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−>>2019/01/10/(Thu)  Manfrotto“Manhattanムーバー50 バックパック”

 只今、海外ロケ中。
 今回はベトナム・ハノイに来ています。
 ハノイは1年半ぶり。
 ベトナムに来るのは4度目です。


 流石に東南アジアの発展は目まぐるしいですね。
 ハノイはまだまだ原チャ率高いですが、自動車の数もどんどん増えている感じ。
 街も朝早くから夜遅くまで、活気溢れています。

 あと、人口層が若い。
 街中も店も、若い人ばっかりですね。

 さらにご飯も美味しい☆
 しかも安い。
 4人でたらふく食べて、500,000 VND!――って、2,300JPY ですからね




 さて、今回の海外ロケに新しいアイテムを投入!
 それはビデオカメラを収納するバッグだ。

 今までは、キャリーバッグタイプの旅行汎用品を工夫して使っていた。
 1気室・片空けタイプ・4輪キャスターで、容量十分で機材アクセスもよく使い易かったのだが、一つだけ難点があった…。
 それは重量……。
 ケースだけで 4kg以上あり、カメラとバッテリーを収めると、簡単に機内持ち込み重量をオーバーしてしまう。
 バッテリーを他のスタッフに分散するなど、やりくりしていたが、やはりスマートに機内に機材バッグを持ち込みたかったので、カメラバッグを新調することにした。

 今回選んだカメラバッグは Manfrotto“Manhattanムーバー50 バックパック”
 1気室型のリュックサックで、スクエアデザインのシンプルな様相だ。
 ※https://www.manfrotto.jp/manfrotto-manhattan-camera-backpack-mover-50-for-dslr-csc


 今回のバッグ選びで重要視したのは、サイズとデザイン。
 まず、機内持ち込み可能なサイズであるというのは外せない絶対条件だ。
 さらにスクエアタイプのシンプルなデザインのバッグにしたかった。個人的にスクエアタイプの物が好みで、日頃使っているシティユースのリュックも、シンプルなスクエアタイプだ。
 シンプルなデザインで見せることで「軽量に見える」という効果も狙っている。空港で余計な検査を受けたくないからだ(笑
 その点で “Manhattanムーバー50”は最適な商品だった。

 次に、当然ながらハンドヘルドカメラが入ることが条件だ。
 JVC GY-HM660 が現在の海外ロケでのメインアームなので、まずはこのカメラが入ることが必要。
 さらに、機内持ち込み必須のバッテリー類を収容したい。
 また空港や機内でのアニメ鑑賞作業用に、MacBookPro も入れたい。
 シンプルなバッグを求めつつも、ペイロードはたっぷりと要求している。


 この点も“Manhattanムーバー50”は、あっさりとクリア。
 容量としては30リットル級のバッグと同等の収納力があると考えて良いだろう。
 バッグ自体の重量は公称 1580g。

 このバッグの特徴は、専用のインナーバッグが同梱されており、そのインナーバッグに於いて仕切などを使って内部を区切る仕様だ。



 インナーバッグに HM660やバッテリー類を入れて、メッシュカバーでフタをする。
 そして、そのインナーバッグをスルッと“Manhattanムーバー50”に入れる。逆に言うと、このインナーバッグを取り出さないと、カメラも取り出せない訳なのだが、結果的にはこの仕様が現場で有利に働いた(後述)。


<インナーバッグ>


 なお、一眼レフやミラーレス、もしくは小型ビデオカメラの場合だと、インナーバッグを取り出さずに“Manhattanムーバー50”から直接カメラやレンズの取り出しが可能だ。
 “Manhattanムーバー50”の背面部には内部にアプローチできるフタがあり、インナーバッグのメッシュカバーをしていなければ直接機材にアクセスできる。
 さらに、インナーバッグ内の仕切を工夫すれば、上下2気室のカメラバッグとしても使えるため、アクサリー類やサイドアームを上部の気室に分けて収納することもできる。


 さて、話を私の使い方に戻そう。
 MacBookProの収納は、外側に薄いクッション部屋が用意されているので、そちらに滑り込ませることが可能。
 さらにタブレットも入れられる別の部屋が用意されている。
 最外層には、A4クリアファイルが入る部屋も用意されており、こちらには ATAカルネやロケスケジュール/レジュメなど、空港などで直ちに取り出す必要のある書類を入れている。
 これは、かなり便利。

 今回は、JVC GY-HM660 とカメラバッテリ、LED照明用の Lバッテリ(F550タイプ)、Panasonic DC-GH5 と OLYMPUS M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO、さらに Apple MacBookPro 15インチ を“Manhattanムーバー50”に収める事にした。


<インナーバッグに仕切をして、カメラ類を入れる。>


 結果は、バッグが変に膨らんだりいびつになる事も無く、綺麗な形状を保ったままスマートに収容可能だった。
 見た目はクールだ。最高だ!


 で、いろいろ詰め込んだ“Manhattanムーバー50”を持ち上げてみる。
 ヾ(´゚Д゚`;)ゝ ヾ(´゚Д゚`;)ゝ ヾ(´゚Д゚`;)ゝ
 これは、海外ロケ行きたく無くなるレベル……。
 流石に、カメラ2台にレンズにバッテリー多数に MacBookPro 15インチでは重量級だ。
 ヤバイ、マジ重い…。

 そして、決心して背負ってみる。
 …………。
 
 *+。゚・(●`・д・´●)・゚。+*

 何だこれは??
 全然重さが苦にならない。
 これがリュックの魔術か!?

 手で持ち上げたときは苦笑いしかできなかった重量物が、背負ってみると一転、重さを感じないほどに軽量になる。
 登山で十数圓離螢絅奪を背負って登頂できる意味が分かった。
 今回、入れる物はカメラとバッテリーばかりなので、リュック収納の基本の「下を軽く上を重く」という重量配分は難しいが、肩ベルトを自分の身体に合うように調整した上で、チェストストラップやウエストベルトを締めれば、更に身体へのフィット感が増し、重量が背中に分散され軽く感じる事ができる。


<女性でも背負えば軽々と移動できる。>


 ちなみに、今回キャスター付きのキャリーバッグにしなかった理由は幾つかある。
 まず、キャスター付きの物は車輪と伸縮取手の装備により全体重量が上がるというデメリットがある。
 また、カメラバッグとしてのキャリーバッグは2輪式のタイプが多く、4輪式のように全方向に引っ張れない。これは、混雑する空港内では移動時に占有空間が大きくなり、他の人の蹴躓きを招くなど邪魔になる。私はそうした点も考慮して、基本的にキャリーバッグは全て4輪タイプにしているのだ。
 そして、4輪タイプだと複数のキャリーバッグを纏めて運ぶ事が可能だ。少人数のロケ部隊なので、1人でキャリーケースを3〜4個自分で運ぶこともザラだ。その荷物の中に2輪式の物が入ると、輸送力が落ちてしまうのでイヤなのだ。
 そうした事情により、今回キャリーバッグ型のカメラケースという選択肢は自分の中には無かったのだ。

 さて、実際に海外ロケに持ち出したが、実に快適だ。
 空港内もスムーズに移動でき、広い空港の移動でも疲れない。
 機内に持ち込んでも座席上の収納スペースに楽に収める事が出来る。
 足下が広い飛行機なら、前の座席下にも入るだろう。


<逆光で見難いが“Manhattanムーバー50”背負ってます>


 現地に入ってからは、カメラは常に裸で携行するので、いちいち“Manhattanムーバー50”に収める事はしないのだが、だがここでもこのバッグは活躍する。
 インナーバッグを取り出せば、“Manhattanムーバー50”は容量約26リットルの1気室バッグになる。そこに、LED照明や予備のバッテリーを詰め込んで取材車に放り込む。


<現地の取材車のトランク>


 実はこの点が「インナーバッグ仕様で良かった」と思う点た。
 バッグ本体で仕切を作るタイプだと、私の様に飛行機移動中と現場でバッグの用途が変わるような使い方をすると、その都度仕切を組み替えたり外したりする必要がある。
 だが“Manhattanムーバー50”だと、カメラとバッテリー用に組んだ仕切をそのままにしてインナーバッグを抜き取り、広く空いた1気室のバッグ本体を自由に使えるようになる。

 またリュックの場合、撮影現場に持ち込んで部屋の片隅に置いて於いても邪魔にならない。
 これが機材用ハードケースなどだと、余計な場所を取る。置いているだけなら邪魔にならないのだが、取り出したり撤収したりするときにハードケースはフタを大きく開ける構造上、スペースが結構必要になる。
 レストランなどの取材先ではスペースが限られるため、機材群を広げるのも一苦労なのだが、“Manhattanムーバー50”なら上部から内部にアクセス出来るので、フタの開放が最小限で、狭い食堂の片隅でもストレス無く機材の出し入れができた。
 特に今回、ベトナムで取材させて頂いたお店は庶民的で、バゲージを遊ばせておくような余計なスペースが無かったので、大変に助かった。
 これは「当たり!」の使い方だ。


 “Manhattanムーバー50”は撥水加工もされており、小雨程度なら十分に機材を守れるほか、専用のレインプロテクターも付属しており冬山ロケなどでも活用できそうだ。
 デザイン性も高く、軽量でスマート。
 これから、世界中の色々な国に連れて行くのが楽しみなカメラバッグである。


<500mlのペットボトルが入るサイドポケット付き>


※本日の推奨物欲


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コメント

nekka(2019/01/11 08:49)
ハノイの住宅のど真ん中を通る線路、昔と変わっていませんね!

宏哉(2019/01/11 13:37)
今はインスタ映え狙いで、若い人に人気のスポットですね。

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−>>2019/01/04/(Fri) ラボの編集モニタ環境更新➄

■Blackmagic Design DaVinci Resolve
 これは、いわゆる純正の組み合わせだ。
 特に何の不安もなく“DeckLink 4K Extreme 12G”の全機能が使えるはず。
 私は基本的には EDIUS使いなのだが、今の時代「DaVinci Resolveの事は全く分かりません」では、ちょっとお話にならないと思っている。
 一応、Premiere Pro と Final Cut Pro X は 使えるので、その列に DaVinci Resolve を加えておこうという感じだ。
 他の編集ソフトを知っているからこそ、語れる EDIUS の良さもあると思うし、是非とも EDIUS にも取り入れて欲しい他ソフトの機能というのも見えてくる。


 ただ、ラボの現在のマシン環境では DaVinci Resolve を快適に動かすことはできないようだ。
 現状のマシンスペックでは、 何か1本 DaVinci Resolveで編集をしようという気にはなれない。
 2019年中に 編集マシンSEREN の更新も目論んでいるので、これは課題である。


■Adobe Photoshop CC
 EDIUS を使わない日はあっても、Photoshopを使わない日は無いというほど、日常的に使うソフトである。
 “DeckLink 4K Extreme 12G”を導入することによって、Photoshopのカンバス上の画像をプレビューアウトすることができる。


 パソコンの画面(RGB)とテレビの画面では、色や階調の見え方が違うことは今更言うまでも無いが、Photoshopから直接テレビ画面にプレビューアウトできることで、最終的な画像の見え方が確認可能だ。
 プレビューの出し方は、
 【 ファイル -> 書き出し -> Blackmagic image Export 】
 で出力される。


 初回は、出力形式を聞いてくるダイアログが現れるので、任意の出力形式を選択する。
 2度目以降は出力方法は聞かれないが、変更したい場合は[Ctrlキー]を押しながら Blackmagic image Export を選択すると、出力形式ダイアログが開いて設定を変更できる。


 プレビュー出力は常時出力ではなく“Blackmagic image Export”を実行する毎に出力される。
 そのため、こまめに出力チェックしたい場合は面倒だ。
 私は、Blackmagic image Export にショートカットキー設定で[F12]を割り当てて、直ぐにプレビューチェックできるように設定している。


■Adobe After Effects CC
 こちらも、映像制作には欠かせないコンポジットソフトウェアだ。
 After Effects の場合は、コンポジションパネルビューポートの映像がリアルタイムに出力される。
 ビューポート上でレイヤーをマウスで掴んで動かしても、それがリアルタイムにプレビューアウトされている。
 また、ビューポート内で映像の一部を拡大していても、プレビューアウトには全体画面が表示され続けるので、全体バランスを確認しながら細部の調整を行えるなどメリットは大きい。


<After Effects内のビューポートは拡大されているが、プレビューアウトは全体表示だ>



■Grass Valley Mync
 Grass Valley の多機能型メディアプレーヤ“Mync”
 メディアプレーヤという括りが果たして正しいのか?と言うくらいに、動画・静止画・音楽ファイルの管理に長けたメディア・アセット・マネジメントソフトウェアだ。
 多様なファイルのプレビューは勿論、タグ付けによるフッテージ分類や、ストーリーボード機能によるカット編集とムービー作成。そこから直接 YoutubeやFacebookなどへの動画アップロード機能。そして、EDIUSと相互のシームレスな連携など多彩な機能を持つ。
 一度、メディア管理で利用すると手放せなくなる。
 多くのメディアファイルを扱うユーザーなら必須のソフトだろう。

 しかし、以前からちょっと残念だったのが Grass Valley純正やサードパーティ製の I/Oハードウェア経由で外部モニターにプレビューできない点だ。
 特にファイルプレビューしたい場合は、見慣れ管理されているプレビューモニターで確認したいので、HDMIやSDI経由で業務用モニターに映像を出力して映像を確認したいと思っている。
 
 ただし、マルチモニターを組んでいる場合は、任意のモニターにフルスクリーンでプレビューアウトを出す設定がある。
 【 設定 -> プレビュー 】
 と進んでいけば、マルチモニターを組んでいる場合は、どのモニターにフルスクリーンでプレビューするか選択できる。

 今回は、EIZO“CG279X”をDisplayPort で接続し PCのセカンダリモニタとして設定した。
 ……が、何故かラボの SEREN の環境では正しくフルスクリーンプレビューできなかった。


<青く選択されているのが EIZO“CG279X”>


 DELL“U4919DW”に Mync本体を置いて、EIZO“CG279X”でフルスクリーンプレビューという設定なのだが、何故かラボの環境ではフルスクリーンプレビューは DELL“U4919DW”上になってしまう。


<設定上では、上の“CG279X”に表示されるはずなのだが…>


 「Myncと同じ画面」という設定で、Mync本体がある画面上でフルスクリーンになる筈だが、EIZO“CG279X”上にMync本体があっても DELL“U4919DW”でプレビューされてしまう…。


<上の“CG279X”で表示されるはずが、下の“U4919DW”でフルスクリーンに>

 
 Intel Quick Sync Videoを利用するために、DELL“U4919DW”はグラフィックボードの DisplayPortから、EIZO“CG279X”にはオンボードチップからの DisplayPort で接続しているのが影響しているのかも知れない?
 こちらは引き続き調査中だ。


<※参考:自宅のPCでは設定通りにプレビューできた>



■EDIUS Workgroup 9 のレイアウト
 ウルトラワイドモニターでは、広大な作業スペースを得られて非常に快適なのだが、時に不便な部分もある。
 多くのソフトウェアが、16:9のモニター環境を前提で作られているために、32:9というアスペクト比のウルトラワイドモニターでは使いにくい側面も出てくるのだ。

 特に、ウィンドウ左上に揃えられがちな【メニュー】は厄介だ。
 ファイル/編集/表示………など、多くのソフトウェアに見られる【メニュー】だが、これが殆どのソフトウェアでは左寄せで作られているために、ウルトラワイドモニターだと手を伸ばさねばならいほど遠くにメニューボタンがあり、またメニューを開いても遠くの方にプルダウンメニューが現れるのだ…。
 ウルトラワイドモニターを使い始めると、そうした GUIのレガシーな設計思想が目に付いてくる。

 例えばこの【メニュー】が、ウィドウ中央に来てくれれば、どれだけ使い易いか。
 それなら 16:9のモニターを使っているユーザーにとっても決して不便では無いはずだ。
 今後、ウルトラワイドモニターが普及していくことも考慮して、GUI設計者は今一度ソフトウェアのボタンレイアウトを見直して欲しいと思う。


 さて EDIUS だが私の場合は、下載の写真の様に各種ウィンドウを配置している。
 ・中央上部にデュアルモニター
 ・中央下部にタイムライン
 これだけで、27インチ 2560×1440 pixの領域を使い切っている。
 実に贅沢だ。


 そして、左右のスペースに残りのウィンドウを配置する。
 左側には、ビンウィンドウを配置。
 ディレクトリツリーを表示しながらでも、クリップ情報を沢山表示できるように工夫している。
 この際、ビンウィンドウを利用しやすくするポイントは、ファイル名とサムネイル画面をデフォルトの左寄せではなく、右に持ってくることだ。
 こうすることで、ユーザーの視点中心に近くなり、任意のクリップを見つけやすくなる。


<サムネイルとクリップ名を右側に>


 画面右側には、エフェクト/インフォメーション/マーカーウィンドウを縦に並べ、さらに右側にはベクトル/ウェーブ/オーディオウィンドウを並べている。

 ワークフローとしては、左から右へ作業が流れていくイメージにしており、マウス動線を最短にできる様に配慮している。


■まとめ
 2018年最後に、モニターの大更新を行った。
 以前から実現したかったモニタリング環境の構想が基本的には実現できたと思っており、また思い描いていたような理想的な環境になっている。
 
 ただ、既に触れているように幾つかの課題も残している。
 特に“DeckLink 4K Extreme 12G”から EIZO“CG279X”への出力が正しい色域で行われているのか確証が取れていないという、極めて重要な問題がある。
 この点は早急にメーカーに確認を取るなどして、不安要素を取り除いてきたいと思う。

 何にせよ、快適で広大な表示空間を手に入れられ、新年からの編集が楽しみになることは請け合いだ。
 そして、さらに編集を快適にするために、2019年は編集マシン本体も更新の年となりそうだ。


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−>>2019/01/01/(Tue) ラボの編集モニタ環境更新

■モニタレイアウト
 “EDIUS Workgroup”と“DeckLink 4K Extreme 12G”を中核にして、EIZO“CG279X”・TOSHIBA“REGZA 49Z700X”・SONY“LMD-2110W”への同時モニタリングが可能になった。
 今回、モニターのレイアウトであるが、編集マシンの SEREN のメインモニターをDELL“U4919DW”として、その中心上部に EIZO“CG279X”が乗っかるように配置してある。
 謂わば“凸”の文字を描くようなモニタレイアウトだ。

 DELL“U4919DW”には DisplayPort1本のみで、5120×1440pix のウルトラワイドな解像度を実現している。
 EIZO“CG279X”には、DeckLink 4K Extreme 12G からの HDMI出力(3840×2160 pix)と、SEREN からの DisplayPort出力(2560×1440 pix)をそれぞれ入力しており、“CG279X”はセカンドディスプレイとしての利用も可能になっている。


<使用者からみた水平目線。目高が上下モニターの境界線になる>


 凸型の上下配置だが“U4919DW”をデスク天板ギリギリからのローハイトにしているため、使用者がデスクチェアに座った場合に“U4919DW”の上辺が目高となる。
 それをさらに仰角をつけて使用者を向くようにしてあり、つまり“U4919DW”に対しては、やや下向きでディスプレイを見る形になる。
 対して“CG279X”は、“U4919DW”の上辺に乗っかるほどの隙間でレイアウトされ、画面は使用者に向かって俯角をつけており、使用者はやや目線を上げるだけで“CG279X”と正対する形になる。
 そのため目線移動は最低限で済む様になっており、また視野角のズレによる明るさ/色調/コントラストの変化、さらに反射の影響を最小限に抑えている。


<使用者の目線に向かって、上下モニターにそれぞれ角度を付けて配置>


 “LMD-2110W”は、独立して配置。使用者の方向へ大きくスイーベルする設置で、画調の変化を抑えるように調整している。

 この様なレイアウトで、使用に際しての目線移動の効率やディスプレイ表示の正確さなどを最大限に引き出している。

■色域・HDR問題
 さて各モニター導入後、躓いている点がある。
 HDR、もしくは色域を正しくモニターが受け付けているのかどうか?という問題だ。

 実は“CG279X”が、10bitやHDR さらに BT.2020 をちゃんと受け付けてくれているのか分からないのだ。
 “EDIUS Workgroup”で、10bit/BT.2020色空間でプロジェクトを作って“DeckLink 4K Extreme 12G”で出力すると、“CG279X”の入力信号表示は SMPTE170M/BT.709 と表示される。また、YCbCr の隣にある“−”は映像のビット数が表示されるはずなのだが、10bitの時は未表示状態になる。8bitの時は“8bit”と出るのだが…。
 これは“CG279X”の問題か、それとも“DeckLink 4K Extreme 12G”の問題か…。


 そこで、BT.2020出力が可能な JVC GY-HC900を使って切り分けテストをすることにした。
 まず、HC900 を 50Mbps/10bit モードに設定し、カラリメトリーを ITU2020色空間に設定、さらに映像設定の“HDMIカラリメトリー”もITU2020に忘れず変更しておく。


<JVC GY-HC900 の HDMIカラリメトリー設定画面>


 この状態で“REGZA 49Z700X”へ HC900を繋いでみる。
 “REGZA 49Z700X”に入力信号の詳細信号表示ができるので、それを確認する。
 すると、HC900 を BT.2020モードにした場合は、REGZA側は色空間をBT.2020と正しく認識してくれた。
 


<色空間だけでなく、カメラ情報も認識されている>


 その状態で今度は EIZO“CG279X”にHC900を直接繋いでみると、なぜか色空間はBT.709として認識されてしまった。
 
 次に“DeckLink 4K Extreme 12G”を直接“REGZA 49Z700X”に繋いでみる。
 EDIUS のプロジェクト設定は BT.2020だ。
 すると何故か今度は REGZA の色空間の認識は sRGB となっている。
 だが、クロマフォーマットは YUV 4:2:2 という事に……。
 sRGB色空間なのに YUV ??? 
 申し訳ないが、小生の知識が色空間の規格を十分理解していないので、そういうことがあるのか?どうなのか?


<sRGB なのにクロマフォーマットは YUV……だと?>


 この状態で、 EIZO“CG279X”に入力すると、やはりBT.709と認識されてしまう。
 “DeckLink 4K Extreme 12G”からの出力に関しては、何れのモニターも正しく色空間情報を表示してくれていないのだ…。
 これでは“DeckLink 4K Extreme 12G”が本当に BT.2020信号を出しているのかどうか分からない…。

 映像の変化としては、BT.2020で収録した素材を、EDIUSのプロジェクト上で BT.709とBT.2020の色空間を切り替えると、映像の被写体の色に僅かに変化がある事は確認できる。
 ただ、それが正しい表示なのかどうかを保証できない状態だ…。

 同じく HDRに関しても PQ や HLG を“CG279X”が正しく受けて居るのかも分からない。
 “DeckLink 4K Extreme 12G”の PQ出力を “REGZA 49Z700X”に入力すると、色空間は相変わらず sRGBながら ST.2084――つまりPQガンマとして認識してくれる。
 ただ“CG279X”に HDRプロジェクト出力を流し込んだ場合は、例えば雲のディティールの出方などが明らかに違うので、きっと HDR入力になっているんだと自分を言い聞かせている。


<“REGZA 49Z700X”では PQガンマを認識>


 この切り分けテストに関して言えば、“DeckLink 4K Extreme 12G”は HDRフラグを乗せた HDMI信号を出力しているというのは、間違いないらしい。
 そのアップデートと同時に BT.2020出力も追加されているので、アップデートは正常に行われていると見ている。

 となると怪しいのは“CG279X”だ。
 未だに、信号情報に「BT.2020」と表示されるのを見たことが無いのだ。
 これに関しては、一度 EIZO に話をしてみたいと思っている。

 また“DeckLink 4K Extreme 12G”から「BT.2020」が出ているというのも、現在のところ直接は確かめられていない。かたや BT.709、かたや sRGB と表示されてしまうのだからどうしようも無い。
 
 現在は、まだ色空間・HDRともに、正常に表示されていることを確約できない気持ちの悪い状態だ。
 年も明けたことだし、新年早々に解決したい問題である。


 次回も引き続き、DELL“U4919DW”と EIZO“CG279X”を組み合わせた制作空間についてレビューする。

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−>>2018/12/28/(Fri) ラボの編集モニタ環境更新➂


■BlackmagicDesign“DeckLink 4K Extreme 12G”
 今回の「ラボの編集システムのモニタリング環境」の更新目標は、
・10bit対応
・4K 60p対応
・HDR対応
 の3点である。

 その為には、モニターだけでは無く I/Oハードウェアも更新する必要がある。
 現在の EDIUS は Grass Valley社製のI/Oハードウェア(Storm Mobile他)だけでは無く、サードパーティ製のハードウェアにも対応しているため、それらの中から私が求めるスペックの物を選択すれば良い。

 今回、上記の3要件を満たしてくれているのが、BlackmagicDesign“DeckLink 4K Extreme 12G”だった。


 DeckLink 4K Extreme 12G は、出力系に 12G-SDI端子を2系統と HDMI 2.0端子を1系統備える 4K/60p 対応 I/Oハードウェアだ。
 YUV 4:2:2/4:4:4、色深度は 8/10/12 bitまで対応する。

 また2016年4月発表の Desktop Video 10.6.4 アップデート以降は HDRやREC.2020にも対応。「Rec.2020カラースペースのHDMI出力サポートを追加」「HDRメタデータのHDMI送信サポートを追加」が行われている。

 その他、アナログオーディオの入出力や光ファイバー入出力にも対応でき、拡張性の高い I/Oハードウェアとなっている。


 なお、1つ注意が必要なのだが EDIUS Pro 9 は、サードパーティ製 I/Oハードウェア での出力は 4K UHD 30p/ 4K DCI 24p までしかサポートしていない。
 日本語環境で 4K UHD 60p を出力するには、同社のターンキーシステムの“HDWS 4K”シリーズが必要となる。
 これはつまり、 EDIUS Pro が 4K 60p の ハードウェア出力をサポートしておらず、EDIUS Workgroup のみがその出力をサポートするからだ。
 そして、EDIUS Workgroup のソフトウェア単体は日本国内では発売されていないので、必然“HDWS 4K”シリーズが必要となるのだ。

 だが、海外では EDIUS Workgroup のソフトウェアが単体で発売されているので、海外通販で取り寄せれば、ターンキーに頼らずとも EDIUS Workgroup を導入することはできる。
 ただし、国内でのサポート外で、GUIは全て英語表記になる。
 また、日本語版からのバージョンアップはできない。
 旧版の海外 EDIUSからのバージョンアップか、新規に海外版 EDIUS Workgroup を購入する必要がある。
 あくまでも、海外版 EDIUS Workgroup の導入は自己責任なので、ご注意頂きたい。
 海外版はハードル高いなぁ〜と感じる方は、“HDWS 4K”の導入をお薦めする。


 EDIUS Workgroup 9 と DeckLink 4K Extreme 12G の組み合わせは大きなトラブルも無く、すんなりと導入に成功した。
 EDIUS の設定画面には DeckLink 4K Extreme 12G が表示されており、それをプレビューデバイスとして選べば良い。
 事前に、BlackmagicDesign のセットアップソフトウェア“Desktop Video”の最新版をインストールすることを忘れずに!


<EDIUS Workgroup から DeckLink 4K Extreme 12G に 4K 60p出力されていることが確認できる。>


 さて、4Kテレビ TOSHIBA“REGZA 49Z700X”に HDMI経由で直接繋いだところ、正常に 4K 60p 映像を認識。
 これで、EDIUS Workgroup 9 で編集している 4K映像をそのまま確認することができる!
 なお“REGZA 49Z700X”に繋ぐ時の注意点としては、4K映像を入力する HDMIポートの設定で、[HDMI# モード選択]で信号モードを[高速信号モード]にすることを忘れずに!
 [高速信号モード]でのみ、4K YUV 4:4:4/4:2:2 が受けられる。デフォルトの[通常モード]では、YUV 4:2:0 までのため要注意。


 次に、EIZO“CG279X”にHDMIで入力したところ、4K 60p 10bit出力でも DeckLink 4K Extreme 12Gが FHD 1080 60p にダウンコンして正常に表示することを確認できた。


■TESmart 4K HDMI 1×4 Splitter
 ラボの編集環境は、クライアント立ち会い編集用に応接エリアにもプレビューモニタを置いている。
 それが、先述の TOSHIBA 49インチ 4Kテレビ“REGZA 49Z700X”だ。
 こちらには、従来から EDIUS のプレビューアウトを出していたので、今回も当然ながら出力する体制を整える必要がある。
 また、ラボで唯一 4K 60p 映像が見られるディスプレイでもあるので、美しい映像を楽しむためにも、是非とも“REGZA 49Z700X”に映像を同時出力したい。

 方法としては、DeckLink 4K Extreme 12G の HDMI出力からの 4K 60p 信号を分配して、1つを EIZO“CG279X”に、もう1つを“REGZA 49Z700X”に入力すれば良い。
 ただし、EIZO“CG279X”は FHD信号までしか受け付けないので、分配時に 1080 60p にダウンコンする必要がある。

 そこで白羽の矢が立ったのが、TESmart 4K HDMI 1×4 Splitterだ。
 TESmart 4K は HDMI 1入力4出力のスプリッターで、最大4K 60P /4:4:4 に対応。
 HDCP 2.2に準拠し、色深度も 8/10/12bit対応と過不足無い。
 スマートEDID管理機能を備えるため、出力先のモニタなどの解像度がそれぞれ違っても正常な出力を行う事ができ、1080 60p と 2160 60pの同時出力をサポートする。
 これは、今回の配線プランにお誂え向きのガジェットだ!


 ……と思って導入したのだが、これがなかなか曲者で上手く行かない。
 映像自体は出ているのだが、1080 60p で入力している EIZO“CG279X”が、EDIUS の設定に関係なく 8bit/YCbCr 4:2:0 になってしまうのだ……。
 これは流石に、今回の目標値を大きく下回る。
 DeckLink 4K Extreme 12G と EIZO“CG279X”を直接繋ぐと、ちゃんと YCbCr 4:2:2 で受け付けてくれるので、TESmart 4K が原因であるのは間違いないとみられる。
 今回のモニタリングプランには不向きな TESmart 4K だったが、4K と HDの簡単な同時出しには使えるガジェットなので、これからも活用の場を見つけて行きたい。



■BlackmagicDesign“Teranex Mini SDI to HDMI 12G”
 そこで、やり方を変えることにした。
 DeckLink 4K Extreme 12G 導入から今日までの1週間ほど、色々と試行錯誤していたのだが、丁度今日、新しい方針が出た。
 今日の午後の話なのだが、ビデオ近畿さんに別件で入荷した商品を受け取りに行ったら、展示品下がりの BlackmagicDesign“Teranex Mini SDI to HDMI 12G”が破格で売りに出されていた。
 その場で即決購入。


 これで、EIZO“CG279X”と“REGZA 49Z700X”への映像分配を行う構想に目処が立った。
 DeckLink 4K Extreme 12G には、12G-SDI×2系統と HDMI×1系統が用意されてるので、それを上手く利用する。

 まずは、HDMI出力を EIZO“CG279X”へ。
 EDIUSが 4K 60pプロジェクトでも、DeckLink 4K Extreme 12G が自動で 1080 60p にダウンコンバートして映像を出力する。
 編集時のマスター映像となるので、シンプルでストレートな混じりっ気なしの映像が送れることが、やっぱり重要だ。


<EIZO“CG279X”の入力信号情報>


 次に、12G-SDI アウト,ら 4K 60pを出力。
 これを “Teranex Mini SDI to HDMI 12G”に入力し、HDMI信号に変換。
 “REGZA 49Z700X”へ入力することで、4K 60p 映像をそのまま得ることができる。


<“REGZA 49Z700X”の入力信号情報>



 さらに、 SONY“LMD-2110W”も引き続き利用する。
 “LMD-2110W”はFHD液晶パネルであるため、再スケーリング無しの HD映像を確認することができる。
  EIZO“CG279X”でのHD映像の表示は、アーティファクトの影響は感じないにしても、実際に再スケーリングを行っているのは事実なので、HD映像確認用の予備モニターとして“LMD-2110W”は常にスタンバイしておきたかったからだ。
 “LMD-2110W”への入力の方法だが、DeckLink 4K Extreme 12G は 12G-SDI出力の1系統を FHDダウンコン出力に固定することができる。
 その SDIから出力された映像を HDMIに変換して、“LMD-2110W”入力することにした。 ちょうど BlackmagicDesign“Mini Converter SDI to HDMI 6G”が余っていたのを思い出して、これをコンバータに据えることにした。


 ちなみに、“LMD-2110W”はスペック表から1080/60pには対応していないと思っていたのだが、実際に1080/60p信号を入れてみると問題なく認識し、表示できた…。う〜ん、どうなっているんだろう。ちゃんと[1080/60p]と信号種別もモニタが明示するので、OKなんやろね?(笑


 ということで、プレビューモニター3台にそれぞれに、4K 60p プロジェクトを大元とした映像を出すことには成功した。



 次は、DELL“U4919DW”と併せて、最終的な使い心地についてレビューしたい。

※本日の、推奨物欲。


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−>>2018/12/27/(Thu) ラボの編集モニタ環境更新➁

■EIZO“CG279X”
 次に、ピクチャーモニターだ。
 こちらも前々から更新を考えていた。


 従来のピクモニは SONY“LMD-2110W”。
 21型業務用液晶モニターだ。
 こちらは7年選手ではあるが、まだまだ表示性能に問題は無い。
 しかし、1080/60p の入力はできないモデルであり、当然ながら HDRや広色域 BT.2020には対応しない。
 (※スペック表から1080/60pには対応していないと思っていたのだが、実際に1080/60p信号を入れてみると問題なく認識し、表示できた…)


<SONY“LMD-2110W”>


 また、編集に関しては、ノンリニア編集システムの I/Oハードウェアも重要だ。
 EDIUS のソフトウェア本体では編集処理の 10bit対応をしてから久しく、10bitでの編集はグレーディングなどの精度を高めてくれるため VPやCM制作などでは必須となっていた。
 だが、10bit処理を利用するにあたって当ラボの環境では1つ問題があった。
 I/Oハードウェアの Grass Valley“Storm Mobile”が、10bit映像の出力に対応していなかったのだ。

 つまり、当ラボの従来のモニタリングシステムでは、1080/60i 8bit での視聴が上限であり、必要最低限は確保しているが、必ずしも今日の編集体制に合うシステムでは無くなってきた。
 さらに、4K や HDR といった映像を取り巻く環境も変化してきており、それに対応した編集環境の再構築が課題となっていた。

 ということで今回の更新目標は、
・10bit対応
・4K 60p対応
・HDR対応
 の上記3点とした。

 というこで今回は、まずモニター。
 候補になったのが EIZO“CG279X”。
 2018年11月発売の ColorEdgeシリーズ 27インチ カラーマネジメント液晶モニターだ。
 「PQ方式」と「HLG方式」の両方のガンマに対応。
 カラーモードは BT.709は勿論、 DCI-P3、BT.2020など映像制作に必要な色域規格に対応する。
 DCI-P3のカバー率は98%、Adobe RGBも99%カバーする。
 解像度は 2560×1440 pix。
 コントラスト比は 1300:1


 モニターは電源を入れてから、輝度・色調・階調特性が安定するのには一般的に時間が掛かるが、“CG279X”では僅か3分で安定させられるため、ノンリニア編集システムを起動すると同時に、モニターの電源を入れれておけば作業に取り掛かる時には既に安定した表示状態になっている。

 ハードウェアキャリブレーションセンサーを本体に内蔵し、表示画像の色校正を高精度で行う事ができることも特徴だ。
 また、輝度と色度が均一になるように画面全体をすべての階調で補正する、独自のデジタルユニフォミティ補正回路を搭載。
 27インチの大画面ながら、全体の輝度ムラ・色度ムラを抑えることができ、画面隅々まで安定した表示を実現している。
 
 さらに、AIを活用した表示適正化アルゴリズムも搭載。
 液晶モニターは、周囲の温度変化やモニター内部の温度変化の影響を受けて色や明るさが変動する。そこで EIZO の ColorEdgeシリーズでは、モニター内部に温度センサーを搭載。内部の温度変化を計測しながら、周囲の温度変化を推定。これにより、階調・色度・輝度などに対して適切な補正を行い、正確な表示品質を維持するのだが、この温度推定にAIを活用し、表示安定化機能の向上を計っている。

 当然ながら、工場でモニター1台1台の階調補正が行われてから出荷されており、詳細なキャリブレーションレポートも添付されている。


< EIZO“CG279X”設置中。>



 まぁ、ColorEdgeシリーズという点からだけでも、EIZOの並々ならぬ画質へのこだわりが期待できるのだが、“CG279X”は ColorEdgeシリーズの中でもリーズナブルに HDR や広色域対応を図ることができるモデルとなる。
 最大のポイントは、4K入力を捨てたことだ。
 
 “CG279X”の最大解像度は 2560×1440 pix。
 4KでもHDでも無い。
 ちょうど、先の DELL“U4919DW”の横半分の解像度となるのだ。

 その為“CG279X”は 4Kモニターではなく HDR/広色域対応モニターだという認識をしておきたい。
 そして、この 2560×1440 pix という解像度への理解も必要だ。
 まず“CG279X”は 4K信号は受け付けない。
 最大入力解像度が 2560×1440 pix なのだ。
 そして、1920×1080 pix 解像度のHD映像はスケーリングされて表示されるため、やや被写体の輪郭に甘さを感じることがあるかも知れない――と言う点だ。
 4K映像であっても、一旦 HDにダウンコン出力したものを“CG279X”に入力してアップスケーリングされるのは、残念ではある。

 だが、実際にその方法で EDIUSから出力した4K映像を確かめてみたが、気になるようなアーティファクトは見受けられなかった。
 高精細な 4K映像を楽しむことはできないが、実用上の問題は感じない。


<気になるようなアーティファクトは見受けらない。>


 それよりも、HDR や BT.2020 といった旧来の制作用モニターでは得られない環境の享受こそが“CG279X”の真髄となるだろう。

 なお、HDR対応を謳っている“CG279X”だが、その液晶パネルの輝度は 300cd/屬靴ない。
 「いや、HDR対応モニターなら最低でも1000cd/屬世蹇」と思うかも知れないが、それがこの“CG279X”の面白いところであり、リーズナブルな価格を実現している所以だ。
 詳細は、PRONEWSの [InterBEE2018] EIZOブース の記事に書かれているが、要はモニターに入力された HDR の PQ信号に対して、一定の輝度以上はクリップさせてしまって、それ以下の階調を監視しようという考え。 
 クリッピングする輝度の上限を「300cd/屐廖500cd/屐廖1000cd/屐廖4000cd/屐廖屮フ」の5段階として、選択した値以上の輝度をもつ領域をクリップして表示し、それ以下の輝度部分の階調を“CG279X”の表示能力「300cd/屐廚鵬,傾んで、本来のHDRで得られる表示に近い階調を描写する。
 つまり、低輝度階調重視か全体階調バランス重視かを意図的に選んで確認することができるモニタなのである。


<マグネット式遮光フードも付属。外光反射を防ぐことができる。>



<任意にカラーモードを切り替えることができる。>


 これだけ多機能な“CG279X”であるが、その分、表示モードを間違ってしまうと正しい色域・階調で表示されず、大事故に繋がってしまう……。
 だが、EDIUS Workgroup Ver.9.2以降と併用すれば「モニターコントロール機能」が効力を発揮する。
 EDIUS Workgroup の「モニターコントロール機能」では、EDIUS のプロジェクト設定で実行したいカラーモード(BT.709/BT.2020/HLG/PQなど)を選ぶと、その設定に連動して対応する EIZO製モニターのカラーモードを自動で適切に切り替えることができる。
 あらかじめ、EDIUSの入ったPCとEIZOのモニターを USB で繋いでおき、EDIUS の System Settings の Hardware -> Monitor Control で Enable Monitor Control を有効にして、利用するモニターを選ぶ。
 これで、EDIUS のカラーモードと、EIZOモニターのカラーモードが自動的に連動するようになり、いちいち手動でモニターのカラーモードを切り替える必要がなくなる。


 EDIUS Workgroup 9.3からは、この“CG279X”も利用可能なモニターに加わっている。
 この「モニターコントロール機能」を使わない手は無い!
 めちゃ便利!!


<自動的に切り替わった後、現在のカラーモードを一時的に明示してくれる。>


 ということで EDIUS Workgroup と EIZO“CG279X”は、最高のタッグだったりする。

 さて、次回は EDIUS からプレビュー映像を出力するための I/Oハードウェア BlackmagicDesign“DeckLink 4K Extreme 12G”を紹介する。


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