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3Dプリンタ製V座_カスタム篇

高校・大学生の頃から、カメラを三脚に載せる際は直接雲台のプレートにカメラを取り付けるのでは無く、HAKUBAかUNのクイックシューを介して取り付けていた。

雲台上を前後にスライドできる三脚プレートに直接取り付けると、三脚撮影と手持ち撮影を繰り返すような現場では、カメラを三脚(雲台)に脱着するのが面倒だし、何よりも折角調整した前後バランスが狂ってしまう。

それを嫌って、もう20年以上クイックシュー経由でカメラと三脚を脱着してきた。

そんなクイックシューを使って、工夫してきたこともある。2013年からJVCの GY-HM600シリーズを利用し始めたが、ロケに持ち出して直ぐに問題に直面する。

HM600シリーズのカメラの側面にある、ゲインやホワイトバランスを切り替えるトグルスイッチが、持ち運び中に勝手に動いてしまう……という問題だっった。

JVC GY-HM650 のトグルスイッチ部分

移動中というのは、カメラ用ショルダーベルトで右肩にカメラを掛けながら歩いて移動している時の事だ。この際、右の腰骨あたりの衣服やパンツのベルトなどにトグルスイッチがあたるのか、知らず知らずの間にスイッチが動いてしまう様だったのだ。

原因は、HM600シリーズのトグルスイッチが全くガードされずに、表面に飛び出ていることであった。SONY の HXR-NX5Rなどを改めて見てもらいたいが、ゲインなどのトグルスイッチはやや窪んだ空間に収められている。これが、不用意にスイッチが動くのを防ぐデザインというわけだ。

SONY HXR-NX5J のトグルスイッチ部分

一方、HM600シリーズはそういった工夫がされていなかったために、衣服にスイッチが擦れて、知らぬ間に動いてしまっていたのだ。

これは慌ただしいロケの現場では結構致命的で、海外ロケの現場で何度もピーカンの屋外撮影でゲインが入ったままだったり、ホワイトバランスが違った状態で撮影を始めてしまったことがあった。

そこで、HM600シリーズのトグルスイッチをガードする工夫を取った。

http://next-zero.com/ToppageCNT/sousou-zasshi/nicky.cgi?DT=20131014A#20131014A

カメラに取り付けているクイックシュープレートにガードパイプを取り付けて、スイッチを保護するという物だ。金属パイプを曲げて溶接してあるので強度は全く問題なく、製作から8年以上現場で使い続けてきたが完璧に仕事を果たしてくれた。

さて、だいぶ前置きが長くなった。

そうした工夫をしてきたクイックシューから、今回の3Dプリンタ製V座へ転換する訳だが、ヤフオクで売られているデザインのままでは、再び HM600シリーズのスイッチが動いてしまう問題が再発する。そこで、製作者さんに事情を話し、無理を言ってスイッチガード付きのアタッチメントを製作していただいた。

まずは、カメラの現物を持っている私が当該部位の採寸をして、アタッチメントに必要な追加設計を起こす。それを、製作者さんにお送りして3D化。形状を確認し、プリントアウト(3Dプリンタ出力)してもらって郵送。到着した出力現物を確認して、調整……という作業を行った。

製作者さんの提案で、ガード部分は3Dプリントでは無くアクリル板を使って薄さと強度を持たせる事に。タイムコード・ラボの方でクイックシュー版のスイッチガードを作る際に、どの程度のガードがあればスイッチを保護できるのかはデータを持っているので、ガードを果たし且つカメラ操作を阻害しないバランスのガード設計となっている

ついでに、Canon XF605用 のスイッチガードも設計を依頼。XF605のトグルスイッチ部分は、JVC程無策ではないが、SONY程ガッツリと保護されている感じでもないので、ちょっと不安……と言う具合だ。毎度ではないが、何度か移動中にトグルスイッチが動いていたことはあったので、対策するに越したことは無いだろう。

さらに、ついでをもう一つ! XF605を手持ち撮影で構えた際に、バッテリー部を右肩前に押しつけて安定させる姿勢を取ると、どうしてだろう……XF605の液晶モニタに私の目のピントが合わない……どうしてだ?数年前は数㎝前の物でも目の焦点が合ったのに………どうしてだ??

そして、肩から2~3㎝だけカメラを離してやると、ピントが来る…。よし、この2~3㎝離れた距離をキープできるように、カメラ後部にエクステンションを設けよう!

ということで、XF605用はスイッチガードとリア・エクステンションを設けたアタッチメントをデザイン。図面を起こして、製作者さんにお願いした。

ちなみに、JVC HM600シリーズの場合は、SONY/Panasonic/Canonなどのカメラと比べてもカメラマンから一番遠くに液晶モニタがあるので、普通に構えていても目のピントが来るのだ。

そのような工夫を施したカスタマイズ版アタッチメントが到着。早速現場で活用している。

HM600シリーズ用は、ガッチリとスイッチをガードしつつも、指でのスイッチ操作には邪魔にならない絶妙な設計。

XF605用は、ほんの僅かな出っ張りが追加されているだけなのだが、これで十分にガードの役割を果たす。

もう少し、色々な現場で使い倒す必要があるが、効果は十分に期待できそうだ!

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