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〜 創想雑誌 〜
−>>2004/08/06/(Fri) ちょこっと、一言。
- いよいよ、高校野球本大会が始まります。
先日より、毎日甲子園へ出向いては中継の準備に追われております。
昨日はセッティング〜カメラチェック。
本日は開会式リハーサル〜打ち合わせといよいよ明日本番という雰囲気。
蒸し暑い夏の甲子園球場。
今年もマウンドで、ダイアモンドで、ベンチで…そしてアルプス応援スタンドでドラマが繰り広げられます!
昨年は「応援実況」というちょっと特殊なポジションのカメラをやった私ですが、今年はアルプス応援スタンドカメラです。
会期中はほぼ毎日『3塁アルプススタンド』のハンディーカメラを担当します。
スタンドから励まし、見守り、そして喜び、涙する高校生達の姿を余すことなくお伝え出来るよう頑張ります!!
明日は開会式から就いております。
甲子園集合7時。
夏本番です。
夏の高校野球は某公共放送じゃない方のチャンネルでお楽しみ下さい(笑)
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>宏哉:ACC*visualization
ネタは色々あるような感じなのですが、如何せん時間とやる気がありません(ぉ
個人的事情が処理し終わったTDCさんに再び当サイトの運営は任せっきりで申し訳ないです。
書きたいことは幾つかありますので、甲子園中継のリズムが掴めれば、更新を行いたいです。
−>>2004/08/08/(Sun) 甲子園在中。
- 高校野球本大会が始まって2日目。
既に筋肉痛に右腕が襲われています。……いや、初日から襲われています。
その日のうちに痛みは引くのですが、翌日また担ぐと試合終了の頃には再び痛くなっております。
まぁ、その日のうちに筋肉痛になってその日のうちに治るのですから、まだまだ若いなぁ〜なんて思うのですが、それはとにかく、体力無さ過ぎです…。
使っているカメラはSONYのHDC-950。
高校野球の中継は某公共放送も某民放もHD(ハイビジョン放送)中継。
地上波アナログでは従来のSD(標準放送)ですが、BSデジタル、地上波デジタルではHD中継をしています。
中継そのものはHDで撮り、地上波アナログだけダウンコンバートしてSD部分……4:3の部分を切り出してオンエアしています。
カメラマンはファインダーの表示を、16:9モードにして、そのうちの左右――(16:9)-(4:3)の部分をマスク表示にして、基本的な画作りは4:3で行っています。
ですからSDで見ている人にとっては違和感の無い映像のみで野球を見られるのですが、HDが見られる人にとっては中途半端な見切りなどが画面の左右にあるかもしれません。
一応、半透明のマスク越しに見切れなどは確認しているのですが、基本的な撮り方は4:3優先となります。
さて、SD・HD混在の現在…いろいろと不都合も出てきています。
画作りの問題もそうなのですが、カメラマンとしてはレンズの“引き”が狭くなっている事に大変頭を悩ませます。
SD・HD混在ではありますが、機材はすべてHD。それをダウンコンしてSDにしているわけですが、HDでOKでもSDだとNGな部分があります。
その最たる物がレンズの“引き”です。
つまり、ワイド端が足りないのです。
HDで見ると、十分な引きがあって、画を作るのには全く困らないのですが、そのうちのSD範囲だけを見ると“引き”が全くありません。
放送用のレンズというのは標準レンズでも民生機でなら吃驚するほどのワイド端があります。
「こんな近くの被写体なのに、ここまで像が入るか!?」と驚くことがしばしばです。
HDの場合は7.5mmほどが確保されるので、近接して撮影しても十分に入れ込みたい被写体が入るのですが、SD部分だけで見るとVX2000にワイコンを装着した時ぐらいの引きぐらいしか確保されません。
そのため、普段のSD撮影の時以上に被写体から遠ざかり、画を作ります。
それに対して某公共放送さんのハンディカメラにはショートズームレンズが付けられています。
おそらく4.5とか5.0mmぐらいの引きがあり、SD部分の切り出しでも標準レンズ並のワイド端があるのではないか……と羨ましく見ております。
我々の方のレンズは20倍の倍率があるのですが、アルプススタンドではそれほどズームアップにして撮る画は無く、殆ど最広角で被写体に自ら近寄って、臨場感のある画作りを行いますので、ショートズームレンズのような10倍程度の倍率で、しかしワイドは広く使える…というレンズの方が実際には良いのではないかと思います。
まぁ、機材への文句はおいておいて、アルプススタンドはなかなか楽しいです。
高校生の若い活気に囲まれながら仕事するというのは、こちらにも力が漲ってきます。
素直に笑い、はしゃぎ、涙する姿……盛暑の陽炎の向こうに忘れないよう、その一瞬一瞬を捉えていけるように頑張りたいです!!
夏の高校野球は、某公共放送じゃないほうのチャンネルでお楽しみ下さい(笑)
by Signature Line
>宏哉:ACC*visualization
仕事から家に帰ってまず行うことはHDDレコーダの電源を入れて、本日の高校野球のエアチェックを確認すること。
朝の高校野球関連の企画番組の録画から始まって午前中の中継、午後の中継を確認します。
大体は自分が担当した試合、就中、自分の撮ったカットで、また同じポジションの別の試合で他のカメラマンが撮った画などを見て、勉強しています。
その後は、夜の高校野球関連の番組をエアチェック。
一日に10時間ほどの録画を行います。
試合すべてを10時間掛けて見直すことは不可能ですので、実際には1時間から2時間程度見るのみ。
その後自分の就いた試合はDVDに移して保存し、HDDのデータは消して、翌日の録画予約を済ませます。
こういったハンドリングの良さはHDDレコーダならではだと思います。
−>>2004/08/10/(Tue) 移徙。
- 実は、7月末に引っ越し致しました。
といっても、以前住んでいたところから1kmも離れていません。
同じ区内で最寄り駅も全く同じ。敢えて言うなら、より駅に近づいた…という事でしょうか。
転居したのには色々と理由はあるのですが、取り敢えず発端は「部屋が狭い!」という我が儘から。
7月中旬から不動産屋を訪れて色々と部屋を見せて貰い、20件前後検討した後で、現在住んでいる部屋に決めました。
部屋の方角は、北西…と決して良くはないのですが、夏場は十分な日照が得られ、加えて建物的な構造の関係で南東の日差しをベランダに受けることが出来るので、洗濯物や布団を干すにも困りません。
2LDKで風呂トイレ別。屋内洗濯機パンあり。
収納スペースも十分にあり、物が多い私でも大丈夫です。
また、うれしいことにCATVとFTTHが入っており情報ネットワーク環境は十全です。(正確にはFTTHではなく“VDSL”なのですが、一応今のところの使い方では満足出来る速度が出ています。)
実は彼女と一緒に住む部屋ですから、ある程度の物件の絞り込みをしてから、彼女と再び選定した物件を数件回り、今の部屋に決めました。
さて、部屋が決まれば、引っ越しの準備と家財の新規購入です。
まず、引っ越し…。不動産屋の斡旋で安く引っ越しを請け負ってくれる業者に頼み4万円ほどで済ませることに。
「一人暮らしにしては物が多いですね…お客さん」と引っ越し業者さんに言われ矢張り尋常になく狭かったのか…と思いながら、引っ越し見積もりをしてもらったその日の夜から荷物を段ボールに収め始めます。
時期的にプロ野球の阪神9連戦、そして夏の甲子園…と忙しい時期になっていくタイミングでしたので、案の定引っ越しのための休みが1日しか貰えず、そのため毎日帰宅してからチョビチョビと荷物を片づけていきました。
メインマシンはかなり早い段階で解体してしまったために、当サイトの掲示板に頂いた質問にもなかなか検証が出来なかったために答えられず…ご迷惑をお掛けしました。
最後まで部屋に残ったのはエアチェック関係のシステムとインターネット接続環境。
引っ越し当日の朝にこれらの配線も解体し、後は引っ越し業者に任せることとなりました。
一方、引っ越しに伴って新しい家財が必要になりました。
特に“白物家電”の購入です。
実は前の部屋は、冷蔵庫・エアコン付き、コインランドリー式のマンションであったため新しく一人生活を始めるために必要な家電を殆ど新しく購入する必要がなかったのです。
しかし、今度はエアコンもなければ部屋の電灯もありません。
すべて自分で買わねばならないのです。
ヨドバシカメラ梅田店に彼女と一緒に出かけ、冷蔵庫・洗濯機・エアコン・掃除機・ガスコンロ・各部屋の電灯……を一括で購入します。支払いはデビッドで。
これらの荷物は引っ越しの前日に運び込んで貰い、設置を済ませました。
最近は省エネ対応を謳っている製品が多く、エアコンも冷蔵庫も省エネ基準120%前後クリアの製品です。
部屋の使い訳は、役割別の使い方。
リビングはとにかくとして、残りの2部屋は人別…つまり私と彼女それぞれの個人の部屋とするか迷いましたが、結局役割別にしました。
すなわち、『作業部屋』と『寝室』です。
寝室は和室。押入付きで収納も十分にあり、床寝することにして、日中は広く部屋を使えるようにしました。
洋室の方は作業部屋……すなわちパソコンの部屋で2人のパソコンが並ぶ部屋です。
まだ彼女は引っ越してきてないのですが、引っ越してきた暁にはレーザープリンタをはじめ、計4台のプリンタが並ぶ出力センターになる予定です。
私の方は可能な限りシステムをコンパクト化して、作業部屋の空間を占有しすぎないように配慮…。
PC回りは小さく収められたのですが、やはり書籍が多すぎで既にこれ以上本を増やせない状態です……。
書籍に関しては引っ越しに伴って天井までいっぱいに使える本棚を新規に購入したのですが、やはり足りません…。空間的には本棚を入れることは出来るのですが、可能な限り『壁を残したい!』というスローガン(?)を実現すべく書籍の削減に努めます。
そんなこんなで、7月末の出費は諸々で100万円近くなりました…。
ボーナスも雀の涙ほどだったのでちょっと苦しいのですが……。
しかし広い部屋はうれしいです。
心にもゆとりが出てきます。
そして何よりも毎日の少しずつの『部屋作り』が楽しくてなりませんね☆
by Signature Line
>宏哉:ACC*visualization
IPフォンも再び設置が先日完了し、固定電話も復活。
今は水回りの使い勝手を向上させるのが楽しいですね。
以前の部屋は、向上とかいう以前の問題で…限界でしたから…。
まだまだ足りない物が幾つもあります。細かい小物ばかりですが、快適な生活には必要な物ばかり。
あと、やっぱり『配線』LOVE♪
配線作業をするためだけに引っ越しを繰り返しても私は苦になりませんよ!
−>>2004/08/12/(Thu) 決戦は土曜日ぐらい?
- 次の休暇が分かりました。
高校野球決勝戦の翌日、8月22日です。
高校野球が始まってからは決勝戦まで休暇がないものと覚悟を決めていたのですが、開幕直後の9日に一日休みが入ってまして、嬉しいやら意外やら。
で、その次の休みが22日になるのですが、この日のシフト表を見ると、『アルプスor休み』となっています。
つまり、この日は予備日なのです。
雨で順延や翌日再試合になった場合はこの日に連れ込むわけで……そうなった場合の次の休みは不明です。
去年も台風で中止になってずれ込んだのですが、会社的にはこのズレが蓄積されると厄介なことになります。
1日ぐらいの延長ならば機材の振り分けは十分に考慮されているのですが、これが2日・3日と順延されていくと、中継車を始め、カメラなどの機材の振り分けに支障が出てきます。
この時期でも高校野球だけを中継している訳ではないので、甲子園の外でも中継車が動き、カメラとともにカメラマンも仕事に就いています(もちろんVE・VTR・AUDIOさん達も)。
実は既に今年は大阪地方大会の決勝が延長で決着せず再試合になったのですが、翌日が台風が来るかどうか……という天候で、もしも翌日雨天中止で、さらに翌々日にずれ込んでいた場合、中継車の手配が着かない…という事態に陥る所だったようです……。
結局無事に翌日に再試合が行われ、勝負も着いたのですが……。
と言うわけで、途中に台風などが来てその日の試合が中止……で仕事もお休み〜というのは嬉しい限りなのですが、結局後ろの方の休暇を前借りしているだけで…さらに場合によっては機材配分の首が回らない……と言うことになりかねないので、決勝戦まで好天で進んで欲しいです。
by Signature Line
>宏哉:ACC*visualization
当雑誌の“2004/08/08/(Sun) 甲子園在中。”にあるハイビジョンハンディーカメラのファインダーの模式図。
毎日徐々に修正して、今日一応完成です。
案外ファインダー内に何があるのか憶えておらず……毎日ファインダーを覗く度に…「あ……こんな物が…」と…。
今日は、左上の“TALLY/REC”と赤タリー時に上下のランプが点灯する……を追加修正。
これで、正しいファインダーの模式図になったと思います(微妙なレイアウトのズレはありますが…)
もちろん、HDC-950標準のビューファーの話です。
−>>2004/08/13/(Fri) 夏コミ、初日。
- 世間は夏コミ真っ盛りであるというのに、わたくしは甲子園のアルプススタンドに缶詰です。
と言うわけで今日も当然アルプススタンドだったのですが、仕事が終わって帰りの電車で、先輩のカメラマンに「お前CMカットに命掛けてるやろ?」とつっこまれてしまいました。
「いや…それほどではないのですが…」と返しますと、「かなり色々と動き回ってるみたいやし…」と――。
某民放の高校野球の中継は試合中、イニング間のCMは球場の応援スタンドにいるお客さんを抜いて、そこにPinPでCMをインポーズしている訳ですが、アルプススタンドのカメラは中継唯一のハンディーカメラですので、お客さんの近くまで行って、“撮っている/撮られている”というのがお互いに認識出来る距離で撮影出来ます。
ご存じの方も多いと思いますが、被写体は大抵カワイイ女性ばかり。
あとは、子供でしょうか。
この仕事に就いた時……つまり去年ですが、母親に「アレはカメラマンの好みで撮っているの?」と聞かれました。
勿論カメラマンのシュミです。
ですので、失礼な話“可愛くない女の子”を撮っているとシュミを疑われるわけです……(汗)
反対に中継車に乗っているディレクターさんとシュミが合うと「7カメ(私のこと)さん、良いねぇ♪」と採って貰えます。
巧く回れれば、CM中に2回自分の画が使われたりすることも……。
実はアルプススタンドのカメラは仕事量の割りに報われないポジションです。
アルプスのカメラは、自軍が攻撃イニングに入った時にだけ積極的に動きます。守備の時は、カメラマンは休憩……といっても一応の画は作って……休みます。
攻撃イニング中も必ずタリーが来るとは限りません。
そのくせ、いつタリーが来るか全くディレクターさんは言ってくれないので、攻撃イニング中は常に画を作ってスタンバイし、タリーが来たら即座にワークに入って、グラウンドとスタンドを繋ぐ役割をテレビ中継の中で果たします。
無論、全くタリーが来ないイニングもあります。
ですから、CMカットでは、やはりタリーが欲しいですから、一生懸命に被写体を探しているわけです。
攻撃イニング中も、左目でチラチラと周囲を見て、女の子や子供達を探しています。
そして、CM入りのキューカット(スコアボードの画)になれば、直ぐにスタンバイ状態を解除して、目的の被写体の所に飛んでいきます。
ですから確かに、「お前CMカットに命掛けてるやろ?」と言われてもおかしくはありません。
しかし、いつもCMカットを撮りに行っている訳ではありません。
守備イニング中は、応援団も観戦メインで、応援などを大してしていませんから、カメラを殊更向けておく必要はありません。
それは某公共放送さんも各社ENGさんも同様です。
ですから当然、攻撃イニングが始まると各局のカメラがアルプススタンドに展開します。
展開する…といっても良い画が撮れる橋頭堡というのは自ずと決まってくる物で、大体同じようなポジションにカメラが集まってしまいます。
ですから、守備イニングから攻撃イニングに移るときはCMカットは探しに行かず、応援団を撮すためのポジションに一目散に移動します。
あと、試合以外の部分で一生懸命画を作ろうとするのは、オープニングタイトルの時でしょうか。
オープニングタイトルでは、オープニング曲に合わせて各カメラマンが即席で夏の甲子園のイメージカットを作っていき、それをスイッチングします。
今年のオープニング曲はZONEの“glory colors〜風のトビラ〜”
その曲を聴きながら画を探していきます。
他のカメラは全部三脚付きのポジション固定のカメラなので、毎回大体同じ画になってしまうのですが、アルプスのハンディは動けますので出来れば前回と同じ画にはしたくない……と一生懸命象徴的な被写体を探し回ります…。
が、これが結構空回り。
今日は2試合就いて、2試合ともタリーがオープニングで来ませんでした…(涙)
同じ画なら幾らでも作れますが……やっぱり折角自由の身なのですから、ディレクターが「おっ」って言ってくださるような画を作りたいです。
精進精進です。
というわけで、明日は第一・三試合の3塁アルプス担当、甲子園7時集合です。
by Signature Line
>宏哉:ACC*visualization
思った以上にバテてません。
もっとグデングデンになって、死にかけているか…と始めた当初は思いましたが、意外と元気です。
初日・2日と出ていた右腕の筋肉痛も出なくなり、またちょっとずつカメラが軽く感じるようになってきました。
そして、なによりもアルプスのカメラは楽しい。
タリーが少ないですが、少ないからこそ「ここぞ!」という画を作って待ちかまえワークします。
来年も、再来年も夏の甲子園はアルプス担当でしょうから、まだまだこの先楽しめそうです☆
−>>2004/08/18/(Wed) あぁ、栄冠はWX25に輝く☆
- canopus SPECTRA WX25が逝きました。
それも突然。
サポートフォーラムの方に何件も類似した症状が出ているのですが、画面にカラーのブロックノイズのような物が現れ、やがて画面がノイズに覆い尽くされて、最悪の場合はOSが起動しなくなりました。
勿論ドライバを入れ直したり色々したのですが改善せず。
何よりもOSが立ち上がる前のPOST画面で既にノイズが出ているので…救いようがありません。
別のM/Bに取り付けてみましたが症状は同様。
また他のG/Bを代わりに乗せてみると何の問題も起こりません。
と言うわけでWX25単体の問題と認知。
仕事から帰ってからcanopusに電話をして修理を依頼しました。
「電話が繋がらない〜!」という苦情をサポフォで良く見かけますが、私は幸いにして一発で繋がりました。お盆明けで混んでいるか…とも思ったのですが。
一年以上前の購入ですから保証もありませんが、新しいG/Bを買うよりは修理した方が安くつくだろうと思って修理出しにしました。
何よりも、新しいG/Bを選択した場合、絶対に ATI製RADEON X800PRO搭載系のボードを選択してしまうので……そうなると引っ越し直後の出費としては痛く…。
ただ、テクニカルサポートの方の話では「既にWX25の補修部品が無い」とのこと。部品交換などが必要になってしまった場合は、nVidiaのリファレンスボードを代替として返送するとのこと。
ボードのタイプは GeForce FX シリーズになるらしく、canopusのWX25が nVIDIA GeForce4 Ti4600 をチューニングして作られていることを考えると、ちょっとスペックアップします。
ちなみに今一時的に入れているG/Bでは、CG系の処理が辛いらしく、ピクセルシェーダが扱えないですよ〜っと以前に作ったプロジェクトを3dsMAXで開くと文句を言われたり……。
早くG/Bが帰ってきてくれないと困ります。
なお、canopusのサポフォを見ていると「修理を依頼して製品を送ったのに、いつになったら返ってくるのか? 既に3ヶ月待ち!」という書き込みをよく見かけます。
大抵は、質問した翌日か翌々日に発送する予定です……というタイミングに巧い具合になっているようですが……。
canpus SPECTRA WX25 製品ページ(生産終了)
>>http://www.canopus.co.jp/catalog/wx25/spwx25_index.htm
by Signature Line
>宏哉:ACC*visualization
甲子園…雨で一試合が順延になりました…。
今日はその順延された一試合の中継に就いていたわけですが、これで22日の休暇は消えました…。
また台風が来ているとかいうことで更にヤバイ気配も…。
そろそろお休みが欲しいですなぁ。
−>>2004/08/24/(Tue) FLY TDC TO HIROYA…(いやそれはちょっと…)
- 夏の高校野球が感動の内に終幕して今日で2日目。
昨日より、お休みをいただいております。
それも4連休。一週間遅れのお盆休み…という感じでしょうか。
いったいどう使ったものかと考えておりましたが、タイミング良くTDCさんが「引っ越し後の宏哉邸を襲撃したい」とおっしゃってきたので、「それは喜んで!」ということでお迎え致しまして、現在大阪に遊びに来ていただいてます。
大阪に午前中に着くために関東の方より朝5時半に自宅を出発したそうで、今も横で眠そうにネット徘徊をしておられます。
午前中は、持ってきて頂いたTDCさん制作のDVDを見せてもらったり、そのほかの作品を見たりと……。
午後からは、「道頓堀に行きたい!」と激しく大阪観光を所望されたので、ビデオカメラ片手に大阪の街へ繰り出しました。
えびす橋からのグリコの看板や、かに道楽の蟹の看板や、食い倒れ人形との2ショットにご満悦のご様子で、最後にたこ焼きを食べて、それから再び私の部屋へと戻って参りました。
観光のさなかも、話題はずっと“EDIUS”。
特に今後期待される“EDIUS ver.3.0”について花が咲きます。
EDIUSのSDKが国内外ともに発表となったこともあって、どんなソフトが開発できるのか、その可能性を探ったりと、HDVの動向を含めて映像談義と相成りました。
今夜は一泊されて、明日は日本橋などを散策の予定。
なかなか楽しい4連休の一コマとなりそうです。
by Signature Line
>宏哉:ACC*visualization
22日の休暇が甲子園の雨天順延で無くなる事が決定した日……。
次の休みはいったいいつになるのだろうか……と思っていたら、思いがけず夢の4連休。
創作活動に使いたい〜〜と思いつつも、今請け負っている依頼が私単独では進まないため、他部門の進捗待ち。
そんな中でのTDCさんの来阪で、思いがけない映像談義の機会に心おどります。
EDIUS 3.0に対する期待と妄想。今後のHDVの展開などなど…話題は尽きません。
明日も一日遊びまくります!!
−>>2004/08/26/(Thu) CINE ALTA!
- 4連休の最終日。
何をして過ごそうかと考える矢先、会社の部長から電話が掛かってきた。
何事かと思いきや、「テストで24pのカメラが来るのだが、人手がないのでカメラマンをして欲しい」という何か胸がワクワクする内容であった。
カメラはSONYのHDW-F900。
HDCAMフォーマットに24p映像が記録出来る、「CINE ALTA」仕様のカメラである。
テストを行う理由の詳細は聞いていないが、関連会社からの依頼らしく、現行のMAシステム内で24p素材が問題なく扱えるかをテストする……というものらしかった。
中継車ガレージにカメラと三脚と確認用モニタを引っ張り出してきて、24p動作のチェックを行う。
初め、どのようにすれば24pモードに切り替えられるのか分からず、VEさんが苦戦。
結局、メンテナンスメニュー内のモード切替で設定を行い、カメラの電源を切って“再起動”させてセットするという手順を踏むことが取扱説明書から分かり、無事に24p映像を出力することが出来た。
HDW-F900はデフォルトではHD-SDIはついていないらしく、モニタへの出力は Y.Pb.Prで行った。
24pモードに切り替えると、モニタのみならずファインダー内もフリッカーの懸かった様な画になる。
はじめはそのちらつきが気になって仕方なかったが、慣れてくると映画的な動画として問題なく受け入れられた。
モデル代わりの女性社員を呼んできてボールをついてもらったり、大通りに出て往来する車を撮影したりして24p素材を収録した。
同時に、23.98pでも同じ素材を収録し、MAルームへ回すこととなった。
なお、HDW-F900は23.98P、24P、の他にも25P、27.97P、50i及び59.94iにも対応している。
関西の某プロダクションは24p対応を謳った中継車を導入し話題となっているが、私の会社が先月導入したHD大型中継車も24p対応のキャパを持っているということで、今後の制作内容によっては需要のある技術である。(通常の仕様では24pには対応出来ないということですが…)
カメラとしては通常のENGカメラと変わるところはないが、昨今のENGカメラと比べると少々重たい。他のHDWシリーズというよりは、中継用のHDCシリーズの重たさに近い。
ただ映画用…という用途が中心であることを考えると三脚固定が多くなると思うので問題はないのであろう。
休日最終日に思いがけず、おもしろい機材を触ることが出来て大変に満足のいく4連休であった思う。
なお……今回のHDW-F900お触り会に関しては“出勤”扱いとはならなかったり…(笑)
by Signature Line
>宏哉:ACC*visualization
さて、泊まりがけで遊びに来ていたTDCさんは昨日無事に関東へ帰宅。
日中はヨドバシカメラと日本橋へと出掛け、オタク的探索。
日本橋では何故か電気店やPCショップにはいるよりも……別のジャンルの店に入っている時間が長く……。
一番最初にビデオ近畿大阪店に立ち寄って、店員さんと今の業界動向やHDVについての意見交換を。
応対して下さった店員さんは以前に名刺を渡しておいた方だったのですが、私のことを憶えて下さってました。
コンシューマ・業務分野と放送分野の情報交換をしたりして有意義な時間でした。
帰りがけにカタログを色々と頂き、近くの喫茶店でTDCさんと読み更けり。
HDV……気になる……というか心配で仕方ないフォーマットです。
−>>2004/08/31/(Tue) HDD搭載ビデオカメラの登場を考える。
- 昨夜はプログラマの松ケン氏と、チャットをやっていて、出てきた話題があった。
それはHDD内蔵ビデオカメラである。
松ケン:「デジタル映像デバイスの値下がり傾向は、デジタルモノの系譜?映像デバイスの系譜?」
という質問あたりからそんな感じの話に流れていったのだが、現在民生ジャンルのHDDビデオカメラが出ていない状況に対して、
松ケン:「HDD内蔵ビデオ(カメラ)って、ぼちぼち各社も画策してるんだろうなぁ…」
という彼のつぶやきに対して、少々映像デバイスサイドに居る人間(私)からの観測を述べてみた。
宏哉:「いやぁ、どうだろうなぁ PC系統からのメーカーからはありそうだが、旧来(家電メーカ)からのは怪しいなぁ。 どちらかというとDVD 8cmディスクにお熱な感じがするねぇ。 HDDだと外に(データを)移すという作業が、編集する人しない人関係なしに求められてしまうし」
松ケン:「そこは、各家庭に普及しつつある、デジタル三種の神器、デジタルビデオレコーダとの連携を使う、とか。 あるいは、HDD取り外し可能というウルトラC。 ダメか。IEEE1394でDVD-Rドライブでも駆動させるか…」
宏哉:「結局一手間居るんだよね」
この会話からも分かるようにビデオカメラでHDD収録した場合データを何らかの形で外に移してやる方法が求められる。
ビデオテープやDVDは元々からリムーバブルメディアとして存在しているため、必要なときにカメラに装填し、保存や移送が必要なときに取り出してやればいい。
もちろん、HDDの利便性は高い。特に我々のようなノンリニア編集を前提とした撮影をする人間にとっては早く手にしたいデバイスである。
HDD内蔵ビデオカメラで撮影し、PCとIEEE1394リンクしてビデオカメラをディスクストレージと見立て、EDIUSでガシガシと編集する。
キャプチャ時間を必要としないし、PC側に大容量のHDDも準備する必要が無くなる。
現在でも、この様なシステムは実在する。
民生の8cmDVDカメラはどうか知らないが、XDCAMやEditcam、P2シリーズなどで実行可能である。
いずれも放送業務のジャンルだが、上述の「キャプチャ時間を必要としない」という部分が重要である。
先述のシステムはすべてENGフィールドでの展開を模索しており、カメラだけでなく編集サイドでもシステムが整えば、一貫したテープレス&キャプチャレスワークフローが完成し、報道に於ける速報性が限界まで加速する。
信頼性やコストの面からまだまだ放送局といえどもテープメディアの利用率が圧倒的であるが、その点がクリア出来れば、現場にとって“ノンテープ”のシステムを拒む理由はなくなる。
なお、“ENG”という言葉だが、最近は各社が好きな表現を使って宣伝コピーを作っている様だ。
Editcamなら「DNG(Digital News Gathering)」、P2シリーズなら「ING(IT News Gathering)」といった具合にである。
いずれにしても、旧来のENGシステムとは一線を画すシステムであることをアピールするために設けられた造語である。
さて、では放送業務ではなく民生市場に於けるHDDビデオカメラの需要とはどの辺りに見いだせるだろうか?
少なくとも速報性ではない。
そうすると、ランダムアクセスと大容量という事になる。
今のところこの2つの性格を持ち合わせているのは一般的にはHDDということになる。
テープメディアの容量については申し分ないが、ランダムアクセスを行うことは出来ない。
DVDはランダムアクセスには申し分ないが、如何せん容量が少ない。8cmメディアの場合、その容量は両面で2.8GBしかない。MPEG2の標準画質で両面1時間程度。仮にDV画質なら13分前後の収録しかできない。ちなみにDVテープ(60分)なら約13GB相当である。
そこでHDDの登場である。
HDDなら、2.5インチでも十分に小型のビデオカメラを作れるだろう。
そうすれば、現在なら80GBのディスク容量が確保でき、しかもランダムアクセスである。
80GBあれば、DV画質でも6時間以上の記録が可能である。
これは、我々にとっても魅力的なデバイスである。
しかし、世間様がこのデバイスを活用するのには一つ障害がある。
それが、バックアップである。
CD-RやDVD-Rの普及に伴いバックアップを取るという習慣は、徐々に定着しつつあるが、それでもまだまだ十全とは言えない。
特に危機管理としてのバックアップがどれだけ行われているかは疑問である。
習慣付かない問題は、やはり手間が掛かる・時間がかかるという点だろう。
Windows XP標準搭載のバックアッププログラムや、高速書き込み出来るDVDレコーダブルドライブの浸透によって、将来的にこの問題はクリアされるかもしれないが、テープをビデオカメラから取り出すほどの簡便さには至らないだろう。
宏哉:「とにかく、まだまだバックアップの習慣が弱い一般にはHDDカメラは厳しいのですわ…管理の点で。 だから、メーカーも2.5インチなどを詰めて十分に小さく出来るビデオカメラを 敢えてメディア入れ替えの出来る8cmDVDを使って、小型化を犠牲にしてでもアーカイブズ性を優先させているわけですわ。私なんかは振動などの運用時の信頼性の問題が十分にクリア出来れば、HDDビデオカメラには飛びつきそうだけどね」
というわけで、少なくとも一般的な用途であるならばHDDよりもDVテープの方が遥かにアーカイブズ性が高いのである。
ビデオデッキやポータブルオーディオはHDD搭載型が多く出回り、大衆化しつつある。
しかし、ビデオカメラがそれらのデバイスと決定的に違うのは次の点である。
松ケン:「でも、一般人(編集はしないと目される人々)にとって、内蔵HDDの中のデータと、DVテープのデータとどう違うのかネ?」
宏哉:「中身は同じだけどね。でも、思い出がすべて詰まったビデオカメラを常に持ち歩く ……という行動と、 過ぎ去った思い出を家に残して 新たな思い出を詰めに出掛ける……というのは違うよ。 いや、言い方を変えよう。そのビデオカメラが壊れれば、思い出も消える。消したくなければバックアップ取れ…となる。 PCやHDDレコーダよりも 携帯するビデオカメラの方が危険性は高い。携帯HDDオーディオプレーヤーは、入っているものが大概既存品(コピー)だが、ビデオカメラに入るコンテンツはすべてオリジナルである。」
要旨がご理解頂けただろうか?
そう、ビデオカメラに収めるデータはすべてオリジナルである。そのため、HDDビデオレコーダでエアチェックした内容よりも、ポータブルオーディオプレーヤーに詰め込んだ音楽よりも、バックアップの重要度は高いのである。
そのため、ユーザはこまめに……それこそビデオカメラを持ち出して、撮影して、帰宅すれば直ぐにHDDビデオカメラから他のストレージ……この場合も大抵は外部のHDDになるが……に保存する必要が出てくる。
報道の分野がなかなかディスクメディアに手を出さないのも正にこの問題があるからで、振っても叩いてもそう簡単にデータが消えないテープメディアの牙城に切り込みを入れるのは至難なのである。
結局はバランスの問題であって、この場合、天秤のはかりに掛けられているのは『安全性』と『利便性』ということになる。
HDDは消耗品である。
壊れて当たり前。
これを常に念頭に置いて利用していないと、足下をすくわれるどころか、心臓を打ち抜かれかねない。
それを理解した上で選択をすればいいだけの話であって、私個人としてはHDDビデオカメラは是非とも登場して欲しい。
松ケンが締めくくりに言った言葉だが、
松ケン:「まさしく粒度の問題でもあるナ」
言い得て妙。
どんな製品もそうであるが、その人々や時々の必要に応じてオーバーヘッドの小さい選択肢を選んでいく必要があるのは言うまでもない。
by Signature Line
>宏哉:ACC*visualization
てな感じで、私も一般人のクセして、チャットではなんだか偉そうに語っております。
まぁ、ちょっとした思考遊戯みたいなもので、何かを論評しようとかそいうつもりではありません。
お互いの興味が重なる分野で、よくこんな感じで意見・情報交換します。
コンピュータ畑の松ケンの意見や捉え方は新鮮で、映像畑の私はしばしば立ち止まり考えさせられます。
改めて、世間を見渡し、なぜそんな状態なのかなぁ〜というのを考え直す良い機会となります。
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