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〜 キャプチャ 〜
(提出日:03/06/04)
ノンリニア編集作業において、まず第一段階として行わなければならいのが「キャプチャ」作業であるが、EDIUSではこのキャプチャ作業(デジタイズ)をアプリーケーション的にも実際の編集作業的にもシームレスな環境下で実現できるような工夫がされている。
EDIUSでは、DVテープやあるいはアナログ素材からHDDへキャプチャを行う際に、DVStormで扱うような Storm Video を立ち上げる必要が無く、さらにPremiereにあるようなキャプチャウィンドウを開くこともない。
作業はすべてEDIUSの基本GUI内で行えるようになっており、例えばDVテープからキャプチャ作業を行いたい場合は、ソースモニタ上部にある“@ソース選択ボタン”を開いて「DV」を選択する。
すると、ソースモニタ下部の“Aプレビュー操作ボタン”でDV機器をコントロールできるようになり、すでにキャプチャしてあるクリップを再生操作するのと同様のインターフェイスで、DV素材を扱う事ができる。
DVテープからのキャプチャ方法は、1カットずつのシングルキャプチャと必要なカットをまとめて取り込むバッチキャプチャの2通りが選べ、またシングルキャプチャではキャプチャ時にデジタイズしたデータをダイレクトにタイムラインに乗せることができる。
操作手順としては、DV機器を再生しながら必要なカットのIN点とOUT点を“BIN/OUTボタン”で指定し、“CEDITボタン”でタイムライン上のタイムラインカーソルに対してクリップを挿入する(左のボタン)か上書きする(右のボタン)かを選択する。
あとは、自動的にEDIUSがキャプチャを行い、指定通りにタイムラインにクリップを貼り付けてくれる。
このあたりはリニア編集の感覚に近い物がある。
バッチキャプチャを行いたい場合は、IN/OUT点を取りながら“Dキャプチャボタン”内の「バッチャプチャのリストに追加」を選択して、バッチキャプチャリストを作っていく。
必要な分のカットがリスト化できたら、“Dキャプチャボタン”内の「バッチキャプチャ」を開いて、キャプチャしたいクリップにチェックを付け、またキャプチャ順を並べ替える。
ここでは、クリップの削除の他にIN/OUT点の変更をタイムコードベースで行え、またファイル名も設定可能である。
設定が完了したならば「キャプチャ」ボタンをクリック。
ただ、今回の使用で分からなかったのが、バッチキャプチャ時にダイレクトにタイムラインにクリップを貼り付けていく方法である。
バッチキャプチャリストで取り込み順を設定できるのであるから、デジタイズ時にそのままタイムラインに貼り付けることができれば、極めてリニア編集の環境に近い感覚で編集ができると思ったのだが、どうもやり方が分からない。
リファレンスマニュアルには出来そうな雰囲気のことが書かれているのだが……少々文意理解に苦しむ点である。
今回のマニュアルであるが、少々使いにくい。
例えば、今紹介した「タイムラインに直接デジタイズする」という機能を“ハイブリッドデジタイズ”とcanopusは呼んでいるようだが、マニュアルの索引にはそのような単語はなく、今回のバッチキャプチャ時のハイブリッドデジタイズの方法が分からない…というお粗末さである。
さて、EDIUSのキャプチャシステムに少々おもしろい工夫が施されているので紹介したい。
上の図のように、従来 IN/OUT点を設定するとキャプチャされるデータは青枠で囲った部分のみであるが、EDIUSではキャプチャデータにマージンを設けておくことが出来る。(赤枠部分)
「編集設定」のマージンはデフォルトで2秒となっているが、これは実際にIN/OUT点を打った前後にそれぞれ2秒分の映像(合計4秒)を余計にキャプチャするという設定である。
このマージンの活用は巧くできており、通常のカット編集であれば任意に設定したIN点〜OUT点までの映像しか使われない。タイムラインにクリップを貼り付けた際も、IN〜OUT間のみが張り付く。
しかし、おもしろいのはトランジションをかける際である。
例えば1秒間のトランジションをクリップ間にかけたい場合、従来ならキャプチャしたIN点から1秒間がトランジションで消費されトランジションが掛かっていない映像は任意のIN点から1秒後になってしまっていたが、EDIUSのマージン機能を利用すれば、一秒のトランジションに対してIN点の15フレーム前からトランジションが始まり、IN点の15フレーム後からトランジションの掛かっていない映像が見られるようになる。
これはキャプチャ時に想定した映像の繋がりに極めて近い編集が出来る…ということになる。
今までであれば、任意にキャプチャした素材にトランジションを掛けたくなった場合、見せたい被写体の動きがトランジションに埋もれてしまって、仕方なく改めて余分にキャプチャし直す…という事もあっただろうが、マージンが自動的に取られるおかげで、IN/OUTマーク時に余計な計算をしなくて済む様になる。
そして、そのマージンは通常のカット編集では無視されるのであるから、極めて手間が掛からない。
その他、DVStorm 2 の DV Capture というアプリケーションで実現されていた、キャプチャ時のクリップ自動分割機能も実装されている。
DV Capture では、DVテープ上に記録されている日付時間データから分割位置を判断していたわけだが、EDIUSの分割では更に「タイムコードの非連続」「ピクセル縦横比の変化」「オーディオサンプリングレートの変化」からも分割条件を判断することが出来るようになった。
また、民生用DVフォーマットにおいて発生した「音ずれ」を解消すべく、Locked Audioに対応し、さらにかねてより要望の高かった素材DV/DVCAMのタイムコードデータのキャプチャ後の保持を可能にした。
以上の様にEDIUSのキャプチャ機能は統合的な編集環境を実現していく上で、極めて重要な位置を担っており、また高度な機能を備えていると言って良いだろう。