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〜 現場に出る前に… 〜
(開講日:02/12/02)
さて、撮影に出かける前に行っておくことがある。
この講座はもちろんアマチュアがビデオ制作を行う事を前提として、諸兄のお役に少しでも役立つよう企画しているものであるが、そのためにある意味においてはプロのカメラマン、あるいは編集マンとは違う心構えと準備が必要になるといえる。
アマチュアとプロ集団との最大の違いは、まさに「集団」であるか「個人」であるかという点であり、ビデオジャーナリストなどを除けば、アマチュアのビデオ制作は企画・制作・撮影・編集・納品などすべての過程を一人で行う必要がある。
特に、ディレクタとカメラマン、加えて編集マンを一人の人間が行うことは多くのメリットと共にデメリットも生じやすく、また事前に考慮しておくべき事が、各役割を一人で行う場合よりも多くなる。
以下は簡単に、ディレクタ・カメラマン・編集マンというそれぞれの役割を一身にしている場合に必要な事前の準備を各役割毎に考えていく。
●ディレクタとして…。
この場合定義するディレクタとは実際のテレビ局のディレクタと全く同義のものではないかもしれない。ここでいうディレクタとは『制作を企画立案し、作品の構成を考え、それを実現するために必要な事前準備や当日の事務的処理を行い、完成後の作品を必要な形で公開する』という「制作」という流れ全体を司る役割である。
また、アマチュアとしてはこの技能が作品の完成を左右する最大の関門であり、その制作能力有無が作品の出来を大きく左右することとなる。つまりどれだけ上手にビデオカメラを扱えてもそれだけでは作品にならないと言うことであり、実行力と構成力が要求されるのである。
・企画/構成
まずは何よりも作品を作ろうと発想することである。
身の回りの出来事を切り取る…という行為は埋没する日常を再確認する大変難しい作業であり、常に興味や関心、疑問をもって物事と接しないとこの様な企画力は生まれない。
これは身構えていてもどうにかなるものではなく、しかしながら実のところは大変に簡単なきっかけであり、例えば「近所のお祭にフラフラと遊びに行くか、あるいはビデオカメラを構えていくか」という世間への接し方の違いといえる。
この接し方の違いにより、それが企画・発想となり次のステップである「構成」へと結びついていく。
企画と構成の手続きは不可分な物であり、ある程度作品の方向性が纏まってくると、その過程で同時に作品の構成が行われてくる。それは、作品内の構成であったり、あるいはそれに必要な制作過程での必要な要件である。
この様な手続きをとる際に必ず考えておくべきなのは“意図”“意義”“内容”である。作品を作ろうとする意図、また作ることによって発生する意義、そしてそれを具体化した内容をまとめ、自分が作ろうとする作品の性質やあり方を認識し練り上げていく必要がある。
すなわち、「企画書」をアマチュアであっても作り上げる必要があるといえる。この企画書は制作する本人の漠然とした考えを作品の骨子として昇華させ、制作作品を存在感のあるものとしていくと共に、制作に関わるすべての人間に対してそのビデオ作品のベクトルを理解してもらう最良の材料となる。例えば、祭の撮影であれば祭の主催者の許可を得る際には必要で、こちらの意図が分かりやすいものとなり、また他にも友人やビデオサークルなどの仲間に制作を手伝ってもらう際もその方向性が明確になり、よりよい作品を作っていく第一歩となって全体を掌握する礎となる。
特に“意義”が社会的であればあるほど賛同を受けやすくなり、また「その作品を作ることによって自分が何を伝えたいのか?」という部分は制作者としては作品に込めずにはいられない要素となるだろう。
・事前準備・交渉
上述の企画/構成を行うにあたって、場合によっては同時に必要となっていくのがこの事前準備と交渉である。
ドキュメンタリを制作する場合ならば、まずは取り扱いたい事象に対するより具体的で詳細で且つ最新の情報が必要となる。そのためには、現地へ赴いて対象を知ることが必要であり、あるいは本やインターネットなどで対象に関するデータを集めて、様々な切り口や側面を発見していく必要がある。
特にアマチュアの場合は、ほぼ一人ですべてをこなすため、物事の見方がステレオタイプになりやすく、取材対象の本質を十分に捉えられない事もある。そのために、自分の知っている事だけで物事に取りかかるのではなく、より広い範囲から情報を集めることにより対象の新たな側面が見えて来ることもあり、それが場合によってはより斬新な作品作りへの方向へと自らを導くこともありうる。
交渉は当然、取材対象者との撮影交渉である。企画・構成はある程度までは机上で完成させることができるが、企画書ができあがったところで取材対象が撮影を拒めばそれで作品制作は頓挫する。また、企画書が十全になる前であっても対象者と話をし様々に情報を得ることは、より完成度の高いあるいは独創的な企画を生み出す切っ掛けにもなる。
例えば、伝統工芸を作っている人を取材したい場合、その人に交渉を持ちかける。それで仮にOKが出たとする。そして話を聞いていくと、その人を工芸人として育てた師匠の存在が明らかになり、作品としてさらに内容を深めるべくその師匠の取材許可を求める必要が出てくるかもしれない…。そして、師匠の工芸への伝統的な考え方、弟子の新たな試みなどが交錯し、現在の工芸世界を構成する様々な意識や技を作品として捉えることがあるかもしれない。
そういったことが企画書に盛り込めれば、作品の様相は大きく変わってくるだろう。
以上のように、企画/構成/事前準備/交渉は全く不可分であり、総じて“事前準備”と考えてもよいかもしれない。
また、事前準備を行う中では「制限」を見越して企画を行っていくことも必要である。特にアマチュアは機材と人による束縛が大きい。仮に舞台を4台のカメラで撮影したくても、4台のカメラがそろわないと話にならないし、同数からの人員が必要である。また、当然編集段階の制限を考える必要もあり、「ナレーションはどうするのか? コンピュータグラフィックスなどを利用した特殊効果を用いられるのか?」といった個人の資質や環境による部分がある。
さらに、アマチュアの場合はプロほどに束縛されることはないが、完成時期も見越して内容を詰めていった方がよいだろう。
・依頼作品の場合
アマチュアでも、ある程度の制作レベルがあったり、何らかの人脈的な繋がりがある場合、ビデオ作品の制作を依頼される場合がある。これはアマチュア制作者としては嬉しい限りの要請であり、また己の実力の発揮のしどころである。
しかしながら、「依頼」されたということは有料であれ無料であれ、ある程度の責任が発生しているわけであり、正式に引き受けたにも拘わらず放棄・失敗すれば、それは民法上の債務不履行となり裁判沙汰になる…という事も最近の日本ではあり得ない話ではない。
まぁ、そんな脅しはおいておいて、では、他人から制作依頼を受けたときの注意事項をここで考えておく必要がある。
▼依頼主が作品の企画書を提示している場合
この場合は、相手にもあるレベルまでは完成作品に対するビジョンが出来ているということであり、制作側としてはその意図を理解できれば大変に制作しやすい環境といえる。
「“何”を“どの様”に“いつ”撮影してほしいのか?」ということを依頼者としっかりと検討し、作品の大まかな流れも決められると、当日現場での仕事が大変に遣りやすくなる。
この場合、注意しておくのは自分の制作能力で実現可能な上限をしっかりと相手に伝えておくことである。特に相手が映像制作に携わったことのない全くの素人である場合、多少なりとも制作の苦労を分かっているアマチュア制作者とは全く違う観点から要求を出してくる場合もある。
あるいはその逆で、アマチュアだから…と大変平易な要求しか出されない場合もあるので、その場合は「自分の制作能力ならこんな事が実現できますよ」と提案してみるのも良いだろう。
▼依頼主が作品の企画書を提示していない場合
この様に書くと、解釈の幅が広がってしまうが、ここでいう「企画書を提示していない」というのは、「ビデオを作って」という要求以上の要件が無い事としよう。
つまり、「“何”を“どの様”に“いつ”撮影してほしいのか?」という事が全く明確でない場合である。
このような場合は、安易に制作依頼を承諾せず、しっかりと作品の方向性や内容を依頼主と検証するべきである。少なくとも依頼主は「○○○を紹介する/記録に残すビデオ作品」という意識は持っているので、「それをどの様な形にまとめてほしいのか」という事はお互いが納得し、共通の認識ができあがるまで相談する必要がある。
ここで、必要な確認しておくべき認識事項(要件)をまとめておこう。
まずは、制作の目的である。もう少し具体的にいえば「誰に見せるのか?」という事だろう。すなわち視聴者は誰であるか…ということである「取材対象の関係者や身内なのか? 第三者なのか? 第三者であればどいう関係であるか? その業界/分野に通じているのか? まったくの一般視聴者なのか?」といったことである。これは大変に重要な要素であり、作品が扱うテーマの軽重に拘わる。
以前、私が担当したビデオに、大学の研究機関の研究内容の紹介ビデオ(プロモーションビデオ)という物があったが、担当者との初めての打ち合わせの際にまず私が質問し、確認したことは上述のことである。つまり「このビデオを見る人は誰ですか? 大学の学生たちですか? 他の研究者たちですか? それとも地域社会など一般の方々ですか?」と。答えは「この研究成果を買ってくれる企業である」という事であった。
もしも、ここで見当はずれの対象者を意識してビデオを制作していれば大変なことになるだろう。仮にこの視聴対象者が一般人である場合、研究分野で使われる「難分解性有機ハロゲン」やら「活性炭による吸着・除去」「破過特性」などという単語が出てきも理解できないわけであり、必要に応じて説明を作中に入れていく必要がある。一方で今回のように企業を対象としているならば、この研究成果の意義が分かる担当者が見ることが前提となるため、必要以上の説明は不要になり、紹介したい機材や施設、研究成果のみを重点的に取り扱っていくことが理解できる。
次に確認しておくべきはメインとなる被写体である。
例えば「祭」を撮影してもらいたい…といわれても、どの様な観点を作品として残したいのかは確認すべき重要な事項である。「伝統的な祭であることを紹介したいのか? 運営者側の苦労を納めてほしいのか? 現在の祭の様子を訪問者も含めて納めたいのか?」などと様々な見方が発生するだろう。
そこで依頼主には一番視聴者にもてもらいたいところを明確にしてもらう必要があり、それが明らかになれば、それをより分かりやすく描くための取材材料も自ずと見えてくるのである。
また、依頼が有料のものであれば、金銭の決着ははじめにしっかりとつけておくべきである。大して貰えないから適当に……たくさん貰えるからしっかりと……という事を意識するために確認しておくのではなく、入金を見越して取材に必要な機材などを予めそろえることも可能になるからである。
アマチュアの場合は当然利潤を考えていく必要はなく、機材の減価償却がかなえば是れ幸いであるのだから、例えば2万円の制作費であるとするならば、インタビュー用にマイクを購入したり、簡易的なスタンド照明を準備したりなどとその依頼をこなすにおいてより質の高い物を作るために投資しておくことも可能である。そして、さらに次回以降にはそういった機材を利用していくことが適うのであるから、今後も依頼主と長いつきあいを見込みたい場合は金銭の問題は始めに決着をつけて確認しておく必要があるだろう。
<依頼主との事前の打ち合わせ>
以上のように、ディレクターとして事前にすべきと事は山のようにある。また実際の取材に入っていけば、現場の状況に応じて作品の若干の内容の修正や、あるいは新たなイデアが思いつき、さらに作品を高めていくための切っ掛けを掴むことも出来るであろう。
日頃から様々な事に関心を持ち視野を広げ、それを自ら表現していく方法を身につけていく事が良い作品を作っていく上で大切なことである。
●カメラマンとして…。
アマチュアの場合は自分がカメラマンとして動いている……という感覚の方が実際に機材を持っている関係から大きいと思うが、上記のように書くと作品全体の思考という点においてはディレクタの領分になることがおわかりいただけたと思う。
しかしながら、プロのカメラマンがそうであるように、完成する作品をイメージし全体を把握しておくことは大変に重要なことである。ある意味において、すべてを一人でこなすアマチュアの方が意思疎通の点では苦労することが少ないかもしれない。
さて、ここでは技術者としてのカメラマンが事前に行っておくことのみを取り上げる。
・機材の準備
ディレクタ的役割において作品の収録概要が決定すればそれを映像として納めていくのに必要な機材をそろえる必要がある。
ここでまたプロのカメラマンと違う部分を考える必要があるのだが、何度も言うようにアマチュアは一人で取材を行うのが基本であるので、実際のところ「カメラマン」という職分で考えるよりは「技術担当者」という考え方をした方が厳密ではある。すなわち、撮影は当然のこと音声や照明なども一人でセッティングする必要があるのである。しかしながら、アマチュアの感覚ではビデオカメラのアクセサリ…あるいは拡張アイテムとしてのマイクや照明という扱いになることが多いと思うので、技術的な執行を行う職分をここでは「カメラマン」とする。
技術全般を賄う必要があるアマチュアカメラマンが、一般的に必要な機材を確認してみよう。
- ビデオカメラ:撮影目的に応じて、カメラの台数や種類を決める必要がある。特に舞台撮影なら何カメで撮影するのか? あるいは、ドキュメンタリなどで赤外線撮影機能付きカメラやマメカムのような小型カメラなど特殊なカメラを必要とするか検討する。
- 三脚:基本的には一本あれば事足りることが多いが、ローアングル対応の物や、これは下記の特機に入るがハイハットといった接地に近いアングルでのドリーアイテムもある。また、一脚を利用して縦ブレのみを抑え機動的に撮影する手段も考えられる。登山や長時間歩くような撮影では軽量の三脚を選ぶなどの配慮も必要だ。
- 音響:インタビューが必要な場合や、舞台などの演奏等の収録を目的とする場合は必要に応じてマイクを揃える。また、マイクを二台以上使ったステレオ録音や現地の環境音とインタビューなどをMIXあるいはチャンネル毎に収録するためにはポータブルミキサーなどが必要である。しっかりと目的の音が最適の音量で収録されているかどうかを確認するためにもヘッドホンも用意すること。
さらに、ケーブルの本数やその種類、長さ、変換アダプタなども準備しておく。
- 照明:十分な日照を得られない環境や時間帯での撮影には照明を準備しておく必要がある。照明にはバッテリータイプのハンディーライトと電源を主にACから得るスタンド照明、さらにカメラに直接取り付けて対象物に正面から光を当てるカメラライトの三つが大まかに考えられる(スタジオなら吊り照明も考えられる)。
必要なタイプの照明を考慮し、また撮影環境下によっては光源の色温度を変えるために色温度変換フィルターが必要になったり、ディフューザのような光源拡散を行うためのアイテムも準備する必要があるだろう。
赤外線カメラを利用する場合は、赤外線ライトなど特殊な照明も必要になってくる。
また、十分な光源が得られる場合でも被写体に出来る陰影をきれいに見せるために、レフ板といった、補助光を作り出すアイテムも準備できると良い。
- フィルタ・レンズ:被写体によってはフィルタやコンバージョンレンズと言ったカメラに別途取り付けるレンズが必要になってくる。ガラス越しの撮影や水中の撮影には偏光フィルタ、接写にはクローズアップレンズ、環境表現にはカラーフィルタ…といった物を揃えていく必要があるだろうし、ワイドコンバージョンレンズやテレコンバージョンレンズと言ったカメラの焦点距離を変化させるレンズも必要に応じて準備する。
- 特機:特機とは撮影を補助する上で必要になってくる特殊な機材である。例としてはクレーンやステディカムと言った防震装置、レールなどが代表的であり、値段も高いためアマチュアではなかなか揃えられる物ではないが、自身の制作路線が明確になっているならば、将来的な展開も考えて大枚を叩くのもよいだろう。
- 記録テープ:記録用のテープは出来る限り信頼のおける物を選びたい。メディアがデジタル化したためアナログ時代ほどにテープの種類のこだわる必要な無くなっているが、それでもデジタルテープの性能の進化は続いており、エラーレートの発生率や物理的な経年変化耐性などの問題は残っているため、古くなった売れ残り安いテープを選ぶのは極力さけた方がよいだろう。
・機材の確認
取材のチャンスとは基本的に一期一会である。
ドラマ撮影などでも、順調に収録を進めるためには機材のトラブルは起こってはならない事であり、撮影現場に赴く前にしっかりと機材の状態を確認しておく必要がある。
ビデオカメラであれば、特に駆動系のチェック、取り分け「記録ドラム」の調子である。せっかく録画を行っても収録された映像がノイズだらけであったりしては編集では使い物にならない。まして、記録されていない…などという事態があれば最悪を極める。
私自身の実体験としての失敗では、アメリカから来日した高校生と行動を共にする機会があり、彼らを撮影したのだが、帰宅後収録内容を確認してみると収録されていないという悲劇があった。テープは撮影時間分を動いていたのだが、記録そのものは行われていない…という初めての経験に出くわした。確認のために再び録画をカメラで行ったがやはりテープは回るが記録されない…という症状が確認できた。結局、ビデオカメラをメンテナンスに出して症状は改善されたが、その映像は永遠に失われたままとなった。
この様な事態を未然に防ぐためにも重要な記録の前には必ずビデオカメラが正常に映像と音声を記録できるかを確認してくことである。まずは、クリーニングテープでドラムヘッドを清掃し、次に記録用のテープを入れて実際に適当な物を撮影し、その映像を再生してみる。問題なく映像と音声が記録されていれば、よほど運の悪くない限りは本番でも順調に記録できるはずである。
その他にも、各種機能が正常に働くかを確認する。ズーミング、フォーカシング、明るさ調整などを一通り操作し動作することをチェックする。
特にレンズの傷や汚れがないか確認し、汚れている場合はクリーニングキットなどで清掃しておく。
また、バッテリーの残量を確かめる。最近のビデオカメラは省エネ化が進み長時間撮影でもバッテリーが長持ちするが、満充電状態かどうか? 古すぎるバッテリーではないか? などを確認しておくことである。古いバッテリーなどはファインダーに表示されている残量時間よりも早く消耗してしまうことがあるので、出来るだけ古いバッテリーは避けた方が無難である。
三脚は、脚部に損傷はないか、雲台部は滑らかに動くか…などを確認する。
マイクは、電池が必要なタイプでは電池の残量をチェックしておくこと。またケーブルを動かしたりコネクタを触ったときにノイズが発生しないかを確認しする。ノイズが出たり、音声がとぎれるケーブルやコネクタは接触不良や断線を起こしている可能性があるので正常な物に取り替えるか、予め半田付けなどを行い改善しておく。持ち込めれば予備のケーブル/コネクタや工具を持参しておくと安心できる。
照明もバッテリーの残量や、電源供給ケーブルの状態、電球などを事前に確認し、正常に点灯することをチェックしておく。また、球切れに備えて予備の電球も準備しておくと良いだろう。
・収録内容の確認
現場に入った場合のその日一日のスケジュールや、取材対象者の動きを事前に把握しておく。
そして、どの様な順序で何を抑えていくかを大まかに頭に描いておくことである。
例えば演劇などでは、会場に入ってしまうと、「舞台」撮影の事ばかりが頭によぎるために客観的な情報を記録することを忘れてしまう。事前に、会場の外観や入り口の公演を標した看板などを撮影しておくことを確認しておけば、「会場に着いて、機材を降ろし、主催者側との挨拶がすんだら、会場の外に出て建物外観や看板などを撮っておこう」という算段がたてられる。演劇終了後では、出演者のインタビューや入場者の感想を聞いているうちに看板が撤去されたり、日が暮れていて外観撮影が出来ないなどという事態が起こりうるため、計画的な撮影を心がけたい。
また、上記とも関係して機材のセッティングや開場までの時間の使い方を考慮して、いつ会場入りするかも決めておく。
・出かける直前に…
最後にもう一度「忘れ物」がないか確認しておきたい。
特に私が必ずチェックしているのは「三脚のカメラプレート」である。一般的にビデオカメラの底にこのプレートを付けた状態にしておくと思うが、帰宅後にプレートを取り外して放置したままになることがある。
そのため出かける前に、三脚のヘッド部分にプレートがつ付いているか再確認している。また、もし付いていなくても、ビデオカメラの底に取り付けたままになっている可能性もある。慌てずにビデオカメラの底も確認しておく。
もしも両方にプレートが確認できなければ部屋に置き忘れていることになるので、そのときはしっかりと捜索して三脚かビデオカメラに取り付けておくことである。
このカメラプレートが無ければ、三脚にビデオカメラを乗せられなくなり、三脚が無用の長物となってしまう。意外と忘れやすいアイテムであるのでしっかりと見直すことである。
また、ビデオテープであるが、2本以上持ち歩く場合は一本の包装フィルムは開封しておく方がいい。殊にDVテープの包装フィルムは開封しにくいため、現場で新しいテープが必要になった時になかなか開封できなくて苛つき慌ててしまう。撮影のチャンスを逃さないためにも予めフィルムは破っておく方がいいだろう。
カメラマンの事前の準備とは「当日に効率の良い安全な撮影を実現するための準備」のことをいう。
取材対象者や協力者に迷惑や手間をかけさせない為にも、家を出る前にしっかりと機材の確認と撮影プランを立てておいて欲しい。
●編集マンとして…
正直、アマチュアの場合事前に編集について考慮し準備できることは極めて少ない。
この場合の編集マンとは編集機器を自由自在に操る職分のことであって、どの様な作品構成を実現していくか…という事を考えるディレクターとは別のもとして考えて欲しい。
そのため、技術者としての編集マンが事前に出来ることとしては、編集を行うに当たって利用するパソコンの安定度は確保されているか? 作品制作を実現するに当たって必要なソフトは揃っているか? 編集素材に対して十分なハードディスク容量が確保できているか…といった事ぐらいしかない。
ただ、自分の編集技量から実現不可能な作品を計画しないようにディレクターとしての自分に言い聞かせておいた方がいいかもしれない。
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ビデオカメラの各種機能確認
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