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−>>2006/04/11/(Tue) 映像と私(第2回)
- 前回に引き続き、今回も映像との出会いとその変遷について書きたいと思います。今日は長いですよ。
中学3年生の時に買ったビクターのGR-S707。このカメラでは色々撮りました。当時は民生機でありながら、このようなマニュアル機能が充実したカメラも多く存在しましたね。しばらくはこのカメラで吹奏楽演奏会などを1カメ撮影しておりました。当時はとにかくカメラに触るのが楽しくて、撮影がない時期でも壁に吹奏楽ステージの絵を貼ってCDで曲を流しながらそれを撮影して練習したのでした。この練習法、なかなか馬鹿にしたものではなく、今でも曲を頭に叩き込んだり、2カメでのカメラ割りを考えるときに行っています。
次にカメラを買ったのは高校2年の時。中古のソニーEDC-50を知り合いのビデオ業者から安く譲っていただいたのでした。カメラの感度は非常に悪く、室内では300Wクラスのライトを炊かないと実用にはなりませんでした。それでも、このカメラのマニュアル操作と重量感はプロ気分を味わわせてくれるものでした。何よりも、このカメラでマニュアルのレンズを使っての撮影の訓練をしたことにより、高校生ながら業者さんにアルバイトカメラマンとして仕事をさせていただきました(高校はアルバイト禁止でしたが…)。ここで、映像に関する基本的はことは一通り学べたと思います。当時は1カメ撮影が主でしたが、逆にそれがよかったと思います。今でも1カメ撮影がカメラマンとしての力量を最も問われると思っておりますので。
大学に入り、ここではじめて映像仲間と出会いました。現ACC*visualization_TOHOKUのTK氏です。当時はよく2人で撮影に出掛けては家で朝まで編集したりしていました。間もなくしてTK氏がソニーのEVW-327(DXC-327とEVV-9000のドッカブル)という業務用カメラを中古で購入。それに触発されて私はEVW-300というカメラとVTRをアルバイトしていた業者に当時としては安く譲ってもらい、Hi8での2カメ体制が揃ったのでした。その頃から、マルチカメラによる吹奏楽撮影を行うようになり、お客さんも徐々に増えていった時期でした。当時の編集環境はまだまだリニア。高校3年生の時に買ったソニーのDHR-1000というDVデッキが受けで、EVO-9800という業務用Hi8VTR出しでした。貧乏大学生にとって恵まれた環境など自分で作らない限り誰も与えてくれないのです。しかし、それもそれで楽しかったですね。私が映像系の専門学校ではなくて普通の大学を選んだのもそういった理由からです。機材も、仲間も、教えてくれる人もない状況から切り開いていった方が楽しいだろ、と。結果、大学では映像では前述のT.K氏に出会い、映像以外ではバカな(成績は私よりもかなり優秀ですが…)仲間たちと出会い、不眠不休のレポート地獄や試験期間を経験し、これ以上ない充実した学生生活を送っておりました。某公共放送で泊まり勤務のニューステロップ作成と簡単な編集、時には映像取材というアルバイトも行い、放送の最前線でいい刺激を受け、また多くの知識と経験を得ることができました。
当時の個人の活動でのリニア編集環境は、T.K氏と半分ずつ作り上げていったようなものです。DVレコーダーとモニターとテロッパーは私の。DVプレイヤーとビデオミキサーはT.K氏の、といった具合。ここでT.K氏が大学を辞めて、別の大学に入りなおすということから、悲しくも一時お別れすることに。ということで機材も半分に。これでは編集もできないよぉ、ということでやっとノンリニア編集の導入でした。2001年のことです。ノンリニア導入としてはかなり遅咲きですね。詳しいソフトなどは割愛しますが、PCに詳しい友人から映像編集に十分耐えうるスペックのマシンを組んでもらいました。その後は加速的に撮影依頼が増え、学業と映像業でいっぱいいっぱいになっておりました。
しかし、如何せんカメラが古い。ということで2002年にやっと新品のカメラを買いました。パナソニックのAG-DVC200という機種です。これは今も現役でACC*visualization_TOKYOのメインカメラです。
そして、その後は色々なことが、本当に色々なことがあり、現在に至るのであります。と締めては端折りすぎなので、次回もこの続きを。
長文、お付き合いいただきましてありがとうございました。
左上:EDC-50(写真提供:BCC-100fan!様) 右上:EVW-300 下:AG-DVC200
−>>2006/04/03/(Mon) 映像と私(第1回)
- 過去に何度か創想雑誌に登場しております私、佐藤ですが、新コーナー設立を機に改めまして自己紹介的なことを書いてみようと思います。
現在の活動内容はオーケストラや吹奏楽などのコンサートのマルチカメラ撮影とブライダル撮影が主になっております。基本的に何でも撮るし繋ぐつもりでいますが、自分自身が音楽経験者ですので、音楽ものの収録が一番得意だと思います。
私が映像と出会ったのは小学校4年生の時。当時何気なく入った必修クラブが「視聴覚クラブ」。生まれて始めてビデオカメラを渡され、先生からは「他のクラブの様子を撮ってこい」とのお題を出されたのでした。渡されたカメラは機種こそは覚えてないものの、当時でもかなり古かったと思われるカメラ部とVTRがセパレートになっている民生用ベータでした。先生から「外に出たらここのスイッチ(ホワイトバランス)を太陽のマークにすること。ピントはいっぱいにズームして合わせること。ズームすると手ブレが大きくなるのでできるだけ自分が近づいて撮ること」といった簡単な注意を受けて撮影に出ました。今思うと、その注意事項は基本的なことではありますが、ビデオ撮影において最も重要なことですね。
何人かのグループで撮影に出て交代でカメラを回し、戻ってきてプレビュー。私が撮った映像を見た先生が一言、「うまい!」。小学生が初めて撮った映像が「うまい!」はずはないのですが、褒められると調子に乗る私は小学生にして一気に映像にハマっていったのでありました。時を同じくして部活動では楽譜も読めないのにオーケストラ部に。トロンボーンを担当していました。音楽と映像の出会いは偶然にも同時期だったのでありました。
小学5年になって間もなくの頃、父親が地元の市議会議員選へ2期目の立候補。ここぞとばかりに親戚から借りたビデオカメラを回し、記録映像を撮っていったのでした。ただ撮っただけではつまらない、カメラで再生してビデオデッキで録画すれば編集ができるのではないか? ついでに音をラジカセから入れればBGMも入るのでは?と考えて実際にやってみたのが編集の始まりでした。TBCも何も持たない普通の民生用VHSデッキで再生したスローを使ったりと、ガタガタな映像になっていましたが、それでも当時は楽しかったのでした。それを強制視聴させられていた親はさぞ辛かったことでしょう。そのとき作った、親父の選挙の記録映像。未だに実家にあります。
時は流れて中学生に。映像とは少し離れて音楽に熱中していました。それなりに多感な時期。映像の趣味は「オタクっぽい」とか「親父くさい」とか思われるのではないかと、裏に隠していたのでした。ちなみに、ウチの親は全く映像には興味はなく、ビデオカメラも実家にはありませんでした。しかし、中学3年生の時、ついに貯金をはたいて中古のビデオカメラを買いました。ビクターのGR-S707という機種です。一緒に買った三脚はHEIWA(現在のLibec)のTH-650でした。しかし、これを買ったというのも友達には内緒。一人だけの趣味だったのでした。
長くなったので今日はこのへんで。書いているうちに自分でも忘れていたことを徐々に思い出してきました。小学4年って今からえーっと、16年前ですね。中学3年は11年前。おかしいなぁ。最近のことだと思ったんだけどなぁ。
写真はvictorのGR-S707(写真提供:BCC-100fan!様)
−>>2006/04/02/(Sun) 映像雑記開始
- ここではACC*visualization_Tokyoの佐藤が映像、音響、音楽、私生活に至るまで思ったままに綴っていこうと思っております。
みなさま、どうぞよろしくお願いいたします。
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