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〜 創想雑誌 〜
−>>2011/06/03/(Fri) 5月の私。
- 6月に入ってしまった。
5月は色々と書きたい事だらけだったのだが、諸般の事情やら公私ともちょっと慌ただしくって、気がついたら皐月から水無月へ。
5月は結局、編集三昧の日々。
例の結婚式編集の彼――Tさんは3度目の来宅を先日果たし、編集もいよいよ大詰めへ。
その際、日中に私と一緒にロケに出ていた会社の後輩S君も招いて、一緒に編集に付き合って貰った。
S君とTさんも、嘗ては同じ職場で働いていたので、3人でワイワイやりながら編集を進めた。
素材は、当然前回から変わらないので、頭を悩ませる問題は同じ……。
編集しながら次回以降の撮影の仕方をレクチャし、そして今回の素材を食べられるようになんとか調理する。
S君も Final Cut で編集をするそうで、編集のコツを掴むべく私のタイムライン操作から盗める物がないかと目を光らせていた。
だが、残念ながら盗むほどの物はないのである……。
他にも、知人の子供が通うバレエ教室の発表会があり、そのDVD制作をお願いされていたので、撮影と編集にこの5月は追われた。
撮影は、例の如く3カメ体制で、有人2台の無人1台。
有人カメラの1台は、これもいつものように相方に手伝ってもらった。
5月末から6月上旬を目処に完成させるという約束で、編集は昨日無事に終わり、今日はDVDオーサリングも無事に完了した。
編集の終盤は、そのバレエ教室の先生にご足労頂いて、ビデオ作品の修正指示をお願いした。
立ち会い編集である。
芸術系舞台の撮影はいつもながら難しい。
団体や先生によっても好みが大きく違うし、もちろん内容によって見せ方も違う。
こちらのバレエ教室の先生は、舞台全体が見渡せる“引き画”を重視されたので、結果的に大幅な再編集となった。
もっとも、これを見越して“寄り画”を多めに入れる編集結果を当初は提示した。
“寄り画”を後で多く入れるよりも、寄りを抜いて“引き画”を多くする方が編集は楽だからだ。
3時間ほどの立ち会い編集で納得して頂ける形へと仕上がった。
まぁ、他にもちょこちょこと幾つかの案件を片付ける。
5月は、サスペンド状態の物も含めると、瞬間的に7件の編集を抱えてしまった。
友達の結婚式の編集とか、去年から作ってるドキュメンタリとか……そういうのが山積みなのである。
とりあえず、バレエとTさんの結婚式編集がまもなく終わるので、6月の予定としては、放置状態になっているMさんの結婚式の仕上げと、全く手を付けていないOさんの結婚式の編集を片付けてしまいたい。
それが終わればドキュメンタリ作りに早く戻りたい。
………それにしても、編集プロジェクトが大きくなると、EDIUS 6 は基本的な動作が遅くなって困るな。
追伸:
そういえば、Grass Valley STORM MOBILE ですが、Amazon などでは少ないながら在庫が復活していますね。
Grass Valley の製品ページでは、まだ“在庫切れ”表示のままですが、部品調達が上手くいったのでしょうか?
−>>2011/06/04/(Sat) MOBILE環境。
- Grass Valley VELXUS 300 の Windows7 64bit版のドライバだが、EDIUS 6 が発売されて半年経った今でも未だにリリースされない……。
余程開発に難航しているのか……プライオリティが低いのか……。
ダメだっ!!
もう、待てないっっっ!!!!
ということで、買ってしまいましたよ?
Grass Valley “STORM MOBILE”。
STORM MOBILE は、今年2011年3月に発売されたばかりの EDIUS専用 HDMI & ANALOG I/O PROCESSOR。
つまり、パソコン内の EDIUS上で編集している映像を外部のテレビモニタに出力するための機器である。
我が家では、従来、同社の VELXUS 300 というハードウェアを使って、EDIUS の映像をテレビに映していたのだが、EDIUS 6 になってからは VELXUSシリーズの対応ドライバの開発に難航しているようで、現時点でも動作せず、編集タイムラインを外部のテレビモニタに映し出すことが出来ていなかった……。
そこに来て、STORM MOBILE という新しいハードウェアデバイスが発売されたのだが、ご存じの通り 3月11日に東日本大震災が起こり、その影響で STORM MOBILE 用の部品調達が困難となり、発売が一時休止している状態であった。
が、6月に入って早々、ネットショップでの在庫の復活を何店かで確認できるようになった。
公式サイトでは未だに「在庫切れ」の表示だが、いくつもの店舗での発売再開が見られ、また私自身が EDIUS 6 での編集映像がテレビモニタ出力できない現状に不便していたので、直ぐさま STORM MOBILE を購入することを決定した。
だが、もう一つ問題があった。
我が家で編集用モニタとして使っている SHARP LC-20AX5 というハイビジョン液晶テレビは、購入時期も古くて小型テレビにはまだ HDMI の搭載がない時代の産物。
VELXUS 300 は、そもそも HDアナログコンポーネント出力しか持っていないので、そのテレビとはアナログコンポーネント to D端子 で接続すれば良かった。
一方の STORM MOBILE は、HDアナログコンポーネント出力の他にも HDMI出力を持っている。
折角新しいハードウェアデバイスを買うのであるし、今や HDMI出力が HD接続の標準となっているのだから、やはり STORM MOBILE と モニタは HDMIで接続したいではないか!?
そこで、モニタも一緒に購入するとにした。
選択したモニターは SONY LMD-2110W。
21型業務用液晶モニターである。
実は私、恥ずかしながら業務用モニタを導入するのは初めて。
LMD-2110W は、SONY業務用モニタの中ではベーシックモデルであるが、漸くまともな映像管理が出来るモニタを購入する事ができて嬉しい。
ブルーオンリーやマーカ表示などの基本的な業務用モニタとしての機能を備えており、また解像度は21インチながら 1920×1080 という所謂フルHD解像度である。
このモニタは、Symphonicsさんでの導入実績があるものだ。
(※http://next-zero.com/ToppageCNT/sato/nicky.cgi?DT=20110222A#20110222A)
我が家では、STORM MOBILE と LMD-2110W にて、新しい編集モニタリング環境を築くことになった。
さらに、HDMI接続によるモニタリング環境を導入した暁には、必ず行おうと思っていた計画があった。
それは、編集ブースのパソコンとリビングの50インチプラズマを繋いで、直接 EDIUS のタイムライン出力をモニタリングするというものだ。
今までは、編集をほぼ完了して零号プレビューをする際は、一旦 Blu-rayディスクに映像を焼いて、それをリビングのプラズマモニタで試聴していた。
だが、Blu-ray を挟むことで、タイムラインからのエンコードとディスクへの焼き込みという作業時間がどうしても余計に掛かってしまっていた。
また立ち会い編集などを行う際も、クライアントチェックをリビングのプラズマモニタで受けた後、細かな変更指示とその実施は場所を移動して編集ブースの小さなモニタで行う必要があった。
こういった手間を省くために、EDIUS から直接 リビングのモニタに映像アウトが映るようにしたのである。
実は、このための下準備は1年前から出来ていた。
マンションを購入してリノベーションを実施した際に、我が家では大量のCD管(配線用配管)を入れておいたのだが、当然この時に編集ブースからリビングのテレビに向かう床下CD管を敷設しておいたのである。
<オレンジ色の管が、配線用CD管。>
であるから、時が来れば長尺の HDMIケーブルをそのCD管に通し、通線すればスマートに上記の環境を実現できるようにしていた。
昨晩のうちに 10mの HDMIケーブルをCD管に通して、その準備を整えた。
さらにさらに、モニタリングは編集ブースの LMD-2110W とリビングのプラズマモニタとで同時に行う必要があるため、HDMIスプリッタを導入。
1入力2分配の小型スプリッタで、安価。
こちらは、千里ビデオサービスさんのところで品質に実績のある製品であった為これを選択した。
(※http://blog.zaq.ne.jp/senri/article/1049/)
さて、これらの機器を全て接続して STORM MOBILE を編集マシン“SEREN V_a”にインストールしてセットアップを完了する。
EDIUS 起動!
っ!!!!
無事に映った!!
リビングへの HDMI分配はどうか?
こちらも、成功。
映像・音声共に正常に出力されている。
とりあえず、今日はここまで。
EDIUS 6 になって、ようやく外部モニタリング環境を得られたと同時に、初めての業務用モニタの導入でウキウキしている。
STORM MOBILE や LMD-2110W の使用感については、また機会があればレポートしたい。
−>>2011/06/23/(Thu) HDMI Switcher/Splitter 4x2。
- STORM MOBILE を購入して、直ぐに発覚した問題が『HDMI出力時に於ける、切替遅延』である。
この遅延問題は、レポートの『Grass Valley STORM MOBILE/HDMI出力切替の速度』に詳しいが、簡単に纏めると、EDIUS内で出力ソース(プレイヤモニタ⇔レコーダモニタ/各シーケンス)を切り替えると、何故か外部で接続しているモニタの映像信号が一旦“断”になり、外部モニタの映像表示に数秒掛かってしまうという具合だ。
HDMI自体の入力で初期起動時に認証手続きの関係で表示までに時間が掛かるのは納得できるが、EDIUS内部での操作でしかない編集中のソースの切替時にまで信号が途切れて、モニタの再表示に時間が掛かってしまうのは、設計に問題があるのではないか??と指摘しているのが上記のレポートである。
さて、このレポートをするにあたって、私は大きなミスを犯した。
前回の創想雑誌にも書いたように、STORM MOBLE と モニタである SONY LMD-2110W の間には HDMIスプリッターの“TFX1_2”を挟んでいた。
このスプリッタを結線に含んだ状態で、テストをしてしまったのである。
その結果、HDMI接続したモニタへの遅延は約6秒も掛かってしまい、「これではSTORM MOBILE は実用にならない!」と書き上げたのが、レポート初稿であった。
しかし、TFX1_2 を外してテストしてみると、遅延が大幅に縮小。
最終的なレポート結果にあるように“約3秒”の遅延となった。
一番最初……STORM MOBILE のインストール時に、TFX1_2 を挟まないで結線テストをした際から切替遅延の問題を認識しており、そこで STORM MOBILE に遅延があることを確信してしまったために、レポート執筆時にスプリッタの影響を考慮に入れるのを忘れていたのである。
その後、スプリッタ“TFX1_2”を外して、書き直したのが現在のレポートである。
さて、そんな顛末をも含めて、レポートを書く途中で何人かの方に EDIUS用 HDMI出力ボード(STORM MOBILE や HDSTORM・HDSPARK・STORM 3Gなど)環境下での遅延問題を認識しているか? また実際に遅延は何秒ぐらい起こっているか? をアンケート協力願った。
その際に、状況確認に協力して下さった当サイトの利用者の一人である“おがさん”から、『HDMIの分配ですが、以前に使っていたのが余っていますけど、要りますか?』という有り難いメッセージを頂いた。
製品は“TR-HDMI-402”という切替/分配機で、おがさんの環境では認識できるような遅延は発生していないという。
私としては、STORM MOBLE の遅延は数ミリsecでも少ない方が良い……でも分配もしたい…と悩んでいたところだったので、一も二もなく、その嬉しいメッセージに「是非」と返信した次第だ。
即日、おがさんは発送の手続きをして下さり、今週頭に手元に届いた。
“TR-HDMI-402”は HDMI入力を4系統、分配出力を2系統持つ切替/分配機で、赤外線リモコンで入力を切り替えたり、USBによるファームウェアアップに対応するなど、高性能のHDMI切換機である。
そして最大の特徴は、独自の「SmartSplit」プログラム。
この「SmartSplit」は、HDMI分配時に起こる各出力先機器のスペック齟齬の問題を解決する物だ。
それは、2分配するテレビとプロジェクタ、AVアンプなどそれぞれの機器がサポートする最大解像度や音響フォーマット(EDID情報)の食い違いを、任意の仕様に統一して出力する機能である。
ここではその詳細は記さないが、「SmartSplit」プログラムには3つのモードが用意されており、柔軟で有効な出力管理が行える。(最新は有償アップデートにより4モード搭載)
さて、STORM MOBILE と LMD-2110W の間に“TR-HDMI-402”を挟んだ結果は………。
追加遅延なし!
切替時間は約3秒。
スプリッタ“TFX1_2”の時と違い、STORM MOBILE による遅延以上の遅れは確認できなかった。(“TFX1_2”利用時は約6秒)
“TR-HDMI-402”は優秀である。
追加遅延が起こらない理由は明確ではないが、先ほど述べた「SmartSplit」プログラムが、STORM MOBILEのHDMIの切替遅延問題を改悪しない要因ではないかと考えている。
これも想像だが、“TFX1_2”は2つの出力対象機器を繋いでいる場合、2機器ともに HDMIの認証手続きをしているために、単純に STORM MOBILE遅延の倍の時間が必要となっているのではないかと考える。
一方で“TR-HDMI-402”は、SmartSplit による EDID情報の統一により STORM MOBILE側からは出力先が一つだけに見えており、そのため1機器分の認証時間しか必要ないのではないかと思われる。
正直、HDMIの認証問題については不勉強なので、かなりいい加減な想像であることはご勘弁願いたい。
いずれにせよ、STORM MOBILE の HDMI出力を2分配する際に“TR-HDMI-402”を利用することで、切替遅延は最低限に押さえる事が出来た。
これほど有用な機器を譲って下さった おがさんに、心から万斛の感謝の申し上げる。
追記:
AV/PC/Broadcasting情報にも掲載しているが、7月に EDIUS 6 の最新アップデート Ver.6.03 が公開される予定だ。
Ver.6.03 では、遂に VELXUS に対応する。
6月上旬に Grass Valley社のハードウェアHDキャプチャボード“HDRECS”が64bit版Windows 7に対応したドライバを提供したが、その流れからそろそろ VELXUS シリーズも 64bit対応できてる筈だと踏んでいた。
あと1ヶ月待てば、STORM MOBILE を買わずに EDIUS 6 + Windows7 64bit 環境からのモニター出力が可能になったのであるが、まぁ「早まった」とは思っていない。
結果としては私自身は、デジタル一貫での制作環境を手に入れられたわけであるし、HDMI切替遅延問題はあるにせよ、私に十分な話題提供をしてくれたという点では、ある意味満足しているのかも知れない。
VELXUSの利用方法は現在検討中。(サブ機などに組み込まれる可能性が大きい)
EDIUS 6.03 の情報も、今後の詳細を追っていきたい。
※本日の、推奨物欲。
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