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準備
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撮影A
〜 西川家・福永家 ご婚礼ビデオ制作記(/撮影編@) 〜
(提出日:06/07/06)
something four での花嫁着付けは 午前7時からということで、30分前の0630時に現場に入り、外観などの撮影を始める。
この日は雨が心配されたのだが、まるで日中分の雨が降ったかのような激しい雨が前日の深夜から早朝に掛けてあり、当日の朝は曇天ながらも何とか持ち堪えそうな雰囲気であった。
直ぐに、花嫁である福永さんとも合流し、お祝いの言葉と挨拶を交わす。
花嫁のスタイリングがある程度進むまでに、衣装屋内の小物などをインサート用に撮り、十分にスタイリングが進んだ状態から編集で使う花嫁のカットを撮影していく。
新郎である西川さんが合流した後は、衣装合わせの様子も撮る。
やはり、新郎と新婦が絡んだ方が、カットとしては面白みがある。
something four の店の前には、 花嫁の角隠し対応のされた特殊架装の、いわゆる“ブライダルタクシー”が横付けされ、歩道には赤絨毯が敷かれた。
somethig four での撮影は、店内から出てくる2人が赤絨毯の上を歩いて、タクシーに乗り込み、タクシーが発つところまでを撮って終了。
直ぐさま、相方が待機する車に乗り込んで、次の目的地である“千代神社”に移動した。
千代神社は、something four から車で1分ほどの距離だ。
千代神社は、天宇受売命・猿田彦命を祭神とし、井伊家の尊崇が厚く、芸能の始祖神・産土神として現在に至っている。
芸能の神が奉られていることもあり、現代でも俳優や芸能関係者がお参りに来たりすると言う。
さて、神前式の形を取るこの結婚式では、その千代神社の本殿内で式は執り行われた。
相方の事前の下見により報告は受けていたが、極めて狭い場所であり、また場所の制約も大きい。
神社の詳しい様式というのは知らないのだが、神殿がさらにお堂の奥にあり、その手前で花婿・花嫁は儀式を受ける。
カメラポジションは、下手前方に置くことが出来たが、実際に撮影してみて正直きつい場所であった。
以下の図が、会場レイアウトである。
ぎっしりと敷き詰めるように描いているが、ほぼ実際の空間の様子であると思ってもらって差し支えない。
さて、みなさんなら何処にカメラを据えるだろうか?
Eのポジションで全景を押さえる(2カメ)のは当然として、もう一台のメインカメラ(1カメ)の位置はCしか考えられない。
と言うよりも、神社側からの指定がそのポジションであった。
Aは神殿であり、儀式中に出入りできたのは神官と巫女のみで、カメラマンの立ち入りなど許されない。
また、Cのポジションからは壁で全くAが見えないので、必然、Eポジションの2カメからの画に頼ることとなる。
誓詞奏上や玉串奉奠はBで行われるのだが、Cのポジションからは、ほぼ真横になり、ギリギリ並んだ2名の顔が収められるポジションであった。
Cのポジションはもう少し神殿側にも、近くにも行くことは無理。
カメラの前には玉串を置いた机があり、それを邪魔だと言って動かすわけにはいかないし、横は壁で、もうそのポジション以外には構えようがない。
加えて、巫女が被ってくる。
特に、御辞儀をされると花嫁が完全に見えなくなるのである。
下がってもらおうにも、後ろには太鼓が設えてあり、下がれるギリギリに巫女は控えている状態だった。
巫女が被ったシーンは、もう編集で2カメに逃げるほかないと割り切って、撮影する腹にした。
ポジションEも微妙な位置であった。
図では少しセンターからずらして描いてあるが、これは実際のポジション。
正面には基本的に入れなかったのだ。
というのは、このEの後ろ……図で言えば下の方向だが、そこには賽銭箱と鈴があり結婚式の最中であっても、一般の人のお参りがあるため、お参りする人と神殿を塞ぐことの無いように……ということで、神官からカメラ位置をどちらかにずらすように指示があったためだ。
本堂の扉は開け放たれているために、外からも式の様子が窺え……というか、普通に見ることが出来、また収録したテープにもお参りの人が鳴らす鈴の音や柏手の音が入っている。
ただ、相方はお参りの人がいないタイミングを見計らって、時々真正面に入っていたようだ。
どちらかに偏ったポジションだと、どうしても2カメ手前の親族が画面に被ってきてしまう。
そのために、様子を見てセンターを取ってくれたようだった。
お陰で画的には印象的なカットが生まれて大変に助かっている。
今回の撮影では、初めてのブライダル撮影と言うこともあって、事前にACC東京の佐藤くんよりブライダル業者が撮影した神前式のDVDを借りて勉強していた。
しかし、それはホテル設備での神前式だったので、広さもある程度有り、また建物の造りが単純なため、ビデオ撮影をするには条件の良い撮影空間であった様に思う。
一方、今回のような神社での神前式は、根本的に撮影に向いていない空間であると考えた方が良い。
構造が複雑であったり、様々な“神前”での制約がある。
先述以外にも、例えば“修祓”の際はスチルカメラマンもビデオカメラマンも御祓いを受けることを要求されたので、一切カメラに触れることは出来ず、黙って下を向いて御祓いを受けた。
その際に撮れていた画が、巫女が新婦に被っている映像であるから、対処のしようもないのである。
また、季節によっては暑い・寒いという気候条件もコンディションに拘わってくるだろう。
空調設備などあるわけがないので、今回の撮影は汗だくになりながら行った。
冬ならば、手の悴みと戦わなければならなかったかもしれない。
“真の神前式”を“初めてのブライダル撮影”で体験することになり、今後いかなる神前式が来ようとも対処できる!自信がついたが、ポジション取りにもう少し交渉の余地がなかったかなど反省点は多々ある。
まぁ、交渉のしようは無かったでしょうけれどね。
神前式が終われば、親族撮影を行い、披露宴会場となる“エクシブ琵琶湖”へ移動することとなった。
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撮影A