#!/usr/local/bin/php 【Next-Zero】『canopus VELXUS 300 導入記』
 
 


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〜 canopus VELXUS 300 導入記 〜


(提出日:06/01/30)



■ADVCモード

 VELXUS 300 には エクスパンションボードを装着時にそのハードウェアを アナログ/デジタルビデオコンバータ として利用できる『ADVCモード』機能が備わっている。
 ADVCモードは canopus社 ADVCシリーズと同様の動作・設定が行え、入力されているアナログ素材に対してリアルタイムに画質調整を行いながら、DV出力することが可能だ。

ADVC Mode Controller 設定ダイアログ <ADVC Mode Controller 設定ダイアログ>


ADVC Mode Controller 詳細画質調整 ダイアログ <ADVC Mode Controller 詳細画質調整 ダイアログ>


 つまり、アナログ素材である VHS や Hi8 などのビデオ素材を、DVテープにデジタル保存し直したいときなどに、大変に便利な機能を備えたコンバータとして使えるわけである。

 早速、VELXUS 300 の ADVCモードを使ってアナ−デジ変換のテストを行ってみた。

 使用した素材は、8年ほど前に撮影した高校の遠足の時の Hi8ビデオ素材。
 その Hi8 テープを SONY DCR-TRV620 で再生し、VELXUS Bay 経由で VELXUS 300 へ入力し、それを SONY DHR-1000 で DV録画した。
 素材映像は 単板 Hi8 らしい“もっさり”とした映像で、良くも悪くも私の高校時代を思い出させる映像質。
 撮影は CCD-TR3300 というカメラで行っており、画質的には当時としてはまずまずの機種であった。

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 まずは、素材の状態を見ていただきたい。
 下の画像は、TRV620 の S端子アウトを直接 DHR-1000 に入力し録画したもので、それを EDIUS Pro にて 静止画保存したものである。

アナログ素材


 次に、ADVCモードを利用して画質調整を行いながら録画した映像の静止画を見てみる。

ADVCモード経由キャプチャ


 この映像には、ADVCモードで
 <明るさ:532/コントラスト:139/色相:128/彩度:126/シャープネス:198>
 という調整を加え、さらに「詳細画質調整」の項目で、
<3次元処理:3次元ノイズリダクション(弱)/輝度成分ノイズ除去:弱/色成分ノイズ除去:弱>
 に設定している。
 上記の設定の結果、服の皺などがよく見える様になっていたり、くすんだ感じの色合いが、明るくなったりしている。
 調整を強くかけたりしすぎると、ギラついたり、輪郭強調がかかりすぎて反対に雰囲気を壊したりすることになりかねないので、微妙なパラメータの変化で最適な調整をやることが映像を復活させる重要ポイントだ。

 さらに、客観的指標としてカラーバーを掲載する。
 こちらは、HVR-Z1J のカラーバーを SD収録し、それをアナログ出力で VELXUS 300 と DHR-1000 にそれぞれ収録している。
 勿論、ADVCモードによる調整は行っておらず、コンバートしただけのプレーンな映像を収録している。
 ただし、 HVR-Z1J からのカラーバーの信号が規定通りのものか不明なので相対的な指標としてみていただきたい。(テープ内の信号は正しいだろうが、アナログ出力時に若干変調している可能性が否定できないので相対座標として使用する)

HVR-Z1J → DHR-1000 直接アナログ入 <HVR-Z1J → DHR-1000 直接アナログ入力>



HVR-Z1J → VELXUS 300 ADVCモード経由 → DHR-1000 アナログ入力 <HVR-Z1J → VELXUS 300 ADVCモード経由 → DHR-1000 アナログ入力>


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 静止画ではわかりにくくなってしまったが、見た目には 直接入力の方がきれいに見える。
 また、ケーブルルートなのか PC内部環境の問題なのかはわからないが、下から上に流れるような薄いノイズが、VELXUS 300 経由時には見られた。
 しかし、次に掲載する波形・ベクトルモニタ画像を見ると VELXS 300 の素性の良さが窺える。

HVR-Z1J → DHR-1000 直接アナログ入力 WFM・VSC <HVR-Z1J → DHR-1000 直接アナログ入力>



HVR-Z1J → VELXUS 300 ADVCモード経由 → DHR-1000 アナログ入力 WFM・VSC <HVR-Z1J → VELXUS 300 ADVCモード経由 → DHR-1000 アナログ入力>


 計測器で見た場合、DHR-1000 への直接アナログ入力では、色が鮮やかな分、ベクトルスコープの田の字からはみ出ており、色相は正しいものの少々彩度が高くなる傾向にあるようだ。
 反対に、VELXUS 300 ADVCモード経由の場合、ベクトル・波形両モニタ共に、カラーバー信号がほぼ規定値に収まっているのがわかる。
 DHR-1000 といえば、玄光社 ビデオサロン において、毎年のVTRランキングのアナログ入力部門において常にトップの座を勝ち取っていた名実共にハイエンドDVデッキだったのだが、ついに VELXS 300 がアナログ入力において、その画質特性・原画維持の性能を上回ったと判断できる。
 テスト時に見られた流れるようなノイズが気になるが、この点を解決することができれば、アナログ素材のデジタルカーカイブズ化の強い救世主となる。

 各メディアの VELXUS 300 関連記事において大きく取り上げられることの少ない 「ADVCモード」。
 しかし、デジタル・アナログを問わずマルチフォーマット混在を可能を謳う EDIUS Pro とタッグを組む為の、正に根底部を支える機能であると言えるだろう。


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