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−>>2010/10/01/(Fri) ネト・プリ。
- 設置だけして、設定を放置していたのが、プリンタ群。
Canon PIXUS iP8600 だけは日常的に大変よく使うので、直ぐにセットアップしたのだが、残りの Brother HL-5240(レーザープリンタ)と ALPS MD-5500(インクリボン式プリンタ)は、設置後3ヶ月近く放置状態であった。
しかし、9月末に相方が Brother HL-5240 を使う必要が出て来たので、ALPS MD-5500 と合わせてセットアップする事にした。
我が家のプリンタ群は、全てネットワーク共有。
単体製品としてのプリンタサーバを設置しているのではなく、常時稼働させているホームサーバの“MEIXIN”にUSBで接続し、それをネットワークプリンタとして共有している。
こうすることで、ネットワーク上に存在する我が家の全PCから、プリンタを利用することが出来る。
iPad でも iOS 4.2に搭載される無線プリント機能“AirPrint”を利用すれば、使用可能になるかも知れない??
5年ほど前、私はネットワークプリンタの導入として、専用のプリンタサーバを購入した事がある。
8千円程度のマッチ箱ぐらいの大きさの製品だが、それを使ってネットワーク上の各PCから1台のプリンタを共有できるようにしようとした。
しかし、問題もあった。
データの通信方式が、単方向通信だったのだ。
そのため、こちらからプリントデータは送れるのだが、プリンタ側の状態……つまりインク情報などが見られない。
正直これでは不便であったので、早期に利用をやめてしまった。
その後、既に稼働させていた“MEIXIN”にUSBを延長接続して共有プリンタとして設定。
MEIXIN は Windows機で、このマシンを母艦としてプリンタを共有することで各Windowsマシンからは、プリンタをダイレクト接続しているのと全く同じ条件で利用可能になった。
今回の作業は、その環境の再構築である。
尤も、旧居では Canon PIXUS iP8600 のみを共有していたので、今回は残りの2機種を新規にセットアップする。
MEIXIN と各プリンタの接続は、USBリピーターを2本繋いだ10メートルのUSB接続で、プリンタ側に USBハブを入れて割っている。
セットアップは特にトラブルもなく終わり、現在は順調に運用中だ。
先日 Thomson Canopus に送った署名文章も共有している Brother HL-5240(レーザープリンタ)で印字して送っている。
なお、ドキュメントスキャナの Canon DR-2050CII も同じUSBルートで結線してある。
こちらは、“ネットワーク・共有スキャナ”ではないのだが、MEIXIN を母艦にすることで、スマートな書籍電子化環境(自炊)を構築している。
−>>2010/10/04/(Mon) 署名:第1.5便発送。
- 『EDIUS 6 の機能差・価格差是正を求める署名。』の第2便を本日郵送しました。
と言いましても、実の所は 1.5便目というのが正しいでしょうか……。
実は、1回目の便……未だに Thomson Canopus株式会社代表取締役社長 ジェフ・ロシカ氏の手元に届いておりません。
第一便は配達証明に『本人限定受取』というのを付けたのですが、大方の予想通り、ロシカ氏は本人受取手続きをなさっていません。
おそらく、日本にはいらっしゃらないものと思われます。
確か、ジェフ・ロシカ氏はグラスバレー上級副社長でもあったはずですので、神戸にデスク拠点を置いていらっしゃらないのかも知れません。
勿論、想定していた通りでして……Thomson Canopus の社長は日本には居ないのだろうなぁ〜……と。
グラスバレーの傘下になるとはつまりそう言うことなんだろうなぁ、ということを確認したかったのです。
あるいは、神戸にいらっしゃって、本人限定受取郵便の通知が届いてるのに、受取に行かない……というのは、それはそれでこの問題についての認識の程度はそういうことなんだろうなぁ〜という話でもあります。
尤も………神戸西郵便局に身分証明書類を持って、茶封筒一通を受取に行かれるジェフ・ロシカ社長の姿というのも想像しがたいものがありますが……。
受取がないだろうなぁー、と分かっていながら「本人限定受取」を付けて発送した私も私ですが、ちょっとこんな手段で氏の動静を確認してみたかったのです。
というわけで、このまま放置しても保存期限の10月9日には送り返されてくるだろう…と思いまして、本日第2便として、前回分と本日までの差分を合わせまして発送しました。
今回、再び請願署名を纏めたところ、計20ページになりました。
コピー用紙20枚となると、もう普通のホッチキスでは留めづらくなりましたので、大型ホッチキスでバチリと留めて、送らせてもらいました。
明日には到着する予定で、今度は本人限定を外し“Thomson Canopus株式会社 代表者様”宛として簡易書留にて発送しています。
送付先の宛名は、Thomson Canopus 代表取締役社長 ジェフ・ロシカ氏と、代表取締役上級副社長 平野景由氏にしてあります。
少なくとも早晩、平野氏の目には留まることでしょう。
http://tracking.post.japanpost.jp/service/singleSearch.do?reqCodeNo1=42412126934&searchKind=S001&locale=ja
こちらのページにて、配送状況が追跡できます。
明日には、配送完了と成るはずです。
−>>2010/10/08/(Fri) Firmware Update。
- 手持ちの機材において、最近立て続けにファームウェアのアップデートのお知らせがあった。
……最近…といっても、発表からはちょっと間が空いてしまったのだが、自分のところでは差し当たって緊急性が無かったため処置が今頃になってしまった。
一つ目は、SONY HVR-MRC1/MRC1K のファームウェアアップデートである。
こちらは、2010年8月25日に公開された情報である。
メモリーレコーディングユニット“HVR-MRC1/MRC1K”の本体ファームウェアを、Ver.2.00アップデートせよという話だ。
※http://www.sony.jp/products/Professional/c_c/hdv/support/info/info_100825.html
▽以下、引用。▽
【機能拡張内容】
* SANDISK超高速コンパクトフラッシュ(60MB/秒以上)への対応
* Final Cut Proで一部の映像が取り込みできなくなる現象への対応
※従来はカムコーダの記録開始等でカムコーダからの映像が途切れる場合、本機では同一クリップとして記録しておりましたが、この対応により別クリップとして記録されます。
【対象製品と対象製造番号】
* 対象製品: メモリーレコーディングユニット「 HVR-MRC1/MRC1K 」
※HVR-Z7J、HVR-S270Jの付属されているメモリーレコーディングユニット「HVR-MRC1」と単品販売しているメモリーレコーディングユニット「HVR-MRC1K」が対象です。
* 対象製造番号:
HVR-Z7J付属品:10001〜11500
HVR-S270J付属品:3010001〜3011160
HVR-MRC1K(単品):2040001〜2040250、3040001〜3041750
※対象製造番号の製品であっても一部ソフトウェアアップデートが完了しているものがあります。
詳しくは、本体に表示されるバージョン情報を確認してください。
「HVR-MRC1」のファームウェアバージョン「1.00」が対象になります。
(バージョンの確認方法は下記の操作説明をご参照ください)
△以上、引用。△
我が家の“HVR-MRC1”は当然のようにアップデート対象機であるので、早速ファームウェア書き換えの準備をする。
……が、接続に必要な IEEE1394ケーブルが見つからない……。
メインマシン SEREN の IEEE1394コネクタが 6pinタイプで、“HVR-MRC1”のクレードルも 6pin なので、IEEE1394 の 6pin-6pin ケーブルが必要なのだが、実は我が家には無かったりする……。
そのために、4pin-6pin アダプターを所有しているのだが、こういう時に限って見つからない…。
仕方ないので、4pin IEEE1394コネクタ搭載のノートPC“KANATO” を持ち出して、アップデート作業を進める。
が、あとで気がついたのだが、ファームウェアデータは CF に一端保存して、それを HVR-MRC1 に読ませるだけなのだから、カードリーダを使って直接 CF にファームウェアデータをコピーしても結果は同じだったのじゃないだろうか……。
ファームウェアアップデート中は、今まで見たことがない画面表示が現れて、なんだかワクワクしてしまう。
作業は正常に終了し、無事にファームウェア更新である。
次に、HXR-NX5J のファームウェアをアップデートする。
こちらのアップデートは 2010年5月27日に発表されている。
※http://www.sony.jp/nxcam/info/20100527.html
▽以下、引用。▽
■原因と症状
「HXR-NX5J」のソフトウェア不具合により、フラッシュメモリーユニット「HXR-FMU128」を装着して使用すると、稀に「HXR-NX5J」に「バッファーオーバー」のエラーが発生して録画できないことがあります。
■対象製品
対象製品型名: NXCAMカムコーダー「HXR-NX5J」
対象製造番号:10001〜10550
△以上、引用。△
フラッシュメモリーユニット“HXR-FMU128”というのは、NX5専用のメモリユニットで 128GB の SSD に最高画質でも 11時間の記録が可能な代物である。
NX5J 購入後直ぐにこの“HXR-FMU128”も購入を決断したのだが、何せ国内販売価格が2010年3月当時で 11万円もする高価な物だった。
そこで、当時やっていた SONY USA のキャッシュバックキャンペーンを利用。
通販サイト B&H で $749.95 で売られていた HXR-FMU128 に対して、キャッシュバックで $500 が帰ってくると言うトンデモないキャンペーン。
国内で 11万円の製品が実質 $250 程度……つまり 24,000円(当時 95円/$)ほどで手に入るというのだ!!
※参考:http://www.bhphotovideo.com/FrameWork/Rebates_Promos/033110_SONY_Offer_090534A.pdf
これは凄い! 日本で購入している場合じゃない!!!
………が、このキャンペーンを利用するのには大きな障害があり、1つ『アメリカ国内に在住のこと』、2つ『アメリカの銀行に口座を持っていること』……これが条件になっていた。
そこで、アメリカ在住の従兄に連絡。
現地で代理購入をして貰うことにした。
購入手続き、送金、現地商品受取、日本国内移送、キャッシュバック現地受取まで無事に完了。
日本国内持ち込みは、従兄の嫁さんが日本に帰国するついでに託してもらったので、航空運賃もかかっていない。
滋賀県の私の実家に、その嫁さんが遊びに来た際に家族に預けてもらい、それを後日私が帰郷した際に受け取るという手筈にした。
ちなみに、従兄とその嫁さんというのは先月の「白露の来客」で書いた、義従姉と従兄甥親子の事である。
※http://next-zero.com/ToppageCNT/sousou-zasshi/nicky.cgi?DT=20100909A#20100909A
また、キャッシュバックの $500 はまだ現在 USドルのまま従兄が現地で預かってくれている。
キャッシュバックがなされた時期は急速に円高が進み始めた頃で、当時95円/$ほどだったのが、現在 82円/$となっており、為替差のみを見れば大損状態なので、敢えて円換金しないでくれている。
年末年始にはその従兄と会うだろうから、その時に $500で受け取る予定である。
さて話が大きくずれたが、NX5J のソフトウェア不具合で“HXR-FMU128”装着時にエラーが発生して録画できないという事態が起こると……いうことなので、アップデートした。
尤も、実際は今日まで一度もこの様なエラーには遭遇していなかったのだが、いつ起こるか分からない不測の事態に備えて、アップデートする事にした。
ただ、NX5J のファームウェアアップデートにおいては、NX5J で設定している設定値が全てリセットされてしまうという問題がある。
実は、NX5J の最大の不満点はここに関連した所にあり、NX5J の元となった Z5J と違って、「カメラプロファイル」の外部メモリ保存が出来ないのである。
Z5J では、メモリスティックカードに「カメラプロファイル」が保存でき、メニュー設定値やピクチャプロファイル値、アサインボタン設定などが一纏めに保存可能だった。(これは HVR-S270J や HVR-Z7J でも同様)
しかし NX5J では、この「カメラプロファイル」という考え方自体が無くなってしまい、ユーザが独自に設定し調整したカメラのカスタムデータをカメラ内部にも外部にも一括保存できない。
NX5J では、複数台での運用を想定して TC LINK 機能が搭載されたのだが、カメラプロファイルを複数機間でコピーできないのでは、いささか片手落ちである。
NX5Jでは当然のようにメモリカードスロットが用意されているのであるから、動画・静止画記録と併用して、メモリカードに「カメラプロファイル」を保存出来るようにすれば良かったのだ。
それこそ、ファームウェアアップデートで「カメラプロファイル」の作成と保存機能を追加するなど何とかならないものなのか??
<複数台の HXR-NX5J での利用で手間となる……。>
また話が逸れてしまったのだが、HXR-NX5J のファームウェアアップデートも無事に完了した。
DCR-VX2000以降、我が家で購入するビデオカメラは、初期ロットばかりだ。
世間の評価が出る前に、自分が買って評価する!という気概もあったし、取り敢えず新しいカメラが早く欲しい!!!! という物欲全開で進んできた。
HVR-Z1J や HVR-S270J、HXR-NX5J もシリアルナンバーは2桁である。
であるから、全機的な初期不良にも当たりやすいのだが、まだ多くの人々が使ったことがないカメラで色々と撮影をするのは楽しい。
アーリーアダプタを標榜するわけではないが、早い段階で手にした機種をじっくりと吟味し、有用な情報をこれからも読者の皆様にお届けできるように………物欲全開で行きたい!(ぉ
※本日の推奨物欲。
−>>2010/10/14/(Thu) XLR-。
- 舞台や音楽ライブ物の撮影の時に、どうしても必要になってくるのが、長めのオーディオケーブル。
ミキサーさんからラインを貰ったり、自分でマイクを立てたりすると必ず長いオーディオケーブルが必要なのだ。
が、我が家にある最長の音声ケーブル(XLR仕様)は精々が8m。
流石にこの長さでは今後いろいろと対応できないことが出てくると思い、長尺ケーブルを準備することにした。
勿論、音声ケーブルは自作に限る。
まずは、ケーブルとして MOGAMI の NEGLEX 2549 を 60m購入。
何故 60m とか中途半端な長さなのかと言えば、お金が無いからである!
とりあず予算枠を決めて、その上限で購入した。
次に XLRコネクタを選択。
例の如く、NEUTRIK製の XLRコネクタを購入した。
後は必要な長さにケーブルを切断して、コネクタをハンダ付けしていく。
60mのケーブルから作り出したのは、10m・20m・30m をそれぞれ1本ずつである。
これだけの長さがあれば、大体の会館ホールの広さに対応できるだろう。
差し当たっては十分な長さである。
作るケーブルは3本ともに“オス−メス”
我が家の機材状況では、問題なく結線できる組み合わせのケーブルだ。
また、会場でのライン貰いの時の万が一を考慮して、オス−オスの短ケーブルも1本作ることにした。
こちらの オス−オスケーブルは、余っていたケーブルとコネクタを使って作ることにした。
XLRケーブル作りでは、一般的には「有色ホット」での結線が基本と言われているが、私はどうも青がケーブルに入っていると「青コールド」で結線してしまいたくなり、今回も青コールドで結線した。
まぁ、ホットとコールドに関して言えば、両端で同じ色の線が繋がっていれば良いのだから、問題はない。
そんなハンダ付けを都合8回繰り返す。
テスターでの断線チェック等も行い、そうして 30m・20m・10m・オス−オス変換の計4本のケーブルを拵えた。
さて、このケーブル達が活躍する日も近い?
−>>2010/10/17/(Sun) E6が近づく。
- Thomson Canopus に送った、請願書第一便が差し戻されてきた。
例の一番最初に「本人限定受取」にて発送したヤツだ。
その後、受け取られない公算が大と考え、改めて 1.5便目を出し、こちらは無事に届いた事は、簡易書留追跡から確認していただいた読者の方も多いだろう。
http://next-zero.com/ToppageCNT/sousou-zasshi/nicky.cgi?DT=20101004A#20101004A
さて、その第1.5便がThomson Canopusに届けられてから、既に10日以上が経過した。
Thomson Canopusサイドからの回答やアプローチは未だ一切ない。
回答を準備中なのか黙殺するつもりなのかは今の時点では判断出来ないが、礼儀としては E6リリース前に回答するのが好ましいだろうし、そのように期待する。
E6リリースは10月下旬。
Amazonを覗いてみると、“発売予定日は2010年10月29日”となっている。
海外版を発注するならそろそろ頃合いだろう。
もっとも私自身、現時点で E6 をどのタイミングで購入するかは悩んでいる。
実験的姿勢で新製品を購入するのが Next-Zero.com の常だが、母体の ACC*visualizationで現在抱えている案件もあるので、こちらの納品が最優先で、編集環境を実験フィールドに晒すのも少々憚れる。
なにより、現状 E6 でVELXUS 300 との連携が出来ないのが非常にネックだ。
E4 → E5 の際の DVStrom のような裏技もどうも使えない感じであり、現在の E5を暫くは維持するのが好ましいように思う。
また海外サイトで E6 を扱っている(予約を開始している)ところが、非常に見つけづらい。
USAとイギリスのオンラインショップを発見したが、どちらも“通常版”の扱いのみであり“アップグレード版”の取り扱いが見あたらない…。
このあたりも海外版購入計画の進捗を鈍らせる一因である。
海外サイトについては現在も探索中。
情報があるかたは是非ともご一報を願いたい。
さて、話はずれてしまったが、『EDIUS 6 の機能差・価格差是正を求める署名。』に対する回答。
Thomson Canopusはどのようにリアクションするのだろうか?
−>>2010/10/18/(Mon) “iPad と ビデオ撮影”
- 先日、友人が所属しているミュージカルグループの公演があった。
その公演の様子をビデオ記録して欲しいという話があり、喜んでカメラを担いで馳せ参じた。
今回の公演は、ミュージカルとタップダンスという組み合わせ。
1日2回公演で、1回目と2回目のキャストが入れ替わるダブルキャスト。
大阪府下のとある会館のホールを使って行われた。
まずは、下準備である。
香盤と台本を送ってもらい、また会館のWEBサイトからホール見取り図をダウンロードし、撮影計画を設計する。
本当ならば、練習や実際の会場に足を運んで下見しておくべきなのだが、その友人と互いに時間が合わなかったりで、結局は本番日に場当たりとゲネプロを見て、最終判断する事にした。
カメラ構成は3カメ体制の有人2台に無人1台。
音声は PAラインもらいで、他に独自でマイクを2系統立てる。
マイクを別に立てたのは、ミュージカル中の演者の台詞がPAアウトされないからである。
さて、機材がこちらだ。
<今回の舞台撮影に用意した主な機材>
有人用カメラに HXR-NX5J を2台。無人用に HVR-S270J を1台使った。
有人を HXR-NX5J にしたのはレンズ倍率の関係。
20メートル程離れたカメラポジションから舞台上の演者を狙うため、20倍のズーム比が最低限必要であった。
そして、別立てのマイクの一つが EDIROL R-09。
こちらは、コンパクトなデジタルオーディオレコーダとして有名な機種。
R-09 はステージ前に立て、演者の声を収録する。
SDカード記録で4GBなら最高音質の設定でも 4時間程度記録できる。
そして、今回の収録の最大の目玉が『 iPad 』である。
この iPad の使い道は、ずばり『台本』だ。
iPad といえば“電子書籍”の火付け役となるか!?という事で注目を浴びているが、電子書籍になりうると言う意味では“台本”も書籍だ。
しかも大抵の場合、台本は PDF でメール送信されてくる日常である。
であれば、演劇台本を iPad で電子書籍的に閲覧するのはごく自然な流れであり、そして電子書籍ならではのメリットは演劇台本においても享受されるはずである。
今回は、iPad を舞台撮影における台本として活用し、マルチ撮影の中で有効に機能するかを確かめてみた。
最初に取りかかるべくは、iPad を三脚等に固定する方法である。
既に iPad の固定具は様々な会社から商品が出ているので、今回の用途にベストな物を探す。
そして複数の写真用品を組み合わせて、全ての部品に対して無加工で実現できる iPad 固定具を作成した。
<これらのパーツを使って iPad を三脚に固定する>
iPad に入れる台本は、一度 PDFを紙にプリントアウトし、それにカメラ割りや注釈を書き入れ、それをドキュメントスキャナを使って再び電子化。
iPadでの閲覧は、日常的に電子書籍読書に使っている「 i文庫HD 」をそのまま利用した。
また、他にも香盤表や会場図面なども一緒に入れておくことで、iPad一つで今回の舞台撮影に必要な情報を呼び出せるようにした。
さて、当日の撮影である。
会場ホールの最後方中央には、PAさんのミキサー卓が設えられており、事前の打ち合わせでその前列に撮影用のカメラを配置することにした。
3台のカメラは全て同じ列に配置。
有人カメラはお互いの映像を確認できるようにモニターを用意。
このモニターは、日本橋などに売っている小型液晶モニタではなく、家で眠っていた家庭用ビデオカメラの液晶モニタをそのまま利用。
日頃は埃を被っている古いビデオカメラを活用できるし、HXR-NX5Jと同じL型バッテリーで駆動できるなど機材の縮減メリットもある。
なお有人カメラ担当は、私と相方。
2人ともワイヤレスインカムをし、私が相方の撮る映像をモニタで見ながらインカムで指示を出し、仮想スイッチングしながら画を積んでいった。
そして、2台の有人カメラの三脚には iPad が固定される。
通常、舞台撮影などで台本を広げながら撮影する場合、客電が落とされたりするため、暗がりでも台本を読むためのスクリプトランプなどが別途必要になるし、もちろん紙の台本を固定するためのスクリプト台も必要だ。
そして紙めくりの音と、めくった紙が戻ってきてしまうハプニングとも戦う必要がある。
iPad を台本に利用した場合、照明は自照式であるし、紙めくりの音やめくった紙が戻ってくる事もない。
指先を画面にワンタッチするだけでページめくりが可能である。
もちろん自照する明かりが周りのお客さんの邪魔にならないようにする配慮が必要だ。
まずは、画面の明るさを最低明度にするが、暗闇では十分すぎるぐらいに明るい。
そこで、iPad をぐるりと覆う遮光フードも自作した。
尤も、今回はミキサー卓の前に陣を構えたため、カメラの後ろにはお客さんは入らず、iPadの照度を落とすのみの対処にした。
iPad を台本とした撮影はなかなか便利の良い物であった。
特にページめくりの時間が一瞬で良いため、カメラワークに集中できる。
紙めくりの音がしないので、気軽にページ間を行ったり来たりでき、次の場面を先読みするのも気楽だ。
一方、課題もある。
まずは、現場での台本の手直しが面倒であること。
初号の iPad 台本は、PDF → 印刷 → メモ手書き → 電子化 という手順を踏んだのだが、出先で台本に変更が入った場合は電子化を行うのは困難だ。ドキュメントスキャナを持ち歩くというのは現実味がない。
そこで、今回は B5サイズのノートPC“KANATO”を持ち込み、現場で電子書面(JPEG)にパソコン上で追記をして、それを iPad へ伝送する方法を取った。
もちろんこの方法でも迂遠なのだが、それは今回、手持ちのアプリだけで実現できる電子台本を実践する為の環境制限であった。
<著作権保護のため画像は加工してあります>
一番良いのは、従来の紙台本同様、電子台本に直接書き込みが出来ることだ。
しかも手書き風であれば、なお好ましい。
もちろん、そんな Appは既に存在する。
代表的な所では“iAnnotate PDF”だろう。
※http://itunes.apple.com/jp/app/id363998953?mt=8
この App は、手書きやキーボードによる PDFデータへの追記は勿論、文字列を指でなぞるだけで蛍光マーカーを引いたり、文字列に下線や字消し線をいれることが出来る。
一方、まだ幾つか課題もあるようで、舞台台本用途で問題と言えば、縦書き文字には蛍光マーカーなどが付けられないという点だろうか。
この辺は横文字文化圏開発ならではの狭量さというところか。
縦文字文化圏がこの地球上にあることを開発者が知れば、きっと縦文字にも対応してくれるだろう。
価格は iPad App としては高めの 1200円。
もっとも、パソコンなどのソフトと比べれば安い部類である。
次回までにこの“iAnnotate PDF”を導入するのもいいだろうと考えている。
iPad 台本は、PAさんや照明さんも興味津々で「こういう使い方もあるのか」と関心されていた。
紙台本と比べたときのデメリットは、“iAnnotate PDF”を導入した場合であれば、あとは先読みがしづらいというぐらいか。
iPad台本は、前後のページぐらいであれば直ぐに移動できるが、「次の幕」など大きく先読みしたい場合には向いていない。
このあたりは、しおり機能のようなものがついたサムネイル表示や、チャプター飛ばしのような機能が必要になるだろう。
また、当日現場で新しい台本を渡されたときも対処のしようがない。
相手がPDFデータを USBメモリなどで持ってきてくれていれば、持ち込んだノートPCなどから転送する事が出来るが、いずれにせよ iPadスタンドアローンでは不可能である。
実際に使ってみて、幾つかの課題も見えたが、それを補ってなお余りあるメリットが iPad台本にあるように感じた。
“iPad と ビデオ撮影”の間に、次代の撮影スタイルを垣間見た。
※機材協力
HXR-NX5J:M様
EDIROL R-09:Symphonics様
iPad 32GB:松ケン様
車両協力:H様
−>>2010/10/21/(Thu) E6 は購入しません。
-
2010年10月28日 情報更新。
Thomson Canopus が公式 Twitter において、VELXUSシリーズへの後日対応を発表しました。
▽以下、引用。▽
http://twitter.com/ThomsonCanopus
VELXUSに関しては今後のアップデートで対応を予定しております。 RT @migi_chang: @ThomsonCanopus VELXUSも非対応ということですが、EDIUS6での業務用モニターへの接続は現状では考えておられないということでしょうか?
△以上、引用。△
以下の内容は、上記発表が為される前に書いた物です。ご注意下さい。
やるな〜〜、Thomson Canopus。
もう関心するしかないですわ。
TDC R.I.D でも取り上げているように、EDIUS 6 は矢張りVELXUSシリーズを放棄するようだ。
※http://next-zero.com/ToppageCNT/TDCrid/nicky.cgi
対応ハードウェアの記述を見ると、
※DVStormシリーズには対応しておりません。
※VELXUSシリーズには対応しておりません。
※HDSTORM、HDSPARKには近日対応予定です。
となっており、“DVStrom”と同じ扱われ方がしているので、後日対応とかではない。
ちなみに、HDSRORMの「近日対応予定」だが、すでにバージョン 6.01 で対応しているので、発売とほぼ同時に対応となるだろう。
確かに、古いハードウェアをサポートし続けるのは、企業としてはその分開発リソースやサポートのリソースを割かないと行けないので、大変だろう。
それに、古いハードウェアを切り捨てることで、新しい対応ハードウェアにユーザが乗り換えてくれれば、メーカとしては2度おいしい。
だが、それに付いていくことが出来ないユーザもいる。
私がそうなるだろう。
私の場合、EDIUS 6 を購入すると次の追加予算が必要になる。
・HDSTORM PLUS の購入
・HDMI入力対応テレビモニタ
差し当たっては、HDSTORM PLUS の導入が急ぎ必要になる。
HDSTORM PLUS は、HDSTORM に HDSTORM BAY が付属する製品で、アナログコンポーネントの入出力が可能になる。
我が家の場合は、編集で利用している TVモニタが SHARP LC-20AX5 という機種で、20インチ台ではまだ HDMI入力搭載機が無かった時代に購入した液晶テレビである。
そのため、HDSTORM BAY によるアナログコンポーネントの出力は必須となってくる。
しかし正直、E6上で VELXUS 300 が機能すれば何の問題ない事を、わざわざ新しいハードウェアを購入してまで享受しようとは思わない。出来ることは同じ事なのだから……。
せめて、HDMI出力を利用して完全デジタルで受け渡しが出来るシステムにしないと、新しい機材を購入せねばならなかった自分が納得できない。
そうなると、20インチ級の HDMI搭載の液晶テレビが必要になってくる。
EDIUS 6 と HDSTORM と 20インチ液晶テレビ。
これらを同時購入しなければ、今よりもレベルの低い編集環境となってしまう。
最新の EDIUS 6 を導入して、編集環境レベルが下がるのでは、何がやりたいのかサッパリわからなくなる……。
結論。
EDIUS 6 は購入しない。
これが現時点で私が下した答えである。
正直そんな予算は無い。
E6発表当時は、「お金が無くても買う」と豪語したが、Thomson Canopus が出した終着点を見るに、とてもではないが1ユーザとしてついて行けなくなった。
無論、引き続き EDIUS 6 の動向は注意深く見守っていく。
TDC R.I.D でもあるように、USA版 EDIUS 6 は、VELXUS 300相当のハードウェアのサポートを謳っている。
ここにも日本版とUSA版の機能差が出てくるのか、確認しておく必要がある。
そして、かねてから明言していた様に、私の E6 購入は海外版を選択する計画であったので、仮に海外版が VELXUSシリーズ対応のアップデートを出してきたら、その時点で購入を計画しても良いのではないかと考えている。
E6 は購入しません。
少なくとも発売日にお買い上げという可能性は消えました。
USA版での VELXUS対応を待つか、あるいは、私自身に E6 + HDSTORM + HDMI対応テレビ を同時購入するだけの体力が付けば……その時、考えます。
E6購入に当てるつもりだった予算は、今夜別の買い物で既に消費しました。
Thomson Canopus さん、もうマジで E6 をご購入申し上げる予算は私めには存在しません。
当面は、現状の映像制作環境をより快適にすることに予算を割り当てていこうと考えています。
国内と海外版での価格差・機能差。(こうなった理由は存じておりますが、私は貴社からのコメントが欲しいのです。)
署名・請願書に対する、未対応。
VELXUSユーザの切り捨て。
国内ユーザを馬鹿にしています。
E6 は、魅力的な機能が満載だっただけに実に惜しいです。
私自身が EDIUS 6 ユーザとなれる日を夢焦がれ、E6購入計画はここに一時凍結することにします。
−>>2010/10/21/(Thu) E6 体験版。
- EDIUS 6 の体験版が公開されましたね。
早速ダウンロードしましたが、まだ入れていません@21時。
で、日本のThomson Canopusから体験版をダウンロードしたところで、そう言えば……と思い、USAの Grass Valley のサイトへ。
ありました、ありました☆
USA版 EDIUS 6 の体験版。
早速こちらもダウンロードしてしまいましょう。
ちなみに、USA版は Grass Valley User Account に登録したメールアドレスにダウンロードURLが通知される仕組みです。
▽以下、引用。▽
Demo Software Downloads
Your demo download request was successful! An e-mail containing download information will be sent to the e-mail address specified in your Grass Valley User Account details. Remember to check your e-mail promptly, as the demo download link will expire after the next 48 hours, and you will need to re-request this download.
△以上、引用。△
で、期待通り USA版 EDIUS 6体験版では、
▽以下、引用。▽
This trial version includes complete support of all native HDV formats, including Sony 1080i, Canon 1080p and JVC 720p,as well as support for Grass Valley Infinity JPEG 2000, Panasonic DVCPRO 50, DVCPRO HD, P2, AVC-Intra, Sony XDCAM and XDCAM EX, and Ikegami GFCAM.
△以上、引用。△
一方、
▽以下、引用。▽
Limitations:
* 30-day usage period
* VariCam support not included
* GXF/K2, and VMF support not included
* Software bundle (ProDAD, NewBlue, iZotope) not included
△以上、引用。△
とのことです。
−>>2010/10/25/(Mon) SSD+Win7。
- ようやく第五世代SEREN がハードウェア的に完成を迎えた。
“SEREN”というのは我が家の歴代メイン編集マシンに襲名される名称である。
このたび新たに導入したハードウェアは、今旬の“SSD”だ。
“SSD”;Solid State Drive。
HDDに代わって PC のメイン外部記憶装置になりつつあるハードウェアの一つである。
一言で言えば、大容量のメモリカードだと思えばいい。
SSDは、HDDの様な駆動部がなく、ランダムアクセス性能が高く(書き込み/読み出し速度が速い)、省電力、無音、耐衝撃性能に優れる……など優位な特徴がある。
一方で、HDDと比べると同じ容量でも非常に値段が高く、また書き込み回数に寿命があるなど発展途上の課題もある。
さて今回導入した SSD は“INTEL X25-M Mainstream SATA SSD SSDSA2MH080G2R5”。
容量が 80GB のモデルで、店頭での価格は 18,000円前後
大変に人気の高いモデルで、性能と値段が安定している。
SEREN に搭載するにあたっては、OSやアプリケーションが入るシステム用のドライブに利用する。
もともと、SEREN-V 構築計画を立ち上げた時より SSD のシステムドライブ採用は模索しており、SEREN-V の完成は SSD導入を以て行うと考えていた。
尤も、模索当時は SSD が出回り始めたばかりで非常に価格も高く、今回導入したような Intel製の SSD 80GB なら 5万円前後していた。(2008年〜2009年頃)
それを思うと、現時点では現実的な価格になってきており、また SSDが出回り始めてた頃に SSDが抱えていた性能的な問題点も改善されてきたため、購入へと踏み切ることにした。
また、SSDの購入に伴って、Microsoft Windows7 Professional 64bit 版(DSP)も同時購入した。
OSの更新は、Windows XP 以来であるから、実に7年ぶりの新OS導入である。
SSD と Windows7 のインストールは、きわめて順調に進んだ。
元々のシステム用HDDをはずし、SSDを代わりに取り付ける。
あとは、Windows7 のセットアップディスクを入れて指示通りに作業を進めていくだけだ。
Windows XP の時のように、RAID用ドライバを別に用意したりする必要がなくなったので非常に気楽である。
Windows7 が正常にセットアップできたら、あとは順に日頃使っているアプリケーションを入れていく。
真っ先に入れたのが、EDIUS 6 USAデモ版。
次に、EDIUS Pro 5。
あとは、Adobe系のアプリを放り込み、細かなユーティリティーソフトも入れて、徐々に環境を再構築していく。
……が、トラブルもあって3日たった今も環境の構築が終わっていない………。
実は、SSDとは別に SEREN内の保存データの大規模なバックアップと移行作業を直前からしており、そのデータコピー作業の時間が非常にかかっていることや、一部でアプリのアクティベートが上手くいかないなど、非常にゆっくりとしか作業が進んでいないのだ。
そしてそこに来て、動画データ用に構築してあった RAID-5 のディスクアレイのうち、1機のHDDに故障が生じてしまったという不幸が、新環境を手に入れたはずの私を苛む。
<PCの再構築は次第に戦場に……>
とりあえず細かなアプリをのぞけば、編集作業可能な環境まで再構築するに漕ぎ着けたというのに、そのとたんにデータドライブが使い物にならなくなってしまって……にっちもさっちも行かない…。
データ自体は RAID-5 で保存されているためにデータのリストアは可能だが、肝心の HDDが物理的に今1台欠けているため、作業を進めようがないのだ。
そんな事態が起こったのが、今日の夕方。
すぐにネットで同じタイプのHDDを発注したが、到着は早くてもも明後日だろう……。
先日のミュージカルビデオが納期を半月後に控えているので、非常に痛い。
システム環境はきわめて安定しているので、早く RAID を再構成して SSD + Windows7 の環境で編集に取りかかりたいものである。
※本日の推奨物欲。
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−>>2010/10/27/(Wed) 企業広報の今。
- 今朝、こんな Blog記事を読んだ。
私がいつもお世話になっている、kabaさんの Blogだ。
題名は、『Twitter上での企業広報とは』というもの。
※http://blog.maekawa.com/archives/1555
このBlogに書かれている事の顛末は、私も事前に知っていたのだが、改めてトンデモナイ話であると考えさせられた。
まずは、ご一読願いたい。
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さて、企業が広報活動をする際、いま活用されている WEBソリューションは Blog と Twitter であろう。
Blogは製品やサービスの開発の進捗状況を伝えたり、プレスリリースでは伝えきれない詳細を記すなど、ちょっとマニアックなユーザも満足できる情報が詰まっている事が多い。
Twitter は情報量こそ少ないが、リアルタイムに近い生の情報が手軽に手には入り、またチャットのような感覚で企業サイドと会話できることで、企業とユーザの距離を縮めるような役割を果たしている。
Twitter と Blog もしくは従来からのプレスリリースは相補関係で、それぞれの特性を活かした情報発信を企業広報は行い、より自社の製品やサービスが認知されるよう努めている。
さて、近年 Twitter が急激に企業広報で使われるようになってきたが、企業にとっての最大のメリットは、それこそ「手軽」であることだろう。
Blogのような纏まった文章は必要なく、「こちらで公開中!」とリンク先に誘導するだけで済む。
また、Twitter利用者が企業のツイートをフォローしてくれれば、相手のタイムラインに勝手に情報が割り込むわけで、その企業の情報を読みに行くことを目的としていないユーザに情報を送りつけることが出来るわけだ。
これは同じプッシュ型情報配信の RSS とは少し様相が違う。
ユーザの中での RSSリーダの扱い方によるだろうがが、RSS と Twitter のユーザ視点からの差異は、“RSSは読者利用でしかない”のに対して“Twitterは読者であり発信者でもある”事だろう。
そう、Twitter は読み手も情報発信――すなわち ツイートだが――これが可能である。
であるから、Twitter では情報を読みに行く事が目的ではなく、情報を発信しようとしているユーザの元へも情報をねじ込むことが可能なのである。
ここが単純なプッシュ型情報配信とは違う部分だ。
そもそも、チャットのような形式をとる Twitter をプッシュ型情報配信とカテゴライズすることが間違っているのだろう。
これは間違いなく双方向のコミュニケーションツールなのだから。
さて、この様に双方向のコミュニケーションツールを採用する以上、企業広報はフォロワーとの対話を覚悟する必要がある。
電話で自分の言いたいことだけ言って、相手の声を聞かずに電話を切るようなことは、普通は出来ない。これと同じだ。
そして企業広報であるからには、企業総体としての態度が求められる。
少なくとも、企業のTwitterアカウントの向こうにユーザが見ているのは、広報担当者ではなく、企業そのものである。
法的に言えば「法人」という人を見ている。
そのため、Twitterでの対応は広報担当者の為人(ひととなり)ではなく、企業の態度であるとユーザは理解するのだ。
そしてその意味では、今回の、『Twitter上での企業広報とは』で遣り取りされた内容は、企業イメージを著しく貶めるものとなっただろう。
もちろん、この出来事が起こるまでの下地も影響している。
この“とある企業”が某新製品のプレスリリースを出して以降、ユーザへの態度が非常に悪い。
発売前という縛りはあるかもしえないが、十分にユーザの疑問に答えてはいない。
そもそも、発売前商品について色々と質問を投げ掛けてくるユーザというのは、その製品に非常に興味を持っている有望なユーザであると企業は捉えるべきではないのか?
少なくとも、購入候補の一つにその製品は掲げられているということだろう。
だが、どの事例をみても大抵が「黙殺」か「未定である」という態度と回答をその“とある企業”は取り続けている。
当サイトでも、その“とある企業”にユーザからの切実な思いを綴った署名・請願書を送り、はや一ヶ月が経とうとしているが、今週末の新製品発売を目の前にしても何のリアクションも返ってきていない。
前述の選択肢を取るなら『黙殺』されているのだろう。
いま、この“とある企業”の行動や態度が、多くのユーザの間で不信へと繋がっている。
それは、その“とある企業”が出そうとしている新製品の仕様に対する疑問以上の疑問と疑念と疑心を以てである。
この企業は何処へ向かおうとしているのか……。
そして我々は何処へ向かえば良いのか……。
それほど判りやすい道を、互いに歩いているわけではないのであるから、暫くは道なき道を走ることを求められているのかも知れない。
そうして今週末、物議の渦の中から“とある新製品”が発売される。
−>>2010/10/28/(Thu) RAID-5 りびるど。
- 先日故障が発生した RAID-5ボリューム。
今日、ようやく新しいHDDが届いたので、早速 RAID-5 のボリューム再構成作業に入る。
ちなみに購入した HDD は従前の製品と同じく“WesternDigital WD6400AAKS”をチョイス。
ネット通販で中古品を購入したのだが、店頭展示品の未開封品だ。
さて、早速新しい HDDを組み込もう。
故障したHDDを1台抜いて、代わりに新HDDを装着。
SATAケーブルと電源ケーブルを繋いで PCを起動させる。
一旦、新HDDをフォーマット。
その後、Intel Matrix Storage Console を使って RAID-5ボリュームの再構成に入った。
現在 5%完了………
既に1時間以上経っているが、噂に聞いていたとおり RAID-5 の再構成には非常に時間が掛かるようだ……。
また、RAID-5 の再構成はリスクを伴うとも聞く。
正常なHDD から全域に渡ってデータを読み出して再構成の材料にするため、その生き残っているHDDにも負荷が掛かり故障へのレクイエムと成りかねないというのだ。
さらに、最初の構築システムが故障した場合、その故障したHDD と正常なHDD は同じ製造ロットである可能性が高いので、故障要因も潜在的に集中してる可能性がある。
そして 3台構成の RAID-5 でHDDが2台故障すると、データは永久に復旧不可能になってしまうのだ……。
そうとは言え……再構築を始めなければ、このあと二進も三進も行かない。
リスクを承知し、また今後のバックアップ対策も思案しながら RAID-5ボリューム再構成中である。
現在5%……。
明日、朝起きたときに完了していれば早い方だろうが………いや、10時間後でも50%以下だろうから……仕事から帰ってきてからじゃないと使える状態にはなってないだろう。
早く……6%になってくれ……。
* * *
話は変わりますが、私が担務した番組が今週末にオンエアされます。
…いや、仕事のオンエアはほぼ毎日なので珍しい話ではないのですが、こちらは最近ではちょっと大きめの仕事でした。
関西ローカルですが、ご興味とお時間のある方はご覧下さい。
※http://www.chef-1.com
−>>2010/10/30/(Sat) EDIUS 6 試動!
- 漸く、SSD + Windows7 で構成し直した SEREN が安定してきた。
データドライブの RAID-5 の再構築に30時間………。
……真剣に別方式でのデータドライブを設える必要が出て来た。
さて、取り敢えずは遅れに遅れているミュージカル編集を再開する。
今回は、編集を EDIUS 6 体験版で行うことにした。
早速 Ver.6.01 が出るなど、初期不良の怖いソフトウェアでの編集ではあるが、最悪は EDLなどで編集データを吐き出して EDIUS Pro 5.51 で仕上げてしまう事も出来るので、気兼ねなく行おう。
テロップ載せなど、色味の確認が必要な作業は、どのみち EDIUS Pro 5.51 で行う予定である。勿論、VELXUS 300 を使用する為だ。
EDIUS 6 に期待するのは AVCHD がより一層軽快に扱えるように成ること。
このミュージカル編集のプロジェクトは、AVCHD x2 + HDV x1 というタイムラインなので、EDIUS + Core i7 の組み合わせであれば大して高負荷でもないプロジェクトだが、EDIUS 6 では従来よりもさらに AVCHD を扱うエンジンが進化したと聞くので、楽しみである。
VELXUS 300 などと使ってモニターアウトが出来ない現在の EDIUS 6 であるため、EDIUS 6 から搭載された“フルスクリーンプレビュー”機能を利用する。
デュアルモニタ利用であるので、その片面の24インチの PC画面にプログラムモニターが全画面表示されるのは非常に便利だ。
“フルスクリーンプレビュー”機能の ON/OFF はキーボードショートカットで“Alt + Enter”あたりを割り当ててやると、より便利に使える。
Binに複数のフッテージを読み込ませた場合に、バックグラウンド処理でウェーブフォームキャッシュが作成されるのも EDIUS 6 の新機能。
従来であれば、タイムラインに音声情報のあるクリップを音声ラインを表示する状態で配置すると、それからウェーブフォームキャッシュの生成が行われ編集作業が一時中断してしまったが、EDIUS 6 では編集作業の裏で勝手にウェーブフォームキャッシュを作ってくれる。
また、音声調整中に気がついたことは、オーディオミキサーウィンドウを立ち上げていても、バッファがMAXまで使えるということ。
EDIUS Pro 5.5 までは、オーディオミキサーウィンドウを立ち上げると、バッファが最大“5”ぐらいまでしか貯まらず、重たいフィルタを掛けたクリップなどを再生するとタイムラインがストップしてしまったのだが、EDIUS 6 では、オーディオミキサーウィンドウを表示していてもフルバッファまで使える!
これも従来ユーザの悲願だっただろう。
一方、マルチカムモードの際は、バッファは“5”が上限になってしまう。
こちらは従来バージョンと同じ仕様のようだ。
まだ、EDIUS 6 を少し触っている程度だが、確実な進化が見られる。
プレスリリースだけでは判らない改良が、随所に施されていることが短時間使ってみるだけでも十分に感じられるだろう。
期待通り、EDIUS 6 は一層使いやすいノンリニア編集ソフトに仕上がっている。
あぁ、早く EDIUS 6 製品版を買いたい!
さぁ、早く EDIUS 6 を VELXUS対応にして下さい!
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