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−>>2006/12/03/(Sun) 師走の4連休。

 多分にゆったりとしたスケジュールで過ごした今回の4連休。
 身体にも精神にも、十分に休息を取らせることができたと思う。

 連休初日は死亡だった。
 昼過ぎまで寝過ごして、そう……その日は何をしたか思い出せない(汗
 ……あ、そうだ。例の後輩カメラマンの GR-D33-H の i.Link 問題を検証したのである。
 結果は、私の所のシステムでは問題なし。
 EDIUS Pro と VELXUS 300 による OHCI SD キャプチャ も ノートPC の IEEE1394 インターフェイスでも問題なくキャプチャすることが出来た。
 では、原因は?
 恐らく、彼の購入した IEEE1394 ボードと GR-D33-H の相性だろうか?
 あるいは、システム全体の?

 私の所に IEEE1394 ボードが一枚余っていたはずだから、今度それを彼のシステムに入れてみて、どうなるか検証し、それで結論が出るはずだ。


 2日目。
 この日は、HDR-SR1 と HVR-Z1J と、そして相方を連れて京都は嵐山・嵯峨野の紅葉を見に行った。
 勿論、SR1 レポートのための撮影テストだったのだが、ショボーーーン(´・ω・`)
 既に散り始めている嵯峨野の紅葉……。
 正直撮る気が失せてしまいまして、栗食って帰りました。


 SR1 レポートを書くにあたって難しいなー、と思っているのは、光学的には HDR-HC3 とスペックが変わらない点で、ワイド端比較、レンズ性能……といった項目は HC3 のそれを見よ、という事になってしまうこと。
 なので、SR1 では AVCHD という規格についてや HDDカムコーダならでは機能とPCとの連繋などに焦点を当てたレポートにしようかと思っている。

 取り敢えず、京都の紅葉は旬を過ぎている。

 
 3日目。
 この連休の本命イベントである友人の結婚式への参列。
 今回も撮影をお願いされていた私だが、私を不安に駆り立てたのはビデオ撮影ではなくて写真撮影であったと言うこと。
 同じ“撮影行為”ではあるが、正直全く勝手が違う。
 手持ちの機材は、コンパクトデジカメとフィルムの一眼レフ。
 一眼レフは自分のと、もう一台佐藤くんから借用しているカメラがあるので2台。
 これら計3台のカメラを使ってどう撮影するのか悩み、大まかな撮影プランを仕立てて本番に挑んだ。

 一眼レフにはそれぞれ ISO 800 と 400 のフィルムを入れて、800をメインカメラにして 400を補助的に使用。
 感度の違うフィルムを用意したのは、フラッシュを焚くと雰囲気が崩れるのが嫌で、ノンフラッシュで撮影をする為だったが、はっきりいって全くフィルムの知識がないので『ISO 800』 というものがどういった写真になるのか全く知識がない。
 日頃は……といってもフィルム撮影なんか4年ぐらいやってないが……ISO 400のフィルムを使っていたと思うので、出来上がりの想像がつく ISO 400 を保険として利用することにした。

 レンズは 佐藤くんのカメラの方が引けたのでそちらをメインカメラとする。
 メインにしたのは良いが、カメラ自体の使い方が判らない。
 スチルカメラの知識って全然無いので、どのモードがどういうセッティングになるのか不明で、はっきり言って撮れているのかどうか判らない中で撮影を敢行。
 怖いので、デジカメで要所要所を押さえることにした。


<ちなみにこの写真は、ISO 800 感度での一眼レフにて撮影。>


 シャッタースピードや露光の調整方法すら判らないので、“たぶん”オートだろうと思われる設定にしてパシャパシャ。
 うーん、スチルはプロに頼んでくれよ……と半泣き状態でスチルカメラマンに成り切った。

 ビデオやデジカメと違って、フィルムはどういう風な画に撮れているのか全く現場で確認できない。
 このことがどれだけストレスか……。
 現像されて出来上がるのが楽しみだ……などという感覚は全くなく、焦燥と不安に呵まれる撮影となった。


 4日目。
 あれ、もう連休最終日ですか?

 前日の結婚式の後、一緒に式に出席した友人が我が家に遊びに来た。
 明け方4時まで“初等教育”について語り合い、そのままコタツで寝て、起きたら昼前。

 昨日撮影したフィルムを現像に出しに行き、友人とグダグダ喋る昼下がりを送り、3時前後に彼は我が家を去った。
 
 4時には現像が仕上がると言うことだったので、5時前に写真屋さんに写真を取りに行った。
 今回は、プリントは無しで CD-R にデジタル収録してもらっている。
 ISO 800を3本、400を3本。
 収録は 16ベース( 3089 x 2048 pix) で起こしてもらう。
 デジカメで言えば 600万画素相当だ。
 形式は JPEG で、それをPhotoshop にて加工し、デジタルアルバムを作っていく予定。
 
 取り敢えず、出来上がった写真はメチャクチャな失敗写真になっていなくて安心した。
 ISO 800 で撮った写真は会場の雰囲気をしっかりと再現しており、また一眼レフのレンズによる味も良い感じに出ている。
 保険で400を組み入れているが、割り切ってフラッシュ撮影したりした写真も「やっておいて良かった…」と思える物が何枚か。
 当然フラッシュを使うと、色が白くなってしまうので、こちらはPhotoshop上で修正する。


 それにしても 一眼レフデジカメが欲しくなった。
 撮影時に撮った画が確認できる安心感。
 RAW も取り扱え、後々の加工も楽だ。
 レンズも選べて日常のWEB用写真を撮るのも楽しくなるだろう。
 要検討。

 
 そんな、4日間だった。
 ……そういえば、SR1 のレポートは?

 うーん、取り敢えず草稿中です。

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−>>2006/12/06/(Wed) 狭帯域。

 久々に、ネット難民になりそうなホテルに宿泊中。
 
 と言うことで、現在千葉県です。
 私自身は3年ぶりぐらいに泊まるビジネスホテルなのですが、3年前と何も変わっていません。
 街も変わっていません。

 無線LANはおろか、有線LAN回線もないので、もうどうしようかと。
 先日、このノートPC“Kanato”のクリーンインストールを行ったという話をしましたが、それ以来、W-ZERO3[es] でダイアルアップ接続する事がなかったので、[es]をモデムにしてのネットワーク接続は未設定。
 早速、[es]をモデムモードに切り替えて、接続設定です。
 
 IDやダイアルアップ先電話番号などは、登録時のメールに記載されているはずですが、私はメールを全てWEBメールサービスで管理していますから、一旦 [es]でWEBメールへアクセスして、設定が記入されているメールを呼び出し、その内容をPCに打ち込んでいきます。
 接続設定が終われば、[es]を Kanato に繋いで、次にドライバインストール。
 が、ドライバの入った CD-ROM なんぞ常備していません。
 幸いにも、Kanatoクリーンインストール直後の [es]との ActiveSync 設定時にモデムドライバも一緒に PCには入っていたらしく、ドライバを認識。
 途中、*.sysファイルの所在を聞かれて焦りますが、ハードディスク内に検索を掛けると、こちらも幸運に PC内に所在しており、無事に [es] ⇔ Kanato間のリンクも完了です。


 現在は、ダイアルアップにてネット接続中。
 この出張中に HDR-SR1 レポートの冒頭を数ページアップロードしようかと企んでいましたが、ちょっと気が萎える回線速度なので、千葉から帰ってからゆっくりとアップロードいたします。

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−>>2006/12/11/(Mon) ブックドラフトへの憧憬。

 出張にはノートPCの他にも必ず「本」を持って行く。
 持って行く本はその時々で勿論違うのだが、しかし必ず1つの法則がある。
 いや、法則と言うほどでもないのだが……つまりは私の癖である。

 『出張から帰ってくると本が増えている』の法則だ。

 今回の出張では雑誌を2冊に文庫サイズの新書を1冊の計3冊を持って行った。
 が、出張から帰ってくると合計9冊に本が増えている。
 帰宅するまでの間に6冊の本を買い込んでいた。

 大体いつもそうなのだが、出張に限らず、出掛けたりすると本が増える。
 実家に帰ったときなどは確実に3冊は本が増える。
 
 今住んでいる家の近所にも本屋は何店舗か有り、駅前だけでも3店舗が鎬を削っている。
 いずれの店も私は利用しているのだが、正直ラインナップに面白みがなく、また店も個人経営レベルなので売り場面積も狭いのだ。
 
 勿論、梅田まで出れば旭屋書店本店や紀伊国屋書店などの大型書店があり、その品揃えに不自由はしないのだが、反対に店がでかすぎて、“知らないけど魅力的”な本に出会える機会が減ってしまうのだ。

 滋賀にいた頃は、店の規模がナイスだった。
 ある程度の売り場面積は、歩いていての新しい本の発見・出会いに最適だったし、そういった規模だから店員がある程度品揃えをコントロールして、それが消費者にマッチングすれば、かなり高い確率で自分好みの本と出会えた。

 しかし、店が小さい個人商店では、取り敢えず一通りのジャンル……と言う感じで、深みが無く面白みもない。
 大きな店舗は、何でも置けるから……と店としての色が無くて、目的を持って本を見つけに行くには便利だが、ぶらりと出掛けて出会いを求めるには不節操なのである。

 出張などで地方に行くと、先に言った“店の規模がナイス”な書店に巡り会えることが多い。
 そこで魅惑的な本に出会ったりして本を購入してしまうのだ。
 加えて、出張中はちょっとお金にも余裕がある。
 私はパチンコとかお酒とか女にお金と時間を使わないので、出張の夜はそのいずれも余ってくるのだ。
 出張中の長い夜は、知識欲を満たすに十分な時間で、ついつい本が増えてしまうという構図である。

 今回の出張では、行きしなの荷物の総重量から確実に2倍は重くなった状態の荷物で帰宅した。
 相方には「また本、買ってきたんかいな」と呆れられる始末。
 本を捨てられない性格の私なので、家には本が溜まる一方。
 最早、本棚には収まりきっていないので、机の上や機材棚の上などに散乱する始末であり、部屋を片付けたり整理したりするときの最大の悩みの種である。
 本棚を増やすという手もあるが、これ以上部屋を狭くすると心まで狭くなりそうなので、ちょっと遠慮したいところ。

 いや、捨てる(or リサイクル)以外に解決策はないのだが、取り敢えず今日も机の上やその周囲に積み上げられた本を片付けながら、そんな事を思ったのである。


<私の編集机の後にある本棚。リビングにもう一本。後は散乱。>


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−>>2006/12/12/(Tue) モンモランシー・マルガリタ・ラ・フェール・ド・モンモランシ。

 昨日、canopusから“Canopus AVCHD converter”が発表された。
 偶然にも当サイトで AVCHDカメラである SONY HDR-SR1 のレポート記事第一弾を掲載した日であった。

 実は、この SR1レポートを書くに当たって、AVCHD規格への対応についてcanopusへ問い合わせをしている。
 本編記事を書いた日なので 12月5日である。

 宏:「AVCHD規格の EDIUS Pro への対応はどのようになりそうですか?」
 Ca:「実はまだ当社としてもどのよう対応していくか決まっておりません」
 宏:「今後の見込みは?」
 Ca:「EDIUSが直接対応するか、あるいは別の製品として対応していくかも未定です」

 ざっとこんな感じである。
 で一週間もしないうちに“Canopus AVCHD converter”の発表だったんだから、勿論この電話の段階でどの様に対応するかは実は決まっていたわけだ。

 この会話でずっと気になっていたのは「別の製品として…」のくだりであり、実はちょっと匂わせていたのかもしれない。
 まぁ、電話窓口のお姉さんがどれぐらいの内部情報を抱えて一般ユーザに相手しているのか知るよしもないので、勝手な想像なのだが、思ったよりも早い時期に対応してくれて嬉しい限りだ。

 『SONY HDR-SR1 使用レポート』内では、年内に AVCHDカメラで撮影した素材を EDIUS Pro で編集してみました☆ と言うくだりのレポートが掛けるだろう。
 勿論、私がその時、出張中で無ければの話だが。

 さて、今日はレポートに 『BEHRINGER MINIMON MON800 導入紀』というのを追加してみた。
 この MINIMON MON800 実は衝動買いである。
 先日、千葉出張の帰りに東京の佐藤くんちにお邪魔したのだが、するとこの見慣れない機器が置かれており、使い方と勝手を聞いたところ、欲しくなってすぐにその場でネット購入したのである。
 佐藤くんと相方さんの編集環境は私のそれと大変似ており、彼らの環境構築は私のシステム構築を考える上でも大変に参考になる。
 勿論、私の方が全体的にショボイのだが、学べるところは活かしたいと思っている。
 その一つが、この MINIMON MON800 だった。
 詳細はレポートをご覧頂きたいが、小さいながら機能十分で、買って損はないだろうと評価する。


 それにしても MINIMON MON800 って、声に出すと「ミニモンモン ハッピャク」になる。
 ちょっと楽しい。
 今回のレポート内では、MON800 とは省略せずに、すべて“MINIMON MON800”と書いている。
 是非とも声に出しながらレポートを読んでいただきたい。

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−>>2006/12/13/(Wed) IE7。

 今更だが、先日 Microsoft Internet Explorer 7 をインストールしてみた。
 日頃は Firefox でブラウジングしている私だが、「そういえば正式リリース版の IE7 はどんな塩梅になってるのかな…」と気になってインストールしてみたのだ。

 何が気になったかというと、Next-Zero.com の表示問題。
 IE7のベータ版の時期にも、一度インストールして Next-Zero.com などを表示させていたのだが、ベータ版時代は IE6 の時以上にこちらの意図しない表示状態が発生し、「このままリリースされると、うちのサイトのデザインは死亡ですな…」と松ケンと話していたものである。

 結局、IE7のベータ版はやはりベータ版ということもあって、ことある毎に不正落ちし、使い物にならなかったのでアンインストールしていた。

 で、最近 IE7 の事を思い出して正式版をインストールしてみたのだ。
 
 既に、IE7 で当サイトを利用していただいているユーザの方にはご存じのことかと思うが、IE6 から IE7 で当サイトの表示(デザイン)が変わっている。
 それは、左右の柱と本文部分の表示の仕方である。

 IE6 では 左右の柱よりも本文が短い場合は、そこで本文部分の白い下地が切れて、そこから下は左右の柱と同じ色が表示されていた。
 しかし、IE7 では本文が左右の柱よりも短い場合でも、本文はブラウザの一番下まで白い地の部分が続くようになっている。

   
<IE6の表示(左)とIE7の表示(右)の違い>

 
 どちらが私的に望ましいかと言えば IE7 の方で、Firefox では今までもそのように表示されていた。
 その関係で、Firefox 1.5 以上を当サイトの閲覧推奨ブラウザとして提示させていただいていたのだが、いささか物議も醸した。
 しかし、IE7 によって漸く Firefox との表示の相違、デザイナーの意図との齟齬が解消される様になり、安心して Internet Explorer 7 を Next-Zero.com 閲覧推奨ブラウザとできそうだ。

 細かなことを言えば、左上の更新日付の色も、Firefox だと 一度「更新履歴」ページを見た後でも テキストカラーのままだったのが、IE6 では黒字になって沈んでいた。
 ここも改善しようとは思っていたのだが手つかずで、今日に至っていたのだが、IE7 では Firefox と同じ挙動をするようになり、助かっている。

 ただ、Internet Explorer 7 自体は、後発のタブブラウザでありながら些かか使いづらい気がする。
 多くの拡張機能が有志により公開されている Firefox と比べれば IE7 は閉鎖的である分、マニアックな機能の追加は望めない。
 というわけで、やはり私のデフォルトWEBブラウザは、Firefox で有り続ける訳である。

 あ、ちなみに、どっちのブラウザが優れているとかそういう議論をする気はないので悪しからず。
 ついでに、ブラウザ右のスクロールバーが “Next-Zeroカラー”で描画されるのは IEだけで、Firefox では変化してないのはご存じの通り(IEの独自仕様の為)。

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−>>2006/12/16/(Sat) ひぐらしのく頃に 〜本屋さん編〜

 出張で現在、岐阜県にいます。
 滋賀県のお隣の県“岐阜”。お隣と言えば京都も滋賀のお隣なのですが、岐阜には全く縁がなく、新幹線で通過した事はあっても、滞在した記憶がありません。
 きっと岐阜県の人も、愛知県なら行くが滋賀県には行った記憶がない…と仰るのでしょう。

 さて、そんな岐阜県で今日は少々時間がありましたので、街の散策をしてみました。
 大ベテランのカメラマンから“金華山”への登山を奨められておりまして、その見晴らしたるや美濃平野を一望できる絶景との言葉に「如何に」と思い、俄トレッキングなど施してみました。

 金華山は、齋藤道三・織田信長の居城として有名な岐阜城(稲葉山城)を頂きに冠し、眼下には雄大な美濃平野と、清流たる長良川をその麓に抱く岐阜県の観光名所の1つです。
 山岳ルートは幾つか用意されているのですが、ホテルから行きやすい経路で、百曲り登山道と七曲り登山道があり、ちょっと険し目の百曲り登山道を使って山頂を目指すことにしました。
 ※参照:http://www.geocities.jp/ootaka502/kinkazan.htm


 帰りルートに“七曲り”を使ったので余計に実感したのですが、“百曲り登山道”は自然をちょっと間借りした風の荒々しい登山道が、何とも登破意欲をかきたてます。
 と言いながら、私の格好は普通のスニーカーにジーンズという格好。上はセーターにダウンジャケットという感じで、町中を歩いている兄ちゃんが、何故か迷って山道を歩いている風ではありましたが、登山に無理のある服装でもなく、額に……いや体中に汗をかきながら、時には休憩を挟みながら、ゆっくりと山頂を目指しました。


 山頂にはロープウェイの駅、リスの村、岐阜城、資料館、展望レストラン…など、観光地としての設備も整っており、狭い山頂ながらも色々と見て回って時間を潰せ、また岐阜城天守閣からの眺望は、汗して山行して見るに相応しい景色であったといえます。


 ただ、この日は少し霞が掛かっており、空気が澄んでいれば見えるという伊吹山などを見るまでになかったのは些か残念ではあります。


 風景を楽しみ、山頂で売っていたみたらし団子を2本頬張った後、七曲りルートを使って下山します。
 最初、どのルートで下りるかを悩んでいたのですが、緩やかな七曲りルートでのんびりと下りることにしました。
 というのも、下山後にどうするか…と考えたときに、七曲りルートが目的地に向かうのに最適ルートであったからです。

 下山後、私は岐阜市の目抜き通りである“長良橋通り”沿いに点在する書店を巡回する……ある意味本日のメインイベントをまったりと決行。
 今回宿泊しているホテルは、私にとっては“当たりの書店”に恵まれた立地に立っておりました。いえ、長良橋通り沿いの書店が当たり、だといった方が正確なのでしょう。
 ホテルから2軒隣の本屋さんは、出張初日に“ぞっこんラブ”になり一日に数度通う始末。
 大阪の書店(旭屋書店本店など)で手に入らなかった本が、置いてあったりしたので、Amazon に掛けていた発注を急遽取り消して、その場で購入しました。
 他にも、書店3店舗ほどを梯子すると、最近は新刊しか見つからなかった小説が、シリーズでちゃんとおかれている店を発見して、速攻“買い”。
 そのほかにも目に付いた書店という書店を巡って、今回の出張に持ってきていた本は1冊だけだったのに、いまホテルの部屋には9冊の本が積まれています。
 良い街です、岐阜。



<長良橋通り沿いにあり、立ち寄った本屋さん>


 今はまだ夕飯前。
 まだ本屋に出掛けていく時間がタップリあります。
 しかし、これ以上増やすと持って帰る荷物が大変なことになりそうです。
 また、明日出張から帰る頃には、amazonから6冊ほど小説が届いているはずなので、活字を求めるには十分なストックがあるわけで、今回はこれにて自重でしょうか。

 とりあえず、あと2冊ほど小説を今夜は読んで、明日の本番に備えましょう(←関係はないけど)。

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−>>2006/12/19/(Tue) 27年分の幸福を。

 ltsさん、タカシ氏、佐藤くん、ひめ君をはじめ皆さんお祝い有り難うございました。
 27歳になりました、Next-Zero.com の管理人;宏哉です。

 昨日、かばさん運営の SNSに入ったわけですが、日付が変わって、そのSNSの“マイホーム”へアクセスしたところ、


 という表示が。

 ?
 ……
 あ。
 !

 「今日は俺の誕生日か」と、かなり自覚の無かった私です。

 朝一に、ltsさんからメッセージを頂いて、その後もメールやらなんやらで色々な方からお祝いのメッセージを頂戴しました。
 
 夕食は、私の好きなチーズフォンデュ。
 コタツで温っかディナーを食し、クローズアップ現代を見ながらマッタリしていると、玄関のチャイムが鳴って、宅急便が届けられました。
 送り主は、東京の佐藤くん・ひめ君。
 手作りのシフォンケーキと PHDVM-63DM x2 が入っていました。
 直ぐにお礼の電話を掛けて、感謝の気持ちを伝えします。
 去年の誕生日は DVテープに関しては SONY の Master DV が入っており、今年は更にパワーアップして Digital Master となっておりました。
 嬉しいです!
 そして、ひめ君の作るケーキは毎回メチャクチャ美味いのです!
 それはもう、相方とケーキの欠片すら取り合いです。


 皆さん本当に有り難うございます。

 当たり前のことを言うようで申し訳ないですが、今日の私があるのは、当サイトをご利用下さっている皆様を始め、様々な局面で私を支えてきてくださった方々あっての事であると心より感謝しております。

 まだまだ若輩の下名に御座いますが、今後とも宜しくご指導の程お願い申し上げます。

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−>>2006/12/20/(Wed) ハイビジョンっぽいエアチェック。

 相方が、『功名が辻』を録画して欲しいと言ってきた。
 BS hi で現在、12/11日から27日まで 午後3:45〜 一挙49話 完全再放送 なのだそうだ。
 それは結構なのだが、問題は ハイビジョン番組を録画する方法が我が家にはない……という事だ。
 ハイビジョンテレビをつけて、チャンネルを合わせ、HVR−Z1J でハイビジョン再撮しますか? と提案したら流石に呆れられた。
 そして、何故撮影は出来るのにエアチェックが我が家は出来ないのか! と怒られるわけだ。
 しかし、では、ハイビジョンレコーダを買おう! という話にはならない。

 「宏哉が未だにそれ(ハイビジョンレコーダ)を買っていないと言うことは、“これだ!”という製品が無いからでしょ?」と相方。
 買う金がないとか言われるよりも、めちゃくちゃ説得力のある見解で参ってしまう。
 そして全く持ってそのとおりである。

 さて、ではどうやって『功名が辻』を録画するかと言えば、「そうだ、テレビのモニタアウトがあるではないか!」という所へ行き着く。
 別に録画して観る分にはハイビジョンである必要は全くない、ということだったので、BSデジタル→ダウンコン→VHS録画 で全然OKなのである。

 HDDレコーダに繋げられればある程度画質も保てるのだが、HDDレコーダと我が家唯一のデジタルハイビジョンテレビは距離が離れている。
 このハイビジョンテレビは VELXUS 300 用の編集用モニタテレビなので、未だに我が家のリビングの方が遅れて HD化されていない、という一般家庭的には不思議な境遇にあるわけだが、兎に角このモニタからHDDレコーダに繋ぐだけの長尺のケーブルが手元にない。
 テレビ直下の DHR-1000 に DVレコーディングするという贅沢も考えたが、テープ管理が面倒になりそうだったので、早々に構想からは除外。

 結局、テレビ横に置かれている VHSに録画することにした。

 
 他のハイビジョンテレビも恐らく標準的な機能として備わっているのだと思うが、SHARP AQUOS では EPG番組表から録画予約を外部機器に対して行うことが出来る。
 i.Link接続は勿論、赤外線を使ってリモコン操作での録画が可能だ。
 無論、VHSデッキに i.Link は付いていないので 赤外線を使ってコマンドを送信する手段を採る。
 この場合、VHS側で設定しておく事と言えば、テレビのモニタアウトからの外部入力設定と録画するためのテープを入れておくことぐらいだ。あ、あと電源をOFFにしておく事も。

 デッキの起動と録画開始・終了は、赤外線コントローラが行ってくれるので、手間いらずだ。


 それにしても、EPGによる録画予約というのを、恥ずかしながら実は初めて行ったのだが、便利過ぎる。
 あっという間に最大16スロットしかない AQUOS の予約リストが埋まってしまった。

 録画には成功しているらしく、無事に『功名が辻』を見ることが出来たと喜んでいる相方。

 ちょっと、そろそろ本気でハイビジョンエアチェックを考えたくなってきた出来事だった。

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−>>2006/12/25/(Mon) Q:使いにくいですか? A: ZEN ZEN !

 Creative の ZEN Vision:M のユーザである私だが、昨日 その ZEN 用のワイヤードリモコンが手元に届いた。
 ZEN は Apple の iPod と比べればゼロに等しいぐらいにアクセサリが揃っていない製品だが、取り敢えずも国内では Creative Japan が細々と純正アクセサリを出してくれている。
 その中で、ちょっと欲しかった2商品を先日購入してみたのだ。



 まず一つ目は、ZEN Multifunction Cable。
 これは ZEN Vision:M の底部にある“シンクコネクタ”に接続し、データ転送を行ったりするためのケーブル。
 ZEN Vision:M を買ったときにも、同梱で同じようなアダプタが付いてくるのだが、 USBケーブルが 取り外し可能なタイプとなっている。

 今回購入した ZEN Multifunction Cable は機能的には全く同じのなのだが USBケーブルは取り外せないタイプである。
 DC入力と外部AV出力が可能であり、出張などに持って行く予備として購入した。
 個人的には、リール巻き取りタイプでAV出力やDC入力がないシンクロだけを目的としたケーブルなども出して欲しいと思っている。
 (※そのようなケーブルは海外ではサードパーティが発売しているが国内では取り扱われていない。まぁ、個人輸入すればいいのだが……)
 ZEN Vision:M は USBの接続で本体充電が可能なので、PCがあれば充電可能なのである。
 


 
 さて、もう購入したもう一つの ZEN Wired Remote は、ZEN Vision:M を手元のリモコンで操作可能にする為のアイテムである。
 コネクタは4極タイプの物をヘッドフォン端子に差して使う物で、通常の φ3.5mmコネクタが兼用されている。
 これで、iPod みたく AVアウトもここから出せれば最高だったんだが……と無い物ねだりをしてみる。


 リモコン操作部分は少々厚みがあるものの小型で、SDカードを長手方向に 1cm程度伸ばしたようなサイズだ。
 裏面にはクリップが付いているので、衣服やベルトに止めることが出来る。
 ただし、挟み込める部分が大変に浅いので、直ぐにズレたり外れたりしそうな感じではある。
 取り敢えず、歩いたり自転車に乗ったりしながら扱う程度では、ショルダーバッグのベルトから落ちたりすることはなかった。


 また、クリップ部分にはスリットが設けてあるので、胸ポケットに差したりして扱うことも出来そうだ。


 ZEM Wired Remote で出来ることは、ZEN シリーズの何を使っているかでちょっと変わってくるのだが、ZEN Vision:M では、
 
 ・プレーヤの電源 ON/OFF
 ・再生/一時停止
 ・早送り(次トラック移動)
 ・巻き戻し(前トラック移動)
 ・音楽再生/FMラジオ切替
 ・ボリューム調整
 ・リモコンのロック

 が可能になっている。
 しかし、プレーヤの電源 ON が滅多に成功しない。
 電源の ON / OFF は再生ボタンの長押しで行う。
 たまに思い出した可能のように成功するみたいだが、どうしてだろうか。
 ちなみに、OFF に関しては 100%成功している。
 取り敢えず困ることはないので良いのだが、ちょっと折を見て苦情を出してみたい。

※(2006/12/26 追記)
 上記の電源の ON 問題に関して解決策を見出した。
 実は、電源の ON は再生ボタンの“ダブルクリック”で 100% 成功する。
 というか、元々そう言う仕様なのじゃないのか?
 
 http://jp.creative.com/products/product.asp?category=213&subcategory=217&product=11211&nav=1

 このページには、
>プレーヤーの電源が切れている場合に長押しすると電源が入ります。
>また、プレーヤーの動作中に長押しすると電源が切れます。
 となっているが、誤表記なのかもしれない。

 取り敢えず“ダブルクリック”で電源 ON に出来る事が確認できて安心している。



 さて、音質について触れてみる。
 試聴環境は、ヘッドフォンに SONY MDR-EX90SL を使い、音源は 水樹奈々 の ETERNAL BLAZE(HYBID UNIVERSから)・MP3・192kbps・44.1kHz である。

 やはり、途中にデバイスを挟む分、音が少し鈍っている。
 殆ど気にならないが、純粋な数値的見解を示すとハイが少々ぬるい。
 ただ、MP3などのノイジー感が薄れているというメリットもあり、全体としてまろやかな音になっている。
 どちらかと言えば好みで判断して良い程度の変わり方で、 劣化とは敢えて言わない。
 付属のヘッドフォンや安いヘッドフォンでは判らない程度だろう。

 相方は、 ZEM Wired Remote を挟んだ音の方が MP3 のノイズ臭さと 圧縮で生まれる高音域の刺々しさが緩和されて好きだそうだ。

 
 私は現在、ZEN Vision:M は肩掛けバッグのポケットに入れて使用している。
 布製のバッグなので、ポケットに入れておいても布の上から操作可能で、手探りで再生ボタンやボリュームをコントロールしていた。
 が、やはり押し間違うと、何か違ったメニューに入っていたりして、こちらは再生しているつもりが全然音が鳴ってこない……などというもどかしい思いもした。
 隔靴掻痒とは、こういう事を言うのだろうと身を以て味わっていた。
 ZEM Wired Remote を購入したことで手元で操作が可能になり、より快適にポータブル音楽ライフが送れそうだ。
 Creative には益々、面白いアクセサリの開発を期待したい。


※参照記事:CREATIVE “ Zen Vision:M ”使用レポート(http://next-zero.com/Lib/ZEN/

※本日の推奨物欲:

    



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−>>2006/12/30/(Sat) 久々の編集。

 今年の秋頃から持ちかけられていた案件を、年末に頂いた休暇を利用して対処した。
 
 案件というのは、またまた小学校の教師をやっているN氏からの依頼である。
 今回は学校内の「廊下は歩こう」の呼びかけ運動を行ったという実績を、CM風に纏めて欲しいという物だった。

 撮影は彼が勝手に学校で行っており、私は一切関わっていない。
 素材はすべて向こうの持ち込みである。
 彼と共に素材が来たが、中身を見るまで果たして何が映っているのか全く知らないのでドキドキする。
 何にドキドキするかって言うと、ちゃんと使える画があるのか? というその一点に尽きる。

 大学時代にもアマチュアとか言うレベルではなくて全くの素人が撮った映像を編集した記憶が思い出される。
 6時間ほど素材が送られてきて、使えた画は合計しても3分ほどだった。
 いや、そんな事よりも6時間も使えない画をチェックし続けた事の方が鮮烈な記憶として……。
 正直、酔ってしまって吐きそうになりながら素材チェックをしたものだ。

 さて、で、今回はどうだったか。
 一応事前に、メリハリやアクセントなどをつけて撮るようにお願いしておいたのだが、そんなこと言われても彼には難しい話だったに違いない。
 とりあえず“使えそうな画”と“使わねばならない画”を抽出していく。

 並行して改めて全体の構成を考える。
 私は彼からは「こういうのを作りたい」という漠然とした構想しか聞いておらず、実際にどんな活動をしていたのかというのは、素材を見て初めて知る。
 一方、彼の方はそういった作品作りのノウハウや経験があるわけではないので、「この素材でどうしたらいいのかな」「これはこういう風に使いたいつもりなんだけど」という具合である。
 結局、お互いに素材を見て初めてどんな作品が作れるか、と考え始めた訳である。
 あ、あれだ。
 冷蔵庫の中の材料を見て、今日の晩ご飯はこれにしようという感じだ。


 CMというよりは教育番組とか公共広告機構のCMとかを彷彿とさせる作りになるだろうな……と思いながら、二人で相談しもって作品を練った。

 随所に児童に行ったインタビューを挟み、それを軸足にして画を繋いでメッセージ性のある作品にする方向となった。

編集中


 方向性が決まれば後はどんどんタイムラインにクリップを放り込んでいく。
 5〜6分の尺でと学校からは言われているらしくて、また実際子供らが集中して見られる時間としてもそれぐらいだろうと思う。
 タイムラインに並べ始めれば、既に構想はできあがっているのだから、後は私がせっせと作り込んでいくのみ。
 たまに、彼に「使って良い漢字」「子供が読み切れるテロップ表示の時間」などをチェックしてもらい、それ以外の時間は彼は隣で You Tube のおもしろ画像を見たり、mixiにログインしたりして遊んでいた。
 いつものことだが、まぁそんなもんである。

 大まかな編集は5時間ほどで終わり、予定通り6分弱の作品長になった。
 この段階で朝の4時ぐらい。
 一旦寝て、翌日の昼からは、細かな尺調整やMA、After Effects によるコンポーズ作業を行う。
 途中で彼は帰ったのだが、その後もせっせと修正し、夕方頃には完成。

 新年早々、始業式の全校集会で流す予定だそうだ。


 なお、今回の制作費用は昨夜の夕飯代を以て、支払われた事となっている。

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−>>2006/12/31/(Sun) 紅白歌合戦スーパーハイビジョン中継!

 昼過ぎぐらいである。
 電話が一本掛かってきた。

 「今日の紅白歌合戦をBKでSHV中継するんですが、見に来られませんか?」

 現在 NHKのBKに勤務する大学時代の友人からの電話だった。

 SHV……つまり『スーパーハイビジョン』である。
 海外では Ultra-High Definition TV というらしい。

 今我々が見ている「ハイビジョン」は 解像度 1920x1080 であるが、この『スーパーハイビジョン』 は 7680 x 4320 という化け物ハイビジョンである。


 既に、NHK技研の他、愛・地球博などでも一般公開されているのでご覧になったことがある方もおられるだろう。
 研究室を一歩抜け出して、一般視聴できる段階に来ている SHV だが、今回はそれをNHK−AK(東京)から、NHK−BK(大阪)まで生中継伝送するという実証実験を“紅白歌合戦”を通して行うというのだ。
 回線は、NTTコミュニケーションズの「ギガストリーム」といわれる専用回線を利用し、不確かな情報だが 600Mbps の MPEGストリームにエンコードされ、IP変換して伝送されている。

 このイベントは殆ど一般周知されていないものの、東京会場で250名、大阪会場で120名ほどが集まった。


 会場はBKの8階にあるスタジオ。
 450インチのスクリーンが用意されおり、NHK職員や開発担当者や通信関係者が見守る中、19時15分頃から渋谷NHKホールの画がスクリーンに映し出された。
 映像は、一般にオンエアされているハイビジョン映像とは全く違い、2台のスーパーハイビジョンカメラを使った2カメスイッチング。
 ステージ両袖込みのルーズFF担当のカメラと、ステージのタイトFF担当のカメラという感じだ。
 それをたまに切り替えるだけで、ほぼその画フィックスである。

 なお、このスーパーハイビジョンカメラは世界に2台しかないらしく、今回のS HV生中継の為に NHKホールに集結しているのであるそうだ。


 流石はスーパーハイビジョン。
 ズームやカメラフォローなど全く必要ない。
 ハイビジョン登場の時も言われた台詞だが、今回こそ正に「会場に居る気分」が味わえる。
 450インチのスクリーンには、実際に会場に居れば見られたであろう光景がそのまま映し出されており、見たいところは自分で450インチのスクリーンの中で視線を動かせば良いのだ。

 むしろ、ズーム等をされると見ているこっちが酔ってしまう。
 いきなり目の前の風景がズームインのように動き出したら、めまいを起こしそうになるのと同じ事だ。


 その解像度は圧倒的。
 いや、解像度??
 そんな尺度すら不要だ。
 自分の肉眼の解像度を意識しないのと同様、目の前にはそのまま会場の光景が広がっているのだから。

 音もすさまじい。
 22.2マルチチャンネル。
 上層に9ch、中層に10ch、下層に3ch、重低音2ch。
 生放送が始まる前に、デモンストレーションとしてスーパーハイビジョンで撮影されたスポーツの試合や風景映像が流れたのだが、種子島宇宙センターから H2ロケットが打ち上げられ上昇していったりするシーンなどは、上層 9ch が見事に効いている。
 今回の上映はパブリックビューイングそのものだが、隣の席の人がしゃべっているのか、会場の客席の人が喋っているのか判断つかない。

 このスーパーハイビジョンであれば、会場の雰囲気を疑似体験……いや実体験できる。
 ただ、ここまで映像が大きくて鮮明だと課題も出てくる様に思う。
 ずっと見ていて、何か現実と比べて気持ち悪いな……と思える事があり、自分の感覚を探ってみる。
 …………そうだ、立体感だ。

 申し分ない解像度とサイズ、そして音響であるが、その要素が会場にいる状態と変わらない様な状態になっているのであれば、目の前にある“光景”が平面に張り付いた2次元的な映像であるということが、大変な違和感として脳が判断している様だった。
 つまり、立体感以外の要素があまりにもリアルであるので、現実との唯一の違いと言える“立体感”が極めて感性にクローズアップされてくるのである。

 今までは解像度や画の切れ、階調などの点で平面中に如何に立体的な画を作っているか……という評価がカメラになされてきたが、そういった点を突き抜けてしまった2次元映像は、もはや次のステップに進まないと「立体感」という映像に残された最後のフロンティアを解決できないのではないかと、今回のSHV映像を見て痛感した。

 私と友人は途中、歌合戦前半が終わったところで退席したが、特に伝送事故なども無く、終始美しい映像と音を楽しむことができた。
 ちなみに、今回あまり一般告知されなかったのは、会場の問題などもあるだろうが、1つに「SHV中継が急遽決定した」ということ、1つに「まだ実験段階なので伝送事故などが起こったときの事を考えて…」等の理由から、大人しく行われることになった……とそのNHKに勤める友人は話してくれた。

 とにかくも大晦日、2006年最後の最後に貴重な体験をさせてくれた彼には感謝申し上げたい。
 今年も最後の最後まで「映像尽くし」の一年であった事を幸福に思い、本年の最後の『〜創想雑誌〜』として締めくくりたい。


<気分的には、AKから大阪に帰ってきても紅白を見られている気分。>


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