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〜 VX2000撮影アクセサリーレポート 〜
(提出日:01/12/14)
昨今のビデオカメラは…なんて言い草は常にどの時代にあっても聞くもので、「石油は30年後に枯渇する」と同じぐらい聞き飽きているが、まぁ昨今のビデオカメラは本当に性能が良くてそれ単体でも充分に家庭周りの撮影には耐えられる。
しかし…だからそこそのビデオカメラにさらに周辺アクセサリを追加してやる事でその運用性能はさらに向上するといえる。
今回は、筆者のカメラ周りのアクセサリがちょっとずつ整ってきたので諸兄の参考にとレポートしたい。
■三脚
まず、ビデオカメラを単体で買った人は、はじめにどのアクセサリを追加したいと思うだろうか? 筆者の場合は制作の対象がPVや舞台撮影である事が多かったので「三脚」を第一に考える。
三脚の選択は民生用ビデオカメラに於いては最大の悩みどころである。
三脚を価格帯で見るなら、おおよそ4万円前後で大分される。
VX2000の場合、4万円以下の三脚は使い物にならない。脚部は貧弱であるし、2000自体の重みに雲台部が滑らかに動かない…いや、そもそも4万円以下では滑らかであることは望めない。
そうすると、次は4万円以上の選択肢へ移る。SONY純正ならば
VCT-1170RM
になるが、これはLibecの
TH-650
にSONYの操作リモコンがついたものである。その
TH-650
はStudio T.Y.のY氏が所有しておられるが、実際に使ってみると雲台の水平をとった後パンをすると水平が狂う…。そのY氏の話によると店頭の
VCT-1170RM
でも同様に水平が狂うらしい…。これはちょっと困る。また、実際に使ってみると対2000としては脚部が貧弱である。
そうなると価格帯をさらに上げて本来はプロフェッショナル向けの三脚を販売しているメーカーへと目を向ける事となる。VX2000と対象とした商品としては――
などが代表例である。
いずれも定価10万円前後であるが、
LS-40DV
ならば実売6万円前後まで下がっている。
筆者は上記の
40DV、50DV、
501+520
の三ついずれも使った事があるが、どれも2000との相性は良いと思う。筆者の所有は当時の財政から
40DV
だが、三脚に慣らされてしまえば
50DV
である必要を覚えない。
501+520
は本当に質実剛健なつくりをしているが本体は大変に重く、多少の扱いにくさを覚える。これも慣れの問題であると思うが、個人的には
40DV、50DV
が扱いやすい。ただし、
40DVも50DV
も水平を取るための水準器が見づらい位置についておりこの点だけは戴けない。
なお、当然の事だが本物の業務用三脚の快適さはこれらでは得られない。誰かが30万円以下の三脚は使い物にならない!――みないなことを言っていたが、上は100万円もするような三脚があるのだから、上記の三脚達もその意味では最下層部に位置すると思ってもらいたい…。ただ、今まで1万円前後の三脚を使い続けていた筆者としては、40DVの快適さは以前のそれと雲泥の差であったと言う事は事実である。
また、¥20万〜するような業務用の本格的な三脚もVX2000には使えるだろうが、重量バランスなどの問題からも、それらの三脚が役不足になりかねないので、必ずしも高価な三脚がいいとは思わない。
■コンバージョンレンズ
三脚の次ぐらいに一般的に必ずといってもいい程に購入しているアイテムが「コンバージョンレンズ」ではないだろうか? つまり「ワイコン」であるとか「テレコン」のことである。
筆者の場合はTRV900購入時には一緒に
ワイコンVCL-0752H
を購入しているが、2000のときは財政上少々購入が遅れた。やはりワイコンがあると撮影の表現力が拡大されると感じる。
2000のフィルタ径は58mmであるので一時期は選択肢が少なかったが、最近は各社からいろんな倍率のコンバージョンレンズが発売されるようになり選択肢が広がった。
代表的なものは――
- ワイコン
- テレコン
いざ纏めてみたが、テレコンの58mm径というのが全然見当たらない。尤もテレコンはテレ端で使うのが通常なのでステップダウンリングなどをつけて小径のテレコンを使ってやれば問題はないはずだ。
ちなみに筆者はSONY純正の
HG0758
を使っている。理由はいくつかあるが、当時としての選択肢が今のように豊富でなかった事が挙げられる。また、ご存知のように民生用のビデオカメラはワイド端が不足気味である。そのためワイコンを常用して違和感の無い0.7倍あたりを選んだのである。ちなみに、最近Y氏が
WD-58
を購入されたようなので、近々比較テストをやってみたいと思う。ただ、ビデオサロン誌9月号から判断すると、
WD-58
の方が
HG0758
と比べて樽歪みが若干強いように思う。
なお、
HG0758
は大変に重い。トータルでの運用を考えて重さなども購入時には考慮すべきだろう。
■フィルタ
さて、この段階になってくると購入者は少なくなっていく。しかし、フィルタ運用こそが撮影に対する意気込みの目安ともなる気がする。
特殊な撮影事情を除いて、一般的にもまず持っておいたほうがいいのは「プロテクタ」である。これはレンズの前に常着しておく極めて透過度の高い透明レンズで、カメラ本体のマスタレンズを保護する役割を持つ。これにより万が一レンズに物が当たった場合でもマスタレンズを傷つけずに済む可能性が増す。またプロテクタに限った事ではないが、画質に影響の少ないマルチコーティングのものを購入したほうがいい。
次に筆者が必須と考えるものは偏光フィルタ(PLフィルタ)である。偏光フィルタはガラスや水面の反射や映り込みを低減させて、その奥の被写体をはっきりと移すためのフィルタである。二枚の偏光フィルタを組み合わせ、光の入射角に応じてそれらを回転させて、表面反射を除去する。
実際に車の中からフロントガラス越しに外の風景を写したり、水中の魚を写したりするときには必要になってくる。
また、偏光フィルタは色彩コントラストを高める事も出来るので、風景撮影などでも締りの良い映像を撮るのに活用できる。
あと、筆者が購入しているのはクローズアップレンズである。これは接写撮影用のレンズで花卉などの撮影以外では滅多に使わない代物であるかもしれないが、筆者はPV制作のつどにパンフレットなどの印刷文字を写すことを迫られたため購入している。パンフレットの文字などをある程度大きく写そうとする場合にこのクローズアップレンズは無くてはならない。
上載の場合、ワイド端での寄りが文字を一番大きく写せているが、カメラが被写体に近接するためカメラの影が入るなどして照明が難しい。また文字を追うなどのカメラワークを行えず、さらにレンズの光学的な問題として樽歪みなどが目立つ。 筆者のクローズアップはNO.2で撮影距離は25〜50cmであるから、これをNO.3やNO.4にしてやればさらに大きく写すことが可能になる。
他にはNDフィルタなどが挙げられるが、VX2000の場合は2枚のNDフィルタ(1/4と1/32)が内蔵されているために特に別途購入の要を迫られない。
この他にも様々なフィルタがあるが、それは必要に応じて購入していきたい。また、フィルタはスチルカメラの物がそのまま使えるので、SONYの純正に拘らずにカメラ屋などで豊富に揃っているものの中から選んだほうが、選択肢も広くしかも安価である。
ちなみに筆者の愛用しているフィルタは偶然にもすべて
Kenko製
である。
■マイク
当サイトのビデオ基礎講座にもあるが、ビデオカメラ内蔵のマイクは飽くまでも補助的なものであり、しっかりとした音声収録に対しては力不足である。とかいいながら、筆者も実はちゃんとした別マイクを持っていない。いや、全く…と言うわけではないのだが、用途別のマイクを揃えられていない。筆者の持っているマイクは audio-technicaのAT9460 という全指向性マイクで、音質はかなり良いと思う。そのため、ビデオカメラ内蔵の全指向マイクの代用としては使えるが、インタや特定音源の収録には適さない。
今現在、筆者が購入したいと思っているマイクは、インタビューマイクの定番
SHUREのSM63L
である。しかも「ブラック」!(笑)
あとはカメラに取り付けられるサイズの鋭指向性マイクが欲しい。サイズ的には
audio-technicaのAT9350
などが欲しいのだが、音質の点で今ひとつ躊躇してしまう。実際は
SONYのECM-670
などが欲しいところだが、これは少々フロントヘビーになってしまう。PD150用マイクぐらいの重量/サイズでいいマイクが欲しいところである。
さてさて、上記まではごく一般的なアクセサリを紹介してきたが、ここからは少々筆者の周りで特徴的なものを紹介していきたい……といっても、オリジナルとか言うわけではなく、上記のものよりは比較的レア…とも言いがたいが撮影上の知恵?みたいなものである。
■一脚 + クイックシュー + 自由雲台
VX2000は重い! これは誰もが思う事であるだろう。そこに筆者のようにワイコンを常用しておくと腕の筋肉は破壊的に酷使される。
これに対する対策はもちろん三脚であるが、しかし三脚は少なからず機動性を殺ぐ。そのために筆者は「一脚」を利用する事にした。一脚は言うまでも無く、脚一本のつっかえ棒である。スチル系ではよく目にするが、ビデオでの使用はあまり一般的とはいえない。 一脚は筆者が米国に旅行するときに急遽購入したものである。米国旅行は全くの一人旅であったので、三脚などを持っていったら持ち運びは大変で折角の旅行も台無しになる可能性が高かった。そのため機動性を殺がれず、かつ安定性を求めて一脚を購入したのだ。 購入のポイントは次の点であった――
- 軽量であること
- 堅剛であること
- 収納時のサイズが小さいこと(鞄の関係で40cm前後)
- 伸張操作が行いやすいこと
の以上を条件にカメラ屋で漁ってみた。購入した店は品揃えが良く、20本前後商品の中から、じっくりと吟味する事が出来た。
特に下二つは拘りであり、旅行中に直ぐに鞄から出して、伸張して撮影出来るようにということで伸縮ロックはネジ式ではなく、レバー式にした。
また、手持ち撮影から一脚撮影に移行しやすいように、クイックシューを購入した。これにより、一脚にカメラを取り付ける際に一脚を回転させてネジ止めをする必要がなく、撮影形態の移行がスムーズに行えた。
なお、このクイックシューを三脚のプレートに取り付けると、三脚とカメラの脱着も容易にすばやく行えるようになりに運用効率が上がる。
ハンドリングの良い一脚であるが、欠点もある。その際たるものはパニングやティルティングが大変にしづらいと言うことだ。
どういう事かと言うと、手持ち撮影のときはパニングは撮影者の体の中心軸、ティルティングは撮影者の“首”がその動作支点であったのが、一脚では当然その接地部が支点となるために、手持ちの感覚でパニングを行うと画面が傾いたり、ティルトでは身体をへっぴり腰風にしてティルトアップしたり、前のめり或いは一脚の横に移動してティルトダウンしなければならないのだ。
これでは撮影に悪影響を及ぼす。そのために筆者が購入したのが「自由雲台」である。筆者の彼女はこの「自由雲台」なる単語をなかなか覚えられなかった…というエピソードがあり、しかもコレがクリスマスプレゼントとして贈られそうになる顛末もあったが、結局自分で購入した。
自由雲台はボールジョイント式の雲台部が左右上下に自由に動かせる代物で、レバー1つで角度を固定したり、解除して動かすことが出来る。これもスチルカメラの用品であるが実際に導入すると大変便利である。この自由雲台を一脚の頭に取りつけ、さらにその雲台部に先のクイックシューを取り付けてやる。
これにより機動性が高くて安定撮影が出来、またハンドリングの良い撮影アクセサリが出来上がった。
これは決してオリジナルなシステムではないと思うが、最近の筆者のヒット作なので(笑)紹介しておきたい。
なお、参考までにシステム構成を紹介しておく――
■カメラケース
日ごろは酷使しているビデオカメラだが、よくよく考えれば彼らも立派な…いや最高の精密機械であり、保存や運搬には気を使わねばならない。そのために必要になってくるものは当然キャリングケースなわけだが、これが結構選択の曲者である。
SONYの純正
(LCH-VX2000)
は大変な収容能力で堅剛だが、しかし一方で運搬性は悪く、また狭い部屋では場所を必要以上にとる。
そこで日ごろの運搬と保管を適度に兼ねられるカメラケースが求められる。
ここで筆者が選んだ道は「自作」である。作り方は簡単で、VX2000がしっかり収納できるサイズのケースと緩衝用のウレタンやスチロール製のボードである。緩衝材をケースの内側サイズに切り、さらに、カメラやアクセサリの収納スペースを考えながら機材の形に切り抜いていく。
自作の最大のメリットは、日ごろの自分の撮影スタイルに必要なものを詰め込めるだけの体積のみを満たせば良いわけで、必要以上にケースが大きくならないことだ。
筆者が工夫した点は――
- VX2000がワイコンをつけていても、通常のレンズフードを装着していても収納できること
- また使われていないワイコン或いはフードを共通のスペースに収納できること
- バッテリーとテープを共通のスペースに収納できること。バッテリーは2本入ること
- 三脚プレートネジを締着させるためのコイン入れを設けること(笑)
であった。
また、自身の運用方式が変わったときもスチロールの切り込みを変更すれば簡単に対応できる。
筆者が市販されているもので購入を考えるなら下記のような物ではないかと思う――
といったあたりではないだろうか? 実際にペトロールのは友人が所有しているが、収容能力は抜群でVX2000とTRV900を両方入れて、さらにそのアクセサリも収納して撮影に出かけられたと言う。
■ワイコンフード
さて、少々マニアックになってくると見かけにも妙にこだわる人が出てくる。……恥ずかしながら筆者もその一人である。
個人的にVX2000のフォルムは大変に格好良くて好きだ。嫌いな人はそれでもいいので、わざわざ筆者の前で表明しなくても良い。
で、2000のフォルムが好きな筆者だが、それはデフォルトの角フードを装着した状態であって、それを外してワイコンをつけると…かっこ悪くなる……(汗) えもいわれぬ程格好悪くなる。特に前から見ると…冗談みたいに格好悪い。
そのため筆者はワイコン常用者と言いながらもその格好悪さを隠すために、常にデフォルトの角フードを持ち歩いている。解決策は、ワイコンに角フードが付けばいいのだが、残念ながら HG0758 に格好よく装着できるワイコンフードの情報は無い…。回顧すれば悔しい思いをしたもので、この HG0758 を購入した直後に フォノンから角フード付きのワイコンが発売された! 筆者は何度と無く買い換えよう…と思ったが、 HG0758 の画質の良さを捨てられず現状を耐え忍んでいた。
そんな筆者に朗報が入った。 CAVISIONからHG0758に装着できるワイコンフード が発売されると言うではないか! すぐさま ビデオ近畿 に電話をして取り扱っているか問い合わせると、メーカーへの発注になるが取り扱うとの事。そのまま購入予約をした。そして一週間後に届いたのが下載である。
フードと取り付け用リングだけで¥18000+¥1800…。後日、これを購入した事をY氏に話したら一桁高いだろう!と怒られた。しかし良いのだ! たまには財力に物を言わせてくれ!
うんうん、装着して前らか見ると厳めしい…。そのフードの後ろはHDカメラか? というほどに厳めしい♪
ちなみに、このワイコンフードだがカメラのスタイルが格好よくなるばかりでなく画質も良くなる。レンズに進入してくる余計な光線をカットできるので、画質の阻害要素であるフレアやゴーストの発生を抑えられるのだ。このことについては後日のワイコン比較テストのときに確認してみたい。
なお余談だが、
SONYの52mm系用ワイコンVCL-0752H
にもワイコンフードを取りつける事が出来る。
CanonのビデオカメラXL1
のレンズフードが取り付けられるのだ。取り付け方には少々工夫が要り、
0752H
のゴムリングを外して、そこにフードを無理やりに嵌め込むようにつけてやる。
XL1
のフードはサービスセンタに問い合わせて補修品扱いで購入する。たしか¥3000強で購入できたはずだ。必要な方は試されてはいかがだろうか?
※現在は canon XL1 の 販売は終了し、上記のレンズフードは canon XL1s の別売りレンズ“ ビデオレンズ 16×ズーム XL5.5-88mmIS II ”の付属フードに相当する。
■その他
「その他」に入れるべきではないが、重要なものとして他には「ライト」「レインジャケット」などが挙げられるだろう。
ただ、
SONY純正のアクセサリライト
は本当に予備的なものなので被写体をしっかりと明るく映し出すには力不足だ。と言って一般的に報道などで使われている手持ち照明(例えば
I・D・XのMK-VB
など)は1セットそろえるだけで\10万からする。また、PVやインタで室内撮影が多い場合は、スタンド照明などが必要となってくる。入門用としてはビデオサロンで紹介のあった
キャッチRIFA
などが手ごろであると思う。
次に筆者の経験からだが、
SONY純正のレインジャケット
はやめた方がいい…。脱着には手間はかかるし、持ち運び時の収納性も悪い。レンズごと防護できるのはいいが、運用面では今ひとつである。
筆者が今狙っているのは、
KATAのレインジャケット
である。値は少々張るが、それでもSONY純正からは離れたい(苦笑
あとはもろもろ……。ミキサーや、液晶モニタ用カバーが欲しい人も居るだろう。重宝するのは撮影用の布などが数色あると小物撮影などには役立つ。
今後も色々とアクセサリや撮影用品が増えていくと思う。このあたりは無駄にそろえるわけにもいかず…しかし持っていないと「いざ」と言う時に苦労する事が多い。アマチュアは特に先行投資に頭を悩ませるだろう…。今回のレポートが少しでも諸兄のお役に立てれば幸いである。