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〜 Canopus DVキャプチャ 〜
(提出日:02/10/01)
(最終更新:02/11/02)
●新機能
ここでは、旧来の DVStorm-RT と比して何が新しくなったのかを見ていく。旧来の DVStorm-RT については当サイトや TDC Office JAPAN Home Page さん 他 各種サイトにて詳しいのでご参照いただきたい。
私が今回一番気になっていた機能の一つに、「Canopus DVキャプチャ」という機能がある。
これはテープからのDVデータの取り込み(キャプチャ)を効率よく行うために付いた機能であり、
・ファイル自動分割キャプチャ
・3台のDV機器からの同時キャプチャ(汎用IEEE1394カード併用)
といったことが可能になる。
・ファイル自動分割キャプチャ
この機能のメリットはHDDに余裕がある場合、テープごと一気に取り込んでから要らないカットを消去していく…という手段が取れる事である。従来の DVStorm-RT では Storm Navi というソフトウェアにより、カットごとのリストを作成することは出来たが、キャプチャしながらのカット分割は行えず、必要なカットをIN/OUT点を設定してキャプチャしてやる必要があった。
Canopus DVキャプチャでは、テープに記録されている「録画撮影時間」を読んで分割していく。デフォルトでは5秒以上撮影データに“間隙”があればファイルを分割する…という仕組みになっている。
この機能はHDDに余裕がある際は、おおざっぱかも知れないが大変に効率的である。なお、自動分割機能は Apple Final Cut Pro などではすでに実現されていたため、是非ともDVStorm にも欲しい機能であった。
・3台のDV機器からの同時キャプチャ
この機能は、素材が多いときなどに大変に助かるだろう。
この夏、私は10時間前後の素材で30分の作品を制作する機会があったが、10本のテープを取っ替え引っ替えDVデッキに放り込んでいくのは大変に面倒であったし、最低でも10本分の再生時間が必要になるわけで、素材が多いときのキャプチャは大変に面倒である。
しかし、この三台同時でのキャプチャを利用すれば単純計算で従来のキャプチャ時間が1/3になるということである。
単に、三台同時キャプチャではあまり恩恵は得られないのだが、上述のファイル自動分割の併用により、HDD上に大量の素材を活用できる形で一気に取り込むことが出来るのである。
今回の制作の例なら、素材10時間を、3時間20分程度で全て取り込めることになる。もちろん、実際にはもう少し選定しながらのキャプチャになるであろうし、HDD容量も膨大な物になるので、こんな大着なことを無闇にすることはないだろうが、素材が多い場合に活用できるのは間違いない。
さて、この機能で気になるのが、HDDの転送速度の問題だ。DVデータの転送は3.5MB/sであるが、実際にはこのような速度ではすぐにキャプチャが中断されてしまう。折角の便利機能も、高価な SCSI HDD や RAID システムを組まないと動かない…というのでは、形無しである。
私の現在のマシンはデータ用に IBM IC35L120AVVA07-0 (120G U100 7200)を利用しているが、転送速度は35MB/s前後である。
早速、DV機器を三台つかって、同時キャプチャにチャレンジしてみた。
左:VX2000/中:TRV900/奧:DHR-1000
DV機器の入力選択は、各キャプチャスロットの上にプルダウン選択があり、そこから入力したいDV機器を選択する。機器名の表示はOSに拠るようである。
なお、1台のDV機器を2チャンネル以上に割り当てることは出来ない。
また、DV機器だけではなくDVStorm に入力されているアナログ機器も選択可能であるが、現在試した限りではアナログ入力1しか受け付けないようである。Storm Bay からのアナログ入力(入力2)は録画することが出来なかった。。
結果は問題なく、キャプチャ成功。5分(x3台)程度のキャプチャを行ってみたが、コマ落ちすることなくキャプチャできた。
ウィンドウ内では、内部バッファーに蓄積されて、処理され切れていないデータ量がインジケートされる。このグラフが右へ貯まるほど処理が出来ていないデータがあるというで、コマ落ちなどが発生する。
ちなみに、IEEE1394ボードからのDVデータは Canopus DV Codec および MS DV Codec で取り込むことが出来る。
また残念ながら、三台同時に再生出力することは、DV Capture 独自が再生機能を持ってないため出来ない。
また、DVStorm 2 ユーザの中には、これを機に下位機種から乗り換えたとい方もいらっしゃるかも知れない。あるいは、手元には EZDV や DVRaptor が余っている…という事もある。
ここで、それらのcanopus資産を活かして、DVStorm 2 + EZDV による2台同時キャプチャなどが出来ればいいのだが、残念ながら Canopus DV キャプチャ は、DVStorm 2 ハードウェア以外にキャプチャに利用するハードウェアの認識としてOHCI準拠のIEEE1394カードを必要とする。
残念ながら DVStorm 2 をはじめ、DVRaptor や EZDV は通常のIEEE1394カードとして利用できない。
そのため、DVStorm 2 とEZDV などの組み合わせによる 2台同時キャプチャは不可能ではないかと考えられる。
余談だが、このCanopus DVキャプチャはウィンドウを縦置きすることも可能である。
※障害情報
<<10月4日現在、次の障害情報が公開されていた。>>
1.PAL 形式で正常にキャプチャできない。
2.キャプチャしたファイルが StormEdit で読み込めない。
3.StormBay 使用時、StormBay のアナログ入力端子を選択できない。
−−>10月21日公開の修正ドライバで改善。
●修正後の Canopus DVキャプチャ について
上記の障害情報における不具合の他にも、修正バージョン 1.02 では、・オーディオのサンプル数を補正する機能を追加。
・オーディオのサンプリングレートを指定できる機能を追加。
・起動時にマッピングの設定が有効にならない問題を解決。
・DV機器の名称が取得できない場合がある問題を解決。
・再生時に使用するアプリケーションを選択する機能を追加。
という改善・追加がなされている。
サンプル数補正機能の追加により、音声と映像のズレの解消がなされているものと思う。また、DV規格がサポートする全サンプルレートをカバーしているのも嬉しい配慮である。
もちろん、アナログ入力端子の選択も解決されている。