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〜 三脚を立てよう 〜
(開講日:01/05/06)
今回は三脚を立ててみようというテーマである。
三脚など誰でも立てられるだろ?! と思うものが大抵だろうし実際にそうである。
しかし毎年、新入局員を指導していても戸惑ったり、危なかったり、おかしい事をする者が居るので、基本に立ち返って解説したい。
三脚を使ったときの映像の特徴は
@安定感がある
A静的である
B客観的である
B冷たい感じがある
などである。
以上をふまえて、演出意図や目的を考慮した上で三脚を使用する必要がある。
業務などではドラマ・企業PR・CM・スポーツなどは基本的に三脚撮影である。
アマチュアなら旅行先での建築物や風景撮影を三脚で撮るだろう。また、演劇撮影なども長時間撮影という点も含めて三脚を使用するのが原則である。
では早速三脚を立ててみよう。
当然、三本の脚を出していくのだが、よく目にする素人さんの脚の出し方は、重力にまかせて三本を同時に出す……というか落とす方法だ。
これでは、三脚の脚を傷めてしまう。
正しい三脚の立て方は、
@脚の一本を手を添えて必要な長さまでおろす。
Aその脚に荷重をかけながら残りの脚を出していく…。
そうするとスムーズに三脚が立てられる。
三本の脚を地面につけた状態でゆっくりと伸ばしていくのも悪い方法ではないのだが、そうすると脚をロックする際に片手で重たい三脚を支えなければならず、不安定になる。
そのため、三脚の荷重を預けられる脚を一本先に出しておいた方がいいのだ。
脚の長さは目的によるが、いずれにしても脚を広げると少し高さが減るため、その分も見積もった上で伸ばしていく必要がある。
脚を開く際は、前方一本を地面に着け、残りの二本を持って自分の方へ引く…のが一番立てやすいだろう。
但し以上は、三脚がミッドスプレッダ使用の場合だ。
スプレッダとは、三脚の脚の広がりを制限するためのスポークで、脚部の途中に備えられているものがミッドスプレッダである。。
それに対して、グランドスプレッダという物があり、これは脚部の一番下に取り付けられ、地面と直接接している。
グランドスプレッダの場合は、上記の様な立て方は無理で、三本を同時に伸ばしてやる必要がある。
グランドスプレッダは、三本同時に延ばして三脚を立てられることから、設置が早く、またスプレッダを脚で踏むことによって三脚の転倒などが防げるのだが、平らなところにしか設置できない。
報道用の三脚などはその迅速性から、大抵はグランドスプレッダを取り付けている。
脚を伸ばしたら、今度は水平を取る必要がある。
水平が崩れていると本来は水平・垂直な物が画面に対して斜めに映り、パニング(横振り)やティルト(縦振り)にも正確に被写体をフォローできないし、何よりも生理的に映像を見ていて気持ちが悪い。
カメラをパン・ティルトさせても常に水平が保たれるようにする為に、ビデオ撮影に於いて使用する三脚はボールレベラー式が良い。
ボールレベラー式の三脚は、雲台と脚部が“半球”と“お碗状の受け皿”でつながっており(ボールジョイント)、お碗下部のネジをゆるめて水平を取る。
水平は三脚の雲台部に水準器がついているのでそれを見ながら合わす。
しかし、場合によっては水準器ではなくカメラのファインダー内で垂直・水平を見る必要があるときもある。
例えば、標識や看板などを撮したい場合、被写体である標識や看板が必ずしも水平・垂直に立てられているとは限らない。
撮影意図にも依るが、特に傾いている事を明示する必要がなく、看板に記載されている情報が重要である場合は水準器による水平に拠らず、ファインダーやモニター内で水平・垂直が取れている画を作った方が気持ちが良い。
民生用の三脚ではボールレベラー式よりもエレベータ式の方が多く、またボールレベラー式三脚は価格も高い。
しかし、出来ればVX2000ユーザであれば10万円前後のボールレベラー式三脚を持って損はない。
水平を合わせる前に一つ気にしておくべき事は、脚の位置関係である。
基本的な置き方としては、三つの脚のうち一本を被写体に向けるか、逆に二本を被写体に向けるかである。
これはカメラの構造によっても違うし、設置場所、目的、また使いやすさでも変わってくるだろうから、各々工夫して設置して欲しい。
次にカメラを乗せる。
カメラ側に固定用のプレートを取り付け、三脚の雲台に固定する。プレートの種類や、雲台への取り付け方は三脚によるので各々確認して欲しい。
カメラを乗せたら、パン棒の長さや角度を自分の体格や三脚の高さに合わせて調整する。
また、カメラのファインダーを覗いて被写体に水平が合っているか改めて確認した方がいいだろう。
最後に、三脚の持ち方であるが時々パン棒を持って三脚を動かしたりする者を見かけるが、これは辞めた方がいい。
三脚は大変に重量のある物なのでパン棒だけでその全重量を負担させると、パン棒が歪んだり、雲台に致命的な負荷を掛ける可能性がある。
雲台はカメラをスムーズに動かす為のメカニズムが組み込まれており大変にデリケートである。その部分に負荷がかかれば肝心なカメラワークの際に災いしてくるのだ。
そのため出来るだけ雲台にはストレスを掛けないようにする必要があるといえる。
また当然、雲台部だけをもって運ぶのも辞めた方がいい。
しっかりと脚部を持って、抱きかかえるか肩に担ぐなどして運んだ方がいい。
なお、三脚は長物であるため肩に担いだ際は周囲に気を配り、三脚をぶつけたりしないように注意すること。