楽天市場
Amazon.co.jp
・ ・ ・
>>Adobe
>>SONY
>>Panasonic
>>Manfrotto
・
>>楽天市場>>ビデオ近畿
>>SYSTEM5
>>kakaku.com
【Next零 ;Key Contents】
reTMCD
*
Eye-One Display2
レンタル
*
非公式データバンク
EDIUS Bench
*
HVR-S270J
関連レポート
Article offer cooperation
* * *
ACC*Software Leading...
Hosting Management by
* * *
<<<
Prev
>>>
Next
〜 LEDビデオライト“SONY HVL-LBPA”/(企画)DC-DCコンバータ 〜
(提出日:10/01/27)
■ENGカメラで HVL-LBPA を利用する
HVL-LBPA の電源は、SONY インフォリチウム Lシリーズ・バッテリである。Lシリーズ・バッテリは、SONYの業務クラスHDVである HVR-Z5J や HVR-Z7J などに使われるバッテリと同じ物であり、同社のカムコーダユーザであれば、手持ちのバッテリを利用でき、バッテリチャージャも流用できるのでイニシャルコストを抑えることが出来る。
反対に HVL-LBPA は、電源に Lシリーズ・バッテリしか利用できない事が問題にもなる。
他社製品には、カムコーダバッテリの他に、乾電池や外部の12V電源などを利用できる物もある。
それらの製品は、併用するカムコーダや使用状況に応じて、幅広い電源の選択が可能になっている。
特に、ビデオライトを ENGカメラで利用したい場合には、外部12V電源は有用となる。
最近の ENGカメラの多くは、Dタップと言われる ビデオライト用 12V電源コンセントが用意されている。
<Dタップ(D-tap)。VFの根本辺りに装備されている。>
このDタップとビデオライトを接続することで、カメラ側から直接ライト用電源が供給され、ライト専用のバッテリが不要になる。
これは、取材時の手荷物が減らせるほか、カメラオペレーション時の軽量化にも一役買う。
しかしながら HVL-LBPA は、そういった外部の電源を利用できる仕様になっておらず、ENGカメラで使う場合には、標準仕様通りに Lシリーズ・バッテリを装着してカメラに取り付ける必要があり、結果としてオペレーション重量は増加してしまう。
そこで、HVL-LBPA で Dタップの利用が出来るアダプターを製作することにした。
■DC-DCコンバータ
Dタップ電源は、12V直流である。対して、HVL-LBPA は、7.2V直流。
HVL-LBPA自体に降圧回路が入っている可能性はあるのだが、万が一にも高負荷で故障させてしまっては困るので、電圧を下げる降圧回路内蔵の DC-DCコンバータを製作する。
電力変換装置の要となるスイッチングレギュレータには、Pch MOS FET内蔵の ROHM製“BD9702”を利用する。
※ROHM BD9701/BD9703/BD9702 Technical Note(PDF)
http://www.rohm.co.jp/products/databook/power/pdf/bd9701fp-j.pdf
BD9702 は、入力電圧 8〜36Vまで対応しており、出力電流は 3.0Aまで対応。
HVL-LBPA は、7.2V 16W という仕様になっているので、回路には約2.2Aの電流が流れる。
1.5A まで対応のスイッチングレギュレータが多い中、3.0A対応の BD9702をはその条件を満たしており、これを選んだ。
また、BD9702 は外付け分割抵抗にて出力電圧を設定できるため、半固定抵抗を利用して、必要出力電圧を得る仕様にする。
これにより、入力 12V DC 以外にも 最大36Vまでの外部電圧に対応でき、Vマウントのリチウムイオンバッテリ(14.4V)などを電源として、7.2Vに降圧する事も可能である。
今回製作する DC-DCコンバータは、変換アダプタとして直接 HVL-LBPA に取り付けたい。
そこで、不要になった手持ちの Lシリーズ・バッテリの筐体を利用して、コンパクトにライト本体に装着できるようにした。
また、Dタップ以外にも多様な外部電源に対応するために、コネクタケーブルは取り外し可能な物にする。
半固定抵抗と併用することで臨機応変な運用が出来るようなる。
アダプタは、フルメンテナンスに対応し、繰り返し分解/組立が可能なように設計。
BD9702は、稼働中には高い発熱があるため、放熱器が上部に来るように配置し、そこを基点にして各電子部品を組み込んでいく。
電源出力端子は、そのまま Lシリーズ・バッテリの金具を利用するので、回路下方部に向かって回路を組み立てた。
回路が正常に組み上がったことを確認できたら、筐体への組み込み。
筐体は、Lシリーズ・バッテリ の NP-F960 を利用したが、高さ方向を圧縮することが出来た為にケースを短縮工作し、結果として NP-F700系と NP-F900系の中間ぐらいのサイズに収めることが出来た。
重量は、ケーブル込みで 114g しかなく、NP-F950(278g)やNP-F730(182g)よりも軽量となった。
フルメンテナンス対応のために、ネジでケースと基部の固定を行い、完成。
1時間強の連続点灯テストを行ったが、安定して点灯し続けた。
この DC-DCコンバータにより、HVR-S270Jを初めとする ENGカメラでの運用が可能になる。
課題としては、まず1つにアダプタの更なる小型化である。
基板レイアウトの工夫でさらに小さくできると思われる。
接続ケーブルも交換式ではなく固定タイプにすれば、なおコンパクトに収まるであろう。
また、HVL-LBPA は SONYのインフォリチウム・バッテリとの運用が最も相性の良いように設計されているため、非インフォリチウムの場合は、点灯に少し時間が掛かる。
インフォリチウムの場合は、電源オンから点灯まで1秒未満なのだが、非インフォリチウムでは約3.5秒掛かる。
この問題は、筐体に使った NP-F960などに内蔵されているインフォリチウム基板を利用し、HVL-LBPAを欺瞞すれば解決できる可能性も秘めている。
電子回路に詳しい方は挑戦されてみては如何だろうか?
※関連製品:
<<<
Prev
>>>
Next