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〜 SONY HVR-S270J/Z7J/標準レンズ 〜
(提出日:08/02/29)
■各リングの使用感
・フォーカスリング:
フォーカスリングは、リング自体を前後に動かすことで、フォーカス調整のオート/マニュアルを切り替える方法を採っている。
この機構は、先に発売されている XDCAM EX 機の PMW-EX1 と同様の機構である。
ギミックとしては、リングをカメラ側へシフト(モード A)することで、メカニカルなフォーカス操作を行い、従来のENGレンズと同様の操作性を享受できる。
反対にレンズフード方向へシフト(モードB)すると、オートフォーカスもしくは、[FOUCUS]ボタンとの併用でマニュアル調整を可能にする。(詳細は、別頁。)
モードBでは、従来の HVR-Z1J などと同様の感覚になり、アクチュエータによるフォーカスの電子式制御で、フォーカスリングは無限回転する(最近距離/無限望遠で回転が止まらない)。
モードBの使用感だが、リングの操作とフォーカスの追従性はモードAとさほど変わらない様だ。
しかし、決定的に違うのは、リングの角度(位置)によってフォーカス値が変化するのではなく、角速度によって変化するので、同じリング位置でもその位置へリングを動かす速度によって得られるフォーカス値が変わってしまう。
この点は従来の Z1J を初めとする民生用ベースカムコーダと一緒だ。
勿論、モードAではリング角度とフォーカス位置は完全に一致する。
フォーカスリングのリングの重さ(粘度)は適度にあり、個人的にはもう少し軽くても良いかとは思うが、日頃使っているENGレンズに近いフィーリングだ。
モードの切り替えスライドは、多少の重さがあるが、私が触った限りでは PMW-EX1 で採用されているレンズの同切り替えよりも軽い感じだ。
下載の動画は、切り替え時の「音」も収録しているので、実際に耳で確かめていただきたい。
・ズームリング:
ズームリング機構は、SONYユーザとしては待望の機械式ズーム機構が採用された。
Z1J などの電子制御のズーム方式と違い、素早く画角を決めることが出来る心地よさがある。
手動とサーボとの切り替えを行うことで、レンズグリップ部分のズームシーソーやカムコーダ本体のハンドルグリップに付いているハンドルズームスイッチを使った電動サーボも可能である。
ズームリングの重さだが、こちらはフォーカスの重さに反して軽い。
抵抗(粘度)というものが全くなく、素早いズームをするには良いが、スローズームをマニュアルで行うのは大変である。
また、抵抗がないことで、直ぐにズームリングが動いてしまうので、屋外で風が吹く中、被写体をフォローしたりすると、意図しないズームリングへの力が加わって、画角が動いてしまうこともあった。
ズームとフォーカスは同時操作することも多いので、この2つのリングの重さが全く違うのは、大変にレンズ操作が遣りづらい。
お奨めしないが、スローズームをマニュアルで巧く行いたいならば、ズームスイッチをサーボに切り替えて、サーボモータの重みを利用してゆっくりとした滑らかなズームを行うことは可能だ。
勿論、モータ側に負荷が掛かるだろうから、多用はしない方が良いだろうが…。
また、サーボ利用時は焦点距離の変化に応じて、ズームリングも回転する。
この辺りは、一般的な ENGレンズと同様だ。
なお、下の動画は、マニュアルで私がスローズームを掛けてみた映像だ。
私の腕では、これがスローの限界。
上述のようなサーボモータの抵抗は利用せず、腕だけでズームを掛けている。
・アイリスリング:
Z1J、V1J といった歴代のハイエンドカムコーダのアイリスリングは、小さくて回しにくいダイアルが採用されていたため、なかなかマニュアルでアイリス操作を行おうという気にさせなかったが、VCL-412BWS/BWH のアイリスリングは ENGレンズのアイリスリングと似た様なフィーリングを持っている。
ENGレンズのような“ギア感”は無いが、適度な重さがあり、ENGレンズのアイリスより少し軽いぐらいだが、操作感は上々だと言える。
アイリス調整の追随性も良く、十分にマニュアルアイリス操作を行えるだろう。
アイリスリングは無限回転するロータリエンコーダ方式で、Close/Open でもリングの回転は止まらない。
オートアイリス時は、アイリス値の変化でリングが回転しない仕組みだ。
■標準レンズの総論
日頃の仕事において、会社で使うレンズと言えば Canon HJ22e×7.6B IRSE 。Canon製 ハンディーカメラ用 ENGレンズとして最高峰レンズの一つでもある。
Canon HJ22e×7.6B IRSE 一本で HVR-S270J が 3台程買えてしまう価格差であるのだから、そんなレンズのフィーリングをリファレンスとして、操作感を比較するのは“VCL-412BWS/BWH”にとっては不運以外の何物でもないだろうが、究極的な比較対象はそこに行き着く。
私個人としては、ズームリングの軽さを除けば、このクラスのカメラの標準付属のレンズとしては納得すべきだと思う。
実際の使用において、ストロークの長いスローズームなどはサーボで行うのが一般的だろうから、ズームワークという点では何とか工夫次第で上手く付き合っていけるだろう。
ズームリングがちょっとしたタッチで動いてしまうので、その点ではやはり少しでも粘りのあるリングにして貰いたかった。
一方で、Victor の GY-HD100 の様に FUJINON や Canon といった ENGレンズメーカのマニュアルレンズを標準装備するパッケージ構成でも良かったのではないだろうか? とも考える。
アマチュア層も含めて取り込む為に、オートフォーカス採用の手段として半民生半業務用的なレンズの開発が行われたのかもしれないが、特に HVR-S270J においてカムコーダとしての煮え切ら無さが残るのは、そういった点も有るかもしれない。
また、コストとの兼ね合いもあるが、折角の新開発レンズであるので光学12倍と言わず、もう少し倍率の高いレンズであればな…と無い物ねだりもしてしまう。
ただ、1/3イメージャに対して、35mm換算で f32.0mm という引き尻は、意欲的だと思う。
同じ 1/3イメージャで SONY HVR-Z1J も Panasonic AG-HVX200 も f32.5mm となっており、0.5mm分とは言え、新しいレンズを投入したことに適うスペックである。
“レンズのキレ”といった画の品格にはここでは余り言及するつもりはないし、私個人としては、それほどこのクラスに過度な期待していない…という側面もあるが、趣味で使っていく上では十分すぎるクオリティなのは確かだ。
実際の画質は、動画サンプルページなどをはじめとして公開しているので、直接に目で確認していただきたい。
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