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−>>2007/03/01/(Thu) EIZO FlexScan S2411W。

 長かった安芸キャンプ出張も、今日で終わり、帰阪した。
 
 帰宅すると、玄関にはドデカイ段ボール箱が一つ。
 送り主は、松ケン。

S2411W


 中身は、EIZO FlexScan S2411W だ。
 何も、色んな意味で早まったホワイトデーという事ではなく、テスト試用せよ(+レポート?)という事で、松ケンから私の出張期間中に送られてきたのだ。

 EIZO FlexScan S2411W とは、改めて説明する必要もないとは思うが、現状一般入手可能な液晶ディスプレイの中でも最高峰に位置する高品質ディスプレイモニタである。
 そんな高級な製品をこの度、松ケンが購入し、購入店から直接我が家を送り先に届けてくれたのである。
 だから、購入した筈の彼はまだ一度もこの製品を自宅のPCデスクの上に飾ってはないのだ。
 
 今更私が言うまでもなく EIZO FlexScan S2411W は大変に良い物で、ネット上には大量のレポート記事が氾濫している。
 なので、彼に返却することなく、そのまま借パクしてしまいたいところだが、貸し出し期間は約1ヶ月。
 その間に思う存分試用して、今後どんなモニタを私が購入するにせよ参考にしてくれ、という事である。

S2411W


 早速、開封して、とりあえずディスプレイ本体を机の上に置いてみたが……デカイ。
 店頭で何度も実物を見ているが、やはり見慣れた自宅の環境で並べてみると、改めてその大きさを実感する。
 写真は、左奥が SHARP AQUOS 20インチ、右が SONY G400 19インチ CRT である。
 一番手前に配置しているとはいえ、EIZO FlexScan S2411W の大きさが引き立つ。
 一時的ながら、現状で我が家において最高解像度のディスプレイである。
 ビデオ業界風に言えば フルHD解像度を超えているのだ。
 1980*1200pix。
 WUXGA と言われる解像度である。

 とりあえず今夜は開封しただけ。
 流石に出張終わりで、私の身体も疲弊しているので接続やら試用やらは、明日以降の予定である。

 しかし、一時的な借用とはいえ、このサイズ……一体何処に置いておけばいいのだろうか……。
 “一時的”故に、置き場所に困るなー。

S2411W


※本日の推奨物欲。

   


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−>>2007/03/05/(Mon) S2411W のある生活。

 松ケンから送られてきた EIZO FlexScan S2411W。
 早速、SEREN-IV に繋いで、試用してみた。

 DVI-D にて nVIDIA GeFORCE 6600GT と接続し、1920 * 1200 pix の解像度にて利用。
 他のディスプレイを併用のデュアルディスプレイ仕様ではなく、 EIZO FlexScan S2411W 単体で使ってみることにした。

EIZO FlexScan S2411W


 まずは画質についてだが、私がここでとやかく論評する必要はないだろう。
 ネット上の各サイト・Blog には多くのレビューがあるので、詳細はそちらを見ていただいた方が、良いだろうし、既に多くの方がその評価をご存じだろう。

 私として気になるのは、自分の利用方法において EIZO FlexScan S2411W は選択肢に入ってくるか――という点だ。
 私の利用方法…とは、勿論 canopus EDIUS Pro や、Adobe Photoshop、discreet 3ds MAX などを利用する上で、快適なデスクトップ空間を提供してくれるのかということだ。
 当然、解像度の問題なので、 EIZO FlexScan S2411W にこだわる必要はないが、実際に 24インチもの画面サイズで 1920*1200pix のデスクトップを自分が日頃使用しているソフトウェアで体感出来るのは貴重な体験だ。

 Adobe Photoshop、discreet 3ds MAX などの利用においては、1920*1200pix という空間は十分な広さを持つと判断できた。
 例えば、Photoshopなどの画像処理系のソフトは、1600*1200pix 相当の領域にキャンパスを展開し、残りの範囲にツールパレットや各種情報ウィンドウを展開させておくと便利だし、3ds MAX も大体同じような使い勝手が得られる。
 画質は言うまでもなく、画像処理をこなして行く上では、全く問題ない…というか、半端な CRTなんぞ相手にならないぐらい綺麗。

 さて、では我らが canopus EDIUS Pro は EIZO FlexScan S2411W 内で十分に活用できるだろうか。
 

EIZO FlexScan S2411W


 これが、EDIUS Pro を 1920*1200pix で展開した場合のスナップだ。
 何とか全ウィンドウを詰め込んだが、正直しんどい。
 オーディオミキサーと波形モニタ・ベクトルスコープは日頃は非表示にしておきたい。
 あるいは、シングルモニタモードで利用するかだ。

 やはり、デュアルディスプレイ(3200*1200pix)の広さを知ってしまうと、WUXGA(1920*1200pix)とは言え、広さが全然物足りない。
 EDIUS Pro を利用していく上では、Next-Zero.com 的には デュアルディスプレイ(3200*1200pix)環境を推奨したい。

 
 さて、WUXGA の24インチという解像度と広さを満喫するには、動画を再生するのも良いだろう。
 特にハイビジョンクオリティーの動画であれば 24インチにフルHDという緻密画像を味わうことが出来る。
 試しに、Z1Jで撮影した素材を MPEG2 で 1920*1080pix へエンコードして、再生してみた。
 解像度や動きに関しては申し分ないが、YUVとRGB色空間の違いで、印象としてはパっとしない。
 YUV素材に関しては、RGB用に色調整を行ったファイルを再生するか、ディスプレイやグラフィックカードで調整を試みたい。
 
 他にはアニメを堪能する。
 最近は HD制作の作品も多いので、クオリティーの高い作画・動画を楽しめる。
 PC用ディスプレイなので、ディスプレイの配置距離は遠くてもせいぜい 80cmぐらいだ。
 その距離で24インチワイドの画面というのは、ほぼ視界を覆うので、感覚的に大画面である。
 その迫力に、ちょっとしばらくは色々な作品を再生しては楽しんだ。

EIZO FlexScan S2411W
<Copyrightc 1995-2007, Tokyo Broadcasting System, Inc. All Rights Reserved.>

 
 動画視聴環境としては、WUXGA 24インチ というのは大変に贅沢な物であるし、手にしたくなる環境である。


 現在は、EDIUS Pro を使った編集を効率的に進めるために、SEREN-IV からは EIZO FlexScan S2411W を切り離し、サブマシンの SERA に繋いでいる。
 こちらにも EDIUS Pro と、また DVStorm-RT が入っているが、EDIUS Pro の各種ウィンドウは WUXGA用にレイアウトしている。
 
 今のところ、EIZO FlexScan S2411W から得た結論は EDIUS Pro 利用主体であるならば、1600*1200pix のモニタを2台並べたデュアルモニタ利用が快適であろうということだ。
 しかし、動画視聴などを含めてオールマイティーに利用するならば、EIZO FlexScan S2411W の解像度とサイズ、品質は極めて魅力的だ。
 
 EIZO FlexScan S2411W を購入するとして、唯一欠点が有るとすれば、このディスプレイの品質を知ってしまったために、もう他のディスプレイじゃ満足できないじゃないか! という点だろう。
 各々、この点だけは重々承知の上で、EIZO FlexScan S2411W の購入検討をお考え願いたい。

EIZO FlexScan S2411W




※本日の推奨物欲。

   


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−>>2007/03/14/(Wed) DCR-VX2000 ストップ高。

 SONY DCR-VX2000 が民生DVカメラの中でも名機の一つとして取り扱われることに異論を唱える方は少ないだろう。
 アマチュアからプロまでが、これほどまでに重宝したビデオカメラも珍しい。
 アイリスダイアルが液晶モニタを開くと使いにくかったり、カセット取り出しがベルトに邪魔されたりしてやりにくかったり……いや、まぁ……問題点もあるのだが、VX2000と比して―――という具合の記事は誌面を賑わし、後継機種や他社機が発売されても根強い人気が有ったことは確かだ。

DCR-VX2000


 私が DCR-VX2000 を手にしたのは 発売日の一週間ほど前に当たる 2000年4月23日。
 世界でも最も早いVX2000ユーザの一人であったと自負する。
 加えて、最も早く VX2000 の撮影映像を静止画ながらネットに掲載した Webmaster の一人だろうと思っている。

 しかも、「 VX2000を彼女からプレゼントされた彼氏 」というのは、世界でも数えるほどしか居ないだろうし、間違いなく私達が世界で一番乗りである事は確信できる。

 そんな VX2000とは大学生時代に寝食を共にした仲だと言って過言ではない。
 大学キャンパス内では常に VX2000を持ち歩いている……という印象を周囲に植え付けるほどに携帯し、海外・国内旅行問わず必ず連れて行った。
 周囲の友人も VX2000を購入する者が増え、VX2000でマルチカメラENGをするには困らない状況にも恵まれた。

DCR-VX2000


 撮影が楽しくなれば、編集も楽しくなる。
 canopus DVRapter → DVStorm-RT そして EDIUS Pro + VELXUS 300 という流れで現在の環境があるのは皆さんご存じの通りだ。
 そうして、『ACC総合サイト』から今の『Next-Zero.com』というWebサイト運営に至る。

 私の学生時代を築く一翼を担った VX2000 は、その「VX2000をプレゼントしてくれた彼女」と結婚する時期を前後に、主役の座を譲ることになる。
 2005年1月24日――SONY HVR-Z1J の購入によってだ。

 以降、私の結婚式もそして新婚旅行も HVR-Z1J による ハイビジョン収録へと切り替わっていく。
 友人の結婚式や、イベント事の撮影も HVR-Z1J が主力化し、DCR-VX2000 が活躍する日は次第に少なくなっていった。

 しかし、VX2000 の活躍の機会が完全に消えたわけではない。
 私の結婚式では、4台の VX2000 を用意してブライダル撮影に臨んでもらったし、それ以降も、東京への機材協力を始め、周囲の友人・知人への貸出で忙しい。

DCR-VX2000


 今年に入ってからも、会社の VEさんへの貸出・師匠 Y氏への貸与、今日は大学の後輩から「友人の結婚式を撮影したいから」と申し出があり、九州方面へ VX2000他一式を発送するなど、埃を被る暇なく稼働している。
 特に今後、周辺の友人らや、友人の友人の結婚式が増えていく適齢期に居る私としては、VX2000の貸出が増えてくる予感である。
 
 SONY DCR-VX2000 は間違いなく名機である。
 機能や性能がどうこう……というのもあるが、私の人生を映像世界に塩漬けにして、私のすべての情熱をそのフィールドに吸い出すだけ吸い出させたのは、この VX2000 を手にしたことが一因であることは確かだ。

 私を映像の世界に虜にさせたビデオカメラ。
 それが名機でなければ、如何なる称号を与えんや――と言ったところだろう。

DCR-VX2000


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−>>2007/03/15/(Thu) 宿題。

 現在4連休中。
 その2日目。

 創作の神様が降りてきたわけではないのだが、昨年12月にあった友人の結婚式の編集に手を入れている。
 そう、ビデオではなくてスチルで頼まれた、あの結婚式だ。

 あれ以降、Photoshopで写真の色味調整をして、HTML形式のデジタルアルバムを作ろうと、試行錯誤していたのだが…………まったく神様が降臨しない。
 正直、思ったさね。
 「無理ぽ…」

 そこから放置状態だ。
 何度か手を付けるが、すぐに納得がいかなくなって破棄。
 ダメだ、ダメだ、ダメだ!!
 大量の静止画を、美しく纏まって、しかし情感的にレイアウトなりアルバム化するノウハウがない。

 気がつけば、今年の頭に行われた友人の結婚式の編集の方に手を付けている。
 こちらはビデオ撮影だった。
 うん、さくさく編集が進む。
 アイデアも沸いてくる。

 が………本当に、静止画結婚式を放置するわけにも行かない。
 どうしたものか……。

 なれば、こちらも映像として編集すれば簡単なのでは?

 そう思い、結婚式のプロフィールビデオ宜しく、静止画をモーションさせて作るビデオアルバムの制作に取りかかることにした。
 うん、なるほど、これなら作業が捗る。

宿題中。


 というわけで、現在は「一次会」の途中まで編集中。
 明日は、「一次会」の後半を編集して、この連休中に「二次会」に少し手を付けられれば、上出来かなー。

 それ以外にも、ちょいと色々やりたいこともあるので、さてはて時間配分をどうしたものか。

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−>>2007/03/29/(Thu) 放物面反射器。

 現在CSの主流は、衛星 N-SAT-110 を利用した「東経110度CS放送」であると思うが、JCSAT-3 と JCSAT-4A を利用した旧来のCSデジタル放送でしか放送していないチャンネルを受信したくて、東経124度・東経128度用のCSチューナとCSアンテナを先日購入した。


 さて、我が家のマンションの部屋は北西向きのお寒い間取りである。
 幸いにも、一日中太陽が差し込まない……という事はないのだが、放送衛星には背を向けている。
 BSデジタル放送・110°CSデジタル放送のアンテナは南西向きに、CSデジタル放送は南南西向きに設置する必要がある。

 普通に考えると、我が家では南西であっても南南西であっても、アンテナをベランダに取り付けると、ベランダの外側ではなく、内側に向いてしまうことが分かるだろう。


 本来なら自分の部屋やマンション自体が障害物になってしまい衛星放送の受信は不可能だ。
 しかしながら幸いにして、私の住んでいるマンションは私に僥倖をもたらす設計になっている。
 
 私の住むマンションは5階建て。
 その中で我が家は4階だ。
 しかし、上の階……つまり最上階である5階は、下階のベランダ分に相当する間取りを内側へ下がっているのだ。
 つまり、私の部屋は4階にありながら、ベランダからは真上の空が見えるのだ。
 だからベランダに出ればそれなりの開放感もあるし、雨にも打たれてしまう。
 さらに4階から5階への壁は傾斜しており、私の部屋からは背面方向になる日光が差し込んでくるのだ。


 この建物の条件は、幸いにして BSデジタル・110°CSデジタル放送の受信を可能にしてくれた。
 問題は更に南向きのアンテナ設定が求められる CSデジタル放送だ。
 BSデジタル・110°CSデジタル放送よりも更に、自分の部屋向きにアンテナを設置しなければならない。
 果たして受信出来るのかどうか、不安であったが設置してみれば、すんなりと受信成功。
 受信レベルも90ポイント以上の安定したものだ。
 
 目的のチャンネルも無事に視聴できることも確認でき、喜んでいるのだが、それよりも何よりも『パラボラが2枚ついたベランダ』が嬉しい。
 何となくパラボラがいっぱい設置されているベランダというのは憧れだった。

 
 現在、我が家は 地上デジタル放送・BSデジタル放送・110°CSデジタル放送・CSデジタル放送・ケーブルテレビ放送が受信可能である。
 今は、110°CS放送で ERMANNNO SCERVINO と EMILIO PUCCI のファッションショーをハイビジョンで見ながら創想雑誌を書いている。
 
 多チャンネルで、様々な番組を視聴できる機会があるが、とてもではないが、今現在どの放送波の、どのチャンネルで、どんな番組をやっているのかを把握することは不可能だ。
 それに、一日の中でテレビを見ている時間は2時間あるかないか……という毎日だ。
 
 タイムシフトを担うレコーディング装置をどのように構成していくかが次の課題である。

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