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〜 Grass Valley EDIUS 6/プロジェクト設定 〜


(提出日:11/01/13)



■自由なプロジェクト設定

 EDIUS 6 で大きく変わった仕様と言えば、編集プロジェクトのフレームサイズやフレームレートをユーザが任意に設定できる様になった事だ。
 従来の EDIUS は、テレビフォーマットに則ったプロジェクトプリセットを選択して、一定の決められた解像度でしか動画を扱うことが出来なかった。
 これは、動画の視聴を主にテレビ画面で行う時代であれば、必要十分な仕様であったが、時代は既にネット経由でPC画面で動画を視聴し、またデジタルサイネージなどの動画広告看板の市場も活発となり、テレビ画面だけが動画を視聴するディスプレイでは無くなっている。
 旧来のテレビフォーマットだけでは収まらない動画市場を展開しているのである。

 また、フルHDがコンシューマ市場を賑わせる一方で、制作の現場では既にフルHDどころか “4k”や“8k”などと言われる高解像度動画の利用も始まっている。
 劇場用映画が、デジタルビデオカメラで収録されるようになって久しく、4k2kと言われる解像度を中心にデジタルシネマの市場は成長を続けている。


<NHK による“スーパーハイビジョン(8k4k)”試写(2006年12月撮影)>


 EDIUS 6 ではこの様な“脱テレビ画面”とも言える、自由な解像度・高解像度映像での制作対応が図られている。
 EDIUS 6 は自由なプロジェクト設定を謳い、最小解像度 24×24 px〜 最大解像度 4096×2160 px の間で、自由にフレームサイズを設定でき、また、24p〜60pのフレームレートも任意に組み合わせて編集プロジェクトを設定できる。


<フレームサイズは任意にカスタマイズ可能。フレームレートも自由に選択できる。>


 ただし留意すべき点もあり、定形外の解像度やフレームレートの組み合わせは、全てのコーデックに対して適用出来るわけではない。
 DV や DVCPRO などはその規格外の仕様はコーディング不可能であるし、MPEG2などもエンコーダの仕様上の制限がある。
 WMV形式は 4kをエンコード出来るようだが、30秒の映像のエンコードに1時間以上掛かるようなので実用的ではない。
 フレームレートやフレームサイズを気にせずに快適にプロジェクトを設定する場合は、Grass Valley HQX codecなどをレンダリングファーマットに選択すると迷うことがないだろう。

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■4k

 EDIUS 6 になり、従来の上限解像度であった フルHD(1920×1080)の垣根を取り払って、最大解像度 4096 × 2160 px という高解像度動画を取り扱えるようになった
 4096 × 2160 px という解像度は、デジタルシネマの標準規格である DCI(Digital Cinema Initiatives)で定められている解像度であり、国内外問わず、この DCI規格準拠のデジタルシネマ上映システムが採用されつつある。


<4kイメージ。中の子画面は フルHD(1920×1080)。クリックで等倍表示。>


 残念ながら、我が家には 4k出力できるビデオカメラが存在しないため、デジカメの画像を使って4k映像を制作した。
 10Mピクセルカメラで撮影した画像を、4096 × 2160 pxにリサイズして一旦 EDIUS 6 のタイムラインに貼り付け、そこに BGM と モーショングラフィックを追加。
 そのタイムラインを、Grass Valley HQX codec の最高画質にてファイル出力することで 4096 × 2160 px の4k動画を制作。
 30秒のファイルながら、約3GBのファイルサイズになった。
 (※テスト作成した 4kファイルのダウンロード

 そのファイルを再び EDIUS 6 のタイムラインに読み込んで再生状態をチェックした。

 4kプロジェクトの設定は以下の通り。


 さて、4k動画の再生結果であるが……リアルタイム再生が出来た。
 EDIUS 6 と最も相性が良いと思われる Grass Valley HQX codec であるが、流石に最適化されているだけのことはある。
 だたし、この『リアルタイム再生が出来た』という判定は、「音楽が途切れずに再生され」「“再生が間に合わない場合は停止する”有効でも停止しなかった」という結果から判定している。
 実際の再生画面は、結構カクカクしていて「なぜこれが“間に合っていないわけではない”とされているのか」疑問符が付くところだ。
 確かに音声はリアルタイムに再生され、コマ落ちながら動画もオンタイムで再生されているので、編集作業は出来なくはない。

 なお、このテストでは、4k * 24p という設定で行っているが、これを 24p から 60p へ変更するとリアルタイム再生は完全に不可能になった。

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■EDIUS 6 と RED ONE

 “4k”対応カメラの代表格と言えば誰しも“RED ONE”を思い浮かべるのではないだろうか?
 RED ONEは、Red Digital Cinema Camera Company が2006年に発表したデジタルシネマカメラで、大型CMOSを採用し、その解像度は最大 4520×2540px に及ぶ 4k2kカメラだ。


 RED ONE は発表の当時から Apple Final Cut Pro との連携を表明しており、ポスプロ面でのサポートも得ての登場となった事も話題になった。
 そのため、RED ONE の編集作業には当初 Final Cut Pro が利用されることが多かったが、その後 Sony Creative VEGAS Pro 9 や Adobe Premiere Pro CS4 が RED ONE に対応。
 RED ONE による収録ファイルである .r3d形式のファイルを直接扱えるなど、コンシューマーユースのノンリニア編集ソフトにおいて次々に RED ONE 対応、4k対応を果たしていった。

 そういった中、最後発で EDIUS シリーズは EDIUS 6 にて 4k対応を果たしたわけであるが、それでは則ち、RED ONE に対応したという事なのだろうか?
 日本の EDIUS 6 製品ページを探ってみると、その“仕様・動作環境”のページの対応入出力ファイル形式一覧には、RED ONE のネイティブファイル形式である“.r3d”の文字は見られない。
 それ以外のページや FAQを探っても“RED ONE”の文字は見られなかった。
 他社ノンリニア製品が RED ONE対応をネイティブで果たした際に『 RED ONE の.r3d 形式にネイティブ対応!!』と声高に謳い上げるのに対し、EDIUS 6 は 4k対応と記すに留まっている…。

 そこで、USA Grass Valley の EDIUS 6 の製品ページを探してみると、興味深い資料を発見できた。
 “RED Workflow”の見出しで流される EDIUS 6 Feature Showcase の動画は、こう言っている。
  「 EDIUS 6 で RED ONE のデータを取り扱う為には、“RED CineX Tool”という RED.com 提供のアプリを別途インストールし、そのアプリで .r3dファイルを一旦 連番静止画(.tif)に変換せよ。その連番TIFFファイルを次に EDIUS 6 の Bin に読み込み、さらに HQX codec で変換して動画ファイルにせよ。そうやって HQX codec に変換した動画ファイルを EDIUS 6 に再び読み込んで、編集するために プロキシ変換を行い、EDIUS 6 のワークモードもプロキシモードで行え。これで EDIUS 6 では RED ONE で撮影した動画を編集できる」
 ※http://www.grassvalley.com/products/edius_6/features/red-workflow


 結論、EDIUS 6 は RED ONE の.r3dファイルには未対応。

 EDIUS 6 は4k対応を果たしたとはいえ、4k制作フィールドでの牽引者である RED ONE へはネイティブ対応を果たしていなかったのである。

 実際、私も RED ONE の .r3d ファイルを入手して EDIUS 6 への読み込みを図ろうとしたが、「読み込めない」と拒絶されてしまった。


<RED CineX Tool で見た .r3dファイル>



<EDIUS 6 では .r3dファイルは読み込み拒否された>


 他社製品は RED ONE 対応のみならず 3D編集にまで対応しつつある昨今、EDIUS は些かならず出遅れているのではないだろうか?
 .r3dファイルを扱うというのは、4kのネイティブRAW動画を扱えるシステムを構築するという事だ。
 それは従来の EDIUSの内部に大きく手を加えなければ出来ない。
 Final Cut Pro は、RED Digital Cinema社との秘密裏共同開発だったし、Premiere Pro も RED Digital Cinema社との協業で当初は.r3d対応プラグインを提供できた。
 Grass Valley と RED Digital Cinema との間にそういう動きがないのであれば、自社で開発を行っていくしかないわけで、開発リソースの分担からも非常に困難だったのだろう。
 EDIUS 6 では、取り敢えずも解像度上限はクリアできた。
 あとは ネイティブRAWに対応できるモジュールを追加できれば、RED ONEのネイティブ対応を謳えるという段階まで一歩ずつ持って行ってるのかも知れない。
 今後の開発とバージョンアップに期待したい。


※関連製品:

     

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