD-SDIコンバーターなのだが、まずはその価格。
現在のレート(1ユーロ≓105円)で、26,000円強。
HDMI/HD-SDIとしては最安の部類である。
米ドル価格は後日発表と言うことだが、349ドルとする記事も有り、2011年内には発売されるとのこと。
※http://www.atomos.com/connect/
ラインナップとしては、“S2H”と“H2S”が用意され、それぞれ「HD-SDI to HDMI」、「HDMI to HD-SDI」コンバーターとなる。
価格は、いずれも同じ。
「ATOMS CONNECT」の特徴は、ATOMS NINJA や ATOMS SAMURAI と一体運用が出来るという事だ。
SONY製Lバッテリー型が電源として利用できるのは勿論のこと、その状態でさらに NINJA や SAMURAI とドッキングしての運用が出来る。
この「ATOMS CONNECT」を利用することで、NIJNA のユーザは S2H で HD-SDI に対応でき、SAMURAI のユーザは H2S で HDMI に対応出来るようになる。
しかも、ハンドリングスタイルを殆ど壊さずにである。
他の特徴をみてみると、
・内蔵バッテリー有り(2時間駆動)。外付けバッテリー取り替え時も不滅駆動。
・カスケード組可能(バッテリーの溝形状を使って CONNECTを上積みできる)。
・2:3プルダウンのリアルタイム解除。
・テストパターン(カラーバーと1KHzが)が出せる。
・勿論 3G対応。3Gコンバーターとしては世界最小。
・トーチ付きで、暗闇でも光ってコネクティング作業可能。
等である。
※参照:http://www.atomos.com/connect/media/connect_brochA4-IBC-web.pdf
小型軽量・省電力であるのは言うまでも無く、ATOMOS製品に直接取り付けて、電源もバッテリーで確保してフィールド運用できるというのは、現場のニーズを巧く汲み取っていると思う。
他社のコンバーターはフィールド運用することが前提とされていないために、後になってから電源供給アイテムや取付アダプタなどが発売されているが、ATOMOSはそういった先達の苦労と工夫を良く吸収していると思う。
個人的には、そろそろこのクラスで HDMI ⇔ HD-SDI の相互変換器が出てくれば最高である。
そういったワクワクするガジェットは、引き続き BlackmagicDesign や ATOMOS に期待したい。
※本日の推奨物欲。
−>>2011/09/15/(Thu) いいんじゃない?
- 会社の同期T君のご依頼の品は、本日無事に納品完了した。
今日の私は、報道夜勤業務の明け。
午後から少し明日のロケの準備をして、昼下がりには家路に。
帰宅して、T君の来宅を待った。
今日は、最終仕上げとそのチェック。
作品の構成自体は、素材を見て私が勝手に組み上げて編集したので、T君が作品の大まかな流れを見るのも今回が初めて。
まずは、98%完成版を試写だ。
オープニングVと生い立ちVを見たT君の最初の一言は「ありがとうございます」。
うむ、取り敢えずはお眼鏡に適ったようだ。
ではでは、修正に入っていく。
修正と言っても、構成やそれぞれのカットへの修正は不可……いや拒否。
そんな事やっていたら割に合わないので、テロップで気になる箇所があれば直すよ?という程度だ。
テロップの文章は全て、新郎新婦からの参考コメントを使っているのだが、編集しながら気がついた箇所(表現がおかしかったり、活字として動画中に読ませるには難しい言い回しなど)は、文意を損なわないように、私の方で勝手に修正していた。
今日はさらにT君の目線も踏まえて、コメントを再検証。
いくつかの文章を削除/訂正して、「いいんちゃう?」というT君の感歎によって遂に完成した。
あとは、直接 EDIUS 6 から トランスコードして DVDに焼き込み完成。
焼き上がった DVD をリビングのモニターで初号試写して、再生チェック。
問題なくDVDが再生できることを確認して、本日の業務(?)は終了した。
今回は、時間も予算も無かったので(…T案件はいつもそうだが)、私がひたすらしたいようにガリガリ編集して、有無を言わさず T君に納品した感じになったと思う。
だが、それがいい。
さて………T君案件が終わった今も結婚式の編集が 2.1本ほど残っているのだが……どうしたものだろうか。
…………いや、編集しないとどうしようもないんですけどね。
−>>2011/09/24/(Sat) すごいぜ、日本!
- 明日9月25日16:05〜17:20。
先日の、フランス・スウェーデンロケのオンエアです。
全国ネットですので、お時間のある方は是非ご覧下さい。
<※例の如く、チャンネルと番組名はお調べ下さい(笑)>
−>>2011/09/30/(Fri) 続・SAMURAI。
- 今秋、私が一番気になっている映像製品が“ATOMOS SAMURAI”である。
先日の創想雑誌で“ATOMOS CONNECT”の発表を紹介したが、オプション機器の登場によって、ますます魅力が増していく予感がしているのが“ATOMOS SAMURAI”である。
※http://www.atomos.com/samurai/
ここで、今一度“ATOMO SAMURAI”についてお温習いしておこう。
“ATOMO SAMURAI”は、HD-SDI入出力を備えた、ソリッドメディアレコーダだ。
記録メディアに 2.5インチの SSD や HDD が利用可能であり、記録フォーマットは Apple ProRes を採用する。
本体は、140(W)x87(H)x41(D)mm と小型で、800 × 480 pix の 5インチタッチスクリーンを備え、バッテリー駆動可能。
HD-SDI による映像・音声入力の他、2chのアナログステレオ音声も入力可能。
2-3プルダウン解除や SAMURAI 2台による 3D収録にも対応する。
要約すれば、小型軽量ながら ProResレコ―ダとして十分な性能を持ち合わせたエポックメイキングな製品が ATOMOS SAMURAI である。
SAMURAI の姉妹機としては既に“ATOMOS NINJA”が発売されており、こちらは入力端子が HDMI に、4.3インチ(480×270 pix) スクリーンを備えた製品となっている。
さて“ATOMOS SAMURAI”は、ATOMOS NINJA が 2010年の秋に発表された直後からその HD-SDI版としての登場が囁かれ、翌年2011年3月22日に正式な発表が行われている。
基本的には、ATOMOS NINJA の機能を踏襲するものであったが、最近になって発表された新情報をチェックしておきたい。
■リモートREC
ATOMOS SAMURAI / NINJA には LANC端子が備わっているが、これにより LANCリモコンからの遠隔録画が可能になっている。
しかし、以前にも言及しているように HD-SDI を備えるような業務・放送用のカムコーダで LANC という家庭用規格の端子を備えたカメラは数少ない。
ATOMOS SAMURAI を HD-SDIを搭載するクラスのカムコーダでシームレスな運用を行う為には HD-SDI に重畳される REC-Trigger(レックトリガー)若しくはタイムコードに対応するべきであると提言した。
※http://next-zero.com/ToppageCNT/sousou-zasshi/nicky.cgi?DT=20110401A#20110401A
長らくこの点については、公式仕様が不明確であったのだが、先日のオランダ・アムステルダムで開催された IBC 2011向けの製品パンフレットに「Remote start and stop」手段として“SDI trigger”と“SDI timecode”の項目が明記された。
これによって、懸案だった カムコーダとの連動仕様が、実用的な物になるという事が判明した。
“SDI trigger”は、カムコーダの REC の ON/OFF に応じて出される HD-SDI の Rec-Trigger信号に反応して SAMURAI の録画状態を連動させることが出来る。
一方“SDI timecode”は HD-SDIから Rec-Trigger が出ないカムコーダなどで利用できる。
HVR-S270J や HXR-NX5J の HD-SDI からは Rec-Trigger が出ないので、その場合はこちらの“SDI timecode”を利用することになる。
HD-SDI 信号にはカムコーダが生成するタイムコードも重畳されているので、SAMURAI側でタイムコードの動静を読み、「タイムコードが回っていれば録画」「タイムコードが止まっていれば停止」という動作をするはずである。
勿論、カメラ側のタイムコード設定を REC-RUN にしないと実用上の問題があることは言うまでも無い。
ATOMOS SAMURAI では “SDI trigger”や“SDI timecode”の他、“LANC controller”“LANC timecode”“Touchscreen interface”と計5つの方法で録画動作を行う事ができるのである。
(※そういえば LANC ってタイムコードが流せるんでしたね。忘れていました。)
■Avid DNxHD
また、ATOMOS SAMURAI の強力なオプションとしては“Avid DNxHD”への対応が挙げられる。
こちらも、先日の IBC 2011 で発表された物だが、オプションコーデックとして $149で提供される予定である。
放送業務クラスで信頼を勝ち得ている Avidソリューションへの対応だけに、歓迎するユーザは少なくないはずである。
※http://www.atomos.com/press/articles/press002-AvidSupport.xml
私としては、この流れで Grass Valley HQX codec などにも対応してくれれば最高である。
ATOMOS の開発者に 旧canopus出身者が居ることを鑑みれば、なにやら現実味のある話にも思えるが……Grass Valley が自社コーデックを囲い込んだり何だかんだとしがらみがあって難しいのが実際かも知れない。
■価格
実は、ATOMOS SAMURAI は初期発表の時点では、$1495 という予価が提示されていた。
しかし、いよいよ発売時期が明確になり、IBC 2011 時点での販売価格は $100値上がりして、$1595 となっている。
日本国内では、159,000円台での発売となっており、当初の予想より少し高い販売価格となりそうだ。
■発売時期
初期発表時の発売時期は2011年夏頃とされていたようだが、正式に国内販売のアナウンスが流れた9月初頭に“9月中旬”という発売時期が示された。
……が、現時点でも SAMURAIは出荷されていない。
特に公式サイドからの延期告知も無く、現在は、しれっと「10月上旬」〜「10月中旬」へと発売延期となっている。
※http://www.focal.co.jp/info/news/n_20110905.html
ATOMOS の公式ページでは“Samurai starts shipping”などと書かれており、既に出荷が始まっているような煽りとなっているのだが、一方で“Pre-order Samurai”という事前注文のページも残っており、実状が見えにくい。
海外の販売店を覗いてみても、まだ予約受付中という具合なので、恐らくは発売延期になっているのだろう。
※参照:http://www.atomos.com/samurai/media/SAMURAI_broch-IBC-web.pdf
価格の上昇や、発売時期の延期などを見ても、SAMURAIのローンチには多少の難航が見られるようだ。
実働製品自体は、IBC 2011 などでお披露目されているので、製造工程に於ける部品調達やコスト管理にトラブルがあったのかも知れない。
今回は、簡単に『ATOMOS SAMURAI の今』を纏めてみた。
強力で魅力的な製品だけに、目が離せない。
※本日の推奨物欲。
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