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〜 SONY HVR-S270J/Z7J/デジタルエクステンダ 〜


(提出日:08/03/09)



■デジタルエクステンダとポスプロ処理

 ところで気になったのが、デジタルエクステンダが電子的な拡大処理を行っているならば、ポストプロダクト処理…つまり編集作業で拡大処理を行った場合と比べて、差が出るのかと言う点だ。

 編集作業で拡大するよりも、カムコーダ側の機能で拡大処理した方が良い結果が得られるならば、現場で積極的に活用したいと思ったのだが、ここでは canopus EDIUS Pro の“ 3D PinP ”フィルタを利用して、光学12倍のテレ端画像を 1.5倍拡大処理を施して比較した。

・デジタルエクステンダ;テレ端



・canopus EDIUS Pro ;“3D PinP” 1.5倍処理



 上記画像をクリックして、実寸画像で比較していただきたいが、一目でその差が判るだろう。
 筆者もこのレポートのために、静止画を取り出し、Photoshopで加工していたが、ファイル名などを確認せずとも画像それ自体でどちらの画像が直ぐに判断が付いた。

 デジタルエクステンダで拡大した画像の方が明らかに綺麗である。
 解像感もそうであるし、画全体のキレが違う。
 下の画像は、それぞれの画像の実寸サイズを切り出した物であるが、看板の文字のシャープさや、交錯する電線の繊細さなどが全く違う。


< 左:デジタルエクステンダ / 右:EDIUS Pro 3D PinP >


 編集で拡大作業を行うよりも、現場で判断が付けばデジタルエクステンダ機能を利用して拡大した方がより品質の良い映像を得ることが出来そうだ。

 このテストは、あくまでも canopus EDIUS Pro“3D PinP”機能を使った物であり、編集ソフトウェアの拡縮性能によっては違った結果が得られる可能性もあるが、HVR-S270J/Z7J のデジタルエクステンダ機能は、質の高い拡大映像を提供してくれることが判った。

 実際に、現場で拡大しながら撮影した方が、フレーミングや被写体のフォローなどもスムーズに行える場合がある。
 どうしても光学ズーム以上の倍率が現場で求められる場合は、思い切ってデジタルエクステンダボタンに指を伸ばしてみるのも良いだろう。


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