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〜 Core i7 で NLE環境構築 〜
(提出日:09/02/12)
■使用感
さて、実際の使用感だが、ノンリニア編集に於いては実に動作が軽快になった。
この3年半のPCスペックの差には、隔世の感がある。
特に、エンコードにおける処理速度は、思わず笑みがこぼれてしまうほどに速い。
また、今回は CPUのオーバークロックを行い、 Core i7 920 のデフォルト 2.66GHz を 3.00 GHz で常用している。
マザーボードの GIGABYTE GA-EX58-UD5 には、「Easy Tune 6」という、オーバークロックツールがバンドルされており、Windows上から、簡単にシステムのオーバークロックが可能となっている。
私のような、オーバークロック初心者でも、用意された3択から望むクロックレベルを選択するだけで良いのだ。
選択すると、システムの再起動が掛かり、オーバークロックされた状態で起動する。
立ち上がらなければ、マザーボードのバックパネル部分にある CMOSクリアスイッチを押せば、標準状態に戻りシステムを再起動できる。
Easy Tune 6 では、最高 3.20GHz までのオーバークロックレベルが用意されているのだが、幾つかの実験で CPU 8コアを 100% 利用して長時間の負荷を掛けた場合、CPU温度が70度近くなり、突然マシンが終了してしまった。
速くなればなるほど嬉しいが、現状の私のマシン使い方を色々検証して、様々にベンチマークを取った結果、3.00GHz で諸条件を満たすと判断し、3.00GHz で安定した運用をしている。
なお、3.00GHz 運用時の CPU温度はアイドル時41度、高負荷時(8コア100%使用)で 62度前後まで上昇した。
ファンノイズに関しては、十分に静音の範囲だろう。
■ベンチマークテスト
では、SEREN-Vの性能などベンチマークテストで見ていきたい。
CPU は オーバークロックした Core i7 920 の 3.00GHz。
OS は Windows XP SP3 32bit版である。
▼PCMark05
まずは、定番のベンチマークソフト Futuremark の PCMark05 を使ったテスト。
※http://www.futuremark.com/
掲載結果は、トータルスコアであるので、G/B の性能などが多少足を引っ張っているかもしれないが、出来は上々だろう。
月刊誌の DOS/V POWER REPORT 2009年2月号 のテストと比較すると、定格の i7 920 で 7287、i7 940 で 7440、最上位の i7 965 で 7979 をはじき出している。
マザーボードや G/B、メモリ構成などは違うが、SEREN-V の現在の構成で 7943 と言うスコアは、最上位の Core i7 965 に迫る好成績だ。
もちろん、最上位の Core i7 965 をさらにクロックアップすれば、もっと成績が向上するのだろうが、リーズナブルな Core i7 920 をオーバークロックすれば、価格が3倍ほど違う i7 965(定格) に肉薄できるのだから、やはり、 Core i7 920 のコストパフォーマンスは素晴らしい。
▼HDBENCH Ver3.40 beta6
HDBENCH:http://www.hdbench.net/
HDBENCHは、古くからある総合ベンチマークテストのソフトだが、ここ数年はバージョンアップがされておらず、多少信頼性に欠ける。
しかし、マルチプロセッサ対応であることと、当サイトにもいくつかのベンチ結果が残っていることから、このベンチマークを使って計測してみた。。
結果は上図表の通りである。
なお、今回のディスプレイ環境はマルチディスプレイで、1200*3200*32bit という環境で行っている。
旧機の SEREN-IV でのトータルスコアは、97900。
現行機の SEREN-V が 228125 であるので、その差は歴然だろう。