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〜 創想雑誌 〜
−>>2021/10/28/(Thu) Canon XF605 着弾!
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創想雑誌の更新……気が付けば一年も放置していました…。
病気も怪我もする事無く、管理人;宏哉は至って元気です。
お陰様で仕事が忙しく、サイト管理に手を付けられない状態でした。
だが、しかし! 情報発信してないと、ストレスが溜まっていくので(笑)、なんとか創想雑誌の…Next-Zero.com の更新を再開していきたいです。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
ということで、更新再開の第一弾は、本日発売開始の Canon XF605!
4K 60p/10bit 4:2:2 収録対応のハンドヘルドビデオカメラだ。
既に、PRONEWSさんの方でレビューも書かせていただいているので、ファーストインプレッションを知りたい方はそちらをご覧ください!
※参照:PRONEWS/『テレビカメラマンの魅力的な選択肢 Canon「XF605」!厳しく機能検証してみた 』
<2021年8月/京都・嵐山にて>
さて、上記のレビューは8月半ば…お盆にさしかかる頃にデモ機をお借りして、その後10月半ばにもう一度現場に実戦投入するために借用。
2回に及ぶ評価の機会を得て、その後……2回目の返却と同時に XF605 の予約注文をした!
導入の決定打は、簡潔にまとめると「小型軽量で画質も良くズームリングのレスポンスが合格点」という点だ。
タイムコード・ラボの仕事はテレビロケやイベント撮影などで、HD撮影が現在も主軸だ。
ラボの場合、そうした現場でのメインカメラは JVC GY-HM600シリーズであることは、読者の皆さんはご存知のことだろう。今も引き続きそれは変わらない。
HM600シリーズの使いやすさは、今もなお他社を寄せ付けないもので、ハンドリングの良さはどんな現場に持って行っても安心できる、まさにメインアームである。
では、なぜ今回 Canon XF605 をチョイスしたのかというと、第一に画質の向上を計りたい…という思いがあったからだ。
HM600シリーズもそれ単体で見る分には、画質の満足度は高い。同クラスのデジの中でも優れた画質を誇っていると言える。
しかし、この2〜3年は ENG機と並べて使うことが増え、そうしたときに HM600シリーズの画質がどうしても眠く見劣りのするものに見えてしまうのだ。
まぁ、当然と言えば当然だろう。ENGとデジを比べちゃイケない…。それは分かっているのだが欲求は尽きないものだ…。デジの映像であってもディテール感や解像感を改善していきたいという思いが強くなり、それでは 4Kデジからのダウンサンプリングによる HD収録はどうだうか?と思考するようになった。
JVCで言えば、4Kデジとして GY-HC500シリーズがある。
ラボにも HC550があり、光学20倍ズームや4K 60p ProRes収録などの魅力を持っているのだが、如何せん『重量級デジ』であり、手持ち振り回しのロケには向いてない。また、実はノイズ処理の点で結構厳しい部分があり、ラボの業務範囲でオールラウンドに使うには難しいという評価をしているカメラなのだ。
しかし HC550でHD撮影すると、HM600シリーズで感じていた映像の眠さは改善され、ENG機と並べて使ってもその解像感の差はかなり解消されることは体感した。
そうなってくると、4Kハンドヘルド機で、軽量小型で、テレビバラエティー的な振り回しロケに対応でき、かつ舞台撮影などの望遠系収録にも対応出来るカメラ……という SONY HXR-NX5R的な、どこの現場でも使えるカメラがますます欲しくなって居たのだ。
もちろん、今から買うならば 4K 60p に対応していて欲しいし、テレビのディレクターが用意しやすい SDXCカードなどで収録できるのが良い。
SONY Z280は? 重いし高いし…、Z150は 4K 30p 止まりだし。
Pansonic CX350 は? 軽量小型で低燃費! だけどズームリングレスポンスが…。
JVC GY-HC550 は? 重量級だし、4K 60p は専用アダプターが要るSSDだし…。
と、決定打が各社から出て来ない中で、Canon XF605 が発表された 2021年夏!なのだ。
さて前置きが長くなったが、今回は Canon XF605 を導入するにあたって、必要なアクセサリとして何を選んだかをザックリと紹介したい。
■ワイコン:
XF605のレンズは、広角端25.5mm〜望遠端382.5mm(35mm換算)の焦点距離を持つ光学15倍レンズだ。
XF605の広角端は旧来のデジに多かった 29mm台よりも確かに引けるのだが、例えば HM660の広角端 29.0mmに x0.8倍のワイコンを装着すると 23.2mm となり、XF605の25.5mmはやや物足りないのだ。
実際に、いつもは HM660+ワイコンで行っているロケに、XF605をワイコンなしで投入してみると、やはり引き尻の不足や、被写体までの距離が遠くなりカメラワークがいつもよりも少しやりづらい…ということを感じた。
なので、やはりワイコンは必須と判断し、Zunow の 0.83倍ワイコンである“WCZ-90/XF605KIT”を導入した。
<WCZ-90/XF605KIT>
WCZ-90を XF605に装着した場合広角端は 約21.2mmとなり、かなりのワイドビューを得られる。
画質面などは別途評価予定だが、ワイド側のゆがみ具合もワイコンを付ければ見られる様な標準的な歪みだ。
その“/XF605KIT”ということだが、ワイコン自体は以前から発売されているものと同じで、ただ XF605と組み合わせたときの 21.2mmという広角でフードがケラレないように大型化したフードが附属した。
フードには 105mmのフィルタネジが切ってあるので、ワイコンの前玉保護の為に“Kenko PROFESSIONAL FILTER NEO”105mmも購入。
また、XF605本体のフィルタ径は 58mmのため、“Kenko MC CLOSE-UP NEO No.1”58mmも購入している。
XF605 に Zunow WCZ-90 と専用フードを取り付けた感じは、厳つさが増して格好いい!!
構造上、XF605の本体レンズと後付のワイコンには見た目に段差が出来ることが分かっていたので、横から見るともう少し不細工な印象になるかと思ったが、Zunow WCZ-90 のコンパクトさが、そうしたマイナス要素を上手く吸収してくれているようだ。
ワイコンフードを取り付けると、フードの方が本体底面よりも下に来てしまうのでカメラが前上がりになってしまうのだが、実際の運用ではカメラ底面に三脚取付用のクイックシューを取り付けるので、丁度バランスが良くなる。
ワイコンに関しては、特に大きな問題はなさそうだ。
■バッテリー:
バッテリーは、Canon純正の BP-A60 を4本購入。
XF605はバッテリー駆動時14.4V、AC-DC駆動は 24Vというデジとしてはかなり高い駆動電圧を採用している。
この BP-A60 というバッテリーは、Canon機の中でも CINEMA EOS SYSTEM の C300などが中心に採用しており、同社デジでは XF705 のみだ。
なので、Canonのデジユーザーであっても、バッテリーは新規購入となるユーザーが殆どだろう。
問題は、このバッテリーが結構お値段が高いことだ……。
BP-A60が約45,000円、2連式充電器 CG-A10が約60,000円ほどするのだ。
1日ロケをするなら、最低でも2本。予備を入れて3本は確保しておきたい。
それだけで、バッテリー+充電器セットで20万円近くするので、他社からの乗換需要も含めて、二の足を踏んでしまう要因なりそうだ…。
ちなみに、XF605自体は実売で 550,000円ほどだ。
なお、XF605の標準セットには、コンパクト充電器の CG-A20 と、容量半分の BP-A30 が附属している。
■マイク:
カメラ用の鼻マイクには、PROTECH製 ビデオ近畿オリジナルモデルの“MC-VK2021”をチョイス。
デジへの取付に最適なケーブル長や、ウインドスクリーン含め約17cmの短いマイク長で、指向性のバランスと自然な音質を実現しているという。
ビデオ近畿の中の人が自信持って開発されたそうなので、是非その実力を確かめたく、導入した。
さて、創想雑誌再開初回はこれぐらいで!
これから、引き続き Canon XF605 の評価を続けて行きたいと思う。
ちなみに、私自身は JVC から Canon に「乗り換えた」訳ではない。
新たな選択肢として「Canon のデジ」というものに挑戦していこうという心構えだ。
カメラで最も大切だと私が考えている「使い勝手」の点では、まだまだ JVCに軍配が上がるし、これからも当然ながら JVC HM600シリーズは現場には投入して行く。
もちろん、ENG撮影の場合は、JVC GY-HC900 一択だ!
Next-Zero.com の……そしてタイムコード・ラボの JVC絶対包囲網の中で Canon XF605 がどの様にのたうちまわるのか? 私も今から楽しみだ!(フフフ
■■告知■■
2021年11月1日〜3日に開催されるオンラインイベント『Canon Creator Society』に、管理人;宏哉が登場いたします。
この Canon XF605 についてトークする予定です!
お時間ある方は、登録不要/無料ですので、是非ご視聴ください!
Canon Creator Society
<重厚な JVC による包囲網>
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