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〜 Grass Valley EDIUS Pro 6.5/プロジェクト起動時間の計測 〜


(提出日:12/07/03)



 目立った機能ではないが、EDIUS Pro 6.5 のプレスリリースには「クイックスタート」という新機能の項目がある。
 曰く、「大規模プロジェクトでも、EDIUSを高速に立ち上げることが可能」ということで、旧来のEDIUSでは、編集中のプロジェクトが巨大化すると、その編集プロジェクトファイルの起動に数十秒から数分かかる事があった。
 特に、多くのBIN登録ファイルと細かなタイムライン編集が折り重なった大規模プロジェクトは、苛立ちを通り越して不安を覚えるほどの起動時間を要した。

 このように、プロジェクトの起動に時間を要するのは編集効率の低下だけでなく、複数のプロジェクトを跨いで編集したり、他のアプリケーションとEDIUSを起動したり終了したりを往き来しながら創作するという意欲を著しく阻害する。

 EDIUS Pro 6.5 では、その点が改良され、素早いプロジェクトファイルの起動が可能になっている。


■アプリケーション“EDIUS Pro 6.5”の起動

 まずは、EDIUS Pro 本体の起動速度だが、こちらは旧来とそれほど大きくは変化していないように思える。
 EDIUSのアイコンをクリックしてから、EDIUS起動直後のホームウィンドウとなる「スタートアップ」ダイアログが表示されるまで“8秒前後”。
 EDIUSという巨大なアプリが立ち上がる速度としては平均的な部類であると思う。


 なお、計測テストは MacBook Pro にインストールしたWindows 7 環境の EDIUS にて行い、マシンスペックは以下の通りである。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
  CPU:2.4GHz Quad-core Intel Core i7
  Memory:8GB 1333MHz DDR3 SDRAM - 2x4GB
  Storage:256GB Solid State Drive
  Graphic:AMD Radeon HD 6770M 1GB GDDR5
  Display:MBP 15" HR Glossy WS Display(1680x1050)
  
  OS:Windows 7 Professional 64bit
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 詳細は、EDIUS @ Mac(http://next-zero.com/Lib/EDIUSatMAC/)を参照。

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■プロジェクト起動時間の計測

 さて、問題はここからである。
 今回の検証では、以下に示すようなプロジェクトファイルを用意し、旧 EDIUS 6 と 新EDIUS Pro 6.5 の両者で起動時間を計測している。

・プロジェクトファイル
 プロジェクトは、EDIUS 6.06 で作成した「映像2トラック」を利用した HD 1920×1080 60i 8bit のプロジェクト形式で、登録クリップ数は約230個。クリップ総容量は約48GB。
 動画形式は AVCHD / 1080i / 24Mbps
 タイムライン上は特にエフェクトやトランジションを使わずカット編集のみ。
 以下の画像のような編集状態である。


 プロジェクトサイズとしては比較的軽量な部類だと思う。

・ストレージ環境
 このプロジェクトファイルと全素材は FireWire800 で接続したHDD"Seagate Momentus 7200 2.5inch 750GB 16MB 7200rpm SATA3.0Gb/s ST9750420AS"に格納。
 HDDの Sequential Read:約90MB/s、Sequential Write:45MB/s。

●プロジェクト起動時間計測@
 まずは、EDIUS 6.06 と EDIUS Pro 6.5 の双方に、EDIUS 6.06 で作成した上記プロジェクトファイルを読み込ませてみる。
 Project File (Ver.6.06) → EDIUS 6.06
 Project File (Ver.6.06) →EDIUS Pro 6.5

 つまり、旧バージョンのプロジェクトを新旧両バージョンにそれぞれ読み込ませるテストだ。
 なお、テストではプロジェクトファイルをのものをエクスプローラからダブルクリックする瞬間を 0秒とし、EDIUSの編集GUI においてプログラムモニタ上に映像が表示された瞬間を起動完了時間として計測している。


 このようなテストを10回繰り返し、平均値をとったところ、EDIUS 6.06 は平均31秒08フレーム、EDIUS Pro 6.5 は平均38秒15フレームで起動した。


 あれ??
 新しい EDIUS Pro 6.5 の方の起動時間の方が遅いではないか!?
 ……と、目を疑いたくなる結果が出たと思ったが、実は EDIUS Pro 6.5 の「クイックスタート」の真価が発揮されるのは、旧バージョンのプロジェクトの読み込み時ではなく、新しい EDIUS Pro 6.5 で作成したプロジェクトファイルの読み込み時に遺憾なく発揮される。

 それを次の検証で確認する。

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●プロジェクト起動時間計測A
 先のテストで使用した、EDIUS 6.06 で作成したプロジェクトファイルを一旦 EDIUS Pro 6.5 で読み込み、そこで新たに EDIUS Pro 6.5 で保存し直す。
 こうすることによって、旧バージョンで制作したプロジェクトファイルが新バージョンの形式で保存し直される。

 このテストでは、EDIUS 6.06 には 6.06 のプロジェクトを、 EDIUS Pro 6.5 には、Pro 6.5 のプロジェクトを読み込ませる。
 Project File (Ver.6.06) → EDIUS 6.06
 Project File (Ver.Pro 6.5) →EDIUS Pro 6.5

 プロジェクトの内容は先に提示したプロジェクトと同じである。


 如何だろうか?
 テストでは、旧バージョンの EDIUS 6.06 が平均31秒08フレーム要したのに対し、新バージョンの EDIUS Pro 6.5 では平均17秒02フレームと劇的な改善がみられた。


 このうち、おおよそ8秒ほどは EDIUS 本体のコンポーネントの立ち上がり時間であるから、プロジェクト自体の読み込みは10秒以下と考えて良いだろう。
 実際、EDIUS のコンポーネントが全て立ち上がってからのプロジェクトの起動……例えばAというプロジェクトを開いた後、別のプロジェクトBを開いてプロジェクトを乗り換える場合、A→Bへの遷移に要した時間は6〜7秒ぐらいであった。
 これだけしかプロジェクトの展開に時間が掛からないのであれば、頻繁に編集するプロジェクトを移り変えていく作業も苦では無くなる。


■まとめ

 この様に、EDIUS Pro 6.5 のプロジェクトファイルは合理化が進み、ファイル読み込み時のアルゴリズムが大幅に見直されていると思われる。
 プロジェクトファイル自体を覗いたわけではないので、実際の内部記述がどのようになっているかは不明だが、EDIUS本体のプロジェクト展開モジュールとそれに呼応するプロジェクトファイルの最適化に成功している事は間違いない。

 今回は、テスト環境のストレージスペックが必ずしも最高の物ではなかったが、RAIDやSSDなどのより高速なストレージ環境からのプロジェクト呼び出しであれば、さらに高速起動が期待できるかも知れない。

 嘗ては軽快さが“売り”の一つでもあった EDIUSだが、高機能化するに伴って大艦巨砲なプログラム構造と重厚長大なプロジェクトファイルの創出を行うようになってしまい、プロジェクト起動という入り口から躓く状態がここしばらく続いてた。
 一時期は「保存」行為すら処理時間が掛かるという状態に陥ったため、プロジェクトファイルの保存/展開の工程が、バージョンを積み上げてきた EDIUS の内部記述の混沌さを否応なく想像させた。

 プロジェクトファイルの展開・保存プロセスは、直接的に編集の品質や作業手法に影響するわけではないが、クリエイティブな思考やアクションには無視できない作用がある。
 ツールとしてのアプリケーションの本質は、その多機能さや高機能にあるのではなく、プリミティブな“操作感”や“反応性”に帰するところが大きいので、この EDIUS Pro 6.5 で施された「クイックスタート」という機能は、最も歓迎したい改善点の一つだと言える。


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