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KUROMI Checker(仮)

長期休暇期間恒例の松ケンとのラボ合宿。

その成果物第2段は「KUROMI Checker(仮)」である。

■KUROMI Checker(仮)

「KUROMI Checker(仮)」は、動画ファイルの中に含まれる『黒味』を発見するアプリケーションである。

以下の動画を見て頂きたい。動画中には、黒味が1フレーム~4フレームまで数カ所に発生する。

黒味は全部発見できただろうか?

ちなみに黒味は6箇所あった。

4フレームの黒味や、ワンカット途中の黒味などは比較的目視でも発見し易いが、カットの変わり目で挟まれる1フレームの黒味は気が付きにくいと思う。

さらに今回は1分強の動画であったが、これが十数分から1時間以上あるような動画の場合、全ての黒味に目を光らせるのは現実的に難しいだろう。

そこで、黒味を発見するソフトウェアを作って、黒味部分を検出することにした。

それが「KUROMI Checker」である。

今回のラボ合宿ではその実証試験版の「KUROMI Checker(仮)」までを制作した。松ケンが。

なぜ、こういうチェックソフトを必要としたかと言えば、意図しない黒味が挟まれる事故に対応するためだ。

編集時にタイムライン上のクリップとクリップに意図しない隙間が出来てしまって、カットの切り替わりで1フレーム黒味が出ているかも知れない…、エンコーダーのエラーで完パケ出力した動画に黒味が出ているかも知れない……とか、制作者が気が付かない黒味が紛れいる不安は常にある……と思う。私はある。

意図しない黒味が挟まれていることを発見するのは困難

実際のところ完パケ納品物で黒味を出したことは無いのだが、クライアントチェック用の動画で意図しない黒味を出してしまったことはある。何らかの拍子にクリップが数フレームズレてしまったとか、編集ソフトのバグ?で書き出しファイルに黒味が出ていた…とかだ。

そうしたトラブルを発見するために「KUROMI Checker」が必要なのである。

今回の(仮)版では、プログラムファイルに黒味確認をしたい動画ファイルをドラッグ&ドロップすると、解析が始まって、その結果はテキストファイルで吐き出してくれる。(仮)版では、黒味が存在するフレーム番号と黒味の長さをリストにしている。

最終的には GUIを設計して、そこにファイルをドラッグ&ドロップし、解析結果を画面に表示出来るようにしたい。可能であれば、編集ソフトのマーカーに反映させてタイムライン上で黒味部分の確認が行いやすいようにするなども考えている。

解析対象の動画ファイルのコーデックや解像度、フレームレートなどは特に制限されないとのこと。勿論今後検証を重ねていく必要はある。

サンプル版では上手く行っているので、いま納品直前の合計5時間ほどある動画の完パケAVIを「KUROMI Checker(仮)」に放り込んで、意図しない黒味が紛れていないか確認してみたい!!

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