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〜 LEDビデオライト“SONY HVL-LBPA”/色温度 〜
(提出日:10/01/21)
■HVL-LBPA の色温度
さて、HVL-LBPAの各状態での明るさが判ったところで、その時々の色温度を確認する。最初にも述べているが、現在の LEDライトは明るさの問題は兎に角として、カラーバランスに偏りがある。
また、基準となる色温度を満たしていない事も多く、各製品によって……あるいはそれぞれの使用モード(調光の度合い)などで、色温度が変化してしまう問題もある。
先述の通り、ビデオカメラにおける基準となる色温度は 3200Kが一般的である。
また、晴天下の撮影――屋外撮影では 5600K が一つの指標となる色温度だ。
LEDライトでは白色LEDを利用する関係で、比較的高い色温度が基準となっており、多くの製品が 5600K前後の色温度となる仕様だ。
そういった点を踏まえて、この頁のテストでは HVL-LBPA の色温度とカラーバランスを確認する。
ビデオカメラに SONY HVR-S270J を利用し、ホワイトバランスプリセットで「5600K」と「3200K」を設定した。
ライトから1mの距離に“グレースケールチャート”を置き、一番白い部分にゼブラが載らないギリギリの所で明るさを決めている。
アンバーフィルタを使わない状態ではプリセット 5600K で撮影し、その結果を掲載している。(※アンバーフィルタ利用時はプリセット 3200Kとした。)
評価はその映像を元に行っている。
その後、ホワイトバランスを実際に取り直して、色温度を確認している。
ホワイトバランスを取った後のチャートは、基準グレースケールチャートと同じ傾向になるので個別には掲載していない。
まずは、基準となるグレースケールチャートを確認したい。
・基準グレースケールチャート
正しくホワイトバランスが取れている場合のグレースケールチャートだ。
ベクトルモニタを見てみると、本来収束しないといけない基点が、広がりを持ってしまっている。
これは、HVR-S270J の性能と言うよりもグレースケールチャートの経年劣化による偏色が原因と思われる。(※屋外の中継放送業務で長年使われていたものなので、古くて汚いのだ)
しかしながら、HVL-LBPAのカラーバランスなどの傾向を見るには十分であると判断し、このチャートを基準として以降評価していく。
◆ ◆ ◆
・SONY“HVL-LBPA”ノーマル状態
正確な色温度は『 5100K 』。
500Kの差があるため、全体的に赤方向へ回った映像になっている。
実際の撮影では、被写体に対する影響はそれほど気にならず、プリセット5600Kで使用しても破綻は無いと思った。
◆ ◆ ◆
・SONY“HVL-LBPA”ディフューザあり
正確な色温度は『 4500K 』。
ディフューザを入れると色温度は 1000Kも下がり、明らかに赤みを感じる。
4500K というのは、一般的な光源としては蛍光灯と同じぐらいである。
蛍光灯製品によって色温度は多少違うが、4500Kであれば蛍光灯照明下でそのまま利用しても違和感の少ない映像になるだろう。
HVL-LBPAは、調光MAXであればグリーン被りの問題がないので、蛍光灯下で利用すれば人物の顔や肌が健康的で綺麗に表現できるはずだ。
◆ ◆ ◆
・SONY“HVL-LBPA”集光レンズあり
正確な色温度は『 5200K 』。
傾向としては、ノーマル状態と同じようなバランスだろう。
実際の使用に於いても、プリセット 5600Kで利用しても、気にならないレベルだ。
◆ ◆ ◆
・SONY“HVL-LBPA”アンバーフィルタあり
正確な色温度は『 3300K 』。
このテストのみ、ホワイトバランスプリセットを「3200K」に設定している。
HVL-LBPAは、公称 5500K のLEDライトであるので、従来のハロゲン球環境下で利用するには、アンバーフィルタを入れて色温度を下げる必要がある。
アンバーフィルタは、HVL-LBPAに付属しており、それをライト前面に取り付けて色温度変換する仕組みだ。
このアンバーフィルタも公称では 3200K へ変換するとなっているが、実際にテストしてみると 3300K であった。
もっとも、この 100K程度の違いは誤差でしかないのだが、実際にチャートを確認してみると、基準グレースケールチャートよりも随分と青味成分を強く感じる。
ベクトルを見ても、青方向が少し膨らんでおり、アンバーフィルタで十分に白色LEDの持つ青成分が吸収しきれていないようだ。
◆ ◆ ◆
この様に、HVL-LBPAはそれぞれの使用状態で色温度が変化しており、特にノーマル状態からディフューザを装備する時などは、その色の変化に注意を払う必要があるだろう。
また、よく使われるカメラの3200Kプリセットでは、HVL-LBPA は青に転ぶ傾向があるので、こちらもその特性を理解しておく必要がある。
人間の目は、こういった色温度の変化を自動的に吸収してしまい、暫く時間が経つと「普通に白い光」として認識出来るようになるが、ビデオカメラはこの色温度の差異をしっかりと見分けてしまうので、手動でホワイトバランスをその都度取るなど、しっかりとした色温度管理を心がけたい。
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