#!/usr/local/bin/php 【Next-Zero】ビデオ基礎講座(撮影編)『ビデオカメラの各種機能確認』
 
 


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〜 ビデオカメラの各種機能確認 〜


(開講日:02/12/01)



 まずは実際の撮影に入っていく前に、ビデオカメラの各部分の名称と役割を確認しておく。ここでは SONY DCR-VX2000 を例として取り上げる。
 また、これ以降の講座内容では特に断りのない限り、上記 VX2000 での撮影を基本として案内していく。
 よって、使用されているビデオ機器によって多少の操作上の差異や搭載されていない機能などがあることを予めご了承いただきたい。


VX2000 の各種機能

@フォーカスリング
 ピント(焦点)をあわせる際に利用する。
 民生用のビデオカメラはオートフォーカス機能が一般的であるが、フォーカス送りや被写界深度利用などフォーカシングによる演出などを用いる際にはマニュアルフォーカスを利用することとなる。

Aズームリング
 昨今のDV機器において上位機種に搭載されるようになったインターフェイス。
 多くのビデオカメラでは“シーソー”や“レバー”といったデバイスでズーミングを行うが三脚使用時や感覚的で素早い画角調整を行う際には、ズームリングを利用すると便利である。

Bインデックス打ち込みボタン
 撮影時に必要なシーンにおいてインデックス信号を記録することにより編集時や再生時に素早く必要なシーンを呼び出すことができる。カセットメモリ付きのDVテープを使用するとインデックスが一覧表示され、そこから素早く選択することができる。

C明るさ調整ダイヤル/ボタン
 光学的な明るさと、電子的な明るさを調整する。光学的な明るさはレンズ群にあるアイリス羽根を稼働させて入光量を調整し、電子的な明るさ調整はCCDにて電気信号に変換された映像を電気的に増幅するGAIN(ゲイン)機能を利用する。
 VX2000では、アイリス調整とGAIN調整が同じダイアルであり、アイリス開放→GAIN調整というプロセスを踏むことになるが、一部のビデオカメラではアイリスとGAIN調整ダイアルが独立しているものもあり、アイリスを開放しなくてもGAINを調整することが可能である。

DNDフィルタースイッチ
 アイリスによって入光量が調整しきれない場合にレンズ群に光量減衰させるフィルターをかけることによって明るさを適正に保つことができる。NDフィルターとは色温度を変化させることなく光量を調整することのできる灰色のフィルタであり、VX2000には光量を1/4倍・1/32倍にできる二段階のNDフィルタが内蔵されている。
 なお、NDフィルタの“ND”とは Neutral Density の略である。

Eフォーカススイッチ
 フォーカス調整を恣意的に行う際に利用する。
 @のフォーカスリングを利用してフォーカシングを行う際に、フォーカス機能を自動から手動に切り替えたり、マニュアル時に瞬時に遠くの被写体に焦点を当てたい際にスイッチを“無遠”へシフトさせることで無限遠撮影を可能にする。またマニュアルフォーカシング中に一時的にオートフォーカス機能を働かせる事のできる“自動ボタン”も備えている。

Fフェーダーボタン
 録画スタート時や録画終了時に特殊効果を入れることにより、撮影時に演出的な場面転換を行う機能。フェーダ(白←→映像)/オーバーラップ/ワイプ(縦ワイプ)/ドットフェーダ(フェードインのみ)/モノトーンフェーダ(モノクロ←→カラー)の種類がある。
 後に編集をすることを前提としている場合は、一般的には使わない機能である。
 しかしながらオーバーラップフェーダは直前のカットの画像をファインダー上で合成することができるため、時間を隔てての同ポジション同画角撮影を行いたい場合などには重宝する。たとえば、春夏秋冬の四季毎に変化した情景を撮影したい場合は以前撮影したシーンを呼び出して現在の情景と合成してやることで容易に画角をあわせることができる。

G逆光補正ボタン
 被写体の背後に光源(逆光)があり、手前の被写体が暗く写ってしまう場合に利用する。一般的に明るさの調整は“C明るさ調整ダイヤル/ボタン”で行うが、オート撮影中に瞬時に逆光補正を行いたい場合に利用する。
 なお、“C明るさ調整ダイヤル/ボタン”と逆光補正ボタンは排他機能であり、“明るさ調整”利用中は逆光補正機能を利用することはできない。
 もちろん、“明るさ調整”によって逆光補正と同じ結果を得ることができる。

Hスポットライトボタン
 舞台撮影など周囲が暗い中で特定の被写体にスポットライトなどの強い光が当たっている際に利用する。ビデオカメラの自動明るさ調整機能では、暗い舞台を全体的に明るくしようとする作用が働くため、特定の明るく照らされている被写体は適正明度をオーバーし白飛びを起こしてしまう。
 スポットライトボタンを利用することによって特定の明るく照らされた被写体を適正な明度に調整する作用が働き、白飛びを防ぐことができる。
 なお、“C明るさ調整ダイヤル/ボタン”と“G逆光補正ボタン”とは排他機能であり、また“C明るさ調整”によりスポットライトボタンと同じ結果を得ることができる。

Iカスタムプリセットボタン
 特定の上記機種にのみ搭載されている機能で、カメラの画質を撮影者の好み、あるいは意図通りに調整することができる。
 たとえば、オート撮影においてVX2000では意図以上に明るく撮影されてしまう場合は、カスタムプリセット内の“AEシフト”項目で明るさを下げればノーマル設定状態よりも明るさを抑えた映像を撮影することができる。

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VX2000 後方パネル JプログラムAEボタン
 撮影状況やその意図により、自動的に最適な映像作り(露出調整)を行うためのボタン。
 AEとは Automatic Exposure の略であり自動露出を意味する。撮影における映像の明るさを調整していく機構のことであるが、プログラムAEとはアイリスの調整のみを意味するものではなく、GAINやシャッタースピードといった明るさに変化をもたらす機能を統括的に調整利用する機能である。
 VX2000ではアイリス優先モード/シャッタースピード優先モード/スポーツレッスンモード/サンセット&ムーンモード/キャンドルモードが用意されている。

Kシャッタースピードボタン
 露光時間を調整する機能。実際のビデオカメラにはスチルカメラのように機械的なシャッターはないが、CCDにおける電荷集積時間を調整し、それを1/60秒のタイミングで処理する。
 通常の使用ではNTSCのフィールド周波数から1/60をデフォルトとして滑らかな映像が取り出されるが、シャッタースピードを速く(1/6000など)すると被写体のブレが少ない映像が得られる。ただし、単位時間あたりの光量が少なくなるため画面は暗くなり、またフィールド周波数1/60が変化せず電荷集積時間が短くなっているだけであるため、動画として見た場合被写体の動きがパラパラとした感じの映像になる。
 一方、1/60以下のスローシャッター(1/15など)では、1/60秒間で集積した電荷をメモリで加算するため、感度の非常に高い映像が得られるが高速シャッター時とは反対にブレの多い映像になる。

Lホワイトバランスボタン
 撮影環境下における光源の色温度に合わせてカメラ側の白基準を調整する機能。
 撮影においては光源の色温度がシーンによって違うことがあり、オートホワイトバランスでは被写体の正しい色を表現できない場合がある。そのため、基準となる「白」をカメラに記憶させることにより、その光源下で正しい色彩を表現する事ができる(ワンプッシュホワイトバランス)。
 そのほかにも予め一般的な光源の色温度にあわせたプリセット設定が用意されており、昼光・蛍光灯用(5800K)と屋内白熱灯用(3200K)の設定がある。
 また、意図的にホワイトバランスと崩すことによって、環境の表現を行うこともできる。

Mオーディオレベルボタン
 カメラ内蔵マイクおよび外部マイク/ライン入力を用いた際の音量調節を行う。
 カメラに記録される音声は自動的に聞き取りやすい音量に調整されるが、集音状況やその意図によっては手動で音量を調整する必要がある。
 たとえば、静かなシーンで小さい音を表現したい場合、オート調節では聞き取りやすい音量にするために入力レベルが上がり、小さいはずの音が大きく聞こえ、またノイズの多い音になってしまう。そのため、マニュアル調整により、適切なあるいは演出的な音量にすることがある。
 オーディオレベルボタンを押すことにより、ファインダーあるいは液晶モニタ上に入力レベルメータが現れ、“O選択/決定ダイアル”で音量を調整することができる。

Nメニューボタン
 カメラの機能を利用していく上で必要な基本的な設定を呼び出し調整するボタン。
 メニュー内には、デジタルズーム(入/切)・録画モード選択(SP/LP)・録画ランプ(入/切)・カラーバー(入/切)といった撮影前に決定すべき選択肢が多く用意されている。
 最近は製造上のコストの都合などからメカニカルなスイッチではなく、電子的なメニュー内選択で決定する項目が増えつつあるが、中には「手ぶれ補正(入/切)」といった撮影中に頻繁に操作するような機能もメニューに入ってしまっている。

O選択/決定ダイアル
 主に背面部のJ〜Nの機能の項目/数値選択と決定を集中して行うダイアル。
 大変に簡便ですべての操作を共通に行える反面、機能排他的や同時操作が不可能になるなどといったデメリットも生じる。


 以上が、代表的なビデオカメラの機能である。
 また、今後必要に応じて機能の紹介を行っていく。
 さらに、上記では説明し切れていない各種機能を撮影の現場でどのように利用していくかも今後紹介していく。


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