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〜 HDR-XR520V 使用レポート 〜
(提出日:09/05/27)
■手ブレ補正
HDR-XR520V を使っている上で、もっとも効果の分かりやすい機能が『光学式手ブレ補正(アクティブモード)』と言われるものだ。SONY は昔から、画質的な劣化が発生しない光学式の手ブレ補正機構を積極的に搭載してきた。
従来の手ブレ補正は、撮影者が静止した状態で正しくビデオカメラを構えた場合に、画像のブレが少なく撮れることを目的としており、その点では十分な性能を備えるようになってきた。
しかし反対に、撮影者が被写体と一緒について動くなどすると、足から伝わる接地時の衝撃などは十分には補正装置で吸収されず、大きく画面がぶれてしまった。
カメラが移動しながら滑らかな映像を撮るには、ステディカムに代表されるような何らかの防振装置をカメラと共に運用するか、熟練したカメラマンの体重移動による“技”に頼らざるを得なかった。
今回搭載された、『光学式手ブレ補正(アクティブモード)』(以下、アクティブモード)は、撮影者が歩きながら撮影したりしても、十分に手ブレを吸収できるような広い「補正角」を取り、特別な装置や訓練無しに、滑らかな映像を得ることができるようになっている。
アクティブモードでは、従来よりも約10倍の手ブレ補正角度に対応し、大幅な手ブレ軽減を行う。
補正映像に不自然さが出たりする場合は、メニューで従来の補正角を取る「スタンダード」モードに切り替え可能である。
アクティブモードは、HDR-XR520V が搭載する“Gレンズ”に於ける光学手ブレ補正機構に改良を加え、さらにカメラのブレを認識して補正するために専用のLSIを新設計し搭載することで実現している。
以下の動画は、HDR-XR520V の「アクティブモード」「スタンダードモード」「手ブレ補正OFF」、さらに参考として HVR-S270J による肩乗せ撮影の結果である。
<ダウンロード>
やはり、アクティブモードでの撮影が、大変に滑らかで、上下へのブレも少ない。
他にも、バストショットでドリーバックなども行ってみたが、大きな補正の利き目を確認でき、移動ショットなどでは是非とも使っていきたい性能である。
なお、S270J の映像でレンズフードが見切れてしまっているのはご愛嬌で…。
また、ワイド端からテレ端までズームインしての手ブレ補正の利き目を確認してみた。
<ダウンロード>
さて、アクティブモードとスタンダードモードを比較してみると、テレ端ではあまり差がないことが分かる。
従来の手ブレ補正でも、ワイド端と比べるとテレ端の手ブレ補正具合は効果が薄い訳だが、アクティブモードもテレ端では従来型の手ブレ補正と同じぐらいの補正効果しかないようだ。
やはり、望遠で利用するときは三脚利用を前提としたい。
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