#!/usr/local/bin/php 【Next-Zero】『DVStorm-RT使用レポート』
 
 


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〜 DVStorm-RT使用レポート 〜



 年が…いや世紀が開けてからのレポートで大変に申し訳ないが、漸くDVStorm-RTのレポートをさせていただく。
 昨年も暮れが押し迫った12月8日。ついに念願のリアルタイムDVノンリニアビデオボードであるカノープスのDVStorm-RTが我が編集室に組み込まれた。
 まずはここで簡単にDVStorm-RTの仕様のおさらいをしておこう。
 DVStorm-RTは16万8000円という低価格ながらもリアルタイムノンリニア編集を実現したノンリニア編集システムを指す。
 DVStorm-RTはその一ハードウェアの能力だけに頼らず、PC本体のCPUパワーの力を借りることにより、PCの進化とともにリアルタイム編集可能な効果が増えていくというスケーラブルテクノロジーにより、昨今の急速な技術向上にハードウェアが風化しない処理方法を採っている。その代わりに使用PC環境もある程度の高性能が要求される。

 そのため、当方もこの一年半あまり使用してきたPCから新しいPCへと乗り換える決断をした。
 今回は自作PCであり、コストの関係から前PCのパーツを流用することになった。
 DVStorm-RT用に組み立てたPCのスペックは下記の通りである。


マザボ: MSI 694D Pro-AR
CPU: PentiumV 933MHz
メモリ: 512MB
ビデオカード: Matrox Millennium G400
サウンドカード: Sound Blaster Live! Platinum
HDD: システム用16GB
映像用60GB(ATA66 5600rpm)

 マザーボードはデュアルCPUとRAIDをサポートしており、近日中にデュアルCPU、RAID仕様に仕立てる予定である。
 また、DV映像素材の送出/録画にはDHR-1000を使用している。

 さて、DVStorm-RTの使い心地であるが、やはりリアルタイムは快適である。
 考えてみればリニア編集時代はタイトルを乗せるにしても、トランジッションをかけるにしてもリアルタイムが普通であった。
 しかしながら、PCでのノンリニア編集になって以来、我々映像クリエーターは映像の創作活動以外にPCのレンダリングという問題も考える必要が出てきた。これは創作活動に滞りを生み、本来、試行錯誤の中から生み出す作品づくりに一つの妥協点を発生させた。
 もちろん、ノンリニア編集という優れた環境でを否定するわけではないし、また当然高額ながらリアルタイムを実現してくれる環境はあった。
 その状況が変わり始めたのがカノープスから発売されたDVRexではなかっただろうか?DVRexは発売当時は非リアルタイムだったが、その後リアルタイムキットが発売され、50万円前後でリアルタイム編集が可能になった。それまではSONYなどから出されていたES-7などがリアルタイム編集を出来るシステムの代表格だったが、価格は一式で500万円を超えた。
 そのため、DVRexのリアルタイム版(DVRex-RT)は注目すべきシステムになった。その後、各社からRT2000やDV500などの低価格(約20万円)ノンリニアシステムが発表された。
 その一方でカノープスは超低価格DVノンリニアシステム「Ez DV」、ハイコストパフォーマンスノンリニアシステム「DVRaptor」など10万円以下の低価格帯での魅力的なシステムが整い好評を博していた。そうなると無論待ち望まれたのがカノープス社からの低価格帯でのリアルタイムシステムの登場であった。
 そして、2000年秋「DVStorm-RT」の発表である。

 それまで私はDVRaptorを使用していたのだが、その使い心地には大変によく、特にPremiereでの操作が大変に良かったため、その発表以来、誌上・ネット上での情報に目を光らせていた。
 そして、12月8日。念願のDVStorm-RT購入へと相成ったのである。


 DVStorm-RTとはノンリニアシステム全体を指すのであって、ボード単体を指す訳ではないと私は解釈しているが、とにかくもその使用におけるDV編集は快適である。
 殊に、DVStorm-RT専用編集アプリケーションであるStorm Editでの動作は快適であり、基本的なタイムライン編集なら、Premiereを使用するよりも効率が良いのではないかと思う。

 Storm EditはRaptor Edit やRex Editなどとほぼ同等のインターフェイスと機能を備えており、大変にシンプルな作りをしてる。しかし、タイトル乗せからトランジッション、エフェクトまで細かな設定とともに加工可能で、それがリアルタイムで出来るとなるとその快適さは推して知るべしと言ったところである。
 ただ、ユーザーインターフェイス的には改良の余地があると思う。任意の映像ファイルをタイムライン上に持っていった際に、どのラインのどの部分にファイルが置かれようとしてるのかが分かりにくかったり、タイムラインからファイルを削除する際は、キーボード操作でなく、マウスの右クリックからのメニュー選択だったりと、不親切な点も多い。この点に関しては、是非今後改良していただきたい。



 さて、次に気になるPremiereでの操作感である。
 まずは、Storm Editでリアルタイム可能だった効果は基本的にリアルタイム可能だと思って良い。PremiereでもStorm Editで使用できるエフェクト、トランジッションは使用可能で、その分にはリアルタイム処理が可能である。しかしながらPremiereのエフェクト(フィルタ)やトランジッションはリアルタイムには処理されない。また、Premiereのタイトル機能は貧弱で悪評高いが、残念ながらStorm Editのタイトル機能は使用できない。  そのため、Premiereならではの機能をリアルタイムでは処理できないので、ある意味においてはPremiereでのDVStorm-RTの恩恵は受けられないと考えても悪くないだろう…。  無論、フェードイン/アウトやタイトル乗せなどはリアルタイム処理が可能だが、モーションや、一秒程度のトランジッションでもレンダリングが必要になってくる。だが、Premiereというのはやはり簡易的なAfter Effectsの機能を備えている事からも魅力的である。Premiereだけでしか実現不可能な効果はとにかくとして、代用出来る効果がStormの方にあれば極力そちらを使い、少しでもレンダリング時間を短くして使用するのが賢い使い方であろう。



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 ところで本題だが、Premiereの使用感で気になるところがある。
 具体的には、タイムライン上の時間ルーラーにマウスを持っていき、任意の場所(時間)でクリックし編集ライン(「今、ここを再生しているよ」っていうタイムラインを縦に走る線)を指定すると、NTSCモニタが3秒ほど明滅してからその時間軸にある画像が表示される。
 Premiere内のモニタではそのような激しい変化はなく、NTSCモニタに出力される段階で起こっている感じだ。
 知人たる松ケン氏の見立てではDVStorm-RTのボードが出力の初期化を行っているのでは?とのことだったが、カノープスの回答もそのようであった。
 いまの説明では端折りすぎてわかりにくいと思うので、今一度詳しく説明してみよう。たとえば今、10秒19フレームに編集ラインがあるとする。そして、たとえばトランジッションをかけたので効果の最初に戻って5秒0フレームから再生をしたいとする。その場合は当然、タイムライン上の編集ラインを5秒0フレームのところに持っていくのだが、そうした場合、たとえばフォーカスがタイムラインからモニタウィンドにあって、それでいきなりタイムライン上の5秒0フレームのところをクリックすると、NTSCモニタに任意の箇所の画像が表示されるのに3秒ほど待たされる。
 その間、他の操作はいっさい受け付けず、しかもそんなことが毎回起こるため編集作業をしていく上では大変な時間ロスとなり、リズムを崩される。これではリアルタイム処理も形無しである。
 また、たちの悪いことに、この現象はPremiereだけで起こる。Storm Editでは起こらないのである。
 カノープスによると、DVStorm-RTはアナログ/デジタル変換出力を常時行っているわけではなく、出力が命令された時にだけ行うので3秒程度初期化に時間がとられる仕様なのでという。しかし、その回答はおかしくはないだろうか? なぜなら繰り返すようだがStorm Editではそのような現象は起きないのだ。
 これは明らかにPremiereようプラグインのバグではないだろうか?



 あと、Premiereに関してもう一つ。

 たとえば重たい処理を行うトランジッションをかけたとしする。すると当然「処理が間に合いませんでした」と言われて、その箇所をレンダリングして回避することになる。
 しかし、その箇所をレンダリングさせてくれないのである。
 従来の感覚ならEnterキーでプレビュー用のレンダリングをさせるか、メニューから「選択範囲をレンダリング」を選んでレンダリングする事と思う。
 確かにそれでうまくいくときもあるのだが、効果を掛け替えたりしていると、「処理が間に合いませんでした」と言われた箇所をレンダリングしようとEnterキーを押してもレンダリングをしてくれない。

 Premiereでは、レンダリング必要箇所はタイムライン上に小さく赤い帯となって表示されるが、見れば緑色のリアルタイム可能表示のまま。
 その場合、レンダリングをしようとすると「設定」でリアルタイム可能性の再評価を再実行するか、出力でムービー化する以外にレンダリングの方法がないのである。エフェクトをかけたところの確認をするためにわざわざ新しいダイアログを2、3個呼び出して「OK」ボタンをクリックしまくらないとダメという結果に陥るのである。

 これについては、「Premiereの非リアルタイム部分の認識に甘さ(バグ)があるためではないか?」との回答であった。そして、他社(Adobe)との兼ね合いもあって早急には対処できないようである。
 ただ、今後のアップデートで改善していきたいとのことだったので、それに期待したい。



 あと、もう二つほど気になる点がある。
 一つは音声出力に関してだ。実はDVStorm-RTはタイムライン上に張り付けた、もしくはHDDに取り込んだDVファイルの音声をPCのスピーカーからは直接出力できないのだ。DVStorm-RTから再生した音声はi.LINKでDV機器を経由してテレビモニタのスピーカーなどで出すか、DVStorm-RTの音声出力からPC本体のサウンドカードの音声入力にパラるなどするしかないのである。私は、PC用のスピーカーが2系統の入力を持っているので、一つをPC本体の音声、もう一つをDVStorm-RT用として使っている。しかし、このことに関しては取扱説明書には書かれていないので、初めは設定か接続ミスかなどとあわてた。カノープスにはもう少し配慮していただきたかった。
 あと、DVStorm-RTでDV機器の停止状態から機器の再生を実行させると、テレビモニタ画面の方の表示だけ色相が回る…などという現象が起こる。
 具体的には、DVケーブルでDVStorm-RTとDV機器をつなぎDVStorm-RTのアナログ出力からモニターに出したDV機器の画面の色が初めのうちはおかしいのだ。
 『DV機器→(i.Link)→DVStorm-RT→(アナログ出力)→モニタ』
 はじめの0.5秒間ほどはモノクロで表示されそして、カラーに変化するが、それもはじめは色相が回っていて1秒ほどかけて正しい色になる。
 もしかすると、DV機器(Sony DHR-1000)の故障かとも思い、別のDV機器(Sony DCR-VX2000)をつないでみたが同じ現象が起こり、DVStorm-RTの問題だとわかった。
 これに対してもカノープスは、上述の初期化の問題との関係で仕様だと言う。



 しかし、一見すると不具合(いや、ユーザー的には立派な不具合なのだが)が出るにも関わらず、この件に対する問い合わせはカノープスには無いとのことだ。
 何か矛盾点を感じるのだが如何だろうか?



 万が一、DVStorm-RTユーザーで、「自分のところではそのようなことは起こらないぞ」という方がおられたらご一報いただきたい。
 もちろん「私のところでも起こります…」という報告も大歓迎である。
 気軽に掲示板に書き込んでいただきたい。



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