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−>>2009/07/01/(Wed) Here's looking at you,kid!
- 日本では7月に入りましたが、私はまだ6月30日を彷徨っております…。
というわけで、現在私はモロッコに来ております。
モロッコは、アフリカ大陸の北西部…スペインとジブラルタル海峡を挟んで向かいにある国です。
さて、今日からモロッコはマラケシュでのロケ開始なのですが、現地に到着するのに実に24時間を要しました…。
まずは、日本からドイツ・フランクフルトまで約12時間のフライト。
フランクフルト空港でおよそ7時間のトランジット待ちをして、そこからさらにモロッコのカサブランカまで3時間半……。
モロッコに入国できたのが現地の夜中2時半……。
カサブランカのホテルで一泊して、翌朝陸路で3時間半かけてマラケシュに到着しました……。
長い……!
さて、モロッコは大変に良い天気で…今日は気温は40度とかあったそうなのですが、空気が乾燥しているのと、良い感じで風が吹いているお陰で、体感的には温度計ほどの暑さは感じません……が、やはり強い日差しと熱気が体力を奪っていくようです……。
今日は、簡単にマラケシュ各所のロケハンをしながら、実景撮影。
街の俯瞰や、旧市街などの雑踏を撮影してまわりました。
夜19時になっても、まだまだ太陽は高く、ちょっと時間に対する感覚が狂ってしまいそうですが、その分、陽のある景色を長く撮影出来るのはありがたいです。
ところで、今回からカメラが HVR-Z5J になりました!
寄れて引けて、明るい……と大変に期待しています。
また、アイリスリングもズームやフォーカスと同軸になったために、使いやすく、よりいっそう丁寧な撮影が出来そうです。
撮影前に、自分好みに Z5J をフルカスタイマイズして、武装も私物の HVR-MRC1 や SH-L32WBP などをアタッチ!
そこに、純正ワイコンとワイコン用フードを装着すれば、かなり厳つい撮影スタイルの出来上がりです!
さてさて、暑さとロケスケに負けないよう、しっかり食べてしっかり寝て、良いシューティングにしていきましょう!
−>>2009/07/02/(Thu) MARRAKECH。
- 今日も、マラケシュの気温は40℃越え……。
途中、朦朧となりながらロケを進めます。
リヤドのハマムが、暑くて……腹立ってきました…。
さて、モロッコは日本と9時間時差ですが、現在はサマータイムのために8時間差。
今、こちらは夜中の1時過ぎですから、日本は朝9時過ぎですね。
そんなモロッコは、今の時期、陽の出ている時間が大変に長く、今日も夕日が沈んだのが21時前。
20時台には、夕焼けを撮影していました。
街も、本格的に人々で賑わうのが夕方の18時を過ぎてからぐらい。
平日でも夜中の1時ぐらいまでは、町中人で溢れています。
もちろん、普通の日です。
イスラム教圏は、日中暑い国が多いこともあってか、夜中が本格的な街の活動時間……という国が殆どですね。
2つお隣の国、チュニジアに行ったときは、ラマダン(断食月)中ということもあり、よりいっそう夜の盛り上がりが凄かったですし、ドバイでも日中街中を歩いている人は、殆ど居ませんでした。
というか、日中炎天下を歩くのは自殺行為です。
今日のロケも、そんな彼らの風習に合わせて24時まで取材。
朝は普通に9時からロケしていますので、日の沈まない国でのロケ時間は長いです……。
さて、イスラム教圏では、取材のやりづらさがいつも悩みの種です。
何よりも女性の撮影が大変に難しい…。
ドバイの時も、女性が絡むととたんに制約が増えましたし、サウジアラビアなどは町中でそもそも女性を見かけませんでした。
反対に、チュニジアは拍子抜けするほど寛容で、カップルが手を繋いで歩いていたり、女性のグループがカメラに手を振ってくれたりと、イスラム圏とは思えないフレンドリーさ。
ラマダン中なのに、昼間のファーストフード店は買い食いしてる学生とかで溢れてました……。
そんな中で、モロッコはどうなのか?……と心配していました。
比較的ゆるいイスラムの国とは聞いていたのですが、確かにその側面はあるものの、やはり撮影のしづらさはありますし、チュニジアの時ほど街の人々がフレンドリーでないのも、結構苦労します。
あと、何かにつけてすぐに「お金」を請求してくる逞しさは……まぁ……。
イスラム教の影響で、老人はまず持ってカメラを向けられることを嫌いますし、結婚している女性はNGです。
特に既婚女性は、“夫の許可無く外国人に撮影された”……というだけで離婚が成立してしまうそうなので、うっかり撮影したら彼女の人生狂います。
あと、撮影とは直接関係ないですが、町中の婚前のカップルも原則禁止なので時折警察に見咎められて、国民証?みたいなものの提示を求められている姿も目にしました。
もちろん、外国人カップルは問題有りません。
モロッコ2日目を終えて……太陽に体力を奪われ、街の人々に神経を使い……結構、疲労係数が高くなってきました。
ですが、ロケ自体は大変に楽しくやっております。
新しい発見を求めて明日も、良い画を撮りに走り回ります!
−>>2009/07/03/(Fri) 4カ国語。
- 連日40℃を超えるマラケシュでのロケも3日目。
旧市街のフナ広場を中心にロケが毎日進んでいますが、徐々に周辺の立地も頭に入り始め、広場の屋台の人とは顔見知りになったりしてきました。
複数の言語が使われている国や地域で、いつも面白みを感じるのが、その言葉。
簡単な挨拶ぐらいは、私も使えるように覚えて行きますが、流石に会話にはなりません…。
今回のモロッコの公用語はアラビア語ですが、フランス統治時代の名残で基本的にはフランス語も使えます。
ですから、町中の人々の会話はアラビア語かフランス語。
当然ロケも、アラビア語やフランス語で取材対象者に話してもらうのですが、その中で日本語からフランス語、アラビア語へと行ったり来たりする様が面白いです。
今回は、現地の若い女の子にナビゲータとして番組ロケに出演してもらっています。
彼女はもちろんモロッコ人なのですが、日本語を独学で習得し、今ではめちゃくちゃナチュラルな日本語を話せるレベル! はっきり言って、日本でそれぐらいの年の女の子がしゃべっているような口調とまったく変わり有りません。
また一方、日本から一緒に来た我々のロケ・コーディネーターは、フランス人の若い男の子で、もちろん日本語(関西弁)もバリバリです。
本来、この二人が会話する際は、フランス語ですればいい話なのですが、気がつくと何故かたまにお互い日本語で会話している時があったりして面白いです。
モロッコ人とフランス人なら、フランス語を共通語として使うのが普通なのですが、この二人に限っては日本語も共通語なので、そばで見ていてなんだか不思議な感じです。
私としては、そのナビゲータ役の子に、日本語で直接指示できるのが大変に助かっています。
ロケ現場ではこんな感じで、スタッフや演者・取材対象者の間を、日本語やフランス語、アラビア語、そして英語が入り乱れて会話が進んでいます。
なお、英語はやはり最低限利用可能です。
私などは、フランス語もアラビア語も分からないので、取材相手にちょっとしたお願いをしたりする際は、拙い英語で話しかけるしかありません。
もうちょっと私の英語が使える物ならば、会話も弾むのでしょうが……。
天まで届こうとする塔を建設しようとして、神の怒りを買ったバベルの街。
その後、単一言語だった人々の言語は混乱し、多様化し、世界中へと人類は広がっていった……と聖書は語りますが、言語の多様化は神からの罰だったのか、新たなる知恵の実の種だったのか…。
毎回の海外ロケの中で、日本語が使えない困難さと、言語的多様性から来る好奇心との間で、私の言語中枢は揺れ動いています。
−>>2009/07/04/(Sat) アイット・ベン・ハドゥ。
- モロッコの南部には、平均標高は3000mを越えるアトラス山脈が横たわっている。
マラケシュはそのアトラス山脈の山麓にある丘陵地帯に広がる街だ。
今日は市街地を離れてアトラス山脈に向けて車を走らせ、褐色の地肌を見せる山道を抜けて、世界遺産“アイット・ベン・ハドゥ”に向かった。
マラケシュからはおよそ4時間の道のりで、朝6時半にホテルを出発。
山の途中でもロケをして、雄大な自然の姿を堪能する。
険しい山の谷間に細く伸びる緑の木々の帯と、密集して点在する村を見ていると、「風の谷のナウシカ」の“風の谷”を思わせる光景だ。
山脈地帯を抜けて砂漠の平原に入り、もうしばらく車を進めると、やがて岩山の斜面に密集した土作りの集落を見つけることが出来る。
それが、今回の目的地“アイット・ベン・ハドゥ”だ。
その佇まいは、どこかフランスの“モン・サン=ミッシェル”を彷彿とさせる。
雨期には周辺の河が増水し、他の村から孤立してしまうところなども、そっくりだ。
アイット・ベン・ハドゥ は元々、周辺の有力勢力であったハドゥ一族が築いた集落であったが、現在はそこに住む人々も減ってしまい、数世帯が暮らすだけになっている。
水も電気も通っておらず、現在は其処を訪れる観光客を相手とした商売で生計が成り立っているようだ。
また、アイット・ベン・ハドゥは、映画「グラディエイター」のロケ地としても有名だ。
午前中は涼しく過ごしやすい天気だったが、午後からはまた強く太陽が顔を出し、今日もやはり汗だくになりながらのロケになった。
素朴で質素な土の村は、趣深い風景を多く隠し持ち、それを格好良く切り取ることで、アイット・ベン・ハドゥの魅力を十分に伝えることが出来ると思う。
明日は、いよいよモロッコ・ロケ最終日である。
撮りこぼしの無いよう、明日も朝から魅力的な画を探したい。
−>>2009/07/11/(Sat) 蒸し暑い。
- ただいま〜。
帰国である。
モロッコでのロケが終わり、ドイツのドレスデンに移動して次のロケを続けていたのだが、生憎宿泊したホテルのネットワーク環境が芳しくなく、いろいろと努力すれば繋がったのだが、あまりにも面倒で……かつ流石に肉体的にも疲れていたので、無理せずにドイツではネットレスな生活をすることにした。
<モロッコは……暑かった。>
さて、ドレスデン入りは当初悲惨とも思われる状況から始まった。
モロッコ・マラケシュでの最終日、ロケを終えたのが19時で、それから一路カサブランカ空港へ車を走らせた。
マラケシュからカサブランカまでは約3時間の行程だ。
そこから、夜中25時前の飛行機に乗り、ドイツのフランクフルトまで飛ぶ。
こちらもおよそ3時間半。
フランクフルト空港に到着し、トランジットで2時間半ほどを潰し、さらにドレスデン空港まで1時間飛んで、現地入りした。
現地時間にして朝の10時。
ドレスデンのコーディネータさんと空港で合流してから即ロケ開始である。
さて、我々は一体いつどこで睡眠したのだろうか?
こんな感じで、ドレスデンの1日目の朝は始まった。
ちなみに、私は国際線で2時間強ほど睡眠を取れた。
時差ボケには全く悩まされない私だが、航空便数の都合による時間と国間の時差が重なると、単純に睡眠をちゃんと取る間無くロケに突入しなければならいという不運も起こる…。
しかし、ドレスデン初日は、最高のテンションから始まった。
まずは、気候が良い!
肌に気持ちいい気温と太陽。
日中は30℃ほどあるというが、モロッコとの温度差は実に−15℃。
涼しいほどである。
そして、なんと言っても街が素晴らしくお洒落で格好良くて、綺麗だ。
もう、どこにカメラを向けても画になる。
三脚を広げたら既に画が出来ているぐらいに画になる街だ。
初日は演者の絡まない実景インサート撮影。
ドレスデンの旧市街を中心に、車窓も合わせて実景を積んでいった。
気がつくと、初日だけで60分のHDVテープを4本も回してしまった。
我々のテンションの高さが分かるというものだろう。
その後のロケも順調で、全日程のロケを無事に終えた。
夕方は、しとしとと少し雨が降ることもあった。
ロケ後半日程は、長袖が必要なほど涼しくないり、日が翳り始めると寒いぐらいであった。
ヨーロッパはこの時期、20時頃までは普通に外は明るい。
夕日も21時半頃に撮れると行った具合で、その点はモロッコ同様だ。
お陰で遅い時間までロケが出来るし、21時ぐらいにロケが終了しても、まだまだ明るいので、凄く早くロケが終われたと錯覚してしまう。
日本人の感覚で働いていると、この国ではとんでもなく長時間労働してしまいそうだ。
ドレスデンは今回が初めての訪問。
プライベートでは、ハイデルベルクとローテンブルク、ホーエンシュヴァンガウ、そしてミュンヘンを訪れたことがあるが、いずれの街・地域も美しい街並みや建物・お城が印象深く残っている。
当時は、発売されたばかりの HVR-Z1J で撮影しまくっていたが、今はその後継機種である最新の HVR-Z5J でドレスデンを撮影している。
カメラの操作性は大変に高く、細かな不満もあるが今回のロケで初めて使ってみて大変に気に入った。
画質も上々だろう。HVR-S270J / Z7J 同様、カメラが明るくなったのは嬉しい。
また、標準レンズでのワイド端が広がったのも大変に重宝しているし、純正ワイコンがバヨネット式脱着になり、またワイコンフードが付属するのも素晴らしく、使いやすいし積極的に使いたくなる。
もちろん、フィルターワークや照明など基本的なところは怠らない様にして、HVR-Z5J の基本性能の良さを引き出すよう心がけている。
HVR-Z5J でのロケは自分にとっては初めてのこととなるので、オンエアで見られる画が大変に楽しみである。
帰国後、会社へ戻り、機材を片付けて帰宅した。
家では、夕方から少し昼寝。
時差ボケというよりは、2週間働きづめだったので、身体が求めた静養といったところか…。
明日は、休み。
明後日から、また日本でお仕事である。
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