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〜 JVC KENWOOD “GY-HM650”試用レポート/ズームリング性能 〜


(提出日:13/02/13)



■ズームリング:

 GY-HM650 は、同軸配列された3つのリングによって、フォーカス/ズーム/アイリスのそれぞれがマニュアル操作できる。
 特にズームリングは、撮影時の画角決定に於いて重要な役割を果たすために、その操作性に関して、ユーザーの注目度は高い。
 HM650では、ズームリングに“端付きリング”タイプを採用したアクチュエータ式のズームシステムを搭載する。


 “端付きリング”は、フルマニュアル操作のENGレンズと同様に、リングの角度とズームによる画角(焦点距離)が絶対値づけられる。
 そのため、よりENGレンズライクな操作が可能である。
 しかしながら、飽くまでもサーボモーターによる電動ズームとなるので、ズームリングの回転操作に対する反応精度や駆動機構により、実際の操作性は大きく左右される。

 早速だが、GY-HM650 のズームリングの回転操作とそれに対する画角の変化、ズーム機構のレスポンスを確認したい。


●中速度回転における反応


 ズームワークとして“使い”となるあたりの速度でズームを行ってみた。
 リングとズームの間に大きな遅れもなく、リングの動きに画面のサイズ変化も追随している。
 勿論、さらに低速度時の追随性にも問題無く、指先と一体感のあるワークが可能だった。


●高速度回転における反応


 素早くズームした場合、流石にズームリングの回転速度にズームレンズ群の動きが付いて来ず、リングが端まで回転してからも少し遅れて、画角が決まっている。
 ズームリングの回転時間は約1秒、それに対して実際のズーム速度は1秒半強というところだ。
 後もう少し早ければ、このタイムラグは小さく出来るだけに惜しく感じる。

 ここで気になったのは、GY-HM650 のズームの仕様上の最高速度だ。
 実際に計測してみると興味深い結果を得られた。
 ズームシーソによるズームは最高速度がおおよそ1秒であるのに対し、ズームリング利用時は1秒半〜2秒弱掛かっている事が判った。



 この差は、恐らくズーム命令のセンサーと信号処理による差だと思われるが、肝心なのはズームレンズ群を動かしているサーボモーターは少なくとも最速1秒ほどで最広角から最望遠までズームを動かせるポテンシャルを持っていると言うことだ。
 信号の読み出しとその処理次第では、更にレスポンスの良いマニュアルズームリング操作になる可能性がある。

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■他機種のズームリングレスポンス:

 ここまで、HM650のズームリングによる操作挙動を見てきたが、他の機種ではどれぐらいの反応性能が出ているのだろうか?
 今回のテストでは、HM650と同様の“端付きリング”+アクチュエータ式の元祖と言える SONY HVR-Z1J と、エンドレス回転リングを持つ SONY HXR-NX5J のズームリング操作を比較してみた。

●SONY HVR-Z1J のズーム挙動


 Z1Jのズームリングによるレスポンスは、私が記憶していた以上に快適であり、低速から高速までほぼタイムラグ無くズームレンズが反応したのには驚いた。
 最高速時のリングの終端でのズームレンズ群とのズレは2〜3フレームほど。
 初動の立ち上がりが少しゆっくりしている点がメカニカルではなくサーボ駆動であることを感じさせる。
 エンドtoエンドの挙動で見た場合は、Z1Jの動作が優勢であるが、HM650の23倍ズームに対して Z1Jは12倍ズームである事も考慮する必要はあるだろう。
 回転角度は両機共に約90度と同等であり、その角度の中で HM650 は Z1J の2倍相当の焦点距離を移動させる必要があるため、HM650には、より高度な設計機構が求められる。


●SONY HXR-NX5J のズーム挙動


 NX5J のリング回転に対する反応の良さは、ズームリングに仕込まれているエンコーダの分解能の高さを表している思う。
 光学20倍のストロークであっても、操作と動作のタイムラグの少なさが評価できる。
 改めて検証してみると、リング操作に対する追随性能は文句なく、回転開始と同時にズームし始め、回転を停止すれば即座にズームも止まる。
 これは、ズームリングの動作自体がズーム挙動のON/OFFを兼ねているからで、絶対的な焦点距離に縛られないエンドレス回転リングのメリットでもある。
 ただ、NX5J/Z5J を使っていて挙動が気持ち悪いと感じる理由は、ある程度リングの速度を上げてもその回転速度ほどにズームが速く動かず、しかし一方でズームリングの回転を止めるとすぐさまズーム挙動も止まるために、カメラマンはその感覚と一致しない連動性に違和感を感じる様である。
 最高速時は、流石にリングの停止よりも少し遅れてズームが決まるが、こちらも問題無いレベルのタイムラグである。
 ただし、このテストでは最高速のリング回転が約1秒半〜2秒ほど掛かっており、他のテストと比べると少し遅い。
 ズームリングにツマミが無いために、高速回転させにくかったのが理由だが、実際のオペレート時でもこれ以上の回転速度を出すのは難しいという事になるので、これが事実上のリング最高速となる筈だ。

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■HM650ズームリングの評価:

 HM650の中速度回転でのリング操作は、感覚にマッチングした操作感を提供してくれる。
 ズームリングのトルクも気持ちの良い効き具合で、マニュアル操作であっても滑らかなズームワークが可能だった。
 一方で、高速回転に対しては光学23倍のストロークが災いしてか、十分な追随性を見せられなかった。
 どの程度の回転速度からタイムラグが問題になるかはユーザーの使い方次第であるが、高速域での利用は慣れや経験が必要になってくるかも知れない。



 このクラスのカメラであっても、タレントを絡めたバラエティー番組ロケでメインカメラとして投入する現場もある。
 クイックズームの活用で効果的に魅せたりする場面も考えられるため、HM650の現在の最大で0.5秒近いタイムラグに対しては、カメラワーク上の工夫が求められる事もあるだろう。
 ただ、今回のテストは HM650 の f=4.1〜94.3mm というクラス最高倍率のズーム全域を使った極端なものなので、こういうワークを行うとき以外に大きな障害になることはないと感じた。
 上の動画は、色々なズーム幅と回転速度でズームリングを操作したサンプル映像なので、ユーザー自身の撮影現場を想定して、どの程度のズームレスポンスが必要かを確かめて頂きたい。

 リングとズーム挙動が完全にマッチングできなくても、私の感覚では、あと少し追随性が向上すればカメラマン自身の慣れによる補正で使いこなすことができるという感触を持っている。
 サーボモータには、まだ余力があるとも見受けられるので、さらなるレスポンスの向上に期待したい。

 ズームワークを必要とするビデオカメラに於いては、適度なトルク感のあるメカニカルなマニュアルリングの採用が理想であるが、デジクラスに搭載することが難しいというのが現実だ。
 その中で、メカニカルリングの挙動をエミュレートした、端付きリング+アクチュエータ式は、デジクラスに於いてのメーカーからの一つの回答だ。
 しかしながら、実際には搭載するサーボモータのパワーやエンコーダ精度、利用できるバッテリーの電圧など、設計やコスト管理に課せられる制限は多いのだろう。
 カメラマンからすれば、自分の意図しない挙動をカメラが勝手に行う事が一番のストレスになる。
 ズームのタイムラグはその一つであり、またカメラワークそのものに影響してくるため、シビアな見方が必要になる。
 その点では、追随性さえ満足のいくもので“カメラマンの意志”を十分に反映してくれるならば、エンドレスリングタイプであっても問題ないと私は考えている。

 GY-HM650 のズームリングは、意欲的な仕上がりである事は間違いないし、他機種と比べても、エンドレス/端付きに関係なくアクチュエータ式としては好感触で、及第点のフィーリングだ。
 是非とも、端付きリング+アクチュエータ式という方式は、推し進めていって欲しいと思う。
 そして、その良さを完成させるためにも、あともう一押しの性能向上を期待したい。


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